2018/06/02(土) - 09:16
フランスの老舗アパレルブランド「ルコックスポルティフ」と、ベルギーのレーシングウェアブランド「ビオレーサー」がコラボレーションした春夏用レーシングジャージが登場。ビオレーサーが持つハイパフォーマンスな性能と、ルコックらしいデザインを織り込んだ1着を紹介しよう。
サイクリングはもちろん、サッカーやテニス、その他トレーニングからカジュアルウェアまで幅広いジャンルのアパレルを手がけるルコックスポルティフ。その歴史は130年以上と古く、ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスのリーダージャージも、長年に渡り同社がサプライヤーを務めていることは自転車ファンならご存知の通り。
対してビオレーサーと言えば地元ベルギーを始め、オランダやドイツといった国のナショナルチームが採用しており、世界選手権やトラックのワールドカップといった大会で幾多の勝利をもたらしているレーシングウェアブランドである。近年、プロ選手のみならずシリアスにレースに打ち込む一般のサイクリストからもその支持は厚く、国内でも知名度を高めているウェアブランドの一つと言えるだろう。
そんな2社のコラボレーションジャージ第2弾として、季節に合わせた春夏用のレーシングウェアが登場した(第1弾の冬用タイツ記事はこちら)。ルコックスポルティフが長年培ってきたウェアのノウハウやフレンチブランドらしいデザインを取り入れつつ、ビオレーサーが誇るボトムスのテクノロジーを融合させたハイパフォーマンスな1着に仕上がる。
トップスの「ビオレーサージャージ」は、程よく身体に密着するタイトフィットとされ、窮屈すぎずかつ上半身のラインに沿ったスマートなシルエットを演出してくれる。フロントとバックパネルにはメッシュ素材を採用することで通気性や速乾性を確保。動きのある袖部分や脇、両サイドには伸縮性の高い滑らかな生地を使用することでフィット感や着心地を高めている。
袖先はレーシーなルックスにも仕上がるフリーカットとされストレスの少ない着用感を実現。背面は標準的な3バックポケット仕様だ。胸にはルコックスポルティフとビオレーサーのロゴを配置し、コラボレーションモデルだとひと目で分かるデザインに。BLK、NVY、WHTの3色展開で、各カラーに合わせたラインデザインがあしらわれる。価格は16,000円(税抜)。
ボトムスの「ビオレーサービブパンツ」は、やや強めのキックバック特性を持った素材を身体の部位によって使い分けたパネリングを施す。全方向にストレッチ性を持った生地をメインに、パンツ両サイドと腰部分は横方向に伸びやすい生地を採用することで、足にフィットさせつつペダリングの安定性を強化。ビブストラップも目の大きいメッシュ素材とすることで通気性を高めている。
またこのビブパンツで特筆すべきはビオレーサーが開発した「スムースユニ」パッドである。柔軟性が高くかつ立体構造となったベースフォームがあらゆるモーションにも対応し、ペダリングに合わせた優れた追従性を発揮。継ぎ目のない単一素材で作られる、削り出しの12mm高密度ポリウレタンフォームがゴワつきを抑えるとともに高い快適性をもたらしている。パッド自体に微細孔を設け、ベースフォームにもディンプル加工を施すことで通気性を高める設計にもなっている。
背面には小さなポケットを一つ装備、裾部分はフリーカット仕様でグリッパーも配されている。トップスに合わせたBLK、SBL、WHTの3色展開でS~Oまでの4サイズが揃う。価格は20,000円(税抜)だ。
― 編集部インプレッション
ルコックスポルティフと言うと個人的にはカジュアルサイクリングウェアといった印象が強く、機能と言うよりはデザインを重視した作りというイメージがあったが、さすがはビオレーサーとコラボレーションしたモデルとありこのウェアは一味違った。ウェアを手に取った素材感や、細かなカッティングを見るだけで早くもレーシーさが伝わってくるというもの。特にボトムスの生地は独特の質感で、明らかに機能性を考えたものだなと分かる。
筆者は171cm、54kgという細身体型で今回はラインアップ中最小のSサイズを試着。メーカーによってはXSサイズをチョイスすることもある私だが、このモデルはタイトフィットとあって丁度良いサイズ感で着ることができた。タイトフィットとは言うが締め付けのあるようなものではなく、身体を心地よく包んでくれるような印象だ。袖や裾部分がバタつかないためエアロ感もあるし、何よりシルエットが格好良く決まる。
ジャージの裾部分にグリッパーがないものの、着丈は長めのためずり上がって腰やお腹が見えるような心配もない。ビオレーサーロゴをあしらったジッパーも掴みやすいため開閉は容易だ。風の通りを顕著に感じるとか、圧倒的なエアロ感とかそういう製品ではないが、機能に関しても不満のない仕上がりでこれからの季節重宝するだろう。
テストした中で驚いたのはやはりビブパンツのパッドの良さ。ベースフォームの範囲が広く作られており、かつパッドと段差なく一体成形されているため、縫い目がお尻に当たって擦れるようなことは皆無。サドルに座ってみると、パッドがやや沈み込むような絶妙な厚みと硬さでクッション性は非常に高いものがあった。
製品を平置きしてみるとシャモアとの境目にシワが寄る作りで、裏を返せばそれだけ履いた時のフィッティングに合わせているのだと気付かされる。ダンシング・シッティング関係なく足の動きに追従してくれるため、パッドまでもが自分の身体の一部のような一体感で、ライド中のストレスの無さは際立って体感することができた。シンプルなデザインのため、パッドの不快感で悩んでいるサイクリストはビブパンツだけでも試してみてはどうだろう。(CW編集部:村田悠人)
ルコックスポルティフ ビオレーサージャージ
カラー:BLK、NVY、WHT
サイズ:S、M、L、O
価格:16,000円(税抜)
商品ページ:https://store.descente.co.jp/product/ECQCMLGA52.html?dwvar_ECQCMLGA52_c…
ルコックスポルティフ ビオレーサービブパンツ
カラー:BLK、SBL、WHT
サイズ:S、M、L、O
価格:20,000円(税抜)
商品ページ:https://store.descente.co.jp/product/ECQCMLGD09.html?dwvar_ECQCMLGD09_c…
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
サイクリングはもちろん、サッカーやテニス、その他トレーニングからカジュアルウェアまで幅広いジャンルのアパレルを手がけるルコックスポルティフ。その歴史は130年以上と古く、ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスのリーダージャージも、長年に渡り同社がサプライヤーを務めていることは自転車ファンならご存知の通り。
対してビオレーサーと言えば地元ベルギーを始め、オランダやドイツといった国のナショナルチームが採用しており、世界選手権やトラックのワールドカップといった大会で幾多の勝利をもたらしているレーシングウェアブランドである。近年、プロ選手のみならずシリアスにレースに打ち込む一般のサイクリストからもその支持は厚く、国内でも知名度を高めているウェアブランドの一つと言えるだろう。
そんな2社のコラボレーションジャージ第2弾として、季節に合わせた春夏用のレーシングウェアが登場した(第1弾の冬用タイツ記事はこちら)。ルコックスポルティフが長年培ってきたウェアのノウハウやフレンチブランドらしいデザインを取り入れつつ、ビオレーサーが誇るボトムスのテクノロジーを融合させたハイパフォーマンスな1着に仕上がる。
トップスの「ビオレーサージャージ」は、程よく身体に密着するタイトフィットとされ、窮屈すぎずかつ上半身のラインに沿ったスマートなシルエットを演出してくれる。フロントとバックパネルにはメッシュ素材を採用することで通気性や速乾性を確保。動きのある袖部分や脇、両サイドには伸縮性の高い滑らかな生地を使用することでフィット感や着心地を高めている。
袖先はレーシーなルックスにも仕上がるフリーカットとされストレスの少ない着用感を実現。背面は標準的な3バックポケット仕様だ。胸にはルコックスポルティフとビオレーサーのロゴを配置し、コラボレーションモデルだとひと目で分かるデザインに。BLK、NVY、WHTの3色展開で、各カラーに合わせたラインデザインがあしらわれる。価格は16,000円(税抜)。
ボトムスの「ビオレーサービブパンツ」は、やや強めのキックバック特性を持った素材を身体の部位によって使い分けたパネリングを施す。全方向にストレッチ性を持った生地をメインに、パンツ両サイドと腰部分は横方向に伸びやすい生地を採用することで、足にフィットさせつつペダリングの安定性を強化。ビブストラップも目の大きいメッシュ素材とすることで通気性を高めている。
またこのビブパンツで特筆すべきはビオレーサーが開発した「スムースユニ」パッドである。柔軟性が高くかつ立体構造となったベースフォームがあらゆるモーションにも対応し、ペダリングに合わせた優れた追従性を発揮。継ぎ目のない単一素材で作られる、削り出しの12mm高密度ポリウレタンフォームがゴワつきを抑えるとともに高い快適性をもたらしている。パッド自体に微細孔を設け、ベースフォームにもディンプル加工を施すことで通気性を高める設計にもなっている。
背面には小さなポケットを一つ装備、裾部分はフリーカット仕様でグリッパーも配されている。トップスに合わせたBLK、SBL、WHTの3色展開でS~Oまでの4サイズが揃う。価格は20,000円(税抜)だ。
― 編集部インプレッション
ルコックスポルティフと言うと個人的にはカジュアルサイクリングウェアといった印象が強く、機能と言うよりはデザインを重視した作りというイメージがあったが、さすがはビオレーサーとコラボレーションしたモデルとありこのウェアは一味違った。ウェアを手に取った素材感や、細かなカッティングを見るだけで早くもレーシーさが伝わってくるというもの。特にボトムスの生地は独特の質感で、明らかに機能性を考えたものだなと分かる。
筆者は171cm、54kgという細身体型で今回はラインアップ中最小のSサイズを試着。メーカーによってはXSサイズをチョイスすることもある私だが、このモデルはタイトフィットとあって丁度良いサイズ感で着ることができた。タイトフィットとは言うが締め付けのあるようなものではなく、身体を心地よく包んでくれるような印象だ。袖や裾部分がバタつかないためエアロ感もあるし、何よりシルエットが格好良く決まる。
ジャージの裾部分にグリッパーがないものの、着丈は長めのためずり上がって腰やお腹が見えるような心配もない。ビオレーサーロゴをあしらったジッパーも掴みやすいため開閉は容易だ。風の通りを顕著に感じるとか、圧倒的なエアロ感とかそういう製品ではないが、機能に関しても不満のない仕上がりでこれからの季節重宝するだろう。
テストした中で驚いたのはやはりビブパンツのパッドの良さ。ベースフォームの範囲が広く作られており、かつパッドと段差なく一体成形されているため、縫い目がお尻に当たって擦れるようなことは皆無。サドルに座ってみると、パッドがやや沈み込むような絶妙な厚みと硬さでクッション性は非常に高いものがあった。
製品を平置きしてみるとシャモアとの境目にシワが寄る作りで、裏を返せばそれだけ履いた時のフィッティングに合わせているのだと気付かされる。ダンシング・シッティング関係なく足の動きに追従してくれるため、パッドまでもが自分の身体の一部のような一体感で、ライド中のストレスの無さは際立って体感することができた。シンプルなデザインのため、パッドの不快感で悩んでいるサイクリストはビブパンツだけでも試してみてはどうだろう。(CW編集部:村田悠人)
ルコックスポルティフ ビオレーサージャージ
カラー:BLK、NVY、WHT
サイズ:S、M、L、O
価格:16,000円(税抜)
商品ページ:https://store.descente.co.jp/product/ECQCMLGA52.html?dwvar_ECQCMLGA52_c…
ルコックスポルティフ ビオレーサービブパンツ
カラー:BLK、SBL、WHT
サイズ:S、M、L、O
価格:20,000円(税抜)
商品ページ:https://store.descente.co.jp/product/ECQCMLGD09.html?dwvar_ECQCMLGD09_c…
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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