2015/08/09(日) - 09:24
MTBイベントとしては国内最大規模を誇るシマノバイカーズフェスティバルも今年で25回記念大会。真夏の太陽が燦々と降り注ぐ富士見パノラマリゾートを舞台に、XCレースにグラヴィティ系種目、そしてオフロードツーリングなどさまざまな楽しみ方で、2日間で約2,300名もの参加者がMTBを満喫した模様をレポートします。
マウンテンバイクというジャンルが確立されて間もない1991年より開催され、ついに25回目の節目を迎えたシマノバイカーズフェスティバル。MTBイベントとしては国内最大の規模と参加人数を誇り、今年は7月25日・26日の2日間で約2,300名もの参加者を集めた。
その舞台となるのはMTB好きにとってはお馴染みであり、前週にはMTB全日本選手権が開催された富士見パノラマリゾート。XC向けとDH向けの両コースを備え、あたりにはトレイルが点在するなど、抜群のライド環境を活かした豊富な種目の数々がシマノバイカーズフェスティバルの特徴であり、人気の理由であると言えよう。
高原と聞けば涼しさを期待するが、今年は兎にも角にも暑かった。都内の暑さにやられていた筆者も「今日の取材は涼しくて疲れなさそう」なんて考えていたが、そんな予想は富士見高原へと降り立った瞬間に木っ端微塵に吹き飛んだ。心配されていた台風12号の影響が無かったのが救いだが、朝から気温がグングンと上がり、日差しが痛いくらいに照りつけた。
ただ、「アツい」のは気温だけでは無く、参加者の皆さんも同じ。今回は土日2日間開催のうちの土曜日の朝から取材を行ったが、会場に到着した7時頃には、早くも試走が盛況を迎えており、会場全体が良い雰囲気に。あとのレースなどお構い無し(?)に自転車をドロドロにしながら、楽しみまくっているのだ。ロードイベントと比較すれば、その人数自体は多くないが、盛り上がり方は明らかに上を行っており、もっとMTB乗りが増えても不思議ではないと感じさせてくれる。
8時からは第1種目である60分XCマラソンがスタート。XCのコースには今年からフライオーバーが新設され、心拍数が上がり切った選手達の脚を更に削っていく。その後はキッズ達によるXCレース、数ある競技の中でも気軽さで最も多くのエントリーを集める2・4時間XCエンデューロへと続く。
「暑さと土煙で、今年は特に厳しかった」との感想が多く、強豪アマチュアが先頭争いを繰り広げる一方で、チームや家族で仲良く参戦という参加者も多く、賑やかな中で各レースは進行。キッズレースでは選手たち以上に熱くなった応援のパパやママ達からの檄が飛び、エンデューロではラッパを使ったりと趣向を凝らした(?)チームメイトからの声援が。この雰囲気こそが「MTB夏の祭典」の所為なのだろう。
一方、北側斜面DHコースでは欧州で高い人気を誇り、シマノバイカーズでも昨年より登場した「DHエンデューロ」、2人もしく3人のチームが一斉に出走しタイムを競う「チームDH」が開催。ゴール前のジャンプポイントではツイストを入れたりと、タイムだけではない魅せる走りにゴール付近では度々大きな歓声が沸き起こる。普段あまり下り系のバイクを見る機会がないだけに、迫力満点で見ているだけでもおもしろい。
そして、今年はゲストライダーも豪華で、国内のオフロード系シマノサポートライダーが集結。XCではブリヂストン・アンカーやチームスコットが、DH系競技ではチームジャイアントやアキファクトリー勢が参加者と共に走り、各レースを盛り上げた。また、前週の全日本選手権XC男子エリートを制し、富士見に残って高地トレーニング中だという山本幸平選手(トレックファクトリーレーシング)が登場するサプライズも。
走る以外の楽しみが充実しているのもシマノバイカーズの人気の理由の1つであろう。多くのメーカーが集った出展ブースでは最新鋭のMTBが並べられ、試乗コースでテストすることもできた。また、今年は飲食ブースが強化されており、目立つ所ではシクロクロスイベントでお馴染みのタベルナ・エスキーナが出展。暑い日にピッタリな、いちごの果肉を使ったシロップのかき氷が最高でした。
シマノバイカーズもう一つの魅力「MTBツーリング」に参加 長距離ダウンヒルを思う存分満喫
ついついスキー場内で行われているレース種目に目が行きがちだが、シマノバイカーズはそれだけではない。辺りに無数に広がるトレイルを目一杯満喫できるMTBツーリングもとても魅力的だ。昨今「MTBの走る場所」を取り巻く環境が複雑化する中にあって、気軽に参加できるとあり初心者にもうってつけといえるだろう。
2日間を通して用意されているツーリング種目は全部で15種類。今回、何年か前に一度トレイルライドを走ったことがあるだけという筆者が参加(挑戦)したのが「入笠釜無林道ビューツーリング」である。全長38kmの中級者向けで、登りが680m、下りが1,200mという走りごたえ満点の中級者向けコースである。
さて、シマノバイカーズ当日。お供として用意したバイクはジャイアントのXCバイク「XTC ADVANCED 27.5」。MTBは持っていないため、編集部内から調達してきたバイクである。借りてきたのは大会前日で、当然持っているはずのないMTB用のビンディングシューズを調達したのも前日というギリギリっぷり。ガイドには「1時間のダウンヒルがある」と書いてあり、内心「しまった」と頭を抱えたのはここだけのはなし(笑)。
しかし、結論から言えば、カーボンの振動吸収性と27.5インチホイールの高い走破性のおかげで、リアリジットでも下りを十分に楽しむことができた。参加者に皆さんのバイクをチェックして見ると、大半がフルサスであったが、中にはフルリジットで参加した強者も(2人のうちの1人は女性!)。決して筆者を見習ってはいけないが、それぐらい気軽に楽しめるのがMTBツーリングの魅力の1つである。
まずは、参加者全員と3人のガイドが集まってミーティングがあり、その後ゴンドラへ移動。「上手くゴンドラにバイクを積めるのだろうか」と不安にかられつつ、係員さんに助けてもらい無事に積み込み完了。眼下にDHコースを眺めながら、頂上へ到着。標高にして730mをいっきに登るとまるで空気が違い、下界は優に30℃をこえていたものの、標高1,780m界隈は半袖のサイクルウェアではやや肌寒いほど。
参加者全員が揃ったところで、いきなり、高山植物が生い茂るシングルトラックへと突入。ディスクブレーキの制動力の高さにびっくりしつつも、(そこからかっ!というツッコミはご容赦ください笑)、走り始めてから10分も経たない内に登場したドロップオフで興奮したりと、早くも「MTBって超楽しい」と思ったり。
ドロップオフあとはしばらく木漏れ日の舗装路の登りが続き、3つ設けられた内の最初のエイドステーションがあるマナスル山荘へと到着。用意された地物の野菜スティックと、ブルーベリーはとても新鮮で、高原の味を満喫することができた。加えて、たまたま居合わせた大会レポーターの絹代さんから情報をゲットし、マナスル山荘名物というソフトクリームもペロリ。しっかりと甘いながらも、さっぱりとしており、これは食べなきゃ損と思わせてくれる美味しさでした。
マナスル山荘を出発すると、しばらくは登り基調で、斜度が10%を超える区間も所々に。標高が高いとあって、数字以上のキツいものの、開けた所では、八ヶ岳一帯の山々が視界に飛び込んでくる。この日は晴天とあって、その景色の良さは一入。約12kmで獲得標高350m弱のややハードな登りを終え、冷やしトマトが待つ第2エイドで小休止をとった後、お待ちかねの釜無林道のロングダウンヒルへと突入する。
ツーリング終了後にスタッフの方に話を聞くと、コース設定は富士見付近を拠点とするMTB乗りの方達が監修しているのだそう。適度にハードで、普段からスポーツバイクに乗っているという方であれば、しっかりと楽しめる絶妙なコース設定だないう印象で、これはもっと人気が出ても全く不思議ではない。
かく言う筆者もMTBの魅力にどっぷりとハマってしまった様で、レンタルバイクで参加できるガイドツアーを探してしまっている。シマノバイカーズのツーリングは一度参加すれば、あなたも、MTBの魅力をどっぷりと体感できるはずだ。
1日目の〆はウェルカムパーティーとスリリングなCXレース
全ての一般参加種目が終了すると、夕暮れの少し前ぐらいからは、お待ちかねのウェルカムパーティーがスタート。40年以上の歴史を持つ地元の和太鼓チーム「富士見太鼓保存会」のパフォーマンスがなんとも心地よい雰囲気の中、参加者の皆さんが長蛇の列をなしていたのが、毎年恒例となっている「豚の丸焼き」。10日前から仕込みを開始し、当日もお昼すぎから4時間程掛けてじっくり焼き上げたバイカーズ定番のごちそうに多くの参加者が舌鼓を打った。
そして、今年はシマノサポートライダーや、地元SUWAKO RACING TEAM、メーカー関係者が出場したシクロクロスレースも開催され、多いに盛り上がった。CXと2足のわらじを履くXCライダーに加え、フルフェイスヘルメットをかぶった「正装」のDHライダーも出走。スタートダッシュと抜群のバイクコントロールテクニックで会場を沸かせた。
レースは、DHライダーの加藤将来選手(アキファクトリー)がホールショットをとったものの、その後は前週の全日本選手権XCでU23王者となった沢田時選手(ブリヂストンアンカー)が借り物のCXバイクで独走。最後は青木卓也選手(TeamGIANT)との順位関係無しのスプリント争いを制しトップでフィニッシュ。エキシビジョンながら、ハードな展開となった2位争いを斉藤亮選手(ブリヂストンアンカー)が制し、チームでの1・2フィニッシュを飾って魅せた。
シマノバイカーズ初日は日没と共に閉幕。2日目も多いに盛り上がった様で、天気に恵まれた今大会は大盛況のうちに終了した。25年目の節目を経て、次の一歩へと踏み出す国内最大級のMTBイベント「シマノバイカーズフェスティバル」。来年もきっと多くのマウンテンバイカーの笑顔が会場に溢れかえることになるはずだ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
マウンテンバイクというジャンルが確立されて間もない1991年より開催され、ついに25回目の節目を迎えたシマノバイカーズフェスティバル。MTBイベントとしては国内最大の規模と参加人数を誇り、今年は7月25日・26日の2日間で約2,300名もの参加者を集めた。
その舞台となるのはMTB好きにとってはお馴染みであり、前週にはMTB全日本選手権が開催された富士見パノラマリゾート。XC向けとDH向けの両コースを備え、あたりにはトレイルが点在するなど、抜群のライド環境を活かした豊富な種目の数々がシマノバイカーズフェスティバルの特徴であり、人気の理由であると言えよう。
高原と聞けば涼しさを期待するが、今年は兎にも角にも暑かった。都内の暑さにやられていた筆者も「今日の取材は涼しくて疲れなさそう」なんて考えていたが、そんな予想は富士見高原へと降り立った瞬間に木っ端微塵に吹き飛んだ。心配されていた台風12号の影響が無かったのが救いだが、朝から気温がグングンと上がり、日差しが痛いくらいに照りつけた。
ただ、「アツい」のは気温だけでは無く、参加者の皆さんも同じ。今回は土日2日間開催のうちの土曜日の朝から取材を行ったが、会場に到着した7時頃には、早くも試走が盛況を迎えており、会場全体が良い雰囲気に。あとのレースなどお構い無し(?)に自転車をドロドロにしながら、楽しみまくっているのだ。ロードイベントと比較すれば、その人数自体は多くないが、盛り上がり方は明らかに上を行っており、もっとMTB乗りが増えても不思議ではないと感じさせてくれる。
8時からは第1種目である60分XCマラソンがスタート。XCのコースには今年からフライオーバーが新設され、心拍数が上がり切った選手達の脚を更に削っていく。その後はキッズ達によるXCレース、数ある競技の中でも気軽さで最も多くのエントリーを集める2・4時間XCエンデューロへと続く。
「暑さと土煙で、今年は特に厳しかった」との感想が多く、強豪アマチュアが先頭争いを繰り広げる一方で、チームや家族で仲良く参戦という参加者も多く、賑やかな中で各レースは進行。キッズレースでは選手たち以上に熱くなった応援のパパやママ達からの檄が飛び、エンデューロではラッパを使ったりと趣向を凝らした(?)チームメイトからの声援が。この雰囲気こそが「MTB夏の祭典」の所為なのだろう。
一方、北側斜面DHコースでは欧州で高い人気を誇り、シマノバイカーズでも昨年より登場した「DHエンデューロ」、2人もしく3人のチームが一斉に出走しタイムを競う「チームDH」が開催。ゴール前のジャンプポイントではツイストを入れたりと、タイムだけではない魅せる走りにゴール付近では度々大きな歓声が沸き起こる。普段あまり下り系のバイクを見る機会がないだけに、迫力満点で見ているだけでもおもしろい。
そして、今年はゲストライダーも豪華で、国内のオフロード系シマノサポートライダーが集結。XCではブリヂストン・アンカーやチームスコットが、DH系競技ではチームジャイアントやアキファクトリー勢が参加者と共に走り、各レースを盛り上げた。また、前週の全日本選手権XC男子エリートを制し、富士見に残って高地トレーニング中だという山本幸平選手(トレックファクトリーレーシング)が登場するサプライズも。
走る以外の楽しみが充実しているのもシマノバイカーズの人気の理由の1つであろう。多くのメーカーが集った出展ブースでは最新鋭のMTBが並べられ、試乗コースでテストすることもできた。また、今年は飲食ブースが強化されており、目立つ所ではシクロクロスイベントでお馴染みのタベルナ・エスキーナが出展。暑い日にピッタリな、いちごの果肉を使ったシロップのかき氷が最高でした。
シマノバイカーズもう一つの魅力「MTBツーリング」に参加 長距離ダウンヒルを思う存分満喫
ついついスキー場内で行われているレース種目に目が行きがちだが、シマノバイカーズはそれだけではない。辺りに無数に広がるトレイルを目一杯満喫できるMTBツーリングもとても魅力的だ。昨今「MTBの走る場所」を取り巻く環境が複雑化する中にあって、気軽に参加できるとあり初心者にもうってつけといえるだろう。
2日間を通して用意されているツーリング種目は全部で15種類。今回、何年か前に一度トレイルライドを走ったことがあるだけという筆者が参加(挑戦)したのが「入笠釜無林道ビューツーリング」である。全長38kmの中級者向けで、登りが680m、下りが1,200mという走りごたえ満点の中級者向けコースである。
さて、シマノバイカーズ当日。お供として用意したバイクはジャイアントのXCバイク「XTC ADVANCED 27.5」。MTBは持っていないため、編集部内から調達してきたバイクである。借りてきたのは大会前日で、当然持っているはずのないMTB用のビンディングシューズを調達したのも前日というギリギリっぷり。ガイドには「1時間のダウンヒルがある」と書いてあり、内心「しまった」と頭を抱えたのはここだけのはなし(笑)。
しかし、結論から言えば、カーボンの振動吸収性と27.5インチホイールの高い走破性のおかげで、リアリジットでも下りを十分に楽しむことができた。参加者に皆さんのバイクをチェックして見ると、大半がフルサスであったが、中にはフルリジットで参加した強者も(2人のうちの1人は女性!)。決して筆者を見習ってはいけないが、それぐらい気軽に楽しめるのがMTBツーリングの魅力の1つである。
まずは、参加者全員と3人のガイドが集まってミーティングがあり、その後ゴンドラへ移動。「上手くゴンドラにバイクを積めるのだろうか」と不安にかられつつ、係員さんに助けてもらい無事に積み込み完了。眼下にDHコースを眺めながら、頂上へ到着。標高にして730mをいっきに登るとまるで空気が違い、下界は優に30℃をこえていたものの、標高1,780m界隈は半袖のサイクルウェアではやや肌寒いほど。
参加者全員が揃ったところで、いきなり、高山植物が生い茂るシングルトラックへと突入。ディスクブレーキの制動力の高さにびっくりしつつも、(そこからかっ!というツッコミはご容赦ください笑)、走り始めてから10分も経たない内に登場したドロップオフで興奮したりと、早くも「MTBって超楽しい」と思ったり。
ドロップオフあとはしばらく木漏れ日の舗装路の登りが続き、3つ設けられた内の最初のエイドステーションがあるマナスル山荘へと到着。用意された地物の野菜スティックと、ブルーベリーはとても新鮮で、高原の味を満喫することができた。加えて、たまたま居合わせた大会レポーターの絹代さんから情報をゲットし、マナスル山荘名物というソフトクリームもペロリ。しっかりと甘いながらも、さっぱりとしており、これは食べなきゃ損と思わせてくれる美味しさでした。
マナスル山荘を出発すると、しばらくは登り基調で、斜度が10%を超える区間も所々に。標高が高いとあって、数字以上のキツいものの、開けた所では、八ヶ岳一帯の山々が視界に飛び込んでくる。この日は晴天とあって、その景色の良さは一入。約12kmで獲得標高350m弱のややハードな登りを終え、冷やしトマトが待つ第2エイドで小休止をとった後、お待ちかねの釜無林道のロングダウンヒルへと突入する。
ツーリング終了後にスタッフの方に話を聞くと、コース設定は富士見付近を拠点とするMTB乗りの方達が監修しているのだそう。適度にハードで、普段からスポーツバイクに乗っているという方であれば、しっかりと楽しめる絶妙なコース設定だないう印象で、これはもっと人気が出ても全く不思議ではない。
かく言う筆者もMTBの魅力にどっぷりとハマってしまった様で、レンタルバイクで参加できるガイドツアーを探してしまっている。シマノバイカーズのツーリングは一度参加すれば、あなたも、MTBの魅力をどっぷりと体感できるはずだ。
1日目の〆はウェルカムパーティーとスリリングなCXレース
全ての一般参加種目が終了すると、夕暮れの少し前ぐらいからは、お待ちかねのウェルカムパーティーがスタート。40年以上の歴史を持つ地元の和太鼓チーム「富士見太鼓保存会」のパフォーマンスがなんとも心地よい雰囲気の中、参加者の皆さんが長蛇の列をなしていたのが、毎年恒例となっている「豚の丸焼き」。10日前から仕込みを開始し、当日もお昼すぎから4時間程掛けてじっくり焼き上げたバイカーズ定番のごちそうに多くの参加者が舌鼓を打った。
そして、今年はシマノサポートライダーや、地元SUWAKO RACING TEAM、メーカー関係者が出場したシクロクロスレースも開催され、多いに盛り上がった。CXと2足のわらじを履くXCライダーに加え、フルフェイスヘルメットをかぶった「正装」のDHライダーも出走。スタートダッシュと抜群のバイクコントロールテクニックで会場を沸かせた。
レースは、DHライダーの加藤将来選手(アキファクトリー)がホールショットをとったものの、その後は前週の全日本選手権XCでU23王者となった沢田時選手(ブリヂストンアンカー)が借り物のCXバイクで独走。最後は青木卓也選手(TeamGIANT)との順位関係無しのスプリント争いを制しトップでフィニッシュ。エキシビジョンながら、ハードな展開となった2位争いを斉藤亮選手(ブリヂストンアンカー)が制し、チームでの1・2フィニッシュを飾って魅せた。
シマノバイカーズ初日は日没と共に閉幕。2日目も多いに盛り上がった様で、天気に恵まれた今大会は大盛況のうちに終了した。25年目の節目を経て、次の一歩へと踏み出す国内最大級のMTBイベント「シマノバイカーズフェスティバル」。来年もきっと多くのマウンテンバイカーの笑顔が会場に溢れかえることになるはずだ。
text&photo:Yuya.Yamamoto