オフロードからオンロード用の製品を幅広く手がけ、数々の名品を生み出してきたリッチー。今回紹介するのはWCS ALPINE JBというタイヤだ。ユニークなトレッドパターンが配されており、ロードとグラベル双方に対応できることが特徴である。



リッチー WCS ALPINE JB 700X30リッチー WCS ALPINE JB 700X30 (c)ritcheylogic
アメリカのMTBレジェンドライダー、トム・リッチー氏が独自の設計哲学とともに率いてきたパーツブランド、リッチー。氏自身がロードバイク、マウンテンバイク、シクロクロスバイクと各ジャンルに精通しており、特にMTBに関してはレース機材として十分な強度を確保しつつ、軽量化を図ったフレームや各種パーツ類を揃え、昔から定番ブランドとして人気を博してきた。

今回紹介するWCS ALPINE JBはMTBとロードタイヤ開発で培ったノウハウを投入した新型タイヤだ。ロードとグラベルライド用として開発されたこのタイヤの最も大きな特徴は、ノブではなく一般的なロードタイヤの用にトレッドに窪みを設けることで、ダートライド時のグリップ力を確保する独自の設計だ。

窪みの形状や配置パターンにはリッチー独自のノブ最適化技術VFA(Vector Force Analysis)を適用。コーナリング時などタイヤと地面との接地角度が垂直ではない時でも、トレッドパターンが機能するように窪みが設けれられているのだ。

リッチー WCS ALPINE JB 700X35リッチー WCS ALPINE JB 700X35 (c)ritcheylogic
また、窪みのトレッドパターンはノブタイヤよりも転がり抵抗が小さく、ノブが摩耗する心配が少なくライフタイムが長いというメリットもある。舗装路を走行している際はロードタイヤのように走り、グラベルではスリックよりもグリップするマルチパーパスなタイヤに仕上げられている。道路整備が行き届いている日本でツーリングする際にも活躍してくれそうだ。

スリックもしくはダイヤ目やサイドノブといったタイヤが多いグラベルロード向けタイヤにあって、ユニークなトレッドを持つWCS ALPINE JB。ラインアップは700×30Cのタンサイドと、700×35Cのブラックカラーの2種類。ちょっとしたグラベルを見つけると冒険心がくすぐられるアドベンチャー系ツーリストにピッタリだろう。価格は30Cモデルが6,000円(税抜)、35Cモデルが7,500円(税抜)。

リッチー WCS ALPINE JB 700X30リッチー WCS ALPINE JB 700X30 (c)ritcheylogic


リッチー WCS ALPINE JB 700X35
形 式:チューブレスレディ
サイズ:700×35C
ケーシング:120TPI
カラー:ブラック
価 格:7,500円(税抜)

リッチー WCS ALPINE JB 700X30
形 式:W/O
サイズ:700×30C
ケーシング:120TPI
カラー:ブラック/タンサイド
価 格:6,000円(税抜)

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