2017/11/29(水) - 08:59
12月25日(月)神奈川県川崎市の向ヶ丘自動車学校にて、サイクリング中の落車事故に対応するための応急処置を学ぶことができる講習会「サイクルセイフティーサミット」が開催される。医師や救急救命士、看護師らが講師として参加する、実践的な講座となる。
応急処置を学ぶことができる講習会「サイクルセイフティーサミット」 (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
信じられないほど速く、遠くへ走り出すことができるスポーツバイク。だが、不安定な2輪という乗り物の性質上、落車は避けて通ることができないリスクでもある。もちろん、落車せずに安全に走ることが一番大切なことだが、アクシデントとは突発的に発生するものである。
特に、ここ数年でレースをはじめロングライドやエンデューロ、ヒルクライムなど様々なサイクルスポーツイベント、またトライ/デュアスロンレースが開催され、多くの方が参加するようになってきた。イベント数や参加者数は増加傾向にある中で、重傷を負う落車事故もまた増加傾向にあるという。
また、そのような事故はスピードの出るロードレースや上級者だけに起こるのではなく、サイクリングイベントやガイドツアー、ショップライドなどでも関係なく発生している。そういった現状を受けて、今回開催されるのがサイクルセイフティーサミットだ。
講座が行われる向ヶ丘自動車学校 (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
自転車特有の事故について座学が行われる (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
実際のシナリオに沿ったトレーニング (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
ヘルメットなどを装着し、実践的なシチュエーションでの練習となる (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
サイクルイベントやライドを主催する方、ツアーガイドやスクールで指導するコーチなど、参加者や受講者が落車事故に巻き込まれてしまったとき、またそういった立場ではない一般のサイクリストにとっても、参加したライドイベントで近くの方が落車したとき、グループライドで仲間が落車したときに、応急処置(ファーストエイド)が施せるか否かは大きな問題だ。
サイクルセイフティーサミットでは、そういったアクシデントの際に落ち着いて状況を判断し、的確な処置を施すことができるようにするための様々なプログラムを用意する。
一つ目となるのが、サイクルスポーツで起こる事故特有の安全管理およびファーストエイドを学ぶ座学プログラムだ。実際に競技として自身もサイクルスポーツに参加したり、イベントでの医療に携わっている医師や救急救命士、看護師らを講師として招き、自転車事故の特徴から、専門的なファーストエイドの基本および講義を行ってくれる。
複数人を巻き込んだ落車を想定した練習も (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
二つ目がより実践的なシナリオトレーニング。ここ近年に発生した、ドクターヘリを要請するような重症事例や、複数名を巻き込む落車事例などの実例シナリオを用いた応急処置トレーニングを行う。一般的に行われている消防署や日本赤十字社による普通/上級救命講習よりも、自転車でのインシデントに特化しているため、実践的かつより高度な内容となっているという。事前に普通救命講習を受けていると、よりスムーズに理解できるとのことだ。
さらに、特典として参加されたコーチやショップ関係者、イベント主催者といった方々には参加証明書とステッカーを発行してくれるとのこと。店舗に貼ったり、HPに掲載するなどすることで安全対策の見える化が可能になっている。一般参加者にとっても、サイクルセイフティーサミットを受講したことが証明されたプログラムやライドイベントを選ぶことで、安心につながるだろう。
落車時のシミュレーションの風景 (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
落車が起こった際の安全なスペースの確保なども合わせたトレーニングとなる (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
重症な受傷者を運搬する方法などのレクチャーも (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
安全に自転車を楽しむためのサイクルセイフティーサミットだ (c)YOSUKE.SUGA/サイクルセイフティーサミット実行委員会
サイクルセイフティーサミット2017は現在参加者を募集中だ。一般参加費は10,000円、12月2日までに申し込めば8,000円、過去の受講者は5,000円、大学生や専門学校生は4,000円となり、法人やグループでの割引もある。エントリーはPeatix内の申し込みページから受付中だ。
サイクルセイフティーサミット2017
開催場所:向ケ丘自動車学校
開催日:2017年12月25日(月) 8:30~17:00
スケジュール:
○9:00-10:30 講義
・サイクルセイフティーサミットを開催するにあたって
自転車・トライアスロン界の現状と問題〜各種統計データより〜
・ラグビー・マラソン等他競技での安全管理事例
・119番と消防の出動体勢
・ファーストエイドの基本
○10:30-12:30、13:30-15:30
・「安全確保」「初期評価」「全身観察」「搬送」の4セクションに分かれて各1時間ずつ、サイクルスポーツ現場での落車や事故状況を再現し、ファーストエイドのシナリオトレーニングを行います。
○15:30-16:30
・「2017年国内サイクルイベントで発生した複数落車事例・頚椎損傷落車事例の総合シナリオ実習」
○16:30-17:00
・自転車保険・AED導入について
・事業主・イベント主催者が加入すべき損害賠償保険、レクレーション・イベント・事業保険・AEDの導入方法について
講師・アシスタント:(11月15日時点での予定。都合により変更の可能性もあります)
平泉裕 昭和大学医学部整形外科学講座 客員教授
日本整形外科学会専門医 日本体育協会公認スポーツドクター
日本トライアスロン連合メディカル委員 他
橋隅和明他 横浜市消防局 元司令課 実業団チームFar's代表
高山真由子 看護師 保健師 自転車実業団登録選手
ツアー・オブ・ジャパン医療班やJBCFレース救護班
安藤隼人 株式会社スマートコーチング代表取締役
日本体育協会公認自転車競技コーチ 日本登山医学会評議員
日本登山医学会認定ファーストエイド夏季研修終了
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信じられないほど速く、遠くへ走り出すことができるスポーツバイク。だが、不安定な2輪という乗り物の性質上、落車は避けて通ることができないリスクでもある。もちろん、落車せずに安全に走ることが一番大切なことだが、アクシデントとは突発的に発生するものである。
特に、ここ数年でレースをはじめロングライドやエンデューロ、ヒルクライムなど様々なサイクルスポーツイベント、またトライ/デュアスロンレースが開催され、多くの方が参加するようになってきた。イベント数や参加者数は増加傾向にある中で、重傷を負う落車事故もまた増加傾向にあるという。
また、そのような事故はスピードの出るロードレースや上級者だけに起こるのではなく、サイクリングイベントやガイドツアー、ショップライドなどでも関係なく発生している。そういった現状を受けて、今回開催されるのがサイクルセイフティーサミットだ。
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サイクルイベントやライドを主催する方、ツアーガイドやスクールで指導するコーチなど、参加者や受講者が落車事故に巻き込まれてしまったとき、またそういった立場ではない一般のサイクリストにとっても、参加したライドイベントで近くの方が落車したとき、グループライドで仲間が落車したときに、応急処置(ファーストエイド)が施せるか否かは大きな問題だ。
サイクルセイフティーサミットでは、そういったアクシデントの際に落ち着いて状況を判断し、的確な処置を施すことができるようにするための様々なプログラムを用意する。
一つ目となるのが、サイクルスポーツで起こる事故特有の安全管理およびファーストエイドを学ぶ座学プログラムだ。実際に競技として自身もサイクルスポーツに参加したり、イベントでの医療に携わっている医師や救急救命士、看護師らを講師として招き、自転車事故の特徴から、専門的なファーストエイドの基本および講義を行ってくれる。
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二つ目がより実践的なシナリオトレーニング。ここ近年に発生した、ドクターヘリを要請するような重症事例や、複数名を巻き込む落車事例などの実例シナリオを用いた応急処置トレーニングを行う。一般的に行われている消防署や日本赤十字社による普通/上級救命講習よりも、自転車でのインシデントに特化しているため、実践的かつより高度な内容となっているという。事前に普通救命講習を受けていると、よりスムーズに理解できるとのことだ。
さらに、特典として参加されたコーチやショップ関係者、イベント主催者といった方々には参加証明書とステッカーを発行してくれるとのこと。店舗に貼ったり、HPに掲載するなどすることで安全対策の見える化が可能になっている。一般参加者にとっても、サイクルセイフティーサミットを受講したことが証明されたプログラムやライドイベントを選ぶことで、安心につながるだろう。
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サイクルセイフティーサミット2017は現在参加者を募集中だ。一般参加費は10,000円、12月2日までに申し込めば8,000円、過去の受講者は5,000円、大学生や専門学校生は4,000円となり、法人やグループでの割引もある。エントリーはPeatix内の申し込みページから受付中だ。
サイクルセイフティーサミット2017
開催場所:向ケ丘自動車学校
開催日:2017年12月25日(月) 8:30~17:00
スケジュール:
○9:00-10:30 講義
・サイクルセイフティーサミットを開催するにあたって
自転車・トライアスロン界の現状と問題〜各種統計データより〜
・ラグビー・マラソン等他競技での安全管理事例
・119番と消防の出動体勢
・ファーストエイドの基本
○10:30-12:30、13:30-15:30
・「安全確保」「初期評価」「全身観察」「搬送」の4セクションに分かれて各1時間ずつ、サイクルスポーツ現場での落車や事故状況を再現し、ファーストエイドのシナリオトレーニングを行います。
○15:30-16:30
・「2017年国内サイクルイベントで発生した複数落車事例・頚椎損傷落車事例の総合シナリオ実習」
○16:30-17:00
・自転車保険・AED導入について
・事業主・イベント主催者が加入すべき損害賠償保険、レクレーション・イベント・事業保険・AEDの導入方法について
講師・アシスタント:(11月15日時点での予定。都合により変更の可能性もあります)
平泉裕 昭和大学医学部整形外科学講座 客員教授
日本整形外科学会専門医 日本体育協会公認スポーツドクター
日本トライアスロン連合メディカル委員 他
橋隅和明他 横浜市消防局 元司令課 実業団チームFar's代表
高山真由子 看護師 保健師 自転車実業団登録選手
ツアー・オブ・ジャパン医療班やJBCFレース救護班
安藤隼人 株式会社スマートコーチング代表取締役
日本体育協会公認自転車競技コーチ 日本登山医学会評議員
日本登山医学会認定ファーストエイド夏季研修終了
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