2010/03/09(火) - 23:02
シーラントとは、液体状のシーラント剤をチューブやタイヤに注入することで、内側に薄い膜を作り、エア漏れを防止するというもの。多くのシーラント剤は、注入後も液体状のままタイヤの中に留まり、小さな穴なら瞬時に塞ぎタイヤのパンクを防止するという性質をもっている。
今回紹介する caffelatex も、そういった効果をもったシーラント剤であるが、実は他の商品にはないユニークな特徴をもっている。
従来のシーラント剤は、液体状のままタイヤ内に留まり、回転とともにタイヤの内側を行き来していた。それに対して caffelatex は、ホイールを回転させてタイヤ内のシーラント剤に振動を加えると、シーラントが泡立つという特性をもっている。
泡立つことで広範囲にシーラント剤が行き渡り、液体状のままでは届きにくかったタイヤのサイド部分のような部位にも、効果的にシーラント剤が行き渡ることができるという。
caffelatexというユニークなネーミングは、そんな泡立つ特性からついたのかもしれない。
チューブへの対応として、基本はバルブコアが外れる仏式チューブであればどのような種類でも注入できるが、便利なのはcaffelatexのインジェクターの先に付属してくる口金を使うと、仏式チューブであればバルブコアが抜けないチューブにも注入が可能になるという。
タイヤやチューブのパンクやエア漏れ防止として、とても有効な製品だ。ただし画鋲を刺してあいたような穴なら瞬時に塞ぐことが可能だが、あくまでシーラント剤なので、大きな穴になりやすいリム打ちや、タイヤ自体が裂けてしまうような穴は塞ぐことができない。
そして、もうひとつの使い方として注目したいのが、チューブの代わりにシーラントを注入することで、従来のチューブドタイヤをチューブレス化することが可能な点である。その名もチューブレスコンバーションキットには、シーラント剤、インジェクター、仏式バルブセット、専用リムテープまで、必要なものが一式揃っている。
これらを使ってチューブレス化に成功すれば、タイヤとホイールの組み合わせによっては、大幅な軽量化が実現できる。ただしタイヤとリムの相性によっては、チューブレス化が不可能な組み合わせもあるので注意が必要だ。
最近人気の高いマラソン系XCレースや、ちょっとしたトラブルでも困ってしまう通勤ライドなど、安心感を高めてくれるアイテムだ。
商品名 価格(税込み)
caffelatex tubeless kit heavy-duty(チューブレスコンバーションキット) 6300円
caffelatex tubeless kit race(チューブレスコンバーションキット) 6300円
caffelatex injector(インジェクター) 1365円
caffelatex caffe tubeless valve(チューブレスバルブ) 1470円
caffelatex sealant(シーラント)250ml 1260円
caffelatex caffe tubeless tape(チューブレス化用リムテープ)21mm 25mm 長さ(5m) 1680円
(hevy-duty、raceいずれも価格は同じ)