2010/03/09(火) - 01:25
関西でのロードイベント幕開けは、このはりちゅうエンデューロードだ。400人を越える参加者がロードレースとエンデューロに参加。子どもから大人まで自転車三昧の一日をレポートしよう。
3月7日(日)、兵庫県播磨中央公園でスプリングエンデューロードinはりちゅうが行われた。主催はサイクルロードレース協会で、Cリーグとしておなじみのもの。合わせてロード・トゥ・キングU15サイクルロードレース2009も行われ、こちらはNPO法人マイヨジョーヌが主催だ。
実業団の加東ロードでも使われるコースの一部を使う、1周3kmが舞台。加東ロードの7.8kmコースの、きつい部分だけを切り取ったようなアップダウンのコースはもちろんインナーも使うし、そして休みどころのない、意外にも厳しいもの。
マトリックス新メンバーが勢ぞろい
会場に着くと、緑色のマトリックスのジャージがひときわ目立つ。そう、今シーズンから新加入の4人が来ているのだ。
今シーズンのマトリックスパワータグ・コラテックは、昨年までの「平地番長」チームから、一気にオールラウンドに戦うチームに変わった。
新メンバーの真鍋和幸、永良大誠、山下貴宏、小牧裕也(正式加入は4月から)の4人全員がオープン参加。真鍋、永良、山下は特に山岳や長距離で力を発揮する。若い小牧も将来が楽しみ。この4人が緑色のジャージを着た姿は初公開だ。
午前中はクラス別にビギナーⅠからエリートまで5クラスが行われた。
一番人気はビギナーⅠ。71人がエントリーして12kmを競った。
そして最強クラスのエリートにはマトリックスの選手がホスト役でレースを盛り上げる。さらに1年前までマトリックスにいた松村光浩(愛三工業)の姿も。「実家の和歌山に戻っていたので来ました」と言う松村もホスト役でリード。
エリートクラスは榛生昇陽高校の山本慎一が制する
レースはコースを10周する30km。1周目後半の下り区間で井上人志(クラブシルベスト)が抜け出すと独走開始。そのままひたすら深いクラウチングで突き進む。メイン集団も分裂し、山本慎一と安原大貴の榛生昇陽高校コンビが井上を追走、終盤に山本が追いついて2人でゴールへ。
ゴールはスピードに勝る山本が制した。井上は「1周目に少し前に出たら後が離れたのでそのまま行きました。ゴールはトラックで活躍する山本君が強かったですね。4月から就職ですが、自転車はもちろん続けます」
優勝した山本はこの3月に高校卒業。「競輪学校合格目指して頑張ります」とひとこと。
昼にはロード・トゥ・キングのU-12とU-9のレースが行われた。会場が一番盛り上がるのがこのレース。お父さんお母さんの心配をよそに、子ども達はみんなやる気満々。お兄ちゃんからアドバイスを受ける光景も。
そしてすばらしいのは、子ども達全員がゴールまで本当に真剣に走ること。大人のレースにはない光景が、レースの原点を教えてくれる。
150人が走った120分エンデューロ
午後からは120分エンデューロ。ソロ122人、2人・3人チーム含め、153組がエントリー。150人近くがスタートラインに並ぶ様は壮観。
序盤から先頭はハイペースに。10人ほどが先頭集団を作る。午前中までは降らなかった雨だが、次第に冷たい小雨となる。次々にピット交代で選手が変わる。ピットはタープなど持ち込みOK。氷雨対策に雨具やあったかい飲み物などの準備が欠かせない。
先頭は分裂して、後半に単独抜け出した岡崎洋介(トラクターRC)が2位以下に2分の差をつけて優勝。ツール・ド・おきなわで上位常連の岡崎は「今年の目標は11月のおきなわです」と宣言。タフぶりを見せた。
120分はエンデューロとしては少し短めだが、厳しいコースと冷たい雨で、参加者にとっては十分な時間だったようだ。
春のしもふさクリテが4月に新規開催
Cリーグで現在エントリー受付中なのが、4月25日の「春の長良川クリテ」と4月29日の「春のしもふさクリテ」(千葉県・新規開催)だ。両方とも、タイムトライアルと各クラス上位者が走れるネックス杯があり、その気になれば1日に4回レースを走れるお得な大会だ。
スプリングエンデューロードinはりちゅう リザルト
ロードレース・エリート 30km
1位 山本慎一(榛生昇陽高校)1時間03分56秒
2位 井上人志(クラブシルベスト)
3位 安原大貴(榛生昇陽高校)+01分50秒
120分エンデューロ ソロ
1位 岡崎陽介(トラクターRC)23周 2時間04分16秒
2位 村田進(FOLZA Allstars)+1Lap
3位 船岡洋(タクリーノKS・Material)+1Lap
120分エンデューロ チーム
1位 POLPO(坂口雅彦、山口昌敬)21周 2時間04分06秒
2位 POLPO(清水亮宏、樫尾一知、姫野正志)+1Lap
3位 Team UP!UP!(大倉賢典、川上昇一、井村洋平)+2Lap
photo&text:高木秀彰
3月7日(日)、兵庫県播磨中央公園でスプリングエンデューロードinはりちゅうが行われた。主催はサイクルロードレース協会で、Cリーグとしておなじみのもの。合わせてロード・トゥ・キングU15サイクルロードレース2009も行われ、こちらはNPO法人マイヨジョーヌが主催だ。
実業団の加東ロードでも使われるコースの一部を使う、1周3kmが舞台。加東ロードの7.8kmコースの、きつい部分だけを切り取ったようなアップダウンのコースはもちろんインナーも使うし、そして休みどころのない、意外にも厳しいもの。
マトリックス新メンバーが勢ぞろい
会場に着くと、緑色のマトリックスのジャージがひときわ目立つ。そう、今シーズンから新加入の4人が来ているのだ。
今シーズンのマトリックスパワータグ・コラテックは、昨年までの「平地番長」チームから、一気にオールラウンドに戦うチームに変わった。
新メンバーの真鍋和幸、永良大誠、山下貴宏、小牧裕也(正式加入は4月から)の4人全員がオープン参加。真鍋、永良、山下は特に山岳や長距離で力を発揮する。若い小牧も将来が楽しみ。この4人が緑色のジャージを着た姿は初公開だ。
午前中はクラス別にビギナーⅠからエリートまで5クラスが行われた。
一番人気はビギナーⅠ。71人がエントリーして12kmを競った。
そして最強クラスのエリートにはマトリックスの選手がホスト役でレースを盛り上げる。さらに1年前までマトリックスにいた松村光浩(愛三工業)の姿も。「実家の和歌山に戻っていたので来ました」と言う松村もホスト役でリード。
エリートクラスは榛生昇陽高校の山本慎一が制する
レースはコースを10周する30km。1周目後半の下り区間で井上人志(クラブシルベスト)が抜け出すと独走開始。そのままひたすら深いクラウチングで突き進む。メイン集団も分裂し、山本慎一と安原大貴の榛生昇陽高校コンビが井上を追走、終盤に山本が追いついて2人でゴールへ。
ゴールはスピードに勝る山本が制した。井上は「1周目に少し前に出たら後が離れたのでそのまま行きました。ゴールはトラックで活躍する山本君が強かったですね。4月から就職ですが、自転車はもちろん続けます」
優勝した山本はこの3月に高校卒業。「競輪学校合格目指して頑張ります」とひとこと。
昼にはロード・トゥ・キングのU-12とU-9のレースが行われた。会場が一番盛り上がるのがこのレース。お父さんお母さんの心配をよそに、子ども達はみんなやる気満々。お兄ちゃんからアドバイスを受ける光景も。
そしてすばらしいのは、子ども達全員がゴールまで本当に真剣に走ること。大人のレースにはない光景が、レースの原点を教えてくれる。
150人が走った120分エンデューロ
午後からは120分エンデューロ。ソロ122人、2人・3人チーム含め、153組がエントリー。150人近くがスタートラインに並ぶ様は壮観。
序盤から先頭はハイペースに。10人ほどが先頭集団を作る。午前中までは降らなかった雨だが、次第に冷たい小雨となる。次々にピット交代で選手が変わる。ピットはタープなど持ち込みOK。氷雨対策に雨具やあったかい飲み物などの準備が欠かせない。
先頭は分裂して、後半に単独抜け出した岡崎洋介(トラクターRC)が2位以下に2分の差をつけて優勝。ツール・ド・おきなわで上位常連の岡崎は「今年の目標は11月のおきなわです」と宣言。タフぶりを見せた。
120分はエンデューロとしては少し短めだが、厳しいコースと冷たい雨で、参加者にとっては十分な時間だったようだ。
春のしもふさクリテが4月に新規開催
Cリーグで現在エントリー受付中なのが、4月25日の「春の長良川クリテ」と4月29日の「春のしもふさクリテ」(千葉県・新規開催)だ。両方とも、タイムトライアルと各クラス上位者が走れるネックス杯があり、その気になれば1日に4回レースを走れるお得な大会だ。
スプリングエンデューロードinはりちゅう リザルト
ロードレース・エリート 30km
1位 山本慎一(榛生昇陽高校)1時間03分56秒
2位 井上人志(クラブシルベスト)
3位 安原大貴(榛生昇陽高校)+01分50秒
120分エンデューロ ソロ
1位 岡崎陽介(トラクターRC)23周 2時間04分16秒
2位 村田進(FOLZA Allstars)+1Lap
3位 船岡洋(タクリーノKS・Material)+1Lap
120分エンデューロ チーム
1位 POLPO(坂口雅彦、山口昌敬)21周 2時間04分06秒
2位 POLPO(清水亮宏、樫尾一知、姫野正志)+1Lap
3位 Team UP!UP!(大倉賢典、川上昇一、井村洋平)+2Lap
photo&text:高木秀彰
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