2019/03/08(金) - 13:35
2日間に渡って楽しんだオホーツクの氷上を楽しんだ流氷ライドも最終日に。海沿いの網走エリアから舞台は内陸の北見へ。冬ならではの観光スポットと3日間で最もスリリングなコースのライドを味わった3日目のレポートです。
地元の皆さんイチオシの温根湯温泉「つるつる温泉」で疲れを癒した明くる朝。朝食会場で顔を合わせた皆さんは、なんだかつやつやされているような。「温泉すごく良かったですねー!」なんて会話を弾ませつつ、朝食をいただき始まった最終日。
まず最初に向かったのは、留辺蘂(るべしべ)にある道の駅おんねゆ温泉。とても大きなからくり時計があるという。「すごくおっきなハトが出てくるんですよ!それはもう、バッサバッサと!」と以前来た時にその様子を見ていた絹代さんが力説し、そんなにスゴイからくり時計なのかと一同期待が高まる。ちなみにこのからくり時計は「果夢林」という名前で、果てしなく夢が広がる木(林)の町という意味が込められているのだとか。
ちょうど長針が0時を指すタイミングだ!ということでからくり時計「果夢林」の正面へとダッシュ。雪に覆われた中にそびえる大時計が動き出すのを今か今か、と待っているがシンと静まり返ったまま動かない。なぜだ?と思って時計に近付くと「冬季は作動を中止しております」という張り紙が……。
ま、まあそういうこともあるよね。気を取り直して、道の駅の建物の中へ。絹代さんと菊浦さんは今回子供たちと一緒に参加されていたのだけれど、彼らが最高にエンジョイできる施設がこの道の駅にはあるのだ。「果夢林ワールド」と名付けられた一室には、全て木でできた本格的な遊具が設えられており、子供たちが時を忘れて遊んでいる。
子供たちが木製遊園地をエンジョイする一方で、大人たちはお隣のキタキツネ牧場へ。その名の通り、キタキツネが飼われており、柵に隔てられることも無く、身近にキタキツネを観察できるのが魅力の施設となっている。
学生時代、北海道を夏にツーリングしていた時にキタキツネとは何度も出会ったことがある。大体食べ物を狙ってやってくる彼らは結構みすぼらしい風体だった。寄生虫であるエキノコックスの危険を啓蒙するポスターを何度も見ていたこともあって、「しっしっ」っと追い払っていたもの。だから、キタキツネってわざわざお金を払ってみるものなのか?と、ちょっと疑いの目があったのが偽らざるところだ。
牧場へ繋がる扉を開けると、そこかしこにキタキツネがいる。でも、自分の記憶にあるのとはかなりイメージが違った。モフモフのフワフワなのだ。そう、冬毛なのである。皆さんも「かわいいー!」とちょっと目がハートになっている。うん、こんなに可愛い風体の動物にだったら、餌をやってしまう観光客が後を絶たない理由も納得できる。もちろんいくら可愛くたって、野生動物への餌付け行為は厳禁であるけれども。
キタキツネ牧場のキタキツネたちの多くは、牧場生まれの牧場育ちなのだとか。子供のころから人間たちに育てられてきたので、人馴れしているのだとか。「人を噛むようなことはめったにないんだけどね」と、好々爺然とした飼育員さん。「でも、手袋をしてると人の体ってわからないみたいでね。引っ張ろうとして噛んじゃうこともあるから、外しておいてね」と教えてくれた。
それぞれのキツネたちにはもちろん名前が付けられていて、小さな時から見守っているスタッフさんたちは、ちゃあんと見分けがつくようだ。「あの子は小さいときから怖がりでねー」なんて、お話をきかせてきかせてもらっていると、牧場というよりはなんだか田舎のお家にお邪魔しているかのようで、なんだかほっこりしてしまった。
さて、かわいらしいキツネに癒されて道の駅へと戻ったはいいものの、子供たちは夢のような木製遊園地の魅力に完全に取りつかれたまま。「まだ遊ぶ―!」とのことで、大人たちは同じ建物に併設されている「北の大地の水族館」へと立寄ることに。
「すごく小さいので5分位で全部回ることができますよ」なんて言うので、じゃあちょっと行ってきます、なんて気軽に入ったらこの水族館がまたすごかった。まず最初に迎えてくれるのは、滝壺を真下から眺めているかのような大迫力の水槽だ。
ドーム状になった水槽に上から大量の水が注ぎこみ、生まれる激しい水流に逆らって泳ぐ岩魚や山女。キラキラと輝く姿はまるで宝石の様で、ついつい見入ってしまう。その先へ進むと、今度はなんと結氷した水槽が登場!野外に設けられており、自然に凍ってしまうのだという。まさに北海道の自然をそのまま再現した展示で、氷の下で生きる魚たちの様子を観察できるのはとても面白い取り組み。
そして、この水族館のメインとも言える大水槽には、幻の魚といわれるイトウが何匹も遊泳している。淡水魚とは思えない威容を誇る肉食魚が何匹も並んでいる様は壮観の一言。同じ水槽にはワカサギも入れられており、タイミングが良ければイトウの補食シーンも見れるのだという。
本当に、ささっと見て回ると5分もかからず通り過ぎてしまいそうなほどの規模の水族館ではあるのだけれど、一つ一つの水槽にたっぷりこだわりが詰まっていて、出来ればずっと見ていたくなるような魅力に満ちていた。なんでも、鳥羽水族館や新江の島水族館のリニューアルを手掛けた中村元プロデューサーがこの山の上の水族館を手掛けているとのことで、様々な工夫が施された展示にも納得だ。
すっかり展示に引き込まれてしまい、気づけば30分ほど経ってしまっていた。慌てて戻ると皆さん何やら食べてらっしゃる。「タマコロとっても美味しいんですよ!」と渡されたのはどう見てもコロッケ。コロはコロッケとして、タマとは一体?ちょっと疑問に思いつつ、皆さん美味しそうに食べてらっしゃるのにつられてパクリ。なるほど、玉ねぎか!
北見の名産である玉ねぎをたっぷり使ったコロッケは、玉ねぎの甘さがとてもおいしい一品。雪降る中でほくほくのコロッケを頂く。これ以上美味しいコロッケの食べ方はなかなかないだろう。台風が迫る中で食べるコロッケだって敵わない。
ちょっとお腹にものを入れると、引き金になったのか途端にお腹が空いてきた。というわけで、お昼ご飯は回転すしに。北海道で有名な回転すしといえば「トリトン」だけれども、北見にはそのトリトンに勝るとも劣らない「くるくる」という名店がある。
トリトンは旭川なんかにもあるけれど、くるくる寿司は北見にしかないまさにローカルチェーン。少し迷ったものの、そこはやっぱり地元のお店に行くしかない!ということで、くるくるへとお邪魔することとなった。
網走や釧路など、道東で獲れた旬のネタがリーズナブルな価格でいただけるのがくるくるの魅力。大ぶりのホタテやたっぷり盛り付けられたつやつやのいくら軍艦、はたまたあまり聞かないオヒョウといった地産のネタが盛り沢山。ついつい頼みすぎてしまうのだけが、絶賛オフトレ(お太れ)中の自分にはつらいお店でありました。
さて、満腹になった最終日、ここまで一切自転車が登場していないことに気づいた読者の方はどれくらいいるだろうか?いや、正直かなり楽しみ尽くした感はあるので、もはや自転車に乗らなくても良いかな……?くらいの気持ちだったのですが、そこはそれ。しっかり最終日にもファットバイクのプログラムが用意されていた。
最終日のコースとなるのは、スキー場のノーザンアークリゾート。とはいっても、ゲレンデを下ってくるわけでなく、併設されたゴルフ場のカート通路を圧雪して作られた1周2kmほどのコースを走るというもの。とはいえ、この2日間で走ってきた湖上や海岸線に比べると、かなりアップダウンがあるコースとなる。
3日目ともなれば、ファットバイクにも慣れたもの。クラブハウス前にパンプトラックが設けられ、みんな躊躇なくチャレンジしていく。少し傾斜がついているので、登り方面のパンプはかなりうまくないと漕ぎを入れずに進むことは難しかったけれど、みなさん初めてのパンプトラック体験をエンジョイ。
少し体を温めたら、いざラストライドへGO!晴天だった昨日とは打って変わって、かなり雪が降ってきている。轍から少し外れるだけで、新雪にハンドルを取られそうなフカフカのコンディション。ゆるーく登る前半を終えるころには、うっすら汗をかいてしまう。
ちょうど折り返しにあった小屋で水分補給の休憩を取り、下り基調の後半部へ。雪の勢いも増してきたなか、一面真っ白なコースは気を抜くと「あ、曲がってた」となりそのままコース外に刺さるので、気をつけて。え、私ですか?もちろん楽しくなってちょっとスピードを出してコケましたがなにか問題でも?
と、開き直ってみたものの、実際のところこけた先もふかふかの雪の上なので本当に問題ない。皆さんもポテポテと転んでおり、回数だけでいえば相当なものだけれど、悲壮感は全くない。むしろちょっと攻めてはコケて、今度はこれならどうだ、と挑んでまたコケるという繰り返しが最高に楽しい。ちょっとうまくいったらもうこれ以上の喜びはない。まるでなんだか自転車に初めて乗った時のよう。
そうして2周するころには、だいぶ陽も落ちてきた。帰りの飛行機の時間も迫ってきており、そそくさと撤収。スキー場であるノーザンアークリゾートにはもちろん更衣室もあるので安心だ。時間に余裕があれば、温泉に浸かっていくことも出来るのも嬉しいポイント。
女満別空港で3日間お世話になったオホーツクサイクリング協議会の皆さんとお別れすることに。秋のもぐもぐライド、冬の流氷ライド。季節ごとに違った顔を見せてくれる北の大地の魅力を最大限に伝えてくれたのは、地元を知り尽くしたみなさんのプランと温かいアテンドあってこそ。こんなに至れり尽くせりの企画はそうそう無い。それは3日間を通して参加された皆さんが笑顔でいっぱいだったことが何よりの証明だろう。夏も冬もいつだって、オホーツクはサイクリストを歓迎中。また今年も北海道に首ったけの一年になりそうだ。
text&photo:Naoki.Yasuoka
地元の皆さんイチオシの温根湯温泉「つるつる温泉」で疲れを癒した明くる朝。朝食会場で顔を合わせた皆さんは、なんだかつやつやされているような。「温泉すごく良かったですねー!」なんて会話を弾ませつつ、朝食をいただき始まった最終日。
まず最初に向かったのは、留辺蘂(るべしべ)にある道の駅おんねゆ温泉。とても大きなからくり時計があるという。「すごくおっきなハトが出てくるんですよ!それはもう、バッサバッサと!」と以前来た時にその様子を見ていた絹代さんが力説し、そんなにスゴイからくり時計なのかと一同期待が高まる。ちなみにこのからくり時計は「果夢林」という名前で、果てしなく夢が広がる木(林)の町という意味が込められているのだとか。
ちょうど長針が0時を指すタイミングだ!ということでからくり時計「果夢林」の正面へとダッシュ。雪に覆われた中にそびえる大時計が動き出すのを今か今か、と待っているがシンと静まり返ったまま動かない。なぜだ?と思って時計に近付くと「冬季は作動を中止しております」という張り紙が……。
ま、まあそういうこともあるよね。気を取り直して、道の駅の建物の中へ。絹代さんと菊浦さんは今回子供たちと一緒に参加されていたのだけれど、彼らが最高にエンジョイできる施設がこの道の駅にはあるのだ。「果夢林ワールド」と名付けられた一室には、全て木でできた本格的な遊具が設えられており、子供たちが時を忘れて遊んでいる。
子供たちが木製遊園地をエンジョイする一方で、大人たちはお隣のキタキツネ牧場へ。その名の通り、キタキツネが飼われており、柵に隔てられることも無く、身近にキタキツネを観察できるのが魅力の施設となっている。
学生時代、北海道を夏にツーリングしていた時にキタキツネとは何度も出会ったことがある。大体食べ物を狙ってやってくる彼らは結構みすぼらしい風体だった。寄生虫であるエキノコックスの危険を啓蒙するポスターを何度も見ていたこともあって、「しっしっ」っと追い払っていたもの。だから、キタキツネってわざわざお金を払ってみるものなのか?と、ちょっと疑いの目があったのが偽らざるところだ。
牧場へ繋がる扉を開けると、そこかしこにキタキツネがいる。でも、自分の記憶にあるのとはかなりイメージが違った。モフモフのフワフワなのだ。そう、冬毛なのである。皆さんも「かわいいー!」とちょっと目がハートになっている。うん、こんなに可愛い風体の動物にだったら、餌をやってしまう観光客が後を絶たない理由も納得できる。もちろんいくら可愛くたって、野生動物への餌付け行為は厳禁であるけれども。
キタキツネ牧場のキタキツネたちの多くは、牧場生まれの牧場育ちなのだとか。子供のころから人間たちに育てられてきたので、人馴れしているのだとか。「人を噛むようなことはめったにないんだけどね」と、好々爺然とした飼育員さん。「でも、手袋をしてると人の体ってわからないみたいでね。引っ張ろうとして噛んじゃうこともあるから、外しておいてね」と教えてくれた。
それぞれのキツネたちにはもちろん名前が付けられていて、小さな時から見守っているスタッフさんたちは、ちゃあんと見分けがつくようだ。「あの子は小さいときから怖がりでねー」なんて、お話をきかせてきかせてもらっていると、牧場というよりはなんだか田舎のお家にお邪魔しているかのようで、なんだかほっこりしてしまった。
さて、かわいらしいキツネに癒されて道の駅へと戻ったはいいものの、子供たちは夢のような木製遊園地の魅力に完全に取りつかれたまま。「まだ遊ぶ―!」とのことで、大人たちは同じ建物に併設されている「北の大地の水族館」へと立寄ることに。
「すごく小さいので5分位で全部回ることができますよ」なんて言うので、じゃあちょっと行ってきます、なんて気軽に入ったらこの水族館がまたすごかった。まず最初に迎えてくれるのは、滝壺を真下から眺めているかのような大迫力の水槽だ。
ドーム状になった水槽に上から大量の水が注ぎこみ、生まれる激しい水流に逆らって泳ぐ岩魚や山女。キラキラと輝く姿はまるで宝石の様で、ついつい見入ってしまう。その先へ進むと、今度はなんと結氷した水槽が登場!野外に設けられており、自然に凍ってしまうのだという。まさに北海道の自然をそのまま再現した展示で、氷の下で生きる魚たちの様子を観察できるのはとても面白い取り組み。
そして、この水族館のメインとも言える大水槽には、幻の魚といわれるイトウが何匹も遊泳している。淡水魚とは思えない威容を誇る肉食魚が何匹も並んでいる様は壮観の一言。同じ水槽にはワカサギも入れられており、タイミングが良ければイトウの補食シーンも見れるのだという。
本当に、ささっと見て回ると5分もかからず通り過ぎてしまいそうなほどの規模の水族館ではあるのだけれど、一つ一つの水槽にたっぷりこだわりが詰まっていて、出来ればずっと見ていたくなるような魅力に満ちていた。なんでも、鳥羽水族館や新江の島水族館のリニューアルを手掛けた中村元プロデューサーがこの山の上の水族館を手掛けているとのことで、様々な工夫が施された展示にも納得だ。
すっかり展示に引き込まれてしまい、気づけば30分ほど経ってしまっていた。慌てて戻ると皆さん何やら食べてらっしゃる。「タマコロとっても美味しいんですよ!」と渡されたのはどう見てもコロッケ。コロはコロッケとして、タマとは一体?ちょっと疑問に思いつつ、皆さん美味しそうに食べてらっしゃるのにつられてパクリ。なるほど、玉ねぎか!
北見の名産である玉ねぎをたっぷり使ったコロッケは、玉ねぎの甘さがとてもおいしい一品。雪降る中でほくほくのコロッケを頂く。これ以上美味しいコロッケの食べ方はなかなかないだろう。台風が迫る中で食べるコロッケだって敵わない。
ちょっとお腹にものを入れると、引き金になったのか途端にお腹が空いてきた。というわけで、お昼ご飯は回転すしに。北海道で有名な回転すしといえば「トリトン」だけれども、北見にはそのトリトンに勝るとも劣らない「くるくる」という名店がある。
トリトンは旭川なんかにもあるけれど、くるくる寿司は北見にしかないまさにローカルチェーン。少し迷ったものの、そこはやっぱり地元のお店に行くしかない!ということで、くるくるへとお邪魔することとなった。
網走や釧路など、道東で獲れた旬のネタがリーズナブルな価格でいただけるのがくるくるの魅力。大ぶりのホタテやたっぷり盛り付けられたつやつやのいくら軍艦、はたまたあまり聞かないオヒョウといった地産のネタが盛り沢山。ついつい頼みすぎてしまうのだけが、絶賛オフトレ(お太れ)中の自分にはつらいお店でありました。
さて、満腹になった最終日、ここまで一切自転車が登場していないことに気づいた読者の方はどれくらいいるだろうか?いや、正直かなり楽しみ尽くした感はあるので、もはや自転車に乗らなくても良いかな……?くらいの気持ちだったのですが、そこはそれ。しっかり最終日にもファットバイクのプログラムが用意されていた。
最終日のコースとなるのは、スキー場のノーザンアークリゾート。とはいっても、ゲレンデを下ってくるわけでなく、併設されたゴルフ場のカート通路を圧雪して作られた1周2kmほどのコースを走るというもの。とはいえ、この2日間で走ってきた湖上や海岸線に比べると、かなりアップダウンがあるコースとなる。
3日目ともなれば、ファットバイクにも慣れたもの。クラブハウス前にパンプトラックが設けられ、みんな躊躇なくチャレンジしていく。少し傾斜がついているので、登り方面のパンプはかなりうまくないと漕ぎを入れずに進むことは難しかったけれど、みなさん初めてのパンプトラック体験をエンジョイ。
少し体を温めたら、いざラストライドへGO!晴天だった昨日とは打って変わって、かなり雪が降ってきている。轍から少し外れるだけで、新雪にハンドルを取られそうなフカフカのコンディション。ゆるーく登る前半を終えるころには、うっすら汗をかいてしまう。
ちょうど折り返しにあった小屋で水分補給の休憩を取り、下り基調の後半部へ。雪の勢いも増してきたなか、一面真っ白なコースは気を抜くと「あ、曲がってた」となりそのままコース外に刺さるので、気をつけて。え、私ですか?もちろん楽しくなってちょっとスピードを出してコケましたがなにか問題でも?
と、開き直ってみたものの、実際のところこけた先もふかふかの雪の上なので本当に問題ない。皆さんもポテポテと転んでおり、回数だけでいえば相当なものだけれど、悲壮感は全くない。むしろちょっと攻めてはコケて、今度はこれならどうだ、と挑んでまたコケるという繰り返しが最高に楽しい。ちょっとうまくいったらもうこれ以上の喜びはない。まるでなんだか自転車に初めて乗った時のよう。
そうして2周するころには、だいぶ陽も落ちてきた。帰りの飛行機の時間も迫ってきており、そそくさと撤収。スキー場であるノーザンアークリゾートにはもちろん更衣室もあるので安心だ。時間に余裕があれば、温泉に浸かっていくことも出来るのも嬉しいポイント。
女満別空港で3日間お世話になったオホーツクサイクリング協議会の皆さんとお別れすることに。秋のもぐもぐライド、冬の流氷ライド。季節ごとに違った顔を見せてくれる北の大地の魅力を最大限に伝えてくれたのは、地元を知り尽くしたみなさんのプランと温かいアテンドあってこそ。こんなに至れり尽くせりの企画はそうそう無い。それは3日間を通して参加された皆さんが笑顔でいっぱいだったことが何よりの証明だろう。夏も冬もいつだって、オホーツクはサイクリストを歓迎中。また今年も北海道に首ったけの一年になりそうだ。
text&photo:Naoki.Yasuoka