ブリヂストンの高性能オイルがモデルチェンジで高耐久に　グリーンドライブ GD-2

ブリヂストンサイクルが展開するオリジナルケミカルブランドのグリーンドライブ。フッ素を配合したハイエンドオイルがモデルチェンジを果たし「GD-2」として登場した。ナノ物質「フラーレン」など新素材を配合した新オイルは、優れた潤滑力はもちろん持続力が強化されていることが特徴だ。

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グリーンドライブ High Performance Chain Lube（GD-2）
ブリヂストンサイクルが展開し始めたケミカルブランド「グリーンドライブ」の第1弾プロダクトとしてリリースされた潤滑剤「High Performance Chain Lube」。高級合成油であるエステルオイルをベースとし、フッ素樹脂を配合することで、塗布直後から体感できるほどの優れた潤滑性能を実現したモデルだ。

2015年より展開が開始され、ブリヂストンアンカー・MTBチームもレースで使用するほど信頼性の高いオイルがモデルチェンジを果たす。モデル名はHigh Performance Chain Lubeとなり、略号として「GD-2」というネーミングが与えられている。

今作もブリヂストンアンカーのレース現場で様々な粘度のサンプルテストを行いながら開発。例年スコールに見舞われるレースではチェーンオイルが雨水で流れ落ちない工夫を加えていたが、GD-2は工夫せずともスコールに耐えレース終了時まで潤滑性能を維持していたというエピソードもあるという。

点眼式となり、一コマずつ丁寧にオイルを注すことが可能となった 化学合成油と固形潤滑剤のみを使用した生分解性オイルとなっているため、自然にも優しいことが特徴だ

点眼式へと変更されたため、チェーンの一コマずつに丁寧に注すことが可能となった
GD-2が非常に優れた耐久力を発揮する理由はベースオイルと2種類の固形潤滑剤の素材と、余計な添加剤が使用されていないことにある。ベースオイルにはジェットエンジンにも用いられるほど摩擦係数が低いハイスペックな化学合成油を採用。このベースオイルは金属に吸着、浸透する性質を備えており、揮発性溶剤や水置換剤を配合せずともそれら同様の効果を得られることが特徴である。この金属に吸着するという性能が雨で流れ落ちにくいという耐久力の要である。

揮発性溶剤などを配合したオイルの場合では使用しているうちに、オイル内の溶剤が揮発していき油膜が痩せてしまう、添加剤が抵抗の原因になるというデメリットが存在する。GD-2ではベースオイルのみで金属に浸透させるため、油膜の適切な厚さを維持することができると同時に、ベースオイルの潤滑性能を引き出すことに成功している。

このベースオイルに2種類の固形潤滑剤を配合し潤滑性と耐久性を追求した。前作ではフッ素樹脂によりスムーズな摺動を実現していたが、今回は「フラーレン」というボール状のナノ物質を採用。フラーレンは非常に小さな物質であるため細かいところまで入り込み、ベアリングボールのような働きで潤滑性を発揮する。

フルモデルチェンジを果たしたグリーンドライブのオイル「High Performance Chain Lube」
加えて配合されている「ポーラスシリカ」は、開いている穴にベースオイルやフラーレンが入り込むというスポンジのような働きをする多孔性物質だ。ポーラスシリカは走っているうちに物質自体が崩壊し、中に入り込んでいた潤滑剤が滲み出てくるという効果を持ち、潤滑剤としてのライフタイム延長に寄与している。

化学合成油とフラーレン、ポーラスシリカという3種類の素材のみで潤滑性能と耐久性を追求したGD-2。添加剤を加えないことによるメリットは、チェーンだけではなく様々なパーツに使用できるほど攻撃性が低いこと、環境負荷が少ないこと、溶剤によるツンとした匂いがないことなども挙げられる。エアゾールタイプから点眼式へと変更され、容量は50ml。価格は1,680円（税抜）。

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グリーンドライブ High Performance Chain Lube
成分：合成油、固体潤滑剤
容量：50ml
価格：1,680円（税抜）