1992年に創業されたホイールブランドのアレックスリム。優れた性能や重量ながら手頃な価格設定で人気を呼んだアルミクリンチャーホイール「ALX473」のハブがリニューアル。ハブの大径化とワイド化を行うことで、より剛性が高いホイールとなっている。



アレックスリム ALX473 EVOアレックスリム ALX473 EVO (c)ライトウェイプロダクツジャパン
自動車やオートバイのアルミホイールを製造するアレックス・グローバル・テクノロジー社のグループ会社として立ち上げられた自転車ホイールブランドが「アレックスリム」だ。グループ全体で積み上げてきたアルミ加工技術や素材研究などノウハウをもとに、高品質なリムを作り出している。

今回紹介するALX473 EVOは、同社が蓄積してきたテクノロジーを駆使して生み出された「ALX473」のリムを使用したアップグレードモデルだ。自転車用に開発された特殊アルミ合金「EXA」を素材として使用することで、7000系アルミよりも軽量かつ高剛性なリムを実現している。

そんな特別な素材を使用するリムは、ジョイント部分を見つけることができないほど精巧な技術を用いて溶接される。これは見た目の良さだけではなく、ジョイント部分が重量バランスに影響を与えにくくしていることもポイントだ。また、ブレーキ面にはCNC加工を施し平滑にすることで、ブレーキ時の安定感を高めている。

特殊アルミ合金「EXA」を素材として使用することで、7000系アルミよりも軽量かつ高剛性なリムを実現特殊アルミ合金「EXA」を素材として使用することで、7000系アルミよりも軽量かつ高剛性なリムを実現 (c)ライトウェイプロダクツジャパン
リムハイトは30mmでリム幅22mmとセミエアロワイドリム。主流となった25Cや28Cなどのワイドタイヤとの相性も良いだろう。リムは専用キットでチューブレスレディにも対応する汎用性の高さを備えている。

そんなリムを使用したALX473のハブをリニューアルした「ALX437 EVO」。自社設計、製造の新型ハブは前後共にフランジの大径化が進められており、フロントのスポーク穴PCDが7mm、リアのスポーク穴PCDがドライブ側5mm、反ドライブ側2mm拡大した。またリアは左右のフランジ幅が6mm広げられており、大径フランジとあわせてホイール剛性向上に寄与している。

ワイドフランジとすることで剛性を向上させるワイドフランジとすることで剛性を向上させる (c)ライトウェイプロダクツジャパンフランジ径を大きくすることで、ホイール剛性向上に寄与しているフランジ径を大きくすることで、ホイール剛性向上に寄与している (c)ライトウェイプロダクツジャパン


セットで1,400gという重量だったALX473に対し、ALX473 EVOはハブの大型化を果たしつつも、1,460gと60g増に抑えられた。軽量ホイールとしてのアピールポイントを維持したまま、ペダリングパワーをダイレクトに推進力に変換してくれる駆動剛性、そしてコーナーリング時に安定した挙動を実現する横剛性の獲得に成功しているのだ。

ハブには前2つ、後ろ4つのシールドベアリングが組み込まれる。スポークはpillar社のエアロスポークだ。2:1のスポークパターンかつ高いスポークテンションをかけて組まれることでも剛性を高めている。クイックリリース、8/9/10S用のスペーサーが付属し、価格は47,000円(税抜)。11月より発売開始予定だ。



アレックスリム ALX473 EVO
リム:EXA アルミ合金、チューブレスレディ対応
リムハイト:30mm
リム幅:22mm
スポークホール:フロント 20H × リア 24H
ベアリング:シールドベアリング フロント 2個 × リア 4個
アクスル:7075 アルミ合金製(フロント 100mm × リア 130mm)
対応カセット:シマノ、スラム 8/9/10/11S
重量:1460g
付属品:クイックリリース、スプロケット用スペーサー(8/9/10S 用)
価格:47,000円(税抜)


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