2015/09/01(火) - 09:03
8月1、2日(土日)に開催された「第四回美山サイクルグリーンツアー」。今年も京都・美山の茅葺き屋根の家が並ぶ「日本の原風景」を走る楽しさと、エイドステーションで振舞われる地産地消の美味しいご馳走たち。そんなイベントに参加して味わえる味覚を体験走行したグルメレポーターが紹介します。
美山といえば京都に住むサイクリストにとっては定番のサイクリングコース。いつもなら通過するだけの人も多いけど、ぜひ立ち止まって食べて欲しい食材の宝庫だったりするのです。二日間に渡って開催される美山サイクルグリーンツアーは、大会メインイベントであるロングライドチャレンジだけではなく、初日のサブイベントからご馳走が待っています。
まずは女子限定の「サイクル女子会」。ゲストの奥野史子さん、益子直美さん、絹代さんと一緒に、メイン会場から約5km離れたケーキショップ「フリアン」へサイクリング。そこで美味しいケーキをいただきます。テーブルに運ばれたミニケーキはどれも美しい彩りで参加した女子の皆さんはどれを選ぶか大いに迷います。ミントの葉がきれいなケーキはどれもあっさり目で、果物の優しい味が印象に残ります。恒例のゲストの男子禁制のトークに笑いは絶えませんでした。
次にファミリーで参加できるイベント「まるごと農家体験」と「清流さかな釣り教室」では、それぞれで自らの手で野菜を収穫したり、魚を釣って食材を手にしてもらいました。農家体験ではおくどさん(かまど)で炊いたご飯を使い、参加者全員でオニギリを作ったり、夏の野菜や地鶏の炭火焼をお腹いっぱい食べたり、ブルーベリー摘みも体験しました。
さかな釣り教室では、地元漁協が用意してくれた鮎の塩焼きに舌鼓をうちました。そして、初日最後のイベントになるサイクルフェア〜前夜祭では、なんとまるごと燻製された地鶏を丸焼きが用意されていました。それを切り分け、コップに入れて参加者に。そしてゲストの人たちと皆さんで「鶏肉」で明日の大会の成功を誓ってカンパイ!食べると燻製されたスモークチップの香りと地鶏のアッサリとした肉質でいくらでも食べられるほど。ゲストの皆さんもガブリと太ももを食べて満足されていました。
そして翌日は、この大会のメインとなる、11ヶ所のチェックポイントを8時間30分以内に回る約125kmのロングライドチャレンジ。エントリー開始後わずか一週間で定員に達する人気イベントとなったこのロングライドに、約1,000人の老若男女の参加者が集結。しかし多くの人が完走よりも最も重要と位置づけるのは、5ヶ所に設けられたエイドステーションで如何に食べるかということ。
宮島、大野、鶴ヶ丘、平屋、知井の5カ所のエイドステーションでは、それぞれの地域の食材を活かし、豊富なメニューがずらりと並び、参加者をお出迎え。そして目玉は、なんといってもそれぞれのエイドでの「限定メニュー」。数には限りがありますが、そのエイド自慢の食材が並びます。限定メニューが一斉に無くならないように、配布する時間が決まっているなどの工夫もあり、地図をにらみながら、どのタイミングでどのエイドへ行くかを考えるのも楽しみの一つなのです。
まずはメイン会場から西へ5キロ地点にある大野エイドを目指します。ここでは鯖握り寿司の他に巻き寿司・いなり寿司の甘すっぱい酢飯を補給できます。鯖握り寿司をお目当にしていたゲストが到着した頃には鯖寿司はすでに無くなっていたのですが、実はスタッフがゲストの方々のために取り置きしてくれたお陰で、ゲストのみなさんも、しっかり「西の鯖街道」にちなんだ食をいただくことができました。
次は、再びスタート地点に戻り、メイン会場横にある宮島エイドに入ります。ここでは地鶏炭火焼と唐揚げ、鹿バーガーに鹿フライ、美山の地卵プリンと食べきれないほど食事が用意される豪華さ。鹿肉は美山で捕れた野生のもの、ハンバーガーはミンチなので食べやすく獣肉特有のクセもないジューシーな味わい。そのほか好評だったのが野菜のピクルスで、まろやかな酢と新鮮な野菜の食感で楽しませくれました。かき氷も大人気で、シロップは美山で採れたゆずやシソといったもので、自然の甘さを堪能できました。
その後、宮島を出て九鬼ケ坂峠を越えてたどりつくのは平屋エイド。道の駅にありサイクリストにとっては日頃からの休憩場所としても人気の場所。お馴染みの美山牛乳を使ったソフトクリームとジェラートは、今大会用にくじ引きが用意され、無料や割引きで食べることができました。
大会MCでコースレポートをつとめた絹代さんも、エイドで美山の新鮮な牛乳を楽しんでいらっしゃいました。他にも揚げドーナッツやゆで卵や冷やしぜんざいといったメニューもあり、多くの参加者が走ることを忘れて(?)楽しんでいました。
平屋エイドから東へ約6キロのかやぶきの里を経て、さらに東へ向かうと知井エイドに到着です。さすがにここまで食べると満腹感がすごくなってきます。定番の鹿カレーはマイルドな辛さで食べやすい。他にも鮎のてんぷら、新鮮な地卵のだし巻き等があり大人気なのですが、実は本当の一番人気は、種類豊富のおにぎり。いろいろな味が楽しめるため、参加者も食べだすと止まらなくなってしまいます。
美山のきれいな水で育った美味しいお米で、サイクリングに必要な炭水化物を補給するという、まさに一石二鳥です。他にも、いのししうどんや美山豚のとんカツといったお肉から、ほうじ茶プリンといったスイーツまで美山の味をフルコースで楽しめました。
最後はメイン会場北5キロ地点に位置する鶴ヶ岡エイド。ここでの目玉はなんといってもサイクル女子会でも出されたフリアンのミニケーキ。3回の配布で合計450個限定ですが、これを目当てに時間を合わせた参加者であふれ、すぐになくなってしまうほどの人気ぶりでした。他にもここの名物は揚げ野菜でジャガイモやトウガラシ、ズッキーニはホクホクとした熱さで暑い中でもたくさん食べてしまえるほどの美味しさ。他にも冷奴やサラダ、鹿コロッケと素朴な味が楽しめました。
筆者は写真撮影のため車で全部のエイドを回りましたが、実のところ全てのメニューを見る事が出来ませんでした。なぜなら数が決められている限定メニューは、配布時間になるとすぐになくなってしまう盛況ぶりだからです。食べられなかったメニューに関しては、密かに来年へのリベンジを誓ってしまいました。
また各エイドには必ずきゅうりやトマト・スイカといった地物の野菜があるので、ついつい食べ過ぎてしまいます。食べる量も計画にいれないと食べたいものがあっても満腹で食べられなくなる失敗をするかもしれませんね。
そしてようやくゴール。ゴール地点では美山牛乳特製のアイスミルクバーが早い者勝ちで渡されていました。そして完走証とともに美山産コシヒカリ「美し米(うましまい)」2合が参加賞として配られます。自宅に帰って、もう一度美山のお米を食べながら、イベントの思い出話に花が咲かせてほしいですね。
初回から皆勤賞、今年で4回目の参加となるゲストの益子直美さんは「エイドステーションも去年よりもさらにパワーアップしてました。知井の鮎のてんぷらがすごく美味しかったです。漬物も野菜も素材をそのまま食べるというのも美味しかったですし、美山のおもてなしも最高でした。来年は胃薬を用意して、胃を鍛えてから来たいと思います」ともはや来年への意欲満々。
こうして実際にエイドを訪れ、食べてみて驚くのが、エイドステーションのメニューが全て地元スタッフの手作りだということ。1,000人を超すのサイクリストの胃袋を満たすため、各エイドとも深夜に渡って準備や調理が行われ、よりよいサービスを提供するために、エイドの代表者が何度も集まり会議を開き、メニューの重なりが無いように、またそれぞれの配布時間などを綿密に打ち合わるなどの苦労をされたそうです。
大会事務局長のブラッキー中島氏は、「このイベントで美山の食材を多くの人たちに味わっていただくことで、美山を自転車だけで無く舌でも楽しんでもらい、また来年もぜひ参加したいと感じて欲しい。そしてそれだけではなく、この季節以外にも美山を訪れて走ってみたい!と思っていただければ幸いです」と、参加者の満足そうな様子をみて、ほっと一息という感じでした。
毎回パワーアップをつづける京都美山サイクルグリーンツアー。次回は5回目ということで、サイクリストの胃袋を満足させ、美山の幸を存分に味わえるよう新たなメニューを期待したいと思うのは、贅沢でしょうか(笑)。みなさんも、普段のサイクリングでも美山の味を目指して走りに行きましょう。
美山といえば京都に住むサイクリストにとっては定番のサイクリングコース。いつもなら通過するだけの人も多いけど、ぜひ立ち止まって食べて欲しい食材の宝庫だったりするのです。二日間に渡って開催される美山サイクルグリーンツアーは、大会メインイベントであるロングライドチャレンジだけではなく、初日のサブイベントからご馳走が待っています。
まずは女子限定の「サイクル女子会」。ゲストの奥野史子さん、益子直美さん、絹代さんと一緒に、メイン会場から約5km離れたケーキショップ「フリアン」へサイクリング。そこで美味しいケーキをいただきます。テーブルに運ばれたミニケーキはどれも美しい彩りで参加した女子の皆さんはどれを選ぶか大いに迷います。ミントの葉がきれいなケーキはどれもあっさり目で、果物の優しい味が印象に残ります。恒例のゲストの男子禁制のトークに笑いは絶えませんでした。
次にファミリーで参加できるイベント「まるごと農家体験」と「清流さかな釣り教室」では、それぞれで自らの手で野菜を収穫したり、魚を釣って食材を手にしてもらいました。農家体験ではおくどさん(かまど)で炊いたご飯を使い、参加者全員でオニギリを作ったり、夏の野菜や地鶏の炭火焼をお腹いっぱい食べたり、ブルーベリー摘みも体験しました。
さかな釣り教室では、地元漁協が用意してくれた鮎の塩焼きに舌鼓をうちました。そして、初日最後のイベントになるサイクルフェア〜前夜祭では、なんとまるごと燻製された地鶏を丸焼きが用意されていました。それを切り分け、コップに入れて参加者に。そしてゲストの人たちと皆さんで「鶏肉」で明日の大会の成功を誓ってカンパイ!食べると燻製されたスモークチップの香りと地鶏のアッサリとした肉質でいくらでも食べられるほど。ゲストの皆さんもガブリと太ももを食べて満足されていました。
そして翌日は、この大会のメインとなる、11ヶ所のチェックポイントを8時間30分以内に回る約125kmのロングライドチャレンジ。エントリー開始後わずか一週間で定員に達する人気イベントとなったこのロングライドに、約1,000人の老若男女の参加者が集結。しかし多くの人が完走よりも最も重要と位置づけるのは、5ヶ所に設けられたエイドステーションで如何に食べるかということ。
宮島、大野、鶴ヶ丘、平屋、知井の5カ所のエイドステーションでは、それぞれの地域の食材を活かし、豊富なメニューがずらりと並び、参加者をお出迎え。そして目玉は、なんといってもそれぞれのエイドでの「限定メニュー」。数には限りがありますが、そのエイド自慢の食材が並びます。限定メニューが一斉に無くならないように、配布する時間が決まっているなどの工夫もあり、地図をにらみながら、どのタイミングでどのエイドへ行くかを考えるのも楽しみの一つなのです。
まずはメイン会場から西へ5キロ地点にある大野エイドを目指します。ここでは鯖握り寿司の他に巻き寿司・いなり寿司の甘すっぱい酢飯を補給できます。鯖握り寿司をお目当にしていたゲストが到着した頃には鯖寿司はすでに無くなっていたのですが、実はスタッフがゲストの方々のために取り置きしてくれたお陰で、ゲストのみなさんも、しっかり「西の鯖街道」にちなんだ食をいただくことができました。
次は、再びスタート地点に戻り、メイン会場横にある宮島エイドに入ります。ここでは地鶏炭火焼と唐揚げ、鹿バーガーに鹿フライ、美山の地卵プリンと食べきれないほど食事が用意される豪華さ。鹿肉は美山で捕れた野生のもの、ハンバーガーはミンチなので食べやすく獣肉特有のクセもないジューシーな味わい。そのほか好評だったのが野菜のピクルスで、まろやかな酢と新鮮な野菜の食感で楽しませくれました。かき氷も大人気で、シロップは美山で採れたゆずやシソといったもので、自然の甘さを堪能できました。
その後、宮島を出て九鬼ケ坂峠を越えてたどりつくのは平屋エイド。道の駅にありサイクリストにとっては日頃からの休憩場所としても人気の場所。お馴染みの美山牛乳を使ったソフトクリームとジェラートは、今大会用にくじ引きが用意され、無料や割引きで食べることができました。
大会MCでコースレポートをつとめた絹代さんも、エイドで美山の新鮮な牛乳を楽しんでいらっしゃいました。他にも揚げドーナッツやゆで卵や冷やしぜんざいといったメニューもあり、多くの参加者が走ることを忘れて(?)楽しんでいました。
平屋エイドから東へ約6キロのかやぶきの里を経て、さらに東へ向かうと知井エイドに到着です。さすがにここまで食べると満腹感がすごくなってきます。定番の鹿カレーはマイルドな辛さで食べやすい。他にも鮎のてんぷら、新鮮な地卵のだし巻き等があり大人気なのですが、実は本当の一番人気は、種類豊富のおにぎり。いろいろな味が楽しめるため、参加者も食べだすと止まらなくなってしまいます。
美山のきれいな水で育った美味しいお米で、サイクリングに必要な炭水化物を補給するという、まさに一石二鳥です。他にも、いのししうどんや美山豚のとんカツといったお肉から、ほうじ茶プリンといったスイーツまで美山の味をフルコースで楽しめました。
最後はメイン会場北5キロ地点に位置する鶴ヶ岡エイド。ここでの目玉はなんといってもサイクル女子会でも出されたフリアンのミニケーキ。3回の配布で合計450個限定ですが、これを目当てに時間を合わせた参加者であふれ、すぐになくなってしまうほどの人気ぶりでした。他にもここの名物は揚げ野菜でジャガイモやトウガラシ、ズッキーニはホクホクとした熱さで暑い中でもたくさん食べてしまえるほどの美味しさ。他にも冷奴やサラダ、鹿コロッケと素朴な味が楽しめました。
筆者は写真撮影のため車で全部のエイドを回りましたが、実のところ全てのメニューを見る事が出来ませんでした。なぜなら数が決められている限定メニューは、配布時間になるとすぐになくなってしまう盛況ぶりだからです。食べられなかったメニューに関しては、密かに来年へのリベンジを誓ってしまいました。
また各エイドには必ずきゅうりやトマト・スイカといった地物の野菜があるので、ついつい食べ過ぎてしまいます。食べる量も計画にいれないと食べたいものがあっても満腹で食べられなくなる失敗をするかもしれませんね。
そしてようやくゴール。ゴール地点では美山牛乳特製のアイスミルクバーが早い者勝ちで渡されていました。そして完走証とともに美山産コシヒカリ「美し米(うましまい)」2合が参加賞として配られます。自宅に帰って、もう一度美山のお米を食べながら、イベントの思い出話に花が咲かせてほしいですね。
初回から皆勤賞、今年で4回目の参加となるゲストの益子直美さんは「エイドステーションも去年よりもさらにパワーアップしてました。知井の鮎のてんぷらがすごく美味しかったです。漬物も野菜も素材をそのまま食べるというのも美味しかったですし、美山のおもてなしも最高でした。来年は胃薬を用意して、胃を鍛えてから来たいと思います」ともはや来年への意欲満々。
こうして実際にエイドを訪れ、食べてみて驚くのが、エイドステーションのメニューが全て地元スタッフの手作りだということ。1,000人を超すのサイクリストの胃袋を満たすため、各エイドとも深夜に渡って準備や調理が行われ、よりよいサービスを提供するために、エイドの代表者が何度も集まり会議を開き、メニューの重なりが無いように、またそれぞれの配布時間などを綿密に打ち合わるなどの苦労をされたそうです。
大会事務局長のブラッキー中島氏は、「このイベントで美山の食材を多くの人たちに味わっていただくことで、美山を自転車だけで無く舌でも楽しんでもらい、また来年もぜひ参加したいと感じて欲しい。そしてそれだけではなく、この季節以外にも美山を訪れて走ってみたい!と思っていただければ幸いです」と、参加者の満足そうな様子をみて、ほっと一息という感じでした。
毎回パワーアップをつづける京都美山サイクルグリーンツアー。次回は5回目ということで、サイクリストの胃袋を満足させ、美山の幸を存分に味わえるよう新たなメニューを期待したいと思うのは、贅沢でしょうか(笑)。みなさんも、普段のサイクリングでも美山の味を目指して走りに行きましょう。
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