2016/10/03(月) - 09:29
9月24日(土)、神奈川県横浜市の日産スタジアムにて開催された耐久レースイベント「アンカー日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」。1900名を超えるサイクリストたちが、年に一度、日産スタジアムの中を走り抜ける貴重な一日の様子をレポートしよう。
2002年に行われたFIFAワールドカップ、その決勝戦が行われた歴史的なスタジアムが「日産スタジアム」である。Jリーグ黎明期から活躍する「オリジナル10」の一員である横浜Fマリノスのホームスタジアムでもあり、サッカーファンにとっては非常に重要な存在だ。
そんなスタジアムを舞台に開催される自転車イベントが、「アンカー日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」。今年で12回目を迎える人気大会だが、それもそのはず。なんと日産スタジアムの中を自転車で走るという、他では味わえない体験が出来るとあって人気を集める大会だ。
大会は2部構成となっており、午前中に3時間の部が、午後には2時間の部が行われ、1日を通して走るキング(3+2時間)の部の3つがメイン種目。そこにキッズレースが加わり、老若男女、ビギナーからベテランまで楽しめる大会として開催されている。
都心からのアクセスも良好で、JR横浜線新横浜駅、もしくは小机駅から徒歩10分程度ということもあり輪行派の方々もかなり多い。電車にて取材にお邪魔したのだが、駅周辺で輪行解除しているサイクリストの姿がそこかしこに。もちろん車でのアクセスも楽だし、自走するにしても無理のない距離である。
受付&出展ブースが軒を連ねるスタジアムの西ゲートをくぐると、スタジアムの中へ。真ん中に広がる青々としたピッチを取り囲むように配置された400mトラックの外側に設けられたピットエリアではサイクリストたちがいそいそと準備に勤しんでいる。
参加チームの多さは、広々としているはずのスタジアムが手狭に感じてしまうほど。3ウェーブに分けられたスタート列は最終コーナーを残して400メートルトラックを埋め尽くしてしまうほど。そのグループを先導してくれるのは大会の共同主催を務めるブリヂストンアンカーの選手たちだ。ロードレースの初山翔、タイムトライアルの西薗良太という2人の全日本王者、そしてリオ五輪出場の内間康平と共に走ることができる、貴重な大会となった。
まずスタートを切ったのは、3時間の部とキングの部の参加者たち。安全なレース運営のため、まず半周はローリングスタートとなり、アンカーの選手たちの先導の下でのパレード走行で幕を開けた。スタートラインを越えていく自転車の列が終わるまでに、しばらくの時間が必要となる。その間も、ピットエリアでは仲間の雄姿を応援したり写真に撮ったりと大盛り上がり。本格的なサーキットでのエンデューロでは、どうしてもピットとコースの距離は離れてしまうが、このイベントではかなり近く、応援にも熱が入ろうというもの。
さて、レースの舞台となるのは日産スタジアムと隣接する新横浜公園をつないだ一周3.2kmの特設コース。基本はフラットで道幅も広く走りやすいレイアウトなのだが、スタジアムが2階部分にあるため、アップダウンが公園とスタジアムの接続部にそれぞれ1箇所づつ用意されている。
マラソンゲートからスタジアムを出るとすぐに新横浜公園へと下りていく。スロープは大きくS字を描き、「ダウンブリッジヘアピン」と「KOZUKUEヘアピン」と名付けられた2つの下りヘアピンコーナーが現れる。かなりテクニカルなセクションとなるため、自信のない方はゆっくり下るといいだろう。
マリノスの選手たちが練習している日産フィールド小机を右手に見ながら、第三京浜をくぐりぬけると抜けの良いストレートへ。公園最奥部を曲がって、左手に大池を望みながらスタジアム方向へと戻っていく。そして、斜度15%を誇る「ピレネーピーク」と名付けられた坂をこなしてトラックへと戻るというレイアウト。
いくつかのテクニカルなコーナーでは立哨員による注意喚起の声かけや減速を促す看板が設置されていたりと、安全に対する対策も十分にとられており、なかには衝撃吸収用のマットが設置されているコーナーも。
安全については、過去11回の大会で蓄積したノウハウが最もよく活かされているように感じた。
午後からはあいにくと雨が降ってきてしまい、散発的な落車はちらほらと見かけたものの重症に繋がるような落車は一件もなかったとのことで、大会の取り組みはしっかりと効果を発揮していたようだ。雨は参加者の安全意識にも繋がるようで、午後の方が落車件数も少なかったのだとか。
レースが順調に進行している側で、大会に華を添える出展ブースにも多くの来場者が。メインスポンサーを務めるブリヂストンサイクルはアンカーの2017モデルの新作の他、リオ五輪で内間康平が駆った実車なども展示され、注目を集めていた。「大試乗会」ということで、アンカーのほぼすべてのラインアップに加え、ブリヂストンサイクルの最新電動アシスト自転車なども試乗でき、大会参加者だけでなく通りがかった親子連れなども足を止め、試乗会へと参加する方の姿も。
また、アパレルブランドのウエイブワンも昨年に引き続きブースを出展していた。ブースの目玉は同社のマスコットキャラクター「ウエイブニャン」の大会スペシャルジャージ。その名もアンカー×ウエイブニャンジャージ。アンカーのイメージカラーであるレッド&ブラックを基調にしており、これまでのウエイブニャンジャージとは一線を画するレーシーなイメージの仕上がりで人気を集めていた。正直、筆者も欲しかったのだが、開場と同時にほぼ全て完売という人気ぶり。
他にも、長丁場のエンデューロレースに欠かせない飲食ブースも充実しており、ケバブサンドやクレープなどよりどりみどりのランチを頂くことができた。ちなみにタータン敷きのトラック内は真水以外の飲食禁止となっているが、スタンドでは飲食OKなので仲間を応援しながらご飯を食べることもできる。
11時過ぎに午前の部がフィニッシュ。キングの部もお昼休憩を挟み、2時間の部の参加者がスタジアムに入ってくる。がやがやとした雰囲気の中、午後の部のスタート列が形成されていく。スタート直前に雨が降り出してしまったものの、会場の熱量は変わらずレースは盛り上がりを見せ続ける。
ピットには苦しい表情で駆けこんでくる人もいれば、「やりきったぜ」と言わんばかりの満足感を発しながら交代する人も。雨で濡れてしまっても、それはそれで楽しいもの。気温もそこまで低くはないため、走っていれば身体が冷えてしまうことも無く、みなさんそれぞれレースを満喫されていたようだ。
5時間にわたって開催されたレースがチェッカーフラッグを受ければ、子供たちのレースの始まりだ。年齢別に分けられた「レベナカップ」「アンカージュニアレース」では陸上トラックがコースとなる。先導のアンカーの先生たちを抜かさんばかりの元気の良さを見せてくれるキッズ達には、沿道から親御さん達の熱い声援が絶え間なくかけ続けられ、この日一番の盛り上がりを見せていた。
全てのレースが終わったら、最後は表彰式と大抽選会。こまかく分けられたクラスによって、多くの人に入賞チャンスがあるのもこの大会の魅力の一つだ。そして、最後に行われた大抽選会ではアンカーのキッズロードバイク「R1J」とロードレーシングバイク「RS8」のフレームセットがプレゼントとして用意され、こちらもレースに負けないほどのギラギラとした熱気の中行われ、クジを引いたアンカーの西薗選手と内間選手にはかなりのプレッシャーがかかっていたはずだ。
レースはもちろん、充実のブース展開に子供たちと楽しめるキッズレース、そして豪華抽選会と、最後まで大盛り上がりの中、閉幕したアンカー日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル。12年目となる来年も、きっと多くのサイクリストが集まるだろう。人気の陰には確かな理由があるのだと、納得できる大会だった。
text&photo:Naoki.YASUOKA
2002年に行われたFIFAワールドカップ、その決勝戦が行われた歴史的なスタジアムが「日産スタジアム」である。Jリーグ黎明期から活躍する「オリジナル10」の一員である横浜Fマリノスのホームスタジアムでもあり、サッカーファンにとっては非常に重要な存在だ。
そんなスタジアムを舞台に開催される自転車イベントが、「アンカー日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」。今年で12回目を迎える人気大会だが、それもそのはず。なんと日産スタジアムの中を自転車で走るという、他では味わえない体験が出来るとあって人気を集める大会だ。
大会は2部構成となっており、午前中に3時間の部が、午後には2時間の部が行われ、1日を通して走るキング(3+2時間)の部の3つがメイン種目。そこにキッズレースが加わり、老若男女、ビギナーからベテランまで楽しめる大会として開催されている。
都心からのアクセスも良好で、JR横浜線新横浜駅、もしくは小机駅から徒歩10分程度ということもあり輪行派の方々もかなり多い。電車にて取材にお邪魔したのだが、駅周辺で輪行解除しているサイクリストの姿がそこかしこに。もちろん車でのアクセスも楽だし、自走するにしても無理のない距離である。
受付&出展ブースが軒を連ねるスタジアムの西ゲートをくぐると、スタジアムの中へ。真ん中に広がる青々としたピッチを取り囲むように配置された400mトラックの外側に設けられたピットエリアではサイクリストたちがいそいそと準備に勤しんでいる。
参加チームの多さは、広々としているはずのスタジアムが手狭に感じてしまうほど。3ウェーブに分けられたスタート列は最終コーナーを残して400メートルトラックを埋め尽くしてしまうほど。そのグループを先導してくれるのは大会の共同主催を務めるブリヂストンアンカーの選手たちだ。ロードレースの初山翔、タイムトライアルの西薗良太という2人の全日本王者、そしてリオ五輪出場の内間康平と共に走ることができる、貴重な大会となった。
まずスタートを切ったのは、3時間の部とキングの部の参加者たち。安全なレース運営のため、まず半周はローリングスタートとなり、アンカーの選手たちの先導の下でのパレード走行で幕を開けた。スタートラインを越えていく自転車の列が終わるまでに、しばらくの時間が必要となる。その間も、ピットエリアでは仲間の雄姿を応援したり写真に撮ったりと大盛り上がり。本格的なサーキットでのエンデューロでは、どうしてもピットとコースの距離は離れてしまうが、このイベントではかなり近く、応援にも熱が入ろうというもの。
さて、レースの舞台となるのは日産スタジアムと隣接する新横浜公園をつないだ一周3.2kmの特設コース。基本はフラットで道幅も広く走りやすいレイアウトなのだが、スタジアムが2階部分にあるため、アップダウンが公園とスタジアムの接続部にそれぞれ1箇所づつ用意されている。
マラソンゲートからスタジアムを出るとすぐに新横浜公園へと下りていく。スロープは大きくS字を描き、「ダウンブリッジヘアピン」と「KOZUKUEヘアピン」と名付けられた2つの下りヘアピンコーナーが現れる。かなりテクニカルなセクションとなるため、自信のない方はゆっくり下るといいだろう。
マリノスの選手たちが練習している日産フィールド小机を右手に見ながら、第三京浜をくぐりぬけると抜けの良いストレートへ。公園最奥部を曲がって、左手に大池を望みながらスタジアム方向へと戻っていく。そして、斜度15%を誇る「ピレネーピーク」と名付けられた坂をこなしてトラックへと戻るというレイアウト。
いくつかのテクニカルなコーナーでは立哨員による注意喚起の声かけや減速を促す看板が設置されていたりと、安全に対する対策も十分にとられており、なかには衝撃吸収用のマットが設置されているコーナーも。
安全については、過去11回の大会で蓄積したノウハウが最もよく活かされているように感じた。
午後からはあいにくと雨が降ってきてしまい、散発的な落車はちらほらと見かけたものの重症に繋がるような落車は一件もなかったとのことで、大会の取り組みはしっかりと効果を発揮していたようだ。雨は参加者の安全意識にも繋がるようで、午後の方が落車件数も少なかったのだとか。
レースが順調に進行している側で、大会に華を添える出展ブースにも多くの来場者が。メインスポンサーを務めるブリヂストンサイクルはアンカーの2017モデルの新作の他、リオ五輪で内間康平が駆った実車なども展示され、注目を集めていた。「大試乗会」ということで、アンカーのほぼすべてのラインアップに加え、ブリヂストンサイクルの最新電動アシスト自転車なども試乗でき、大会参加者だけでなく通りがかった親子連れなども足を止め、試乗会へと参加する方の姿も。
また、アパレルブランドのウエイブワンも昨年に引き続きブースを出展していた。ブースの目玉は同社のマスコットキャラクター「ウエイブニャン」の大会スペシャルジャージ。その名もアンカー×ウエイブニャンジャージ。アンカーのイメージカラーであるレッド&ブラックを基調にしており、これまでのウエイブニャンジャージとは一線を画するレーシーなイメージの仕上がりで人気を集めていた。正直、筆者も欲しかったのだが、開場と同時にほぼ全て完売という人気ぶり。
他にも、長丁場のエンデューロレースに欠かせない飲食ブースも充実しており、ケバブサンドやクレープなどよりどりみどりのランチを頂くことができた。ちなみにタータン敷きのトラック内は真水以外の飲食禁止となっているが、スタンドでは飲食OKなので仲間を応援しながらご飯を食べることもできる。
11時過ぎに午前の部がフィニッシュ。キングの部もお昼休憩を挟み、2時間の部の参加者がスタジアムに入ってくる。がやがやとした雰囲気の中、午後の部のスタート列が形成されていく。スタート直前に雨が降り出してしまったものの、会場の熱量は変わらずレースは盛り上がりを見せ続ける。
ピットには苦しい表情で駆けこんでくる人もいれば、「やりきったぜ」と言わんばかりの満足感を発しながら交代する人も。雨で濡れてしまっても、それはそれで楽しいもの。気温もそこまで低くはないため、走っていれば身体が冷えてしまうことも無く、みなさんそれぞれレースを満喫されていたようだ。
5時間にわたって開催されたレースがチェッカーフラッグを受ければ、子供たちのレースの始まりだ。年齢別に分けられた「レベナカップ」「アンカージュニアレース」では陸上トラックがコースとなる。先導のアンカーの先生たちを抜かさんばかりの元気の良さを見せてくれるキッズ達には、沿道から親御さん達の熱い声援が絶え間なくかけ続けられ、この日一番の盛り上がりを見せていた。
全てのレースが終わったら、最後は表彰式と大抽選会。こまかく分けられたクラスによって、多くの人に入賞チャンスがあるのもこの大会の魅力の一つだ。そして、最後に行われた大抽選会ではアンカーのキッズロードバイク「R1J」とロードレーシングバイク「RS8」のフレームセットがプレゼントとして用意され、こちらもレースに負けないほどのギラギラとした熱気の中行われ、クジを引いたアンカーの西薗選手と内間選手にはかなりのプレッシャーがかかっていたはずだ。
レースはもちろん、充実のブース展開に子供たちと楽しめるキッズレース、そして豪華抽選会と、最後まで大盛り上がりの中、閉幕したアンカー日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル。12年目となる来年も、きっと多くのサイクリストが集まるだろう。人気の陰には確かな理由があるのだと、納得できる大会だった。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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