2015/11/13(金) - 09:18
メインイベントのホノルルセンチュリーライドが終わっても、さらにハワイを満喫するライドが用意されているのが東武トップツアーズのツアーだ。ホノルル一帯を望む「タンタラスの丘」へのモーニングライドと、ノースショアライドの様子をレポートしよう。
朝食前にホノルル市街を眺望するヒルクライム ”タンタラスの丘ライド”
大会、アフターパーティーが無事に終了したホノルルセンチュリーライド。前日は朝4時半から活動をしている編集部員、藤原の体はすでに限界寸前だ。それでも泥がたくさん付着したバイクをキレイにしなくてはならない。シクロワイアード号は白色のボディだから、汚れが目立つのだ!さすがに汚いままで月曜日のアフターライドに参加するわけには行かない。
ということで1人カピオラニ公園で洗車をしてから、部屋に戻ると編集長はすでに就寝。翌日の早朝サイクリング「タンタラスの丘ライド」が控えているのだが、起床時間打ち合わせてない。一体何時に起きれば良いのだろうか?早すぎても睡眠の邪魔になるし、遅すぎると遅刻してしまう。集合時間は6時20分。日曜日に起床・出発した時間から逆算して、いやほぼ勘で5時半に設定。
結果から言うとちょうどいいタイミングでアラームが鳴った。編集長はすでに起床しており準備を進めており、遅刻はなくなった。私もサクサクっとサイクリングジャージに着替えて、ロビーへ降りていく。
アフターライドの1発めは「タンタラスの丘ライド」。ホノルルから片道30分程の近場に程よい距離と斜度の丘があり、そこからワイキキの市街を見下ろす展望台を目指すというもの。ヒルクライムがあるためか参加者の方は、160kmで物足りないという健脚派の方が多い印象だ。
今中さんと編集長を先頭に車列はワイキキの市街地を駆け抜けていく。この日も朝はシャワーが降り、涼しく心地よく走りやすい。ただ、平日ということもあり交通量が前日よりも多い。時折けたたましくクラクションが鳴らされるような環境だが、手信号やルールを守っていれば、サイクリストに優しいドライバーが多い。クラクションの音にビクビクしながら、2割増しで後方確認を行っていたためか、一度も鳴らされることはなかったことは幸いである。
さて、ヒルクライムポイントに差し掛かる。集団から飛び出しアタック!キレはないけれど。編集長から登りの途中にある撮影ポイントで待ち構えることを指示されていたのだ。どれくらい先にその場所があるのか、どれくらいの斜度があるのか未知数だったため、8割程度の力で進んでいく。がしかし、今中さんたちはあっという間に背後に迫ってくる。全員をカメラに収めるために一生懸命に踏み込む。
なんとか先行したまま(今中さんたちはのんびり走ってくれていたわけだが)ポイントに到着すると同時に、編集長もかっ飛んできた。昨日の疲労はどうしたんだ?タフ過ぎる。1ヶ月の間、ツール・ド・フランスに帯同取材している体力を実感する。
ワイキキのビル群と海が目に飛び込んでくる山というのは、日本では少ないのではないだろうか。珍しい光景に息を飲んだ後は、ライダー達の写真を撮影する。視界がひらけ、ビルを目にした参加者たちは一様に苦しそうな顔から笑顔に変わる。いつの間にかビルと同じ高さまで登ってきたんだ!という達成感もあるのかもしれない。
そこからしばらく登るといよいよビューポイントへ到着する。先程目にしたビル群とビーチを眼下におさめ、巨大なダイヤモンドヘッドまで小指サイズに見える大パノラマが現れる。圧巻とはこの事か。前日は自然を満喫したが、この時は建造物と自然が一緒になっている光景を見ることができるのだ。
このポイントで撮影した記念撮影は年賀はがきに採用される確率が高いというのも納得できる。一人ひとり記念撮影をしたあとは、全員で記念撮影。自分も含めそこにいた全員が大興奮。早起きしたかいがあったと言ってもいいだろう。前日は絶景を見ても1人で感動していただけだが、やはり誰かと感動を分かち合えるのは素晴らしいことだと気が付かされた。
帰りは往路とは違う、ワイキキの目抜き通りカラカウア・アベニューを通りホテルへと帰っていく。プラダやルイヴィトンが立ち並ぶ通りは、東京で言うと表参道か銀座だろうか。そこを10数名のサイクリストととも駆け抜けていくのはなんとも気持ちがいい。そして、ホテルへと戻ってくる。
ノースショアライドで名物ガーリックシュリンプとシェイブアイスを目指せ!
朝食をとり、一息ついたら今度はノースショアライドがはじまる。センチュリーライドの折り返し地点であったスワンジービーチパークからハレイワまでフラットなコースをゆったりと走る豪華なサイクリングツアーだ。スワンジービーチパークまで自走で行くというハードなライドではなく、スタート地点までバスで移動するため、元気なままノースショアを楽しめる気楽なライドである。
タンタラスの丘ライドよりも気軽に参加できる内容となっているため、朝より多くの方が参加する。20名を超えるためグループを幾つかに分けて走るのがこのライドの特徴だ。まだまだ元気だから快速ペースで走りたいという人は内山靖樹さんグループ。のんびりゆったり走りたい人は絹代さんグループ。機材の不調、心配がある人は山根理史さん、栗田秀隆さんグループ。というようにグループ分けがされたため、安心して最後まで走りきれる。本番とタンタラスでこてんぱんにやられた私は絹代さんグループにジョイン。
曇天だった前日とは打って変わり、からっと乾いた空気、痛くなるほど強い日差しの中、車列は北へと向けて進んでいく。のんびりと進んでいく車列は前日のようなピリピリとした雰囲気はなく、すぐ脇に迫る海岸線と太平洋の水平線を味わえるほど心にゆとりがあるように感じさせられる。やはりハワイを走るならばこういう天気でなくてはね!
12マイルほど進んだカフクでお昼休憩を挟むことに。なんでもノースショアはシュリンプ料理が有名らしく、このサイクリングツアーでは毎年定番となっているという。先発していた内山さんグループはすでにシュリンプを頬張っており、一気に唾液が口の中で満ちてくる。いてもたってもいられず、取材を放棄して行列に並ぶことに。オーダー後から提供まで中々時間がかかる!待ちきれない!
ようやく提供されたガーリックシュリンプはニンニクの味が強いこと。だがそれがいい。濃い味のシュリンプはお皿にてんこ盛りになっていたが、瞬く間に食べきってしまう。バターレモンのフレーバーはサッパリとしていたそうで、こちらも一瞬で完食できてしまうそうだ。そして、一部の参加者が熱をあげていたのはホットチリフレーバーだ。非常に辛いらしく、額から汗が垂れ落ちてしまうほど。味は美味しいそうなので、来年チャンスがあれば是非挑戦したい。
木陰での休憩タイムは心地よく、いつまでも休んでいたいが、ハレイワに向けて進まなくてはならない。サーフィンのメッカ、カウェラベイやウミガメが見られるビーチなど見どころはたくさんあるのだ。すっかり落ち着いてしまった腰をあげて、車列は進みだす。
しばらくの間は海岸線から離れ、ジェームスキャンベル国立野生動物保護区や牧場など牧歌的な光景が目に飛び込んでくる。非常にのどかである。平均時速20km/hというのんびりとしたペースもあり、いつも以上に景色など環境に気が向く。日本の夏にはないカラッとした暑さは過ごしやすく、かいた汗もすぐに乾いてしまうし、いつまでもハワイで走っていたい。
お目当てのカウェラベイに到着するとやはり先行グループのライダー達が海に入りはしゃいでいる。いいな!うらやましい!取材用のバックパックを背負ったまま海に猛ダッシュ。さすがに飛び込みはしないけれど、足だけ入水。陽射しで火照った脚には非常に心地よく感じる。来てよかったノースショア!
矢継ぎ早にウミガメを毎年見られるというビーチへと到着する。観光客が詰めかけ大声を出し、写真を撮っているのにも関わらず、ウミガメは微動だにしない。生きているウミガメを見たことがない私は作り物ではないか?という疑念に駆られるが、彼?彼女?はそこで生きているのだ。うるさい人達が来ても怒らないスルースキルを身に着けたいものだ。
そして、いよいよハレイワに到着する。ここではノースショア名物のマツモトシェーブアイスでかき氷を食べるのが恒例とのこと。いざ頼んでみようと思うが、選び始めたら1時間は悩み続けられそうなほど、シロップの種類は多彩。思考をやめ無難にレインボーを注文。なんともつまらない男だなと自分自身で思うが仕方ない。許して欲しい。
早起きは三文の得と体現するようなタンタラスの丘からの光景、雄大な海や牧歌的な牧場を眺めながらホノルルセンチュリーライドでは走らない場所を走るサイクリング、地元名物のシュリンプやシェーブアイスなどを堪能できる極上の時間。これらを噛み締められるのは東武トップツアーズのツアーならではだろう。
ムービーでみる ノースショアライド スワンジービーチパークからハレイワへ
text&photo:Gakuto"ヘタレ"Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
タンタラスの丘ライド Facebookアルバム
ノースショアライド Facebookアルバム
朝食前にホノルル市街を眺望するヒルクライム ”タンタラスの丘ライド”
大会、アフターパーティーが無事に終了したホノルルセンチュリーライド。前日は朝4時半から活動をしている編集部員、藤原の体はすでに限界寸前だ。それでも泥がたくさん付着したバイクをキレイにしなくてはならない。シクロワイアード号は白色のボディだから、汚れが目立つのだ!さすがに汚いままで月曜日のアフターライドに参加するわけには行かない。
ということで1人カピオラニ公園で洗車をしてから、部屋に戻ると編集長はすでに就寝。翌日の早朝サイクリング「タンタラスの丘ライド」が控えているのだが、起床時間打ち合わせてない。一体何時に起きれば良いのだろうか?早すぎても睡眠の邪魔になるし、遅すぎると遅刻してしまう。集合時間は6時20分。日曜日に起床・出発した時間から逆算して、いやほぼ勘で5時半に設定。
結果から言うとちょうどいいタイミングでアラームが鳴った。編集長はすでに起床しており準備を進めており、遅刻はなくなった。私もサクサクっとサイクリングジャージに着替えて、ロビーへ降りていく。
アフターライドの1発めは「タンタラスの丘ライド」。ホノルルから片道30分程の近場に程よい距離と斜度の丘があり、そこからワイキキの市街を見下ろす展望台を目指すというもの。ヒルクライムがあるためか参加者の方は、160kmで物足りないという健脚派の方が多い印象だ。
今中さんと編集長を先頭に車列はワイキキの市街地を駆け抜けていく。この日も朝はシャワーが降り、涼しく心地よく走りやすい。ただ、平日ということもあり交通量が前日よりも多い。時折けたたましくクラクションが鳴らされるような環境だが、手信号やルールを守っていれば、サイクリストに優しいドライバーが多い。クラクションの音にビクビクしながら、2割増しで後方確認を行っていたためか、一度も鳴らされることはなかったことは幸いである。
さて、ヒルクライムポイントに差し掛かる。集団から飛び出しアタック!キレはないけれど。編集長から登りの途中にある撮影ポイントで待ち構えることを指示されていたのだ。どれくらい先にその場所があるのか、どれくらいの斜度があるのか未知数だったため、8割程度の力で進んでいく。がしかし、今中さんたちはあっという間に背後に迫ってくる。全員をカメラに収めるために一生懸命に踏み込む。
なんとか先行したまま(今中さんたちはのんびり走ってくれていたわけだが)ポイントに到着すると同時に、編集長もかっ飛んできた。昨日の疲労はどうしたんだ?タフ過ぎる。1ヶ月の間、ツール・ド・フランスに帯同取材している体力を実感する。
ワイキキのビル群と海が目に飛び込んでくる山というのは、日本では少ないのではないだろうか。珍しい光景に息を飲んだ後は、ライダー達の写真を撮影する。視界がひらけ、ビルを目にした参加者たちは一様に苦しそうな顔から笑顔に変わる。いつの間にかビルと同じ高さまで登ってきたんだ!という達成感もあるのかもしれない。
そこからしばらく登るといよいよビューポイントへ到着する。先程目にしたビル群とビーチを眼下におさめ、巨大なダイヤモンドヘッドまで小指サイズに見える大パノラマが現れる。圧巻とはこの事か。前日は自然を満喫したが、この時は建造物と自然が一緒になっている光景を見ることができるのだ。
このポイントで撮影した記念撮影は年賀はがきに採用される確率が高いというのも納得できる。一人ひとり記念撮影をしたあとは、全員で記念撮影。自分も含めそこにいた全員が大興奮。早起きしたかいがあったと言ってもいいだろう。前日は絶景を見ても1人で感動していただけだが、やはり誰かと感動を分かち合えるのは素晴らしいことだと気が付かされた。
帰りは往路とは違う、ワイキキの目抜き通りカラカウア・アベニューを通りホテルへと帰っていく。プラダやルイヴィトンが立ち並ぶ通りは、東京で言うと表参道か銀座だろうか。そこを10数名のサイクリストととも駆け抜けていくのはなんとも気持ちがいい。そして、ホテルへと戻ってくる。
ノースショアライドで名物ガーリックシュリンプとシェイブアイスを目指せ!
朝食をとり、一息ついたら今度はノースショアライドがはじまる。センチュリーライドの折り返し地点であったスワンジービーチパークからハレイワまでフラットなコースをゆったりと走る豪華なサイクリングツアーだ。スワンジービーチパークまで自走で行くというハードなライドではなく、スタート地点までバスで移動するため、元気なままノースショアを楽しめる気楽なライドである。
タンタラスの丘ライドよりも気軽に参加できる内容となっているため、朝より多くの方が参加する。20名を超えるためグループを幾つかに分けて走るのがこのライドの特徴だ。まだまだ元気だから快速ペースで走りたいという人は内山靖樹さんグループ。のんびりゆったり走りたい人は絹代さんグループ。機材の不調、心配がある人は山根理史さん、栗田秀隆さんグループ。というようにグループ分けがされたため、安心して最後まで走りきれる。本番とタンタラスでこてんぱんにやられた私は絹代さんグループにジョイン。
曇天だった前日とは打って変わり、からっと乾いた空気、痛くなるほど強い日差しの中、車列は北へと向けて進んでいく。のんびりと進んでいく車列は前日のようなピリピリとした雰囲気はなく、すぐ脇に迫る海岸線と太平洋の水平線を味わえるほど心にゆとりがあるように感じさせられる。やはりハワイを走るならばこういう天気でなくてはね!
12マイルほど進んだカフクでお昼休憩を挟むことに。なんでもノースショアはシュリンプ料理が有名らしく、このサイクリングツアーでは毎年定番となっているという。先発していた内山さんグループはすでにシュリンプを頬張っており、一気に唾液が口の中で満ちてくる。いてもたってもいられず、取材を放棄して行列に並ぶことに。オーダー後から提供まで中々時間がかかる!待ちきれない!
ようやく提供されたガーリックシュリンプはニンニクの味が強いこと。だがそれがいい。濃い味のシュリンプはお皿にてんこ盛りになっていたが、瞬く間に食べきってしまう。バターレモンのフレーバーはサッパリとしていたそうで、こちらも一瞬で完食できてしまうそうだ。そして、一部の参加者が熱をあげていたのはホットチリフレーバーだ。非常に辛いらしく、額から汗が垂れ落ちてしまうほど。味は美味しいそうなので、来年チャンスがあれば是非挑戦したい。
木陰での休憩タイムは心地よく、いつまでも休んでいたいが、ハレイワに向けて進まなくてはならない。サーフィンのメッカ、カウェラベイやウミガメが見られるビーチなど見どころはたくさんあるのだ。すっかり落ち着いてしまった腰をあげて、車列は進みだす。
しばらくの間は海岸線から離れ、ジェームスキャンベル国立野生動物保護区や牧場など牧歌的な光景が目に飛び込んでくる。非常にのどかである。平均時速20km/hというのんびりとしたペースもあり、いつも以上に景色など環境に気が向く。日本の夏にはないカラッとした暑さは過ごしやすく、かいた汗もすぐに乾いてしまうし、いつまでもハワイで走っていたい。
お目当てのカウェラベイに到着するとやはり先行グループのライダー達が海に入りはしゃいでいる。いいな!うらやましい!取材用のバックパックを背負ったまま海に猛ダッシュ。さすがに飛び込みはしないけれど、足だけ入水。陽射しで火照った脚には非常に心地よく感じる。来てよかったノースショア!
矢継ぎ早にウミガメを毎年見られるというビーチへと到着する。観光客が詰めかけ大声を出し、写真を撮っているのにも関わらず、ウミガメは微動だにしない。生きているウミガメを見たことがない私は作り物ではないか?という疑念に駆られるが、彼?彼女?はそこで生きているのだ。うるさい人達が来ても怒らないスルースキルを身に着けたいものだ。
そして、いよいよハレイワに到着する。ここではノースショア名物のマツモトシェーブアイスでかき氷を食べるのが恒例とのこと。いざ頼んでみようと思うが、選び始めたら1時間は悩み続けられそうなほど、シロップの種類は多彩。思考をやめ無難にレインボーを注文。なんともつまらない男だなと自分自身で思うが仕方ない。許して欲しい。
早起きは三文の得と体現するようなタンタラスの丘からの光景、雄大な海や牧歌的な牧場を眺めながらホノルルセンチュリーライドでは走らない場所を走るサイクリング、地元名物のシュリンプやシェーブアイスなどを堪能できる極上の時間。これらを噛み締められるのは東武トップツアーズのツアーならではだろう。
ムービーでみる ノースショアライド スワンジービーチパークからハレイワへ
text&photo:Gakuto"ヘタレ"Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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