2018/10/18(木) - 12:21
憧れの南国リゾート、ハワイで開催されたホノルルセンチュリーライド。日本からは東武トップツアーズ主催の参加ツアーが組まれ、シクロワイアード編集部も帯同。大会当日だけではない充実のツアー内容をレポートします。まずは大会前日に行われた直前走り方講座とプラクティスライドAの模様をお届け。
今年もホノルルセンチュリーライドの季節がやってきた
春のクラシックに夏はグランツール、秋には世界選手権があり、冬になるとシクロクロス。とシクロワイアード編集部には年中通して重要なタスクが盛りだくさんだ。中でも毎年恒例の海外イベント取材がハワイで行われるホノルルセンチュリーライド。日本からの参加ツアーを催行している東武トップツアーズのツアーに帯同し、取材を行うというものだ。
この取材には例年、2名の編集部員が参加するのが定例となっており、まだホノルル取材に行ったことのないメンバーが優先的にアサインされる。ということで、私、カマタは取材決定。「はぁ〜ハワイなんてめんどくさいですね。アハハ」と乾いた笑みを浮かべながらも、内心は会社の金でハワイに行けるなんて、連日遊びまくってやろうと違う方向でやる気全開である。
ワイキキの端にあるバイクショップIT&B
店内にはバイクやウェア、パーツが陳列され、日本語がわかるスタッフもいるため、困ったときは頼りになるお店だ
地元ロコに人気の沢山のショップが出展しているKCCファーマーズマーケット
美味しそうなローカルフードがお買い得に食べられる
そして問題はもう1名であるのだが、このメンバー決めが困難を極めた。なんでもホノルルセンチュリーライド取材経験のある編集部員から言わせれば本件取材は過酷の極みらしく、メインとなる3日間で疲労困憊し日本に帰ってくることになるそうだ。そして今年はツアーの創設から関わっている編集長が他のイベントで参加できないとのこと。
そんな状況で白羽の矢が立ったのがフジワラ先輩。編集長からの直々のご指名で、曰く「今年で単独海外取材も2件こなしていて場数を踏んでいる。その上、業務の安定感や信頼感も高い。他のメンバーも各々長所はあるものの、総合力ではフジワラ君が良いだろう」とのこと。そんなことを言われてしまったフジワラ先輩はまんざらでも無い様子。ということで取材参加を承諾し、今年のホノルルセンチュリーライド取材メンバーが決まったのだった。
大会受付会場ではハワイ自転車協会のグッズも売られている
情熱的なレッドカラーが印象的なウェアの数々
受付会場では日本人向けの講習会も行っている
そんなこんなで成田空港からいざホノルルへ出発。時差は日付変更線を超えるため-19時間と圧倒的な時間差のように感じるが、日本から1日遅れで5時間早いだけと考えると、そこまで問題はない。ヨーロッパへ行くときのような時差ボケも少なめなのが良いところ。行きのフライトは7時間ほど。偏西風のジェット気流に乗り、スイスイと進む。あっという間にホノルル空の玄関口、ダニエル・K・イノウエ空港に到着だ。
梱包した自転車やスーツケースなどは空港に待機しているスタッフに預けるとそのまま部屋まで届けてくれる。こういった空港からホテルまでの一貫した荷物運搬サービスは個人参加ではなく、ツアーならではの良さと言ったところだろう。我々は促されるままバスに乗り込み、まずはツアーデスクが設置されているワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパに直行である。
ホテルに着くとツアーデスクで今回のツアーに関する諸説明が行われる。ここにはツアー期間中スタッフが常駐しており、トラブルなどに対応出来る他、千葉県のプロショップ、「プロジェクトK」の栗田秀隆さんがメカニックとして待機しており、バイクの不具合を即座に見てもらえるのだ。
ホテルのチェックインは15時からと少し遅め。まだ昼前ということで時間もあるため、このタイミングでゼッケン受け取りなどの受付を済ませるのがベスト。大会の受付会場はアラ・ワイ運河を渡った先にあるゴルフ場のクラブハウスで行われている。受付は日本語でスムーズに行う事ができ、会場内では日本人向けの講習会も行われているなど、英語が出来なくても安心。ホノルルセンチュリーライドをイメージした記念ジャージや、ハワイの自転車連盟ジャージなども売っているため、記念に購入するのもいいだろう。
話題の火山シェイクが頂けるボルケーノシェイクスにやってきた
絹代さんが昨年から行きたかったというボルケーノシェイクス
黒板にメニューがびっしりと並んでいるボルケーノ
この迫力は”インスタ映え”間違いなしだ
受付を済ませたらお腹も空いてきたということで、腹ごしらえだ。このツアーに欠かせない今中大介さんと絹代さん、Team UKYOのマッサーも務める金田智行さんと共に巨大シェイクのお店「ボルケーノ」に行くことに。毎年行っている巨大パンケーキのお店ではつまらないということで、絹代さんがチョイスした新たなワイキキの”インスタ映え”スイーツのお店だ。
巨大と言ってもたかがシェイクということで、3種類を注文。ボルケーノという名前の通り、シェイクの上にアイスやらクッキーやらマシュマロがてんこ盛りの火山を模したド迫力のシェイクが運ばれてくる。これはフォトジェニックだと納得せざる得ないボリュームである。幸い本体はシェイクなので、飲み干せば完食。仲間と楽しめること間違いなしなので、ホノルルに行った際は是非行ってみてほしい。
その後はホテルにチェックインし、バイクを組み立てライドに出かけるも良し。ワイキキでショッピングを楽しむのも良し。海に飛び込むのも良しのフリータイムだ。各々ハワイで過ごす穏やかな時間を楽しんだことだろう。因みに我々はバイクを組み上げ、市内ライドに出かけてきた。
初めての海外ライドでも安心 ホノルルセンチュリーライド直前走り方講座
約40名ほどが参加した直前走り方講座
東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライド参加ツアーの醍醐味といったら、大会当日のきめ細やかなサポートはもちろんのこと、大会前後日に設定されたライドイベントや走り方講座だろう。その中でも大会前日の午前中に行われる直前走り方講座は、初めての海外ライドを走るためのノウハウを教えてくれる有意義な時間となること間違いなしだ。
会場となるのは大会のスタート&フィニッシュ地点でもあり、ホテルからもほど近いカピオラニ公園。ここに40名ほどの参加者が集合し講義を受ける。講師は元プロロードレーサーの今中大介さんと栄養学などにも精通するサイクルナビゲーター絹代さん。日本自転車界を代表する2名がハワイまで来てレクチャーしてくれるなんて貴重な機会と言わずしてなんなのか。
今中大介さんと絹代さんが完走に必要なアドバイスをしてくれる
走る前にはteamUKYOマッサーである金田さんのストレッチ講座も
皆さん真剣にアドバイスを聞く
今中さんからは長距離を走る上での身体の使い方や、海外を自転車で走る上での交通マナーについてお話があった。日本とは違う文化、マナーを持つハワイでは自転車が車両として認められている分、しっかりとしたマナーとスタンスで走らねばいけないとレクチャーしてくれた。
健康管理士の資格を持つ絹代さんからは食事や補給に関しての講義。160kmという長丁場を走るにあたっては大会前日の飲食から重要なのだ。もちろん当日の補給のとり方についても細かくアドバイスがあった。2人の実践的な話を聞いた後は実際にハワイの道を軽くライド。カピオラニ公園からダイアモンドヘッドを超えたところにある小さな公園まで走る。
カピオラニ公園のバイクレーンを1列で進む
眺めの良いポイントで記念撮影だ
今中さん金田さんと記念撮影
この試走で日本とアメリカの交通ルールにおける一番大きな違いである右側通行を体験。根本的に走行車線が反対となるため、最初は違和感を覚えるが、公園に至るまでの10kmほどの道のりを走っていけば、おのずと慣れることが出来る。
大会当日にも通るダイアモンドヘッドを通過し、そのまま高級住宅地であるカハラ地区へ進むと公園に到着。短い距離だが、交通ルールや周りの車の雰囲気を感じ取れる機会となったのではないだろうか。
これぞ南国の青い海! ハナウマベイを楽しむプラクティスライドAコース
20名ほどの参加者が集まったプラクティスAコース
直前走り方講座を午前中に終え、ランチを取った後は2コースに分かれるプラクティスライドに出発。初心者向けのAコースはワイキキから東に進んだ先にあるハナウマベイを目指すイージーライド。こちらには私、カマタが同行した。自然保護区のビーチでは海に入る事もできるため水着必須のツアーとなっており、往復で35km程度と翌日に疲労が残らない距離だ。
20名ほどの参加者に絹代さん、サポートライダーの金田さん、メカニックの栗田さん、そして東武トップツアーズの橘田さんが自転車で同行。その上、サポートカーもついており、至れりつくせりのサポート体制となっている。コースも複雑な部分は少なく、各グループに必ずサポートライダーがついているため、ただついて行くだけでハワイサイクリングを楽しめる。
意気揚々とダイアモンドヘッドの登りを登る金田グループ
スタート地点となるカピオラニ公園に集合し、いざ出発。直前走り方講座と同じくダイアモンドヘッドを登り、天気もいいので頂上で記念撮影。その後はダイアモンドヘッドを下っていきカハラ地区の高級住宅街エリアを駆け抜ける。
ここでガソリンスタンドに併設されたコンビニに立ち寄り。ハナウマベイで飲み食いする補給食などを購入する。伴走してくれるサポートカーにクーラーボックスが積まれているため、そこに各々の購入品を入れて保冷することが出来るのだ。
途中のガソリンスタンド併設コンビニで補給を購入
ハイウェイは日本の幹線道路と同様の区分。バイクレーンもあり走りやすい
ここからは大会当日も走るハイウェイを走っていく。ハイウェイと言っても幹線道路のようなもので、自転車の走行も想定したバイクレーンが完備されており、快適なクルージングを楽しめる。こういった自転車に対する意識の差は海外と日本の大きな差といえるだろう。
このハイウェイは海から一本入った内側を走っているため海岸線は見えないのだが、アメリカの一般的な住宅地を横目に走ることができ、異国の生活感を感じる事が出来る道だ。15kmほどハイウェイを駆け抜けると一気に視界が開け、マウナルアベイビーチパークに到着。ここで一旦休憩してから最後の登りに向けて走り出す。
ハナウマベイに至る登りは直登だが緩やかな勾配
マウナルアベイビーチパークからハナウマベイまでは1kmほどの登りが続いていく。後ろにはハワイカイの町並みと広大な海が広がる中、皆さん登っていく。登り切るとハナウマベイ自然保護区の入り口に到着。ここからパーク内の道路を少し下ったところにある駐車場に自転車をまとめて停めビーチに繰り出す。ハナウマ湾で遊んでいる間は東武トップツアーズのスタッフが駐輪場に停めた大切な自転車を見ていてくれるので安心だ。
自然保護区に指定されているハナウマベイは美しい自然がそのままに残るビーチ。死火山の噴火口に海水が流れ込み、侵食して出来た馬蹄形の入り江を持っており、プライベートビーチのような穴場感漂うスポットだ。遠浅の海にはサンゴ礁や熱帯魚などの生き物がおり、シュノーケリングすると綺麗なお魚が見えて楽しめる。
これぞ南国のリゾートといった豊かな自然が残るハナウマベイ
海に飛び込み大はしゃぎだ
シュノーケリングをするたぶん絹代さん
鮮やかな熱帯魚もいる Photo:Susumu KUBOTA
水の透明度が高く多くの魚の群れを見ることが出来る Photo:Susumu KUBOTA
みんなでジャンプはもはや恒例行事
そんな美しい自然を守るためハナウマベイは入場料を設けており、更に自然保護に関するビデオを鑑賞することが義務となっているのだ。ということで我々もしっかりとビデオを鑑賞してからサポートカーに積んできた水着に着替え、海に飛び込む。ハナウマ湾で遊ぶための水着やシュノーケルセット・着替えは往復サポートカーで預かってもらえるので、身軽にプラクティスライドを楽しむことができる。
水は思ったより冷たくないというか少しぬるいと感じる温度。これが南国の海か!とテンションも上がる。一眼レフでの撮影もそこそこに、防水カメラを持ち出し写真を撮る。と言ってもそのうちカメラも忘れて遊びだしたでの大した枚数は撮っていないのだ。職務放棄とかそんなの知らないのだ。ハワイを楽しむのだ。
水着を忘れた人も(私がそうでツアーデスクに置き忘れた)ビブショーツだけになり海に飛び込む。水着とサイクルウェアは似たような素材だから問題ないし、何よりハワイの乾いた空気でサッと乾く。一通り遊び倒し、波打ち際で黄昏れているとあっという間に帰りの時間に。自由時間は1時間半くらいだったが、海を堪能するにはちょうど良いくらいだった。
日が傾く中の帰り道
ロコに人気のレナーズベーカリーのモバイルストア
横浜よりもホノルルの本店よりも美味しいぞ
もちもちが堪らんのです
ビーチには淡水のシャワーもしっかりと用意されているためそこで海水と砂を落とし、帰路に着く。これだけ遊べばお腹も空くということで、帰り道にあったスーパーに出張しているレナーズベーカリーのワゴンに寄り道していくことに。
ハワイで定番のおやつであるマラサダが頂けるレナーズベーカリー。実はホノルル市街にも、更には日本の横浜にもお店を構えており、こんなハワイの端に来なくても食べることは出来る。しかし、このココマリーナセンターに出張しているモバイルストアのマラサダは、本当に揚げたてを出してくれるためか、もちもち度合いが圧倒的なのだ。
カピオラニ公園の並木道をくぐり抜ける
ハワイ通の絹代さんもこの点は絶賛しており、「ここのは一番美味しいんです!」と太鼓判を押すほど。横浜のレナーズで満足せずにハワイまで来て是非ここのマラサダを食べてほしい。
帰り道は来た道をそのまま戻る単純なルート。ハイウェイを走り抜け、ダイアモンドヘッドに差し掛かるあたりには日が傾き始める。そのままカピオラニ公園を抜ければホテルに到着だ。今日のイベントだけでかなりの満足度だが、本番は明日。しっかり栄養を取り早めに就寝することにした。
東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド
text&photo:Kosuke.Kamata
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この取材には例年、2名の編集部員が参加するのが定例となっており、まだホノルル取材に行ったことのないメンバーが優先的にアサインされる。ということで、私、カマタは取材決定。「はぁ〜ハワイなんてめんどくさいですね。アハハ」と乾いた笑みを浮かべながらも、内心は会社の金でハワイに行けるなんて、連日遊びまくってやろうと違う方向でやる気全開である。
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そんな状況で白羽の矢が立ったのがフジワラ先輩。編集長からの直々のご指名で、曰く「今年で単独海外取材も2件こなしていて場数を踏んでいる。その上、業務の安定感や信頼感も高い。他のメンバーも各々長所はあるものの、総合力ではフジワラ君が良いだろう」とのこと。そんなことを言われてしまったフジワラ先輩はまんざらでも無い様子。ということで取材参加を承諾し、今年のホノルルセンチュリーライド取材メンバーが決まったのだった。
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梱包した自転車やスーツケースなどは空港に待機しているスタッフに預けるとそのまま部屋まで届けてくれる。こういった空港からホテルまでの一貫した荷物運搬サービスは個人参加ではなく、ツアーならではの良さと言ったところだろう。我々は促されるままバスに乗り込み、まずはツアーデスクが設置されているワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパに直行である。
ホテルに着くとツアーデスクで今回のツアーに関する諸説明が行われる。ここにはツアー期間中スタッフが常駐しており、トラブルなどに対応出来る他、千葉県のプロショップ、「プロジェクトK」の栗田秀隆さんがメカニックとして待機しており、バイクの不具合を即座に見てもらえるのだ。
ホテルのチェックインは15時からと少し遅め。まだ昼前ということで時間もあるため、このタイミングでゼッケン受け取りなどの受付を済ませるのがベスト。大会の受付会場はアラ・ワイ運河を渡った先にあるゴルフ場のクラブハウスで行われている。受付は日本語でスムーズに行う事ができ、会場内では日本人向けの講習会も行われているなど、英語が出来なくても安心。ホノルルセンチュリーライドをイメージした記念ジャージや、ハワイの自転車連盟ジャージなども売っているため、記念に購入するのもいいだろう。
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巨大と言ってもたかがシェイクということで、3種類を注文。ボルケーノという名前の通り、シェイクの上にアイスやらクッキーやらマシュマロがてんこ盛りの火山を模したド迫力のシェイクが運ばれてくる。これはフォトジェニックだと納得せざる得ないボリュームである。幸い本体はシェイクなので、飲み干せば完食。仲間と楽しめること間違いなしなので、ホノルルに行った際は是非行ってみてほしい。
その後はホテルにチェックインし、バイクを組み立てライドに出かけるも良し。ワイキキでショッピングを楽しむのも良し。海に飛び込むのも良しのフリータイムだ。各々ハワイで過ごす穏やかな時間を楽しんだことだろう。因みに我々はバイクを組み上げ、市内ライドに出かけてきた。
初めての海外ライドでも安心 ホノルルセンチュリーライド直前走り方講座
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東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライド参加ツアーの醍醐味といったら、大会当日のきめ細やかなサポートはもちろんのこと、大会前後日に設定されたライドイベントや走り方講座だろう。その中でも大会前日の午前中に行われる直前走り方講座は、初めての海外ライドを走るためのノウハウを教えてくれる有意義な時間となること間違いなしだ。
会場となるのは大会のスタート&フィニッシュ地点でもあり、ホテルからもほど近いカピオラニ公園。ここに40名ほどの参加者が集合し講義を受ける。講師は元プロロードレーサーの今中大介さんと栄養学などにも精通するサイクルナビゲーター絹代さん。日本自転車界を代表する2名がハワイまで来てレクチャーしてくれるなんて貴重な機会と言わずしてなんなのか。
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健康管理士の資格を持つ絹代さんからは食事や補給に関しての講義。160kmという長丁場を走るにあたっては大会前日の飲食から重要なのだ。もちろん当日の補給のとり方についても細かくアドバイスがあった。2人の実践的な話を聞いた後は実際にハワイの道を軽くライド。カピオラニ公園からダイアモンドヘッドを超えたところにある小さな公園まで走る。
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大会当日にも通るダイアモンドヘッドを通過し、そのまま高級住宅地であるカハラ地区へ進むと公園に到着。短い距離だが、交通ルールや周りの車の雰囲気を感じ取れる機会となったのではないだろうか。
これぞ南国の青い海! ハナウマベイを楽しむプラクティスライドAコース
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直前走り方講座を午前中に終え、ランチを取った後は2コースに分かれるプラクティスライドに出発。初心者向けのAコースはワイキキから東に進んだ先にあるハナウマベイを目指すイージーライド。こちらには私、カマタが同行した。自然保護区のビーチでは海に入る事もできるため水着必須のツアーとなっており、往復で35km程度と翌日に疲労が残らない距離だ。
20名ほどの参加者に絹代さん、サポートライダーの金田さん、メカニックの栗田さん、そして東武トップツアーズの橘田さんが自転車で同行。その上、サポートカーもついており、至れりつくせりのサポート体制となっている。コースも複雑な部分は少なく、各グループに必ずサポートライダーがついているため、ただついて行くだけでハワイサイクリングを楽しめる。
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スタート地点となるカピオラニ公園に集合し、いざ出発。直前走り方講座と同じくダイアモンドヘッドを登り、天気もいいので頂上で記念撮影。その後はダイアモンドヘッドを下っていきカハラ地区の高級住宅街エリアを駆け抜ける。
ここでガソリンスタンドに併設されたコンビニに立ち寄り。ハナウマベイで飲み食いする補給食などを購入する。伴走してくれるサポートカーにクーラーボックスが積まれているため、そこに各々の購入品を入れて保冷することが出来るのだ。
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ここからは大会当日も走るハイウェイを走っていく。ハイウェイと言っても幹線道路のようなもので、自転車の走行も想定したバイクレーンが完備されており、快適なクルージングを楽しめる。こういった自転車に対する意識の差は海外と日本の大きな差といえるだろう。
このハイウェイは海から一本入った内側を走っているため海岸線は見えないのだが、アメリカの一般的な住宅地を横目に走ることができ、異国の生活感を感じる事が出来る道だ。15kmほどハイウェイを駆け抜けると一気に視界が開け、マウナルアベイビーチパークに到着。ここで一旦休憩してから最後の登りに向けて走り出す。
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マウナルアベイビーチパークからハナウマベイまでは1kmほどの登りが続いていく。後ろにはハワイカイの町並みと広大な海が広がる中、皆さん登っていく。登り切るとハナウマベイ自然保護区の入り口に到着。ここからパーク内の道路を少し下ったところにある駐車場に自転車をまとめて停めビーチに繰り出す。ハナウマ湾で遊んでいる間は東武トップツアーズのスタッフが駐輪場に停めた大切な自転車を見ていてくれるので安心だ。
自然保護区に指定されているハナウマベイは美しい自然がそのままに残るビーチ。死火山の噴火口に海水が流れ込み、侵食して出来た馬蹄形の入り江を持っており、プライベートビーチのような穴場感漂うスポットだ。遠浅の海にはサンゴ礁や熱帯魚などの生き物がおり、シュノーケリングすると綺麗なお魚が見えて楽しめる。
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そんな美しい自然を守るためハナウマベイは入場料を設けており、更に自然保護に関するビデオを鑑賞することが義務となっているのだ。ということで我々もしっかりとビデオを鑑賞してからサポートカーに積んできた水着に着替え、海に飛び込む。ハナウマ湾で遊ぶための水着やシュノーケルセット・着替えは往復サポートカーで預かってもらえるので、身軽にプラクティスライドを楽しむことができる。
水は思ったより冷たくないというか少しぬるいと感じる温度。これが南国の海か!とテンションも上がる。一眼レフでの撮影もそこそこに、防水カメラを持ち出し写真を撮る。と言ってもそのうちカメラも忘れて遊びだしたでの大した枚数は撮っていないのだ。職務放棄とかそんなの知らないのだ。ハワイを楽しむのだ。
水着を忘れた人も(私がそうでツアーデスクに置き忘れた)ビブショーツだけになり海に飛び込む。水着とサイクルウェアは似たような素材だから問題ないし、何よりハワイの乾いた空気でサッと乾く。一通り遊び倒し、波打ち際で黄昏れているとあっという間に帰りの時間に。自由時間は1時間半くらいだったが、海を堪能するにはちょうど良いくらいだった。




ビーチには淡水のシャワーもしっかりと用意されているためそこで海水と砂を落とし、帰路に着く。これだけ遊べばお腹も空くということで、帰り道にあったスーパーに出張しているレナーズベーカリーのワゴンに寄り道していくことに。
ハワイで定番のおやつであるマラサダが頂けるレナーズベーカリー。実はホノルル市街にも、更には日本の横浜にもお店を構えており、こんなハワイの端に来なくても食べることは出来る。しかし、このココマリーナセンターに出張しているモバイルストアのマラサダは、本当に揚げたてを出してくれるためか、もちもち度合いが圧倒的なのだ。

ハワイ通の絹代さんもこの点は絶賛しており、「ここのは一番美味しいんです!」と太鼓判を押すほど。横浜のレナーズで満足せずにハワイまで来て是非ここのマラサダを食べてほしい。
帰り道は来た道をそのまま戻る単純なルート。ハイウェイを走り抜け、ダイアモンドヘッドに差し掛かるあたりには日が傾き始める。そのままカピオラニ公園を抜ければホテルに到着だ。今日のイベントだけでかなりの満足度だが、本番は明日。しっかり栄養を取り早めに就寝することにした。
東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド
text&photo:Kosuke.Kamata
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