2018/03/07(水) - 09:06
ポートメッセなごやで開催された名古屋サイクルトレンドで、注目を集めていた各社ブースを一気に紹介。この時期にデビューした話題のニューモデルから、ディスクブレーキロード、バーチャルトレーニング、Eバイクまで、現在の「トレンド」にフィーチャーします。
今回の名古屋サイクルトレンドで話題をさらっていたのは、何と言ってもコルナゴのC64と、タイムのアルプデュエズという、イタリアとフランスの2大巨塔が送り出したフラッグシップモデル。それぞれ走りのタイプは違えど、C64はラグド製法、アルプデュエズはRTM工法、共にオリジナリティほとばしる製法で生み出されている共通点が面白い。
タイムを扱うポディウムブースでは限定50台という特別なペイントを施したリミテッドエディションが試乗用に供され、試乗待ちの列が途切れることは一切なしというさすがの注目度。アルプデュエズのメディアプレゼンテーションや開発者インタビュー、インプレッションはこちらの記事を参照してほしい。更にはオルベア初のエアロロードバイク、ORCA AEROも試乗車が用意されていたり、トレック・セガフレードが使うルディプロジェクト製品もアウトレットセールが行われたりと人気を集めていた。
基本的な構造を継承しつつ、トータルで200gもの軽量化を叶えたC64も人気の的だ。ジルコデザインと呼ばれる独特の断面形状のカーボンチューブや、パマペイントによる美しい塗装、そしてロードバイク然とした佇まい。本物のイタリアンレーシングマシンだけが持つ魅力は、人の心を掴んで離さない。イタリアで開催されたプレゼンテーションの模様やテストライドの模様、車体詳細は特集記事に詳しいので是非参考に。
愛知県西尾市にコンセプトストアを構えるエヴァディオは、地元を代表する企業として出展した。走りを追い求めた硬派な姿勢とリーズナブルな価格を両立して居る同ブランドだけに、ホビーレーサーや学生レーサーからの注目度はいつでも高め。名古屋サイクルトレンドではデビューしたばかりのVENUS RSディスクブレーキモデルと、RS25 DISCホイールがイチオシだ。
VENUSシリーズといえばレーサー向けの高剛性バイクをイメージしがちだが、ディスクブレーキ化に伴う末端部分の硬さを解消することも踏まえ、このディスクブレーキモデルはあえてカーボンのグレードを落とし、乗りやすさを与えたと言うロングライド派も注目のアイテム。人気のカラーオーダーシステムも使えるので、あなただけの一台を作り上げてみては?
他にもエヴァディオといえば、ヘッドパーツやセラミックBB、ボルト類といった細やかなでカラフルなパーツや、ヒルクライムレースの下山時に重宝する背負えるホイールバッグ「タートルバッグ」(名前そのまんま!)などオリジナルのアイディア商品が多いことでも有名。ボトルケージ用ボルト4本セット、七色に光るチタンボルトなどが並ぶパーツ販売コーナーは常に黒山の人だかりとなっていた。
スイスが誇るハイテクブランド、BMCブースはディスクブレーキ搭載ロードバイクを主軸にした試乗車ラインアップを展開した。特に最新鋭のSLR01 DISCは見た目こそ大人しいながら、その中身は純然たるオールラウンドレーサーだ。「すごく乗りやすいのに、すごく速いバイク。ロングライドにも使えるし、2018年の一押しですよ」とは、ブースでPRに努めていたザック・レイノルズさん。
また、ブースには2011年のツール・ド・フランスで優勝したカデル・エヴァンスがその時(シャンゼリゼにフィニッシュする最終第21ステージ)に乗った、マイヨジョーヌカラーのSLR01も展示されていた。わざわざBMC本社から借りてきたというもので、プロ供給専用のタイヤ(22mm幅の表記に流行の流れの速さを感じさせられた)や、レース時そのままのセンサーなど、見所だらけ。イベント後数日で本社に戻す予定とのことなので、見学できた人はラッキーだったかも?
そしてもう一つ、有名ブランドばりの人気を集めていたのが、ここ最近一つのジャンルとして定着したオンラインサイクリングコミュニティのZWIFT(ズイフト)だ。ワフー・フィットネスの最新スマートトレーナーを試せる場でもあったことで、たくさんの方がバーチャルトレーニングの世界を垣間見ていた。
特に注目度が高かったのが、自動で斜度調整を行い、よりリアルなヒルクライムをシュミレーションできるKICKR CLIMB。フロントフォークを固定することで車体が傾斜し、もちろん勾配が増すごとに連動するローラー台の抵抗も増すという、もはや実走と変わらないんじゃないの?と思わせるほどのリアル具合なのだ。ズイフトについてはこちらを、KICKRやトレーニングプログラムについてはこちらの特集記事を参考にしてほしいが、年々リアル度合いが高まるバーチャルトレーニングの世界を無視する手は、きっとどこにもないはずだ。
他にもスペシャライズドブースでは、人気のピュリストシリーズに新登場する保温ボトルが先行展示(彩色発表は4月とのこと)されていたり、スコットブースではMTB各種を乗り比べることができたり。もちろんシマノ・STEPSを中心としたEバイクブームの到来を感じさせる試乗車の充実ぶりなど、試乗を押し出したサイクルトレンドでも、明確に各社の「トレンド」を掴むことができたのであった。
text&photo:So.Isobe
今回の名古屋サイクルトレンドで話題をさらっていたのは、何と言ってもコルナゴのC64と、タイムのアルプデュエズという、イタリアとフランスの2大巨塔が送り出したフラッグシップモデル。それぞれ走りのタイプは違えど、C64はラグド製法、アルプデュエズはRTM工法、共にオリジナリティほとばしる製法で生み出されている共通点が面白い。
タイムを扱うポディウムブースでは限定50台という特別なペイントを施したリミテッドエディションが試乗用に供され、試乗待ちの列が途切れることは一切なしというさすがの注目度。アルプデュエズのメディアプレゼンテーションや開発者インタビュー、インプレッションはこちらの記事を参照してほしい。更にはオルベア初のエアロロードバイク、ORCA AEROも試乗車が用意されていたり、トレック・セガフレードが使うルディプロジェクト製品もアウトレットセールが行われたりと人気を集めていた。
基本的な構造を継承しつつ、トータルで200gもの軽量化を叶えたC64も人気の的だ。ジルコデザインと呼ばれる独特の断面形状のカーボンチューブや、パマペイントによる美しい塗装、そしてロードバイク然とした佇まい。本物のイタリアンレーシングマシンだけが持つ魅力は、人の心を掴んで離さない。イタリアで開催されたプレゼンテーションの模様やテストライドの模様、車体詳細は特集記事に詳しいので是非参考に。
愛知県西尾市にコンセプトストアを構えるエヴァディオは、地元を代表する企業として出展した。走りを追い求めた硬派な姿勢とリーズナブルな価格を両立して居る同ブランドだけに、ホビーレーサーや学生レーサーからの注目度はいつでも高め。名古屋サイクルトレンドではデビューしたばかりのVENUS RSディスクブレーキモデルと、RS25 DISCホイールがイチオシだ。
VENUSシリーズといえばレーサー向けの高剛性バイクをイメージしがちだが、ディスクブレーキ化に伴う末端部分の硬さを解消することも踏まえ、このディスクブレーキモデルはあえてカーボンのグレードを落とし、乗りやすさを与えたと言うロングライド派も注目のアイテム。人気のカラーオーダーシステムも使えるので、あなただけの一台を作り上げてみては?
他にもエヴァディオといえば、ヘッドパーツやセラミックBB、ボルト類といった細やかなでカラフルなパーツや、ヒルクライムレースの下山時に重宝する背負えるホイールバッグ「タートルバッグ」(名前そのまんま!)などオリジナルのアイディア商品が多いことでも有名。ボトルケージ用ボルト4本セット、七色に光るチタンボルトなどが並ぶパーツ販売コーナーは常に黒山の人だかりとなっていた。
スイスが誇るハイテクブランド、BMCブースはディスクブレーキ搭載ロードバイクを主軸にした試乗車ラインアップを展開した。特に最新鋭のSLR01 DISCは見た目こそ大人しいながら、その中身は純然たるオールラウンドレーサーだ。「すごく乗りやすいのに、すごく速いバイク。ロングライドにも使えるし、2018年の一押しですよ」とは、ブースでPRに努めていたザック・レイノルズさん。
また、ブースには2011年のツール・ド・フランスで優勝したカデル・エヴァンスがその時(シャンゼリゼにフィニッシュする最終第21ステージ)に乗った、マイヨジョーヌカラーのSLR01も展示されていた。わざわざBMC本社から借りてきたというもので、プロ供給専用のタイヤ(22mm幅の表記に流行の流れの速さを感じさせられた)や、レース時そのままのセンサーなど、見所だらけ。イベント後数日で本社に戻す予定とのことなので、見学できた人はラッキーだったかも?
そしてもう一つ、有名ブランドばりの人気を集めていたのが、ここ最近一つのジャンルとして定着したオンラインサイクリングコミュニティのZWIFT(ズイフト)だ。ワフー・フィットネスの最新スマートトレーナーを試せる場でもあったことで、たくさんの方がバーチャルトレーニングの世界を垣間見ていた。
特に注目度が高かったのが、自動で斜度調整を行い、よりリアルなヒルクライムをシュミレーションできるKICKR CLIMB。フロントフォークを固定することで車体が傾斜し、もちろん勾配が増すごとに連動するローラー台の抵抗も増すという、もはや実走と変わらないんじゃないの?と思わせるほどのリアル具合なのだ。ズイフトについてはこちらを、KICKRやトレーニングプログラムについてはこちらの特集記事を参考にしてほしいが、年々リアル度合いが高まるバーチャルトレーニングの世界を無視する手は、きっとどこにもないはずだ。
他にもスペシャライズドブースでは、人気のピュリストシリーズに新登場する保温ボトルが先行展示(彩色発表は4月とのこと)されていたり、スコットブースではMTB各種を乗り比べることができたり。もちろんシマノ・STEPSを中心としたEバイクブームの到来を感じさせる試乗車の充実ぶりなど、試乗を押し出したサイクルトレンドでも、明確に各社の「トレンド」を掴むことができたのであった。
text&photo:So.Isobe
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