2018/06/04(月) - 09:05
鮎おにぎりにイチゴづくしと豪華なエイドが目白押しだったうつのみやサイクルピクニックの前半。更に後半は魅力を増したエイドが登場。ジャパンカップの勝負所へチャレンジする後編レポートをお届けします。
名物コスプレ立哨員の今年の衣装はミニオンでした
少し丘を登っていきます
涼しげな小川沿いの林間区間を走っていきます
イチゴづくしの梵天エイドを旅立ち東北新幹線の高架をくぐるとサイピク名物の仮装立哨員が登場!今年はミニオンの着ぐるみで、みんなにカワイ―!と声掛けしてもらってご満悦の様子。
昨年からルートに登場した木陰の中を流れる小川沿いの涼しい区間を通りすぎ、到着した第3エイドで振舞われたのは、The 宇都宮の餃子!宇都宮といえば餃子、餃子といえば宇都宮。異論を挟むのも難しい鉄板グルメがここで登場し、空き始めた小腹を満たしてくれる。
緑のアフロマンがハイタッチ!
名物宇都宮餃子をいただきまーす
このエイドにも打楽器隊が!
ジャンベをレクチャーしてもらう人も
スタートでも応援してくれた陽気なリズムを刻むエスニックなバンドがここでも登場し、後半戦へ向けて活を入れてくれる。なんと余ったジャンベで一緒にビートを刻む体験をしている参加者もいて、なんだか楽しそう。昔少しドラムを齧っていた血が騒ぐが、グッと我慢し次のエイドへ向かう。
ここからは一路南へ向かって走っていく。途中に小高い丘越えがあるけれど、そこまで厳しい斜度でもない。ペースで登ればすぐにピークが見えてくる。この丘を登って下れば朝通ってきたろまんちっく村への道へと合流する。
九十九折れを登ってろまんちっく村方面へ
藤が花咲く大谷観音公園
大谷エイドへ到着!
短いコースはこのままフィニッシュへ向かうけれど、100kmコースは一旦ろまんちっく村を直進。更に南の大谷エリアへと向かっていく。幹線道路を左折し、進んでいくと周囲には明らかに人工的に切り出された岩壁が目に付くように。そう、この大谷地区は全国的にも有数の採石場だったのだ。
軽く柔らかく耐火性に優れた大谷石。その特性から、住宅や倉庫の壁や石垣などに使われることが多かったのだとか。確かに、注意してみると周りの家の石垣は独特の多孔質が特徴的な岩が用いられている。ちなみに宇都宮駅の餃子像も大谷石で出来ているんだそう。
大ぶりのとちおとめが振舞われました
ほかにもいろんな振る舞いが!おにぎりはなんとブリッツェン米
優し気な表情の大谷観音が見守っています
大谷石の採石場跡は、現在では大谷資料館として公開されており、地下に広がる幻想的な空間はまるでRPGのダンジョンのよう。映画やPVの撮影にも使われているほか、結婚式も挙げられる、隠れた人気スポットでもあるのだ。
そんな大谷エリアに造られた巨大な磨崖仏「大谷観音」の見守る広場に第4エイドが設置されている。こちらでは第2エイドに続きとちおとめが登場。更に大粒のものがこちらは一つ小皿に載せられ、完全にブランドフルーツの雰囲気を放っている。こちらは一人につき一つと数量限定なのも高級感に拍車をかけている。千疋屋とかで売ってそう。
そして、ブリッツェンの選手も田植えや稲刈りをしたという「ブリッツェン米」を使ったおにぎりと蜂蜜レモンにお漬物、さらにお味噌汁などが振舞われ、ここまでに使ったエネルギーをしっかり補給できるエイドステーションになっていた。
鶴CCの坂もなかなかの厳しさです
ここから計測区間のはじまり!
早速登っていく参加者の皆さん
しっかりと補給を済ませたら、この大会最大の難関である区間へと挑戦だ。ジャパンカップチャレンジ、の名前が示す通り、ジャパンカップの勝負所として名高い古賀志林道にチャレンジするのだ。更に、古賀志林道では、タイム計測も行われるとのことで、ロングライドイベントながらヒルクライムレースのエッセンスも取り入れた大会となっているのだ。
前哨戦の鶴CCの坂をこなし、いよいよ古賀志林道へ。計測マットを通過したらいよいよスタートだ。最初の直登区間を過ぎて、九十九折れをいくつかこなすと応援の声が聞こえてくる。思っているよりも短いので、何とか頑張りきれるはず。ピークで待つ声援に応えて、最後の力をペダルに込めて登り切る。
ジャパンカップでは多くの観客が詰めかける名物コーナー
ピークでは悪魔おじさんが応援してくれました
エッジの立ったお蕎麦が振舞われました、なかなか美味しいんですよこれが
ここまでくればもう少し!こういう距離表示はありがたい
頂上では健闘を称える参加者の皆さんが。ここから先のダウンヒルはかなりテクニカルなので慎重に。ろまんちっく村へと戻る途中に、最後のエイドが現れる。ここで用意されていたのは冷たいお蕎麦。暑い日差しで流れた汗に含まれていた塩分を補給すべくつゆまでゴクリといただいた。
そして戻ってきたろまんちっく村では、なんだかいい匂いが充満している。焼き鳥や焼きそばといったグルメブースが出店し、お腹ペコペコの参加者たちが列を成している。そして、ステージ前では豪華景品の当たるボールトス(ブーケトスみたいなものを想像してください)が開催され、大盛り上がりの内に大会は閉幕したのだった。
サイピク山岳賞の女性表彰式 豪華景品がもらえるんです
いろんなグルメブースが会場内に出店、みなさん堪能されていました
いろんなグルメを堪能されていました
ボールを求めて手を伸ばす皆さん
最後に残った方々で集合写真を1枚! また来年お会いしましょう!
走りやすいコースに充実のグルメ。ロングライドイベントのツボを押さえた宇都宮サイクルピクニックは、春の定番大会として、10年目の節目を越えることとなった。次の10年で、どんな進化を見せてくれるのか、これからも楽しみで仕方ない。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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イチゴづくしの梵天エイドを旅立ち東北新幹線の高架をくぐるとサイピク名物の仮装立哨員が登場!今年はミニオンの着ぐるみで、みんなにカワイ―!と声掛けしてもらってご満悦の様子。
昨年からルートに登場した木陰の中を流れる小川沿いの涼しい区間を通りすぎ、到着した第3エイドで振舞われたのは、The 宇都宮の餃子!宇都宮といえば餃子、餃子といえば宇都宮。異論を挟むのも難しい鉄板グルメがここで登場し、空き始めた小腹を満たしてくれる。
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スタートでも応援してくれた陽気なリズムを刻むエスニックなバンドがここでも登場し、後半戦へ向けて活を入れてくれる。なんと余ったジャンベで一緒にビートを刻む体験をしている参加者もいて、なんだか楽しそう。昔少しドラムを齧っていた血が騒ぐが、グッと我慢し次のエイドへ向かう。
ここからは一路南へ向かって走っていく。途中に小高い丘越えがあるけれど、そこまで厳しい斜度でもない。ペースで登ればすぐにピークが見えてくる。この丘を登って下れば朝通ってきたろまんちっく村への道へと合流する。
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短いコースはこのままフィニッシュへ向かうけれど、100kmコースは一旦ろまんちっく村を直進。更に南の大谷エリアへと向かっていく。幹線道路を左折し、進んでいくと周囲には明らかに人工的に切り出された岩壁が目に付くように。そう、この大谷地区は全国的にも有数の採石場だったのだ。
軽く柔らかく耐火性に優れた大谷石。その特性から、住宅や倉庫の壁や石垣などに使われることが多かったのだとか。確かに、注意してみると周りの家の石垣は独特の多孔質が特徴的な岩が用いられている。ちなみに宇都宮駅の餃子像も大谷石で出来ているんだそう。
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そんな大谷エリアに造られた巨大な磨崖仏「大谷観音」の見守る広場に第4エイドが設置されている。こちらでは第2エイドに続きとちおとめが登場。更に大粒のものがこちらは一つ小皿に載せられ、完全にブランドフルーツの雰囲気を放っている。こちらは一人につき一つと数量限定なのも高級感に拍車をかけている。千疋屋とかで売ってそう。
そして、ブリッツェンの選手も田植えや稲刈りをしたという「ブリッツェン米」を使ったおにぎりと蜂蜜レモンにお漬物、さらにお味噌汁などが振舞われ、ここまでに使ったエネルギーをしっかり補給できるエイドステーションになっていた。
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しっかりと補給を済ませたら、この大会最大の難関である区間へと挑戦だ。ジャパンカップチャレンジ、の名前が示す通り、ジャパンカップの勝負所として名高い古賀志林道にチャレンジするのだ。更に、古賀志林道では、タイム計測も行われるとのことで、ロングライドイベントながらヒルクライムレースのエッセンスも取り入れた大会となっているのだ。
前哨戦の鶴CCの坂をこなし、いよいよ古賀志林道へ。計測マットを通過したらいよいよスタートだ。最初の直登区間を過ぎて、九十九折れをいくつかこなすと応援の声が聞こえてくる。思っているよりも短いので、何とか頑張りきれるはず。ピークで待つ声援に応えて、最後の力をペダルに込めて登り切る。
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頂上では健闘を称える参加者の皆さんが。ここから先のダウンヒルはかなりテクニカルなので慎重に。ろまんちっく村へと戻る途中に、最後のエイドが現れる。ここで用意されていたのは冷たいお蕎麦。暑い日差しで流れた汗に含まれていた塩分を補給すべくつゆまでゴクリといただいた。
そして戻ってきたろまんちっく村では、なんだかいい匂いが充満している。焼き鳥や焼きそばといったグルメブースが出店し、お腹ペコペコの参加者たちが列を成している。そして、ステージ前では豪華景品の当たるボールトス(ブーケトスみたいなものを想像してください)が開催され、大盛り上がりの内に大会は閉幕したのだった。
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走りやすいコースに充実のグルメ。ロングライドイベントのツボを押さえた宇都宮サイクルピクニックは、春の定番大会として、10年目の節目を越えることとなった。次の10年で、どんな進化を見せてくれるのか、これからも楽しみで仕方ない。
text&photo:Naoki.Yasuoka
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