2009/08/02(日) - 22:30
2009年9月27日に開催されるホノルルセンチュリーライド。大会まで2ヶ月足らず。都内で今中大介さんと絹代さんを講師に迎えての「ロングライド走り方講座」第1回目が7月31日に開催されました。
この講習会を主催するのはホノルルセンチュリーライド参加ツアーを企画する旅行会社大手のトップツアー株式会社。東京都渋谷区東山にあるトップツアー本社の会議室にて、7月31日、金曜日の午後7時から開催されました(8月6日・木曜日に第2回が開催される)。参加費は無料。おまけにツアー参加の有無に関らず、興味がある人は誰でも参加できるというのが嬉しい。
平日の夜とあって、参加者は会社や仕事帰りにのトップツアー本社を訪れた人が大半。今中さんと絹代さんのレクチャーに耳を傾けました。
ホノルルに特化せず、どんなイベントにも対応できる密度の濃いロングライド指南の講座より、内容を抜粋してみなさんにお届けしましょう!
「悩みを楽しみに変える」がテーマ
講師の今中大介さん(インターマックス代表)は、日本人初のツール・ド・フランス出場経験者としてすでにお馴染みのことでしょう。ホノルルセンチュリーライドには過去4年連続でトップツアーの企画するツアーにアドバイザーとして参加し、一般参加者と共に100マイルコースを実際に走っています。
各種イベントMCとして、またサイクルライフナビゲーターとして大活躍中の絹代さんも、トップツアーの参加ツアーに3年連続続で帯同、今中さんとともに参加者をサポートしてきました。同ツアーに帯同を始める前年の経験を入れると、今までに4度すべて100マイルを完走しています(!)。
2人は今までの実経験をもとに、初心者の参加者にも分かりやすいようにホノルルセンチュリーライド完走のコツをレクチャー。今中さんはセンチュリーライドに参加するために揃える基本的なサイクルグッズ類の解説に始まり、乗り方からペース配分、コースのポイント、当日までの準備とトレーニングなど、基本に立ち返った走り方・準備の仕方を教えてくれました。
栄養管理士の資格も持つ絹代さんは、当日&当日までの栄養や水分の摂り方のコツや、気象条件の厳しいハワイで長時間走るための、女性ならではの日焼け防止のアイデアや、荷物の携行のコツまでを詳しく披露してくれました。参加した女性サイクリストにとっては感激の内容だったようです。
受講者は「自転車のロングライドイベント参加は初めて」という人がほとんど。同社のツアー申し込みを検討している人がおもな対象だが、とくに参加資格を限っていないので、当日はロングライドイベントそのものに興味があるという人も受講されていました。
同ツアーでは大会前日にも現地カピオラニ公園で今中さん・絹代さんの「直前講座」を開催しています。そして実際のコースの40マイルぶん、サンディービーチまでを走る「プラクティスライド」が用意されており、万全のサポート体制で参加者をサポートしています。シクロワイアード編集部もこれらの企画に全面協力。大会当日は今中さん、絹代さんと一緒に参加者のサポートに当たります。
攻略のポイントをピンポイントでレクチャー
バイクライド初心者が参加者の大半を占めるこの大会。今中さん、絹代さんからのアドバイスは?
「大会まで2ヶ月。早めに基本的な装備と用品を揃え、毎日少しでも時間を見つけて自転車に乗って慣れておくことが大切。出来れば週末に50kmや100kmといった、なるべく長い距離を走っておけば自信にもつながるでしょう」(今中さん)。
「大会当日はたくさんの仲間が一緒に走るので、それまで自分が経験した以上の距離が簡単に走れてしまうんです。今までも普段自転車とは無縁そうな初心者OLさんが100マイルを完走してしまうのを幾度となく見て来ています。きっとハワイの最高の環境が走る気持ちを後押ししてくれるんでしょう」(絹代さん)。
8月6日に開催される第2回講座も現在参加者募集中です。お役立ちアドバイスが2時間に渡って聴けて受講料も無料のこの講座、ホノルルセンチュリーライドに興味のある人は気軽に参加してみてはいかがでしょうか?
ここでは今中さん、絹代さんが当日教えてくれたアドバイスの内容から、写真とともにいくつかピックアップして読者も皆さんにもお教えしましょう。ロングライドに初めて挑戦しようという方も参考にしてみてください(ちなみに講習会で得られるアドバイスはここに紹介する何倍ものボリュームと価値があります)。
今中大介さんのバイクセッティング
気の早い(?)今中さんは、今年のHCR本番で乗るバイクをさっそくセッティングして、日常のトレーニングもしているとか。
写真のバイクはサイクルモードなどでも展示されて話題をさらったインターマックス・コルサイタリア・エボリューション(カッコイイ!)。それをダブルボトルケージ仕様とし、ボトルとツールボトル、そして小型の携帯ポンプをセット。
サドル裏にはパンク修理キットが入ったサドルバッグを装備。身軽に走りたい、かつ様々なセルフリカバリー能力をもつ今中さんだから、とくに用意する装備は最小限。今中さんは言う「僕の場合、ロードレーサーらしくカッコ良く走りたいというのもありますから(笑)」。
ハンドルやサドルの高さ、ポジションも、レースに出るときと変化させることはまったくない(ちなみに今中さんはこの装備でツール・ド・フランスの市民レース版、エタップ・デュ・ツールを完走したとか)。では、細部を今中さんのアドバイスとともにどうぞ。
サドル高さは普遍
スポーツライドの際、「ロングライドだからこのサドル高さに」という決まりはありません。しかし快適なペダリングをするためのサドル高は、一定の法則が適応されます。それは「ペダルを下死点の位置にしたとき、膝が少し余るくらいまでサドルを上げることが重要」。
この高さにした場合、おのずとつま先は地面にぎりぎり着くぐらいの状態になるはず(写真は高さのあるローラー台にセットしているため、つま先が地面から離れてしまっています)。ペダルの回しやすさを優先して決めると、おのずと足つきは悪くなてしまうのは仕方のないことだそうです。初心者の方の大半はサドルが低め傾向にあるそうなので、あなたも改めてチェックしてみて下さい。
早めにビンディングペダルを導入
ジョギングシューズに普通のペダルなどでも走ることは可能だけど、練習する時間があるならビンディングタイプのペダルとシューズを導入するのがおススメだそうです。
「やはり効率を重視したシステムなので、ダイレクトに力が生かせ、疲労も少ないからだ。回転が活かせるペダリングも可能だから、早く・楽に走る装備の基本と言っていいでしょう。ただし練習の時間がないほどの直前の導入は避けてください」(今中さん)とのことでした。
円運動のペダル回転を身につける
室内でペダリングが練習できるローラー台は、忙しい人や都市生活者には便利なアイテム。「スムーズな円運動が可能なサドル位置が見つかるまで活用するといいでしょう。外で走れなくても、毎日少しでいいからまたがって練習することが大事です」(今中さん)。
ダブルボトル&ポンプをコンパクトに装着
「2つのボトルケージはHCRの必需品です。僕の場合はひとつにボトル、もうひとつにツールボトル(コンテナ/写真タテ側)を装着します。ツールボトルにはアームカバーやレインジャケット、アーレンキーなどの工具や小銭など、ちょっとした荷物を入れておけます」(今中さん)。
「それらを背中のポケットに入れるのとは大違い。少しでも身体につける荷物は減らし、自転車の側につけるのが楽です」(絹代さん)。
ツールボトルを活用
ちょっとした荷物スペースとして活用できるのがツールボトルだ。
「僕の場合はアームウォーマーを常備。他にちょっとした小物や工具類も入れます。ただし初心者の場合、ダブルボトルにしたほうがいいケースもあります。スピードが遅くてエイドステーションにたどり着く前にボトルを飲みきってしまう心配がある人、フレームサイズの小さい女性の場合、ロングボトルが装着できず、スモールサイズボトルになってしまう人などは、他にサドルバッグなどを活用して小物類を運ぶ工夫をしたほうがいい場合もあるでしょう」(今中さん)。
コンパクトで高性能なポンプを
「僕の場合はボトルケージを利用して(ホルダーをかませて取り付けて)ポンプを取り付けています。愛用しているのはシリカ製の小型高性能ポンプ。小さなポンプは細いタイヤに高圧の空気を入れるのが大変なものですが、サイクルショップのアドバイスを聞いて軽くて高圧が入るポンプを探してみてください。女性の場合は『笑顔でヘルプ・ミー』で、空気を入れてくれる頼もしい男性を見つけるのもコツですね(笑)」(今中さん)。
冷たいドリンクの飲める保冷ボトル
「センチュリーライドのエイドステーションには氷が豊富に用意されています。その氷を立ち寄った都度詰めれば、1、2時間程度は冷たいドリンクを飲むことができるのが保冷ボトルです。ノーマルボトルだと暑いハワイでは氷を入れても30分ともたず、ぬるま湯を飲むことになってしまいます。走行中に冷たいドリンクを飲むことが出来れば頭シャッキリ! 保冷ボトルはセンチュリーライドには絶対欠かせないアイテムです」(絹代さん)
※保冷ボトルの参考関連記事はこちら
サドルバッグにはパンク修理キットと2本のチューブを
サドルバッグなどに必ず備えておきたいのが、パンクの際に備えたチューブとタイヤレバーです。パンクの際はパッチを貼って直すのではなく、チューブを交換して直すのが基本。今大会は2本のチューブを持参することは義務付けられています。
「チューブは自分で交換できればベスト。できない場合も、自分のタイヤにあったサイズのチューブを持っていなくてはヘルプも頼めない。タイヤレバーも3本もっておきましょう」(今中さん)。
ちなみに写真に一本しかチューブが写っていないのは、今中さんがエタップに参加したままの装備だったから(軽量化とのこと)。
パンクの多いハワイでは、2本のチューブを使い切ることはままあることなので、なおインスタントパッチキットも併用して持つといいようです。
念のためタイヤを一本持っていく
練習走行中にタイヤサイドが切れてバーストしてしまった・・・。そんな悪夢のようなことも、穴が多くてガラス片が散乱しているハワイの道なら起こりうること。念のためスペアタイヤを日本から1本持って行きましょう。
「自分のタイヤサイズが一般的でないものである場合はなおさら。フォールディングタイプ(折りたたみ可能)のタイヤなら持参も苦にならない。新品に近いコンディションのタイヤで参加する場合も、念には念を押して持参しよう」(今中さん)。
ウィンドブレイカーをもつ
「ここ数年晴天が続いているけれど、雨が降らないわけではないハワイではウィンドブレイカー(レインケープ)を持っておくのが安心。早朝のスタート地点の集合時も意外に冷えるもの。軽い雨なら(完全ではないにしろ)防いでくれるタイプのジャケットがあれば肌寒い思いをしなくて済む。分厚いレインギアでは暑いので、携帯の便利な軽いレーシングタイプがオススメです」(今中さん)。
日焼け防止のUVアームカバー
アームウォーマータイプのシルエットで日焼けを防ぐためのアームカバーがホノルルセンチュリーライドの必携アイテムになりつつあります。(特に女性には必需品ですね)紫外線を通さずに日焼けを防いでくれて、通気性の必要な裏側はメッシュ素材になっていて涼しく着用できるタイプが人気です。日焼け止めクリームと併用すればかなりの効果が期待できます。
サンシェードを活用
絹代さんが首周りの日焼けを防ぐために見つけてきたのは、サイクル用品ではない、一般の洋服店で購入したというケープタイプのサンシェード。紫外線不透過率90%といった高性能UVプロテクターはデパートなどでも購入可能。
「これは川崎のデパートで買いました(笑)。そういった市販品もうまく活用しましょう」(絹代さん)
浸透率の優れたドリンクを持参
とにかくたくさんのドリンクを飲むことになる当日は、エイドでスポーツドリンクを受け取るのでなく、水をもらってお気に入りのドリンク粉末を溶かすもの安心です。飲みなれたドリンクなら胃が吸収する水分量もある程度自分で把握できます。絹代さんオススメはグリコCCDドリンク。
「速やかに胃に吸収され、エネルギーも補給できる。胃が音を上げないので、袋はかさばるのですが想定必要数を持参して走っています」(絹代さん)。
日焼け止めは"金アネッサ"に決まり!?
絹代さんイチオシの日焼け止めローションはSPF値50+の資生堂アネッサ。金ボトルのものが最高の日焼け止め効果を発揮してくれるとか(女性の間では定評があるらしい・・・)。絹代さんはこれにファンデーションも併用して、エイドのたびに塗り重ねて日焼けを防いでいる。講習会でレクチャーしてくれた、日焼けを防ぐ独自のワザの数々には女性参加者も感嘆の声をあげていました!
バイクの箱詰め
バイクの分解・梱包について参加者から心配の声が上がった。これについて細かくはパッキング講習会を受けていただくより他ないのですが、とりあえず梱包・運送用にオススメされているカブト製"スカイバイクケース ホノルルセンチュリーライド仕様"には、自転車の分解のコツと梱包のコツが図解されています。
むしろ心配なのは組み立て時。元通りに組み立てるのはある程度の専門知識が必要。ツアーの場合は自分で組んでもそのまま走らず、専属メカニックさんに再チェックを依頼するのが安心でしょう。
過去の参加記・体験記を参考に!
シクロワイアードでは今年初参加の人のために、過去のホノルルセンチュリーライド参加記・体験記を続々更新中です。また、トップツアーのホノルルセンチュリーライド2009スペシャルサイトからも過去の体験記が読めます。興味のある方は参考にどうぞ。
この講習会を主催するのはホノルルセンチュリーライド参加ツアーを企画する旅行会社大手のトップツアー株式会社。東京都渋谷区東山にあるトップツアー本社の会議室にて、7月31日、金曜日の午後7時から開催されました(8月6日・木曜日に第2回が開催される)。参加費は無料。おまけにツアー参加の有無に関らず、興味がある人は誰でも参加できるというのが嬉しい。
平日の夜とあって、参加者は会社や仕事帰りにのトップツアー本社を訪れた人が大半。今中さんと絹代さんのレクチャーに耳を傾けました。
ホノルルに特化せず、どんなイベントにも対応できる密度の濃いロングライド指南の講座より、内容を抜粋してみなさんにお届けしましょう!
「悩みを楽しみに変える」がテーマ
講師の今中大介さん(インターマックス代表)は、日本人初のツール・ド・フランス出場経験者としてすでにお馴染みのことでしょう。ホノルルセンチュリーライドには過去4年連続でトップツアーの企画するツアーにアドバイザーとして参加し、一般参加者と共に100マイルコースを実際に走っています。
各種イベントMCとして、またサイクルライフナビゲーターとして大活躍中の絹代さんも、トップツアーの参加ツアーに3年連続続で帯同、今中さんとともに参加者をサポートしてきました。同ツアーに帯同を始める前年の経験を入れると、今までに4度すべて100マイルを完走しています(!)。
2人は今までの実経験をもとに、初心者の参加者にも分かりやすいようにホノルルセンチュリーライド完走のコツをレクチャー。今中さんはセンチュリーライドに参加するために揃える基本的なサイクルグッズ類の解説に始まり、乗り方からペース配分、コースのポイント、当日までの準備とトレーニングなど、基本に立ち返った走り方・準備の仕方を教えてくれました。
栄養管理士の資格も持つ絹代さんは、当日&当日までの栄養や水分の摂り方のコツや、気象条件の厳しいハワイで長時間走るための、女性ならではの日焼け防止のアイデアや、荷物の携行のコツまでを詳しく披露してくれました。参加した女性サイクリストにとっては感激の内容だったようです。
受講者は「自転車のロングライドイベント参加は初めて」という人がほとんど。同社のツアー申し込みを検討している人がおもな対象だが、とくに参加資格を限っていないので、当日はロングライドイベントそのものに興味があるという人も受講されていました。
同ツアーでは大会前日にも現地カピオラニ公園で今中さん・絹代さんの「直前講座」を開催しています。そして実際のコースの40マイルぶん、サンディービーチまでを走る「プラクティスライド」が用意されており、万全のサポート体制で参加者をサポートしています。シクロワイアード編集部もこれらの企画に全面協力。大会当日は今中さん、絹代さんと一緒に参加者のサポートに当たります。
攻略のポイントをピンポイントでレクチャー
バイクライド初心者が参加者の大半を占めるこの大会。今中さん、絹代さんからのアドバイスは?
「大会まで2ヶ月。早めに基本的な装備と用品を揃え、毎日少しでも時間を見つけて自転車に乗って慣れておくことが大切。出来れば週末に50kmや100kmといった、なるべく長い距離を走っておけば自信にもつながるでしょう」(今中さん)。
「大会当日はたくさんの仲間が一緒に走るので、それまで自分が経験した以上の距離が簡単に走れてしまうんです。今までも普段自転車とは無縁そうな初心者OLさんが100マイルを完走してしまうのを幾度となく見て来ています。きっとハワイの最高の環境が走る気持ちを後押ししてくれるんでしょう」(絹代さん)。
8月6日に開催される第2回講座も現在参加者募集中です。お役立ちアドバイスが2時間に渡って聴けて受講料も無料のこの講座、ホノルルセンチュリーライドに興味のある人は気軽に参加してみてはいかがでしょうか?
ここでは今中さん、絹代さんが当日教えてくれたアドバイスの内容から、写真とともにいくつかピックアップして読者も皆さんにもお教えしましょう。ロングライドに初めて挑戦しようという方も参考にしてみてください(ちなみに講習会で得られるアドバイスはここに紹介する何倍ものボリュームと価値があります)。
今中大介さんのバイクセッティング
気の早い(?)今中さんは、今年のHCR本番で乗るバイクをさっそくセッティングして、日常のトレーニングもしているとか。
写真のバイクはサイクルモードなどでも展示されて話題をさらったインターマックス・コルサイタリア・エボリューション(カッコイイ!)。それをダブルボトルケージ仕様とし、ボトルとツールボトル、そして小型の携帯ポンプをセット。
サドル裏にはパンク修理キットが入ったサドルバッグを装備。身軽に走りたい、かつ様々なセルフリカバリー能力をもつ今中さんだから、とくに用意する装備は最小限。今中さんは言う「僕の場合、ロードレーサーらしくカッコ良く走りたいというのもありますから(笑)」。
ハンドルやサドルの高さ、ポジションも、レースに出るときと変化させることはまったくない(ちなみに今中さんはこの装備でツール・ド・フランスの市民レース版、エタップ・デュ・ツールを完走したとか)。では、細部を今中さんのアドバイスとともにどうぞ。
サドル高さは普遍
スポーツライドの際、「ロングライドだからこのサドル高さに」という決まりはありません。しかし快適なペダリングをするためのサドル高は、一定の法則が適応されます。それは「ペダルを下死点の位置にしたとき、膝が少し余るくらいまでサドルを上げることが重要」。
この高さにした場合、おのずとつま先は地面にぎりぎり着くぐらいの状態になるはず(写真は高さのあるローラー台にセットしているため、つま先が地面から離れてしまっています)。ペダルの回しやすさを優先して決めると、おのずと足つきは悪くなてしまうのは仕方のないことだそうです。初心者の方の大半はサドルが低め傾向にあるそうなので、あなたも改めてチェックしてみて下さい。
早めにビンディングペダルを導入
ジョギングシューズに普通のペダルなどでも走ることは可能だけど、練習する時間があるならビンディングタイプのペダルとシューズを導入するのがおススメだそうです。
「やはり効率を重視したシステムなので、ダイレクトに力が生かせ、疲労も少ないからだ。回転が活かせるペダリングも可能だから、早く・楽に走る装備の基本と言っていいでしょう。ただし練習の時間がないほどの直前の導入は避けてください」(今中さん)とのことでした。
円運動のペダル回転を身につける
室内でペダリングが練習できるローラー台は、忙しい人や都市生活者には便利なアイテム。「スムーズな円運動が可能なサドル位置が見つかるまで活用するといいでしょう。外で走れなくても、毎日少しでいいからまたがって練習することが大事です」(今中さん)。
ダブルボトル&ポンプをコンパクトに装着
「2つのボトルケージはHCRの必需品です。僕の場合はひとつにボトル、もうひとつにツールボトル(コンテナ/写真タテ側)を装着します。ツールボトルにはアームカバーやレインジャケット、アーレンキーなどの工具や小銭など、ちょっとした荷物を入れておけます」(今中さん)。
「それらを背中のポケットに入れるのとは大違い。少しでも身体につける荷物は減らし、自転車の側につけるのが楽です」(絹代さん)。
ツールボトルを活用
ちょっとした荷物スペースとして活用できるのがツールボトルだ。
「僕の場合はアームウォーマーを常備。他にちょっとした小物や工具類も入れます。ただし初心者の場合、ダブルボトルにしたほうがいいケースもあります。スピードが遅くてエイドステーションにたどり着く前にボトルを飲みきってしまう心配がある人、フレームサイズの小さい女性の場合、ロングボトルが装着できず、スモールサイズボトルになってしまう人などは、他にサドルバッグなどを活用して小物類を運ぶ工夫をしたほうがいい場合もあるでしょう」(今中さん)。
コンパクトで高性能なポンプを
「僕の場合はボトルケージを利用して(ホルダーをかませて取り付けて)ポンプを取り付けています。愛用しているのはシリカ製の小型高性能ポンプ。小さなポンプは細いタイヤに高圧の空気を入れるのが大変なものですが、サイクルショップのアドバイスを聞いて軽くて高圧が入るポンプを探してみてください。女性の場合は『笑顔でヘルプ・ミー』で、空気を入れてくれる頼もしい男性を見つけるのもコツですね(笑)」(今中さん)。
冷たいドリンクの飲める保冷ボトル
「センチュリーライドのエイドステーションには氷が豊富に用意されています。その氷を立ち寄った都度詰めれば、1、2時間程度は冷たいドリンクを飲むことができるのが保冷ボトルです。ノーマルボトルだと暑いハワイでは氷を入れても30分ともたず、ぬるま湯を飲むことになってしまいます。走行中に冷たいドリンクを飲むことが出来れば頭シャッキリ! 保冷ボトルはセンチュリーライドには絶対欠かせないアイテムです」(絹代さん)
※保冷ボトルの参考関連記事はこちら
サドルバッグにはパンク修理キットと2本のチューブを
サドルバッグなどに必ず備えておきたいのが、パンクの際に備えたチューブとタイヤレバーです。パンクの際はパッチを貼って直すのではなく、チューブを交換して直すのが基本。今大会は2本のチューブを持参することは義務付けられています。
「チューブは自分で交換できればベスト。できない場合も、自分のタイヤにあったサイズのチューブを持っていなくてはヘルプも頼めない。タイヤレバーも3本もっておきましょう」(今中さん)。
ちなみに写真に一本しかチューブが写っていないのは、今中さんがエタップに参加したままの装備だったから(軽量化とのこと)。
パンクの多いハワイでは、2本のチューブを使い切ることはままあることなので、なおインスタントパッチキットも併用して持つといいようです。
念のためタイヤを一本持っていく
練習走行中にタイヤサイドが切れてバーストしてしまった・・・。そんな悪夢のようなことも、穴が多くてガラス片が散乱しているハワイの道なら起こりうること。念のためスペアタイヤを日本から1本持って行きましょう。
「自分のタイヤサイズが一般的でないものである場合はなおさら。フォールディングタイプ(折りたたみ可能)のタイヤなら持参も苦にならない。新品に近いコンディションのタイヤで参加する場合も、念には念を押して持参しよう」(今中さん)。
ウィンドブレイカーをもつ
「ここ数年晴天が続いているけれど、雨が降らないわけではないハワイではウィンドブレイカー(レインケープ)を持っておくのが安心。早朝のスタート地点の集合時も意外に冷えるもの。軽い雨なら(完全ではないにしろ)防いでくれるタイプのジャケットがあれば肌寒い思いをしなくて済む。分厚いレインギアでは暑いので、携帯の便利な軽いレーシングタイプがオススメです」(今中さん)。
日焼け防止のUVアームカバー
アームウォーマータイプのシルエットで日焼けを防ぐためのアームカバーがホノルルセンチュリーライドの必携アイテムになりつつあります。(特に女性には必需品ですね)紫外線を通さずに日焼けを防いでくれて、通気性の必要な裏側はメッシュ素材になっていて涼しく着用できるタイプが人気です。日焼け止めクリームと併用すればかなりの効果が期待できます。
サンシェードを活用
絹代さんが首周りの日焼けを防ぐために見つけてきたのは、サイクル用品ではない、一般の洋服店で購入したというケープタイプのサンシェード。紫外線不透過率90%といった高性能UVプロテクターはデパートなどでも購入可能。
「これは川崎のデパートで買いました(笑)。そういった市販品もうまく活用しましょう」(絹代さん)
浸透率の優れたドリンクを持参
とにかくたくさんのドリンクを飲むことになる当日は、エイドでスポーツドリンクを受け取るのでなく、水をもらってお気に入りのドリンク粉末を溶かすもの安心です。飲みなれたドリンクなら胃が吸収する水分量もある程度自分で把握できます。絹代さんオススメはグリコCCDドリンク。
「速やかに胃に吸収され、エネルギーも補給できる。胃が音を上げないので、袋はかさばるのですが想定必要数を持参して走っています」(絹代さん)。
日焼け止めは"金アネッサ"に決まり!?
絹代さんイチオシの日焼け止めローションはSPF値50+の資生堂アネッサ。金ボトルのものが最高の日焼け止め効果を発揮してくれるとか(女性の間では定評があるらしい・・・)。絹代さんはこれにファンデーションも併用して、エイドのたびに塗り重ねて日焼けを防いでいる。講習会でレクチャーしてくれた、日焼けを防ぐ独自のワザの数々には女性参加者も感嘆の声をあげていました!
バイクの箱詰め
バイクの分解・梱包について参加者から心配の声が上がった。これについて細かくはパッキング講習会を受けていただくより他ないのですが、とりあえず梱包・運送用にオススメされているカブト製"スカイバイクケース ホノルルセンチュリーライド仕様"には、自転車の分解のコツと梱包のコツが図解されています。
むしろ心配なのは組み立て時。元通りに組み立てるのはある程度の専門知識が必要。ツアーの場合は自分で組んでもそのまま走らず、専属メカニックさんに再チェックを依頼するのが安心でしょう。
過去の参加記・体験記を参考に!
シクロワイアードでは今年初参加の人のために、過去のホノルルセンチュリーライド参加記・体験記を続々更新中です。また、トップツアーのホノルルセンチュリーライド2009スペシャルサイトからも過去の体験記が読めます。興味のある方は参考にどうぞ。