2019/06/26(水) - 11:57
屈斜路カルデラの内側に広がる大自然を堪能するグランフォンド摩周。弟子屈の南に広がる丘陵地帯で360°の大パノラマを楽しんだら、舞台は2つの湖へ。道東を満喫した130kmコースの後半の様子をお届けしましょう。
多和平から先へと向かいます
900高原と多和平という道東を代表する2つの絶景スポットを巡った後は130kmコースは一路弟子屈市街へと戻っていくことに。ちなみに、多和平のエイドステーションは、130kmコースのみの立ち寄りポイントとなっており、次のエイドからは100kmコースとほぼ同じルートを辿っていく。
別海と弟子屈を繋ぐ国道243号線、別名パイロット国道を高速トレインで駆け下りていくと、弟子屈の中心街へあっという間に到着だ。摩周駅前を掠め、目指すは道の駅摩周温泉。緑豊かな並木道へ入ると、まもなく第3エイドが見えてくる。
道の駅の中には足湯も併設されていました
4種類の大福が用意されていました
道の駅摩周温泉では大福をゲット
冷たい湧水が流れ出ていました ボトルに詰め替えましょう!
お昼時も近い頃合いで、多くの観光客が詰め寄せる道の駅摩周温泉。名産品の販売や周囲の観光スポットの案内に加えて、なんと無料の足湯が併設されているとあって、大人気の道の駅である。グランフォンド摩周の参加者はその裏手に設けられたスペースで、大福を頂くことに。
普通の大福の他によもぎ大福、豆大福、くるみ大福と4つから選べるとのことで、くるみ大福をゲット。むっちりとしたお餅の中に刻まれたくるみのぷちぷちとした食感がアクセントになって、なかなかおいしくいただけました。
屈斜路湖を目指し西へと針路をとります
道の駅には湧き水が流れ出ており地元の人がタンクを持って汲みに来ている姿もちらほら。美味しく飲めるお水だということで、参加者の皆さんもこぞって湧水をボトルへと詰める。私ももちろん詰め替えました(笑)ひんやりした湧水でついでとばかりに、汗まみれの顔を洗えばリフレッシュも完璧だ。余裕があれば足湯にも浸かりたいところだけれど、そろそろ出発する様子。足湯はまたの機会ということで。
ここからは昨日のライドコースを逆に走っていくことに。牧草地帯を駆け抜けたここまでとは異なり、畑の中を突っ切っていくまっすぐで平坦基調の道を行く。やはり地形によって土地の利用方法も異なるのだろうな、と実感しつつ走っていく。
1日目も走った農道を逆方向へと走ります
プリンスホテル謹製のカレーをランチとしていただきました
美味しさを摩周のMポーズで表現してもらいました
1日目のコースを逆に走っていくとは言ったものの、流石に津別峠の登りはカット。そのまま屈斜路プリンスホテルに設けられたエイドステーションへと駆け込んだら、ちょうど100kmコースの最後尾が出発するところだった。
台湾から来た美女トライアスリートの番組撮影に映り込まないように気を付けつつ、館内へ。待っていたのはプリンスホテル謹製のスペシャルカレーだった。ホテルのシェフが腕を奮ったカレーがお腹が空き始めたサイクリストたちの胃に収まるまで、そう時間はかからなかった。
和琴半島を通過していきます
ペロリと1皿平らげて、一服ついたころ合いで再スタート。ここから先は2つの湖を楽しめるコースが待っている。前半が丘陵地帯の絶景を楽しむなら、後半は美しい湖の美景がメイン。まるでダブルメインディッシュのフルコースのようなルートである。
1つ目の湖は屈斜路湖。日本最大のカルデラ湖であり、雄大な自然を育む釧路川の源でもある。その湖畔沿いの道を快走していく。途中に現れる「砂湯」は湖岸の砂浜を掘ると温泉が湧き出てくるという全国的にも珍しいスポット。昨日の硫黄山といい、砂湯といい、このあたり一帯が火山活動によって形作られた地形であるのだと実感できる。
湖畔沿いの森林ルートを走っていきます 目指すは川湯温泉
おっと、背後に見えるのはクッシーでは?
森の中を行く湖岸道路を走り抜けると、川湯温泉へと到着する。高温の湯の川が街中を流れ、ぷうんと硫黄の匂いがする温泉郷でもある。金属製品はすぐに腐食してしまうほど強酸性の湯が特徴で、循環装置も使えないために、すべての温泉が源泉かけ流しとなっているのだという。ぴりぴりとした泉質に魅せられる方も多く、グランフォンド摩周の参加者の中でも、半分はこの温泉に入りに来てるようなものですよ、なんて方も。
そんな川湯温泉の中に設けられエコミュージアムセンターにエイドステーションが設置されている。とろーりとしたプリン、そしてJALの機内食として人気のカップうどん「うどんですかい」が振る舞われ、この後の山場に備えてしっかりと補給をとることが出来た。
第5エイドとなった川湯温泉エコミュージアム
エコミュージアム内にはジオラマが 摩周湖へはかなり上ることを実感
大きなパンにとろとろのプリン、そしてJAL自慢のうどんですかいが提供されました
摩周湖に向けて補給中!
CAさんがうどんですかいを手渡してくれました。まるで飛行機の中みたい
大会の公式スポンサーでもあるJALは、全国からスタッフを集めており、サイクリストとして参加するほか、このエイドではCAさんが手ずからうどんですかいを渡してくれるなんてシーンも。自転車専用運搬コンテナ「SBCON」を導入するなど、サイクリスト向けの取り組みを積極的に行ってくれる航空会社があるのはとてもありがたいことだ。
さて、そんな川湯温泉エイドの先は大会最大の山場となる摩周湖への登りが待っている。摩周湖は屈斜路湖と同じカルデラ湖であり、もともとは2,000m級の火山の噴火によって作り上げられたものだという。つまり、そういうことだ。
覚悟を決めて、えっちらおっちら登り始める。一度大学生時代に同じ道を荷物をたくさん括りつけたキャンプ仕様で登ったこともある。その時に比べれば空荷のロードバイクなのだ、軽々と登れるはず。
ヘアピンをこなしていくごとにピークが近づいていると実感
それが希望的観測だというのは、まあ読者のみなさんも薄々感じていたのではないだろうか。1日目の津別峠のヒルクライムより短いとはいえ、斜度はどっこいというところ。ほぼサラ脚だった昨日に対して、2日分の疲労が溜まっているのだから踏めるはずも無い。そんなことは百も承知で、自分を鼓舞するために言い聞かせていたのだ。
「あぁ、昔はもっと楽に走ってた気がするんだけどなぁ」なんて思いながら、クルクルクルクルペダルを回していく。地図を見ればわかるのだけれど、前半は直登が多く、後半は九十九折れになっている。つまり、後半のほうが走りやすいわけだ。
もう少しで頂上ですよ!
早くヘアピンが現れないか。絶望的なパワー値が見える画面からさっさと切り替え、コースログが表示されるサイクルコンピューターを眺めつつひたすらに回していく。森の中の直登をどうにかこなし、九十九折れ区間へ。
ヘアピンと緩やかな登り(直登区間に比べれば)を繰り返し、高度を上げていくと、眼下には先ほどまで走ってきた景色が見えてくる。こうなると俄然やる気が出てくるというもので、1度抜かれた参加者を目標にペースアップしてみたり。
尾根筋まで出れば最高の景色が待っていました
そしてたどり着いたピークにあるのが、摩周湖第3展望台。その名の通り摩周湖には3つの展望台があるの。弟子屈寄りにある第1展望台は整備された売店などがあり観光スポットとしても有名。唯一東側にある第2展望台は通称裏摩周と呼ばれ、第1と第2の対岸から摩周湖を望むことが出来る。そしてこの第3展望台は最も北側にあり、湖側と山側どちらを見渡しても美しい360度のパノラマが楽しめる。
それぞれに魅力が詰まっている3つの展望台なのだが、みなさんヒルクライム疲れで一気にエイドとなる第1展望台まで走っていかれたいのか、第3展望台に立ち寄る方は少な目。そのままの勢いで第1展望台まで走り抜けていくのであった。
風が弱く鏡のような水面を見せた摩周湖
ここまで最速で駆け抜けてきた先頭集団
いももちはトロッとしたしょうゆだれがまたおいしいんですよ
摩周湖の前でMポーズ!
さて、最終エイドとなる第1展望台では、振る舞われたいももちを戴きつつ摩周湖の景色を楽しむことが出来る。日本一の透明度、かつてはバイカル湖に次ぐ世界第二の透明度を誇った摩周湖の美しく深い青を堪能していると、ここまで頑張った甲斐もあろうというもの。ちなみに「霧の摩周湖」として知られる湖でもあり、晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れるなんて迷信もあるが、私はこれで通算5度目の晴れた摩周湖を見ている。ちなみにまだ独身だ。このウワサの信憑性はあなた自身が判断してほしい。
ここまで来ればあとはフィニッシュ地点に向けて下るだけ。下り初めはリズミカルなコーナーが続くが、麓のほうは緩やかなストレートダウンヒル区間となっている。最後のご褒美区間を満喫したら、フィニッシュはすぐそこだ。
ここからは爽快なダウンヒル
フィニッシュでは最終エイドとして弟子屈名物の摩周蕎麦が振る舞われた。幻と言われる摩周蕎麦は、摩周の気候と風土を取り入れた「キタノマシュウ」と呼ばれる品種なのだとか。まさに大地の恵みの香りを楽しみ、130㎞のライドを締めくくったのだった。
2日間・210㎞に渡って用意されたコースを巡ったグランフォンド摩周。津別峠や900高原、多和平、そしてもちろん屈斜路湖や摩周湖など絶景ポイントが次々現れ、とにかくこのエリアの魅力を味わってほしい、という思いが伝わるコースは圧倒的。そこに北海道らしい大地の恵みをふんだんに味わえるグルメが追い打ちをかけてくるのだから、満足するよりほかにはない。
あっという間にフィニッシュです
愛車と一緒に記念撮影
幻といわれる摩周蕎麦
完走証をゲット!
北海道の中でも、札幌や旭川、函館、富良野や美瑛といったエリアに比べればどうしても訪れる機会が少なくなりがちな道東だけれども、皆が知らない隠れた魅力がたくさん詰まっている。もちろん車で回っても良いのだけれど、このエリアの雄大さを実感できるのは自分の脚で走り回る自転車だからこそ。とはいえ、広すぎてどういうふうに走ればいいのかわからないし補給面も不安、という人も多いだろう。そんなあなたに、グランフォンド摩周は最高のイベントになるはずだ。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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別海と弟子屈を繋ぐ国道243号線、別名パイロット国道を高速トレインで駆け下りていくと、弟子屈の中心街へあっという間に到着だ。摩周駅前を掠め、目指すは道の駅摩周温泉。緑豊かな並木道へ入ると、まもなく第3エイドが見えてくる。
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お昼時も近い頃合いで、多くの観光客が詰め寄せる道の駅摩周温泉。名産品の販売や周囲の観光スポットの案内に加えて、なんと無料の足湯が併設されているとあって、大人気の道の駅である。グランフォンド摩周の参加者はその裏手に設けられたスペースで、大福を頂くことに。
普通の大福の他によもぎ大福、豆大福、くるみ大福と4つから選べるとのことで、くるみ大福をゲット。むっちりとしたお餅の中に刻まれたくるみのぷちぷちとした食感がアクセントになって、なかなかおいしくいただけました。
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道の駅には湧き水が流れ出ており地元の人がタンクを持って汲みに来ている姿もちらほら。美味しく飲めるお水だということで、参加者の皆さんもこぞって湧水をボトルへと詰める。私ももちろん詰め替えました(笑)ひんやりした湧水でついでとばかりに、汗まみれの顔を洗えばリフレッシュも完璧だ。余裕があれば足湯にも浸かりたいところだけれど、そろそろ出発する様子。足湯はまたの機会ということで。
ここからは昨日のライドコースを逆に走っていくことに。牧草地帯を駆け抜けたここまでとは異なり、畑の中を突っ切っていくまっすぐで平坦基調の道を行く。やはり地形によって土地の利用方法も異なるのだろうな、と実感しつつ走っていく。
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台湾から来た美女トライアスリートの番組撮影に映り込まないように気を付けつつ、館内へ。待っていたのはプリンスホテル謹製のスペシャルカレーだった。ホテルのシェフが腕を奮ったカレーがお腹が空き始めたサイクリストたちの胃に収まるまで、そう時間はかからなかった。
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1つ目の湖は屈斜路湖。日本最大のカルデラ湖であり、雄大な自然を育む釧路川の源でもある。その湖畔沿いの道を快走していく。途中に現れる「砂湯」は湖岸の砂浜を掘ると温泉が湧き出てくるという全国的にも珍しいスポット。昨日の硫黄山といい、砂湯といい、このあたり一帯が火山活動によって形作られた地形であるのだと実感できる。
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森の中を行く湖岸道路を走り抜けると、川湯温泉へと到着する。高温の湯の川が街中を流れ、ぷうんと硫黄の匂いがする温泉郷でもある。金属製品はすぐに腐食してしまうほど強酸性の湯が特徴で、循環装置も使えないために、すべての温泉が源泉かけ流しとなっているのだという。ぴりぴりとした泉質に魅せられる方も多く、グランフォンド摩周の参加者の中でも、半分はこの温泉に入りに来てるようなものですよ、なんて方も。
そんな川湯温泉の中に設けられエコミュージアムセンターにエイドステーションが設置されている。とろーりとしたプリン、そしてJALの機内食として人気のカップうどん「うどんですかい」が振る舞われ、この後の山場に備えてしっかりと補給をとることが出来た。
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さて、そんな川湯温泉エイドの先は大会最大の山場となる摩周湖への登りが待っている。摩周湖は屈斜路湖と同じカルデラ湖であり、もともとは2,000m級の火山の噴火によって作り上げられたものだという。つまり、そういうことだ。
覚悟を決めて、えっちらおっちら登り始める。一度大学生時代に同じ道を荷物をたくさん括りつけたキャンプ仕様で登ったこともある。その時に比べれば空荷のロードバイクなのだ、軽々と登れるはず。
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「あぁ、昔はもっと楽に走ってた気がするんだけどなぁ」なんて思いながら、クルクルクルクルペダルを回していく。地図を見ればわかるのだけれど、前半は直登が多く、後半は九十九折れになっている。つまり、後半のほうが走りやすいわけだ。
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早くヘアピンが現れないか。絶望的なパワー値が見える画面からさっさと切り替え、コースログが表示されるサイクルコンピューターを眺めつつひたすらに回していく。森の中の直登をどうにかこなし、九十九折れ区間へ。
ヘアピンと緩やかな登り(直登区間に比べれば)を繰り返し、高度を上げていくと、眼下には先ほどまで走ってきた景色が見えてくる。こうなると俄然やる気が出てくるというもので、1度抜かれた参加者を目標にペースアップしてみたり。
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それぞれに魅力が詰まっている3つの展望台なのだが、みなさんヒルクライム疲れで一気にエイドとなる第1展望台まで走っていかれたいのか、第3展望台に立ち寄る方は少な目。そのままの勢いで第1展望台まで走り抜けていくのであった。
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2日間・210㎞に渡って用意されたコースを巡ったグランフォンド摩周。津別峠や900高原、多和平、そしてもちろん屈斜路湖や摩周湖など絶景ポイントが次々現れ、とにかくこのエリアの魅力を味わってほしい、という思いが伝わるコースは圧倒的。そこに北海道らしい大地の恵みをふんだんに味わえるグルメが追い打ちをかけてくるのだから、満足するよりほかにはない。
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text&photo:Naoki.Yasuoka
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