2016/01/30(土) - 09:26
新緑が山々を彩り始めるころ、自然豊かな信州を舞台とした人気ロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2016」が開催される。8年目を迎えた春の定番大会を紹介しよう。
サイクリングにぴったりの5月下旬、長野県安曇野エリアを舞台として開催されるロングライドイベントが「アルプスあづみのセンチュリーライド」(以下、AACR)だ。信州の美しい自然とその環境が育んだ食材を活かしたグルメ、そして地域の人々の温かなおもてなしの心を体験できる、地域密着型ロングライドの代表格として、高い人気を集めるイベントである。
新緑が山々を彩り始めるころ、自然豊かな信州を舞台とした人気ロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2016」が開催される。8年目を迎えた大会を紹介しよう。
8回目の大会となる今年のAACRのテーマは昨年に引き続き「100%の安全」というもの。昨年大幅に変更されたコース設定がよりブラッシュアップされたほか、スタート時刻やエイドステーションの配置、各コースの定員設定やエントリー方法などにも見直しが加えられ、より安全に楽しめる大会へと進化した。
スタートおよびゴールとなるのは、今年も変わらず梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。松本ICからのアクセスも良好で、温浴施設も併設される梓水苑はロングライドイベントのメイン会場としてはまさにうってつけと言える施設である。
コースの設計および監修を務めるのは、かつての日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏だ。選手時代から信州に拠点を置き、安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするコースは4つとなる。
大会名の一部でもある、「センチュリーライド」(100マイル=160km)の意味を持つ大会最長距離を誇る160kmコースを筆頭に、初中級者向けの120kmコースと80kmコースの3つが用意される。これらに加えて、行きは自転車、帰りは電車と「AACR」の美味しいトコどりをした97kmを走るサイクルトレインコースが設けられる。では、それぞれのコースの詳細を紹介してゆこう。
■安全で走りやすいコースへとブラッシュアップされたAACR2016の新コース
AACRのコースは実は毎年少しづつ変更が加えられている。できるだけ、急な坂や交差点の右折を避けつつ、交通量が少なく道幅の広く走りやすい道を繋ぐルーティングはAACRが得意とするところ。
そして、走りやすさや安全を確保しつつも、安曇野の魅力が伝わる新しいスポットを加えることも忘れてはいない。そして、比較的体力が残っているうちに、登りを頑張り、後半は緩やかに下るという、自然に最適なペース配分ができるようなコースプロファイルもAACRの美点である。それでは、全4ルートを紹介しよう。
160kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り、白馬へと向かう160kmコース。今年の大きな変更点は2つ。序盤のリンゴ畑の中を貫くルートが変更となり、一本西側のルートを通ることとなる。元のルートは一時停止が多く、序盤の人が固まっているタイミングでは少し走りづらかったのも事実。新ルートとなる梓川ふるさと公園へ3kmほどの登りが追加されることとなるが、ストレスフリーで走っていけるようになるはずだ。
その後、大町から白馬までは昨年のルートと同様。そして、もう一つの大きな変更点が白馬エリアである。エイドステーションの場所が昨年までのオリンピックジャンプ台から、白馬三山の絶景が望める松川沿いのビューポイントへと変更となった。昨年新ルートとして加わった、松川の左岸から大出へのコースから見える白馬三山は、この大会の新たなアイコンにふさわしい迫力のあるロケーションだ。
白馬からは「嶺方(みねがた)」「佐野坂(さのさか)」「美麻(みあさ)」と3セットの登りをこなせば、後は下り基調の復路を梓水苑へと戻るだけ。獲得標高は昨年より少し増加した1,450mとなっている。
サイクルトレインコース
160kmコースとならび、高い人気を集めているのがサイクルトレインコースだ。梓水苑から大町、仁科三湖を過ぎ、白馬へと向かうコースは160kmコースとほぼ同じで、昨年より距離は少し短くなり90kmとなっている。
ほぼ走行距離の変わらない80kmコースと比べると、風光明媚な「AACR」のハイライトである白馬周辺を堪能できることは大きな魅力。復路は白馬駅から一日市場(ひといちば)駅まで大糸線の電車でゆったりと鉄道の旅を楽しむことができる。
列車はイベント参加者のためだけの貸切であるから、輪行袋への収納などわずらわしい作業は一切なし。自転車をそのまま車内に持ち込むことができるのは嬉しいポイント。これまで、初心者には少し遠かった白馬の絶景が身近になる、嬉しいコースだ。
120kmコース
梓水苑から安曇野の山麓線を北へと走る120kmコース。大町までは緩やかな登り基調となっている。160kmコースとの分岐点は木崎湖の東、大糸線稲尾駅。木崎湖から大町美麻エイドまでは登りとなっているが、そこを乗り越えれば復路は下り基調の快適なコースが続く。獲得標高は昨年よりわずかに増えるものの、1,000mと手ごろな難易度。
80kmコース
梓水苑から比較的平坦なルートを北へ。乳川(ちがわ)の橋を渡ってから大町エイドまでの4kmが頑張りポイントだ。国営アルプスあづみの公園の中にある大町公園エイドで十分栄養補給をして復路へと入る。その後は新しく加わった「穂高福祉センター」エイドで休憩し、リンゴ畑を抜けて梓水苑へゴール。初心者・ファミリーで楽しめる獲得標高600mのコース。
■信州の特産物を味わえる充実のエイドステーション
「AACR」の人気が高いもう一つの秘訣といえるのが、エイドステーションで振る舞われる美味しい補給食。地元信州で採れた新鮮な野菜を使ったお漬け物や生野菜、おにぎりやおざんざといった、AACRならではのグルメがサイクリストたちを迎えてくれる。
グルメを前面に押し出したキャッチコピーこそないものの、エイドステーションの品ぞろえの充実ぶりはもはや他大会のグルメフォンドカテゴリーに匹敵するレベルで、脚だけでなくお腹も満足させてくれる。
また、コースを実際に走る方以外に向けた「応援バスツアー」プランも用意されている。こちらは実際にコースを走る人を応援しながら、160kmコースをバスで巡るというもの。安全のため一部走行ルートは異なるものの、エイドステーションに立ち寄って、参加者と一緒にエイドのグルメを味わうこともできるという、他のイベントには無い心遣いがファミリーに嬉しい。ライダーとはまた違った目線で観光を楽しむことができるプランとなっている。こちらも事前にエントリーが必要となっている。受付期間は1月31日(日)10:00~2月29日(月)18:00だ。
■スペシャライズドが特別協賛 ハイエンドタイヤで走れる参加パッケージや、豊富な試乗車も
アルプスあづみのセンチュリーライドもう一つの特徴として、スペシャライズド・ジャパンが特別協賛についていることも挙げられるだろう。例年好評を博しているのは、竹谷賢二アドバイザーによる事前講習会や豊富に用意された試乗車など。また、スペシャライズドの高性能レーシングタイヤ「S-WORKS TURBO」が2本セットになった160kmコース参加プラン(S組)は今年も継続されている。
タイヤの詳細についてはレビュー記事を参照頂きたいが、高性能タイヤをおトクに試すことのできる絶好の機会。申込み者には、参加案内に同封してタイヤが事前に送付されるという。
■先着順のみのエントリー方式へ 申込開始は1月31日 10:00~
さて、そんな魅力的なAACRだが、エントリー方式が昨年の1次申込が抽選、2次申込が先着順という方式から、先着順のみの申し込みへと変更となった。これに伴い、エントリー時期も一本化されることとなる。抽選方式であった昨年とは異なり、定員に達し次第終了となる。人気の大会だけに、たくさんの申し込みがあることが予想されるため、参加を考えている人は注意した方が良いだろう。エントリーはスポーツエントリー内申し込みページから。
また、安全面に配慮し、大会規則が細やかに設定されている。ディスクホイールやヘルメットへの装飾、仮装等が禁止されるなど、安全のためのルールが設定されているので、参加される方は一度新たな大会規則を熟読したほうが良いだろう。
■アルプスあづみのセンチュリーライド2016開催概要
開催日:5月21日(土、ウェルカムイベント&受付)、5月22日(日、大会当日)
コース:160km、120km、80km、サイクルトレインコース
募集定員:160kmS組100名、160km900名、サイクルトレインコース110名、120km200名、80km100名
参加費:
160km1組・2組・3組/120km/80km:高校生以上9,000円
160km S組:高校生以上19,000円
サイクルトレインコース:高校生以上12,000円
応援バスコース:中学生以上3,000円、3歳~小学生以下1,500円 3歳以下無料(最小催行人数20名)
申込期間:1月31日(日)10:00~2月29日(月)18:00(応援バスの申込も含む)
サイクリングにぴったりの5月下旬、長野県安曇野エリアを舞台として開催されるロングライドイベントが「アルプスあづみのセンチュリーライド」(以下、AACR)だ。信州の美しい自然とその環境が育んだ食材を活かしたグルメ、そして地域の人々の温かなおもてなしの心を体験できる、地域密着型ロングライドの代表格として、高い人気を集めるイベントである。
新緑が山々を彩り始めるころ、自然豊かな信州を舞台とした人気ロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2016」が開催される。8年目を迎えた大会を紹介しよう。
8回目の大会となる今年のAACRのテーマは昨年に引き続き「100%の安全」というもの。昨年大幅に変更されたコース設定がよりブラッシュアップされたほか、スタート時刻やエイドステーションの配置、各コースの定員設定やエントリー方法などにも見直しが加えられ、より安全に楽しめる大会へと進化した。
スタートおよびゴールとなるのは、今年も変わらず梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。松本ICからのアクセスも良好で、温浴施設も併設される梓水苑はロングライドイベントのメイン会場としてはまさにうってつけと言える施設である。
コースの設計および監修を務めるのは、かつての日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏だ。選手時代から信州に拠点を置き、安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするコースは4つとなる。
大会名の一部でもある、「センチュリーライド」(100マイル=160km)の意味を持つ大会最長距離を誇る160kmコースを筆頭に、初中級者向けの120kmコースと80kmコースの3つが用意される。これらに加えて、行きは自転車、帰りは電車と「AACR」の美味しいトコどりをした97kmを走るサイクルトレインコースが設けられる。では、それぞれのコースの詳細を紹介してゆこう。
■安全で走りやすいコースへとブラッシュアップされたAACR2016の新コース
AACRのコースは実は毎年少しづつ変更が加えられている。できるだけ、急な坂や交差点の右折を避けつつ、交通量が少なく道幅の広く走りやすい道を繋ぐルーティングはAACRが得意とするところ。
そして、走りやすさや安全を確保しつつも、安曇野の魅力が伝わる新しいスポットを加えることも忘れてはいない。そして、比較的体力が残っているうちに、登りを頑張り、後半は緩やかに下るという、自然に最適なペース配分ができるようなコースプロファイルもAACRの美点である。それでは、全4ルートを紹介しよう。
160kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り、白馬へと向かう160kmコース。今年の大きな変更点は2つ。序盤のリンゴ畑の中を貫くルートが変更となり、一本西側のルートを通ることとなる。元のルートは一時停止が多く、序盤の人が固まっているタイミングでは少し走りづらかったのも事実。新ルートとなる梓川ふるさと公園へ3kmほどの登りが追加されることとなるが、ストレスフリーで走っていけるようになるはずだ。
その後、大町から白馬までは昨年のルートと同様。そして、もう一つの大きな変更点が白馬エリアである。エイドステーションの場所が昨年までのオリンピックジャンプ台から、白馬三山の絶景が望める松川沿いのビューポイントへと変更となった。昨年新ルートとして加わった、松川の左岸から大出へのコースから見える白馬三山は、この大会の新たなアイコンにふさわしい迫力のあるロケーションだ。
白馬からは「嶺方(みねがた)」「佐野坂(さのさか)」「美麻(みあさ)」と3セットの登りをこなせば、後は下り基調の復路を梓水苑へと戻るだけ。獲得標高は昨年より少し増加した1,450mとなっている。
サイクルトレインコース
160kmコースとならび、高い人気を集めているのがサイクルトレインコースだ。梓水苑から大町、仁科三湖を過ぎ、白馬へと向かうコースは160kmコースとほぼ同じで、昨年より距離は少し短くなり90kmとなっている。
ほぼ走行距離の変わらない80kmコースと比べると、風光明媚な「AACR」のハイライトである白馬周辺を堪能できることは大きな魅力。復路は白馬駅から一日市場(ひといちば)駅まで大糸線の電車でゆったりと鉄道の旅を楽しむことができる。
列車はイベント参加者のためだけの貸切であるから、輪行袋への収納などわずらわしい作業は一切なし。自転車をそのまま車内に持ち込むことができるのは嬉しいポイント。これまで、初心者には少し遠かった白馬の絶景が身近になる、嬉しいコースだ。
120kmコース
梓水苑から安曇野の山麓線を北へと走る120kmコース。大町までは緩やかな登り基調となっている。160kmコースとの分岐点は木崎湖の東、大糸線稲尾駅。木崎湖から大町美麻エイドまでは登りとなっているが、そこを乗り越えれば復路は下り基調の快適なコースが続く。獲得標高は昨年よりわずかに増えるものの、1,000mと手ごろな難易度。
80kmコース
梓水苑から比較的平坦なルートを北へ。乳川(ちがわ)の橋を渡ってから大町エイドまでの4kmが頑張りポイントだ。国営アルプスあづみの公園の中にある大町公園エイドで十分栄養補給をして復路へと入る。その後は新しく加わった「穂高福祉センター」エイドで休憩し、リンゴ畑を抜けて梓水苑へゴール。初心者・ファミリーで楽しめる獲得標高600mのコース。
■信州の特産物を味わえる充実のエイドステーション
「AACR」の人気が高いもう一つの秘訣といえるのが、エイドステーションで振る舞われる美味しい補給食。地元信州で採れた新鮮な野菜を使ったお漬け物や生野菜、おにぎりやおざんざといった、AACRならではのグルメがサイクリストたちを迎えてくれる。
グルメを前面に押し出したキャッチコピーこそないものの、エイドステーションの品ぞろえの充実ぶりはもはや他大会のグルメフォンドカテゴリーに匹敵するレベルで、脚だけでなくお腹も満足させてくれる。
また、コースを実際に走る方以外に向けた「応援バスツアー」プランも用意されている。こちらは実際にコースを走る人を応援しながら、160kmコースをバスで巡るというもの。安全のため一部走行ルートは異なるものの、エイドステーションに立ち寄って、参加者と一緒にエイドのグルメを味わうこともできるという、他のイベントには無い心遣いがファミリーに嬉しい。ライダーとはまた違った目線で観光を楽しむことができるプランとなっている。こちらも事前にエントリーが必要となっている。受付期間は1月31日(日)10:00~2月29日(月)18:00だ。
■スペシャライズドが特別協賛 ハイエンドタイヤで走れる参加パッケージや、豊富な試乗車も
アルプスあづみのセンチュリーライドもう一つの特徴として、スペシャライズド・ジャパンが特別協賛についていることも挙げられるだろう。例年好評を博しているのは、竹谷賢二アドバイザーによる事前講習会や豊富に用意された試乗車など。また、スペシャライズドの高性能レーシングタイヤ「S-WORKS TURBO」が2本セットになった160kmコース参加プラン(S組)は今年も継続されている。
タイヤの詳細についてはレビュー記事を参照頂きたいが、高性能タイヤをおトクに試すことのできる絶好の機会。申込み者には、参加案内に同封してタイヤが事前に送付されるという。
■先着順のみのエントリー方式へ 申込開始は1月31日 10:00~
さて、そんな魅力的なAACRだが、エントリー方式が昨年の1次申込が抽選、2次申込が先着順という方式から、先着順のみの申し込みへと変更となった。これに伴い、エントリー時期も一本化されることとなる。抽選方式であった昨年とは異なり、定員に達し次第終了となる。人気の大会だけに、たくさんの申し込みがあることが予想されるため、参加を考えている人は注意した方が良いだろう。エントリーはスポーツエントリー内申し込みページから。
また、安全面に配慮し、大会規則が細やかに設定されている。ディスクホイールやヘルメットへの装飾、仮装等が禁止されるなど、安全のためのルールが設定されているので、参加される方は一度新たな大会規則を熟読したほうが良いだろう。
■アルプスあづみのセンチュリーライド2016開催概要
開催日:5月21日(土、ウェルカムイベント&受付)、5月22日(日、大会当日)
コース:160km、120km、80km、サイクルトレインコース
募集定員:160kmS組100名、160km900名、サイクルトレインコース110名、120km200名、80km100名
参加費:
160km1組・2組・3組/120km/80km:高校生以上9,000円
160km S組:高校生以上19,000円
サイクルトレインコース:高校生以上12,000円
応援バスコース:中学生以上3,000円、3歳~小学生以下1,500円 3歳以下無料(最小催行人数20名)
申込期間:1月31日(日)10:00~2月29日(月)18:00(応援バスの申込も含む)
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