2015/12/27(日) - 10:02
12月13日(日)、千葉県野田市で開催されたMTBクロスカントリーレース in NODA。じつに開催20回を数える人気大会の様子をレポートします。
通称「野田MTBレース」の開催場所は千葉県野田市。常磐高速道路の柏インターにほど近い、利根川河川敷エリアの特設コースが野田MTBレースの舞台だ。形式はMTBのクロカンレースで、2時間と4時間の部があるエンデューロ。ソロからチーム、シクロクロスバイクで走る部などが設定される。主催は野田市サイクリング協会。
まず朝一番のプログラムはキッズクラスのXCレースが前座レース的に小学校低学年と高学年クラスに別れて競われた。ここからの2・4時間ソロ&チームエンデューロの部は、仲間うちの3人で結成した「cycleclub3up桃ちゃんチーム」のメンバーとして走ったレポーターの私の体験も含めてレポートしよう。
当日は80%を越える降水確率の高い天気予報。会場は自然の地形を活かしたコースだけに、雨になると泥になりやすい地質のため、コース変更・短縮の心配がされた。
当日朝は降っていなかったが、前夜に大雨が降ってウェットコンディションは確定。コースの様子をみながらの運営だったようだ。会場の利根川河川敷の ”福田の森”は、まっ平らな野原にある雑木林の森。以前は別の会場で行っていたが、7回大会ぐらいからこの森が会場になっているとか。
野田市にはかつて「おお腹くちの泥んこ祭」と呼ばれる奇祭があった。コース脇の駐車場はその祭りの会場だったところらしい。その「泥んこ祭」になることを喜んでいた人もいたとかいないとか(笑)。
2時間の部がスタートして、30秒後にルマン式にて4時間の部がランニングスタート。これは最初の渋滞を避けるためだとか。
招待選手に地元茨城の武井きょうすけ(FORZA)と與那嶺恵理選手(サクソバンクFX証券)がそれぞれソロで、そしてチームUKYOの畑中勇介&住吉 宏太が、ブリヂストンアンカーの初山 翔&井上和郎選手もお楽しみでチームの部を走った。畑中選手はシクロクロスバイクだし、アンカーのロード選手は慣れないMTBに挑戦だ。
走って楽しいのはコースが超テクニカルで難しいこと。いい雰囲気の雑木林と竹林のなかをくねくねと縫うようにコース設定され、ところどころ難しいドロップオフなどが組み込まれている。そしてぬかるんだ箇所や土の露出した滑りやすいポイントに手を焼く。そこを「乗って行くぞ!」とチャレンジするのがたまらなく面白いのだ。
コースづくりのポイントを主催者の田口信博さん(輪工房)に聞いてみた。
田口さん「ここは普段は開放されているわけではないので走ることが出来ないコース。樹木は切らないというルールで、下草を刈ったら出来上がります。高低差の少ない土地だけに、横の動きを加えるように工夫しているんです。MTBを寝かせて曲がる、難所は体重移動や抜重してクリアするなど、基本的だけどマウンテンバイク独特の乗り方テクニックを駆使して走ることが必要なコースに仕立ててあるんです」。
なるほど納得。ライダー交代した仲間との会話は、「あの場所って乗って行けた?」「右から勢いをつけていけば乗ったままクリアできるよ」といったもの。周回を重ねるごとにコースは掘れて変化するが、テクニックも向上していく。
そのコースもレース途中で何箇所かの変更があった。田口さんによれば、コースが荒れすぎないように、また、初心者にとって下りが難しすぎないように様子を見ながら変えていったとのこと。「いつも左回りですが、今回は右回りで、急な下りが多かったので初心者の人にはちょっと怖かったかもしれません」とのこと。
しかしコースが難しいのと、1周ごとに交代したほうが速いので、3人チーム参加でもけっこう忙しい。かつては1時間ソロの後に3時間耐久を行っていたこともあるが、12月の開催にしてからは日照時間の関係でまとめて4時間にしたとか。
レースの雰囲気はチームで和気あいあいで、笑いが絶えない。当チームcycleclub3upはこの日が誕生日のメンバー「MJさん」がいたので、最終周回は彼に走ってもらい、ゴールは皆で顔にパイを投げつけて祝福した。サプライズのケーキも用意して、いいバースデーパーティになりました(笑)。
20回も続く人気の大会であることは参加して実感できた。来年は12月の第2週末にすると宇都宮でのシクロクロス全日本選手権と開催日がかぶるので、日をずらして開催する予定だとか。
泥まみれになって楽しんだ一日。表彰式の後、会場から帰る車が相次いで泥にスタック。しかし皆で押して事なきを得た。野田MTBカップは最後まで面白かった!
photo&text:Makoto.AYANO
CW facebook フォトアルバム
通称「野田MTBレース」の開催場所は千葉県野田市。常磐高速道路の柏インターにほど近い、利根川河川敷エリアの特設コースが野田MTBレースの舞台だ。形式はMTBのクロカンレースで、2時間と4時間の部があるエンデューロ。ソロからチーム、シクロクロスバイクで走る部などが設定される。主催は野田市サイクリング協会。
まず朝一番のプログラムはキッズクラスのXCレースが前座レース的に小学校低学年と高学年クラスに別れて競われた。ここからの2・4時間ソロ&チームエンデューロの部は、仲間うちの3人で結成した「cycleclub3up桃ちゃんチーム」のメンバーとして走ったレポーターの私の体験も含めてレポートしよう。
当日は80%を越える降水確率の高い天気予報。会場は自然の地形を活かしたコースだけに、雨になると泥になりやすい地質のため、コース変更・短縮の心配がされた。
当日朝は降っていなかったが、前夜に大雨が降ってウェットコンディションは確定。コースの様子をみながらの運営だったようだ。会場の利根川河川敷の ”福田の森”は、まっ平らな野原にある雑木林の森。以前は別の会場で行っていたが、7回大会ぐらいからこの森が会場になっているとか。
野田市にはかつて「おお腹くちの泥んこ祭」と呼ばれる奇祭があった。コース脇の駐車場はその祭りの会場だったところらしい。その「泥んこ祭」になることを喜んでいた人もいたとかいないとか(笑)。
2時間の部がスタートして、30秒後にルマン式にて4時間の部がランニングスタート。これは最初の渋滞を避けるためだとか。
招待選手に地元茨城の武井きょうすけ(FORZA)と與那嶺恵理選手(サクソバンクFX証券)がそれぞれソロで、そしてチームUKYOの畑中勇介&住吉 宏太が、ブリヂストンアンカーの初山 翔&井上和郎選手もお楽しみでチームの部を走った。畑中選手はシクロクロスバイクだし、アンカーのロード選手は慣れないMTBに挑戦だ。
走って楽しいのはコースが超テクニカルで難しいこと。いい雰囲気の雑木林と竹林のなかをくねくねと縫うようにコース設定され、ところどころ難しいドロップオフなどが組み込まれている。そしてぬかるんだ箇所や土の露出した滑りやすいポイントに手を焼く。そこを「乗って行くぞ!」とチャレンジするのがたまらなく面白いのだ。
コースづくりのポイントを主催者の田口信博さん(輪工房)に聞いてみた。
田口さん「ここは普段は開放されているわけではないので走ることが出来ないコース。樹木は切らないというルールで、下草を刈ったら出来上がります。高低差の少ない土地だけに、横の動きを加えるように工夫しているんです。MTBを寝かせて曲がる、難所は体重移動や抜重してクリアするなど、基本的だけどマウンテンバイク独特の乗り方テクニックを駆使して走ることが必要なコースに仕立ててあるんです」。
なるほど納得。ライダー交代した仲間との会話は、「あの場所って乗って行けた?」「右から勢いをつけていけば乗ったままクリアできるよ」といったもの。周回を重ねるごとにコースは掘れて変化するが、テクニックも向上していく。
そのコースもレース途中で何箇所かの変更があった。田口さんによれば、コースが荒れすぎないように、また、初心者にとって下りが難しすぎないように様子を見ながら変えていったとのこと。「いつも左回りですが、今回は右回りで、急な下りが多かったので初心者の人にはちょっと怖かったかもしれません」とのこと。
しかしコースが難しいのと、1周ごとに交代したほうが速いので、3人チーム参加でもけっこう忙しい。かつては1時間ソロの後に3時間耐久を行っていたこともあるが、12月の開催にしてからは日照時間の関係でまとめて4時間にしたとか。
レースの雰囲気はチームで和気あいあいで、笑いが絶えない。当チームcycleclub3upはこの日が誕生日のメンバー「MJさん」がいたので、最終周回は彼に走ってもらい、ゴールは皆で顔にパイを投げつけて祝福した。サプライズのケーキも用意して、いいバースデーパーティになりました(笑)。
20回も続く人気の大会であることは参加して実感できた。来年は12月の第2週末にすると宇都宮でのシクロクロス全日本選手権と開催日がかぶるので、日をずらして開催する予定だとか。
泥まみれになって楽しんだ一日。表彰式の後、会場から帰る車が相次いで泥にスタック。しかし皆で押して事なきを得た。野田MTBカップは最後まで面白かった!
photo&text:Makoto.AYANO
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