2016/04/02(土) - 08:59
3月13日(日)に開催された「明治神宮外苑大学クリテリウム」で、上位入賞した選手を中心に愛車を紹介していきます。まずは男子学生たちのパワーを受け止めたバイクを紹介していきましょう。
岡本隼さん(日本大学)
まずはこの日のトップカテゴリー「男子グループ1」で優勝した岡本隼さん。使うバイクは日本ロードレース界のレジェンド・三浦恭資氏が手がけるオリジナルロードフレームMUUR(ミュール)のDB2。なんと2週間前に受け取ったばかりで、実戦で使うのは今回が初めだとか。「前に乗っていたのもミュールだったんですけど、フレーム特性が違って戸惑いがありました。でも慣れてくるといいフレームだと感じるようになりました」との事。
こだわりはハンドル周り。「フィジークのバーテープを好んで使ってます。あとは、出来るだけ低い姿勢で乗るために、ブレーキブラケットを低く付けられるハンドルバーにしています。少しでも空気抵抗を減らしたいので・・・ベルも下向きにしてるんです」という徹底ぶり。「自転車の整備は絶対自分でやってます。ワックスがけもしてます」。とマメな一面も。大事に扱われて、三浦さんも喜ぶでしょう。4月から3年生になる岡本さん。今年の目標は「ロードの全日本選手権です」との事でした。
小林和希さん(明治大学)
2015年度の全日本学生ロードレース・カップシリーズ総合優勝した小林和希さんが使うのは、フジのSST。ちなみにフジは日本生まれだが、今はアメリカのブランド。欧州プロチームでも使われていますが、なかなか渋い選択ではないでしょうか。「フジのフレームを乗り継いでこれで3台目です。昨年の全日本で落車して壊してしまったので、フジの同じ型で乗り替えました」。と、かなりフジを気に入っている様子。
どこが気に入っているのかを聞くと「フレームが硬いので、スプリントの時にパワー負けしないところが良いですね」。との事。ポイントはハンドルバー。「自分の持ち味であるスプリントを活かすためにも、深く曲がっているこのハンドルバーは変えてません」。
学生ロードレース・カップシリーズでは、総合2位に同じ明治大学の後輩である野本空さんが入りました。小林さん自身も昨季の総合2位から今季総合優勝を果たしたので「自分は今年4年生になるので連覇は難しいと思うので、来季は後輩が優勝できるようにアシスト出来ればと思っています」。と、後輩へ期待を寄せていました。
2020年東京オリンピックに向けて立替中の国立競技場。昨年はゴールする選手の後ろに取り壊し中の姿がありましたが、今年はまだ建設が始まっていないので何もありません。おそらく来年の開催時には建設中になるでしょうから、見晴らしが良いゴールは今年が最初で最後になるでしょう。
さて、それでは引き続き男子学生のバイクを紹介していきましょう!
青野将大さん(法政大学)
グループ2Bで優勝した青野将大さんが使うのは、キャノンデールのスーパーシックスエボの2014年モデル。2年以上使っているとさぞ距離を乗っているのかと思いきや、「トラック班なので、それほど距離は乗ってないですね。乗り込むのは春先ぐらいで、シーズン中はロード練習でも短距離で高強度の練習に使うくらいなので。ホイール以外は完成車で買ったままです」。とか。
それでも削れたブレーキブラケットなど、使い込まれた跡がチラホラ。一箇所気になったのはチェーンステーに巻かれた補強材。「落車した時に傷つけてしまって。乗るには問題無いそうなので補修して使ってます」との事。本当に大丈夫なの?と、ちょっと心配になりましたが・・・。
法政大学自転車部のキャプテンを務める青野さん。4年生になるので就活も控えているが、まずは4月のトラックの全日本選手権が目標との事。「団体追い抜きの練習に力を入れています。その次はインカレですね」。と、今年の目標を語ってくれました。
ショーズ・ハントフラーフさん(アムステルダム大学)
今回の神宮クリテリウムには、オランダのアムステルダム大学から3名の選手が招待され、ショーズ・ハントフラーフさんがグループ1で2位に入りました。そのハントフラーフさんが使っているのは、日本では取扱いが無いオランダのメーカー「アペックス」の「チェイス」というモデル。
よく見せてもらうと、メインコンポはシマノのアルテグラDi2、サイクルコンピューターはキャットアイのパドローネと、日本メーカーの物を多用しているので、親近感が湧いてきました。特にサイクルコンピューターは、スピードメーターとしての機能だけのもの。理由を聞くと、「パワーメーターも心拍計も要らないよ。スピードとタイムと距離が分かれば十分。シンプルで使いやすいのが一番だね」と、陽気に答えてくれました。
神宮クリテリウムは3月の開催なので、学年最後のレースとなります。今回お話を聞いた方々には新4年生が多く、就職活動を控えていたり、卒業に向けてのあれこれがあったりと、競技だけに専念していられない状況に不安を感じる一方、大学最後の今年こそは!という意気込みも聞かれました。鹿屋体育大学の江藤さんは「強い高校生が学連に入ってくるので、今年はレベルが高くなりそうです」と話していました。4月からの新年度、大学生選手達の活躍に期待しましょう。
さて、いかがでしたでしょうか。かなり使いこまれた自転車あり、綺麗な自転車ありと人それぞれな様子が見受けられる男子学生の自転車。続いては女子学生編をお届けする予定です!
text&photo:Satoru.Kato
岡本隼さん(日本大学)
まずはこの日のトップカテゴリー「男子グループ1」で優勝した岡本隼さん。使うバイクは日本ロードレース界のレジェンド・三浦恭資氏が手がけるオリジナルロードフレームMUUR(ミュール)のDB2。なんと2週間前に受け取ったばかりで、実戦で使うのは今回が初めだとか。「前に乗っていたのもミュールだったんですけど、フレーム特性が違って戸惑いがありました。でも慣れてくるといいフレームだと感じるようになりました」との事。
こだわりはハンドル周り。「フィジークのバーテープを好んで使ってます。あとは、出来るだけ低い姿勢で乗るために、ブレーキブラケットを低く付けられるハンドルバーにしています。少しでも空気抵抗を減らしたいので・・・ベルも下向きにしてるんです」という徹底ぶり。「自転車の整備は絶対自分でやってます。ワックスがけもしてます」。とマメな一面も。大事に扱われて、三浦さんも喜ぶでしょう。4月から3年生になる岡本さん。今年の目標は「ロードの全日本選手権です」との事でした。
小林和希さん(明治大学)
2015年度の全日本学生ロードレース・カップシリーズ総合優勝した小林和希さんが使うのは、フジのSST。ちなみにフジは日本生まれだが、今はアメリカのブランド。欧州プロチームでも使われていますが、なかなか渋い選択ではないでしょうか。「フジのフレームを乗り継いでこれで3台目です。昨年の全日本で落車して壊してしまったので、フジの同じ型で乗り替えました」。と、かなりフジを気に入っている様子。
どこが気に入っているのかを聞くと「フレームが硬いので、スプリントの時にパワー負けしないところが良いですね」。との事。ポイントはハンドルバー。「自分の持ち味であるスプリントを活かすためにも、深く曲がっているこのハンドルバーは変えてません」。
学生ロードレース・カップシリーズでは、総合2位に同じ明治大学の後輩である野本空さんが入りました。小林さん自身も昨季の総合2位から今季総合優勝を果たしたので「自分は今年4年生になるので連覇は難しいと思うので、来季は後輩が優勝できるようにアシスト出来ればと思っています」。と、後輩へ期待を寄せていました。
2020年東京オリンピックに向けて立替中の国立競技場。昨年はゴールする選手の後ろに取り壊し中の姿がありましたが、今年はまだ建設が始まっていないので何もありません。おそらく来年の開催時には建設中になるでしょうから、見晴らしが良いゴールは今年が最初で最後になるでしょう。
さて、それでは引き続き男子学生のバイクを紹介していきましょう!
青野将大さん(法政大学)
グループ2Bで優勝した青野将大さんが使うのは、キャノンデールのスーパーシックスエボの2014年モデル。2年以上使っているとさぞ距離を乗っているのかと思いきや、「トラック班なので、それほど距離は乗ってないですね。乗り込むのは春先ぐらいで、シーズン中はロード練習でも短距離で高強度の練習に使うくらいなので。ホイール以外は完成車で買ったままです」。とか。
それでも削れたブレーキブラケットなど、使い込まれた跡がチラホラ。一箇所気になったのはチェーンステーに巻かれた補強材。「落車した時に傷つけてしまって。乗るには問題無いそうなので補修して使ってます」との事。本当に大丈夫なの?と、ちょっと心配になりましたが・・・。
法政大学自転車部のキャプテンを務める青野さん。4年生になるので就活も控えているが、まずは4月のトラックの全日本選手権が目標との事。「団体追い抜きの練習に力を入れています。その次はインカレですね」。と、今年の目標を語ってくれました。
ショーズ・ハントフラーフさん(アムステルダム大学)
今回の神宮クリテリウムには、オランダのアムステルダム大学から3名の選手が招待され、ショーズ・ハントフラーフさんがグループ1で2位に入りました。そのハントフラーフさんが使っているのは、日本では取扱いが無いオランダのメーカー「アペックス」の「チェイス」というモデル。
よく見せてもらうと、メインコンポはシマノのアルテグラDi2、サイクルコンピューターはキャットアイのパドローネと、日本メーカーの物を多用しているので、親近感が湧いてきました。特にサイクルコンピューターは、スピードメーターとしての機能だけのもの。理由を聞くと、「パワーメーターも心拍計も要らないよ。スピードとタイムと距離が分かれば十分。シンプルで使いやすいのが一番だね」と、陽気に答えてくれました。
神宮クリテリウムは3月の開催なので、学年最後のレースとなります。今回お話を聞いた方々には新4年生が多く、就職活動を控えていたり、卒業に向けてのあれこれがあったりと、競技だけに専念していられない状況に不安を感じる一方、大学最後の今年こそは!という意気込みも聞かれました。鹿屋体育大学の江藤さんは「強い高校生が学連に入ってくるので、今年はレベルが高くなりそうです」と話していました。4月からの新年度、大学生選手達の活躍に期待しましょう。
さて、いかがでしたでしょうか。かなり使いこまれた自転車あり、綺麗な自転車ありと人それぞれな様子が見受けられる男子学生の自転車。続いては女子学生編をお届けする予定です!
text&photo:Satoru.Kato
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