2009/09/22(火) - 20:11
9月12~13日の2日間、富士山一周サイクリングを中心としたイベントである「2009Mt.FUJIエコサイクリング」が、山梨県山中湖交流プラザきらら をメイン会場に開催され、1400人が富士山麓でのサイクリングを楽しんだ。
エコについても学べるイベント
このイベントはその名が示す通り、サイクリングだけでなくエコや富士山の環境問題についても学ぶことができるのも魅力の一つだ。
イベント初日にはNPO法人 富士山クラブの協力による富士山クリーンアップ活動(清掃活動)と講習会、さらには著名人による「環境フォーラム」が開催された。
この環境フォーラムには、多くの自転車イベントで活躍中の俳優 鶴見辰吾氏やインターマックス代表の今中大介氏を始め、日本サイクリング協会 佐藤専務理事、今年の春にCOP15サイクリングツアーを開催したデンマーク大使のミカエル・ベネット・イエンセン駐日デンマーク公使、東京大学大学院准教授でありサイクリストでもある千葉学氏、スポーツマンシップの一環として「エコプレー」の実践を呼びかけているNPO法人グローバル・スポーツ・アライアンスの岡田達雄常任理事、アメリカ ツーソン市で自転車イベントを主催するペレメーター バイシクリング代表のリチャード・ディ・バーナーディス氏、アメリカ女子チームの監督のジェイム・カーニー氏、さらに富士山麓でエコ生活を実践中の女優 工藤夕貴さんもパネリストとして参加した。絹代さんの進行による自転車とエコに関するトークに、多くの参加者たちが耳を傾けた。
絶好の天候に恵まれたサイクリング大会
2日目にはメインイベントである富士山1周サイクリングと、山中湖周辺を走るファミリーサイクリングが行われた。
富士山1周サイクリングのスタートは朝6時。夜中に降った雨も未明にはすっかり上がり、朝日を浴びて輝く富士山が、120kmの長丁場に挑むサイクリストたちを見送ってくれた。
ルートはメイン会場のある山中湖をスタートすると、まず国道138号線を河口湖方面に進む。
スタート直後は大きな起伏もなく、お揃いの黄色いビブスを着用したサイクリストたちが、幾つものグループで列を成す。日中は交通量の多い富士五湖周辺もさすがにこの時間帯には車も少なく走りやすい。
さらに精進湖、本栖湖を通過して山梨県から静岡県に入ると、コースは下り基調になる。くっきりと姿を現した富士山を見ながら、朝霧高原を駆抜ける気分はまさに爽快である。
そしてこの朝霧高原に設けられたのが富士ハーネス エイドステーション。この施設名のハーネスとは、盲導犬が体につけている白い胴輪のこと。つまりここは盲導犬の飼育や訓練、さらには引退犬が暮らす「盲導犬総合センター」である。
この日は盲導犬のデモンストレーションも行われ、彼らの果す仕事についてのみならず、30~40万人の視覚障害者に対して、現在活躍している盲導犬は約1,000頭程度と、盲導犬が不足している現実などついても紹介された。
富士ハーネスを通過するとコースもほぼ半分、ここからは大きな上りを二つ含む、山岳パートになる。
1つめの試練は60km地点から富士山こどもの国 エイドステーションに向かう約20kmの上り、その次には約90km地点から始まり、静岡県と山梨県の県境いにあるこのコースの最高地点、籠坂峠を越える上りが待受けている。
コース終盤に現れる上りに悪戦苦闘する参加者も多かったが、その苦労をたくさんの仲間と共にできるのがサイクリング大会の魅力。そして籠坂峠をクリアすると、誰もが達成感と充実感に満たされながら、ゴール地点に続く最後の下りを楽しんだ。
今回のサイクリング大会は絶好の天候に恵まれて、富士山の魅力をたっぷりと堪能できるイベントになった。また充実したエイドステーション、多くの走行スタッフやコース上の立哨員などの協力に支えられ、初心者でも安心してチャレンジできるものであった。
今年で3回目の開催だが、今後も更に発展していきそうなこの大会、富士山を走ってみたいと思う方には絶対お勧めのイベントだ。
イベントの様子、そしてシクロワイアードの編集スタッフが皆さんにお願いして撮影した参加者のスナップ集は約70枚の写真で振り返るフォトギャラリーでお楽しみ下さい。
Photo&text:福島 治男
エコについても学べるイベント
このイベントはその名が示す通り、サイクリングだけでなくエコや富士山の環境問題についても学ぶことができるのも魅力の一つだ。
イベント初日にはNPO法人 富士山クラブの協力による富士山クリーンアップ活動(清掃活動)と講習会、さらには著名人による「環境フォーラム」が開催された。
この環境フォーラムには、多くの自転車イベントで活躍中の俳優 鶴見辰吾氏やインターマックス代表の今中大介氏を始め、日本サイクリング協会 佐藤専務理事、今年の春にCOP15サイクリングツアーを開催したデンマーク大使のミカエル・ベネット・イエンセン駐日デンマーク公使、東京大学大学院准教授でありサイクリストでもある千葉学氏、スポーツマンシップの一環として「エコプレー」の実践を呼びかけているNPO法人グローバル・スポーツ・アライアンスの岡田達雄常任理事、アメリカ ツーソン市で自転車イベントを主催するペレメーター バイシクリング代表のリチャード・ディ・バーナーディス氏、アメリカ女子チームの監督のジェイム・カーニー氏、さらに富士山麓でエコ生活を実践中の女優 工藤夕貴さんもパネリストとして参加した。絹代さんの進行による自転車とエコに関するトークに、多くの参加者たちが耳を傾けた。
絶好の天候に恵まれたサイクリング大会
2日目にはメインイベントである富士山1周サイクリングと、山中湖周辺を走るファミリーサイクリングが行われた。
富士山1周サイクリングのスタートは朝6時。夜中に降った雨も未明にはすっかり上がり、朝日を浴びて輝く富士山が、120kmの長丁場に挑むサイクリストたちを見送ってくれた。
ルートはメイン会場のある山中湖をスタートすると、まず国道138号線を河口湖方面に進む。
スタート直後は大きな起伏もなく、お揃いの黄色いビブスを着用したサイクリストたちが、幾つものグループで列を成す。日中は交通量の多い富士五湖周辺もさすがにこの時間帯には車も少なく走りやすい。
さらに精進湖、本栖湖を通過して山梨県から静岡県に入ると、コースは下り基調になる。くっきりと姿を現した富士山を見ながら、朝霧高原を駆抜ける気分はまさに爽快である。
そしてこの朝霧高原に設けられたのが富士ハーネス エイドステーション。この施設名のハーネスとは、盲導犬が体につけている白い胴輪のこと。つまりここは盲導犬の飼育や訓練、さらには引退犬が暮らす「盲導犬総合センター」である。
この日は盲導犬のデモンストレーションも行われ、彼らの果す仕事についてのみならず、30~40万人の視覚障害者に対して、現在活躍している盲導犬は約1,000頭程度と、盲導犬が不足している現実などついても紹介された。
富士ハーネスを通過するとコースもほぼ半分、ここからは大きな上りを二つ含む、山岳パートになる。
1つめの試練は60km地点から富士山こどもの国 エイドステーションに向かう約20kmの上り、その次には約90km地点から始まり、静岡県と山梨県の県境いにあるこのコースの最高地点、籠坂峠を越える上りが待受けている。
コース終盤に現れる上りに悪戦苦闘する参加者も多かったが、その苦労をたくさんの仲間と共にできるのがサイクリング大会の魅力。そして籠坂峠をクリアすると、誰もが達成感と充実感に満たされながら、ゴール地点に続く最後の下りを楽しんだ。
今回のサイクリング大会は絶好の天候に恵まれて、富士山の魅力をたっぷりと堪能できるイベントになった。また充実したエイドステーション、多くの走行スタッフやコース上の立哨員などの協力に支えられ、初心者でも安心してチャレンジできるものであった。
今年で3回目の開催だが、今後も更に発展していきそうなこの大会、富士山を走ってみたいと思う方には絶対お勧めのイベントだ。
イベントの様子、そしてシクロワイアードの編集スタッフが皆さんにお願いして撮影した参加者のスナップ集は約70枚の写真で振り返るフォトギャラリーでお楽しみ下さい。
Photo&text:福島 治男
フォトギャラリー