2015/08/13(木) - 09:02
サーヴェロやラピエールなど、名だたるブランドを取り扱う東商会。その2016年ラインアップが集められた展示会が行われた。ツールでも活躍した、ラピエールの新型を中心に多くの人が集まっていた展示会の様子をレポートしよう。
MTNキュベカが使用する「サーヴェロ」や、FDJが駆る「ラピエール」をはじめとして、マジィ、イーストン、ゼンティス、トーケン、エチェオンドなど世界中の有力ブランドを日本のサイクリストに紹介してきた東商会。既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、2015ラインナップには非常に魅力的な商品が多く取り揃えられている。
東商会の主力ブランドの一つがカナダを拠点とするサーヴェロだ。今季は目立ったモデルチェンジは今のところ行われていないが、ツール・ド・フランス史上初めての南アフリカ国籍の参加チームとなったMTNキュベカが同大会で使用した特別ペイントモデルのエアロロード「S5」が展示されていた。
まるで金属フレームのような輝きを放つシルバークロームをベースとして、MTNキュベカのチームカラーであるイエローがストライプ状にフレームにあしらわれており、特別なバイクであることが一目見ただけで伝わってくる一台。
ダウンチューブ裏にはアルカンシェルが描かれているほか、トップチューブにはMTNキュベカのトレードマークである手のマークと共に、「MOVE FORWARD」というメッセージが描かれるスペシャルなペイントの一台となっている。
そして、特別なのはフレームだけではない。組み合わせられるENVEのホイールも同様のカラーリングが施されたスペシャル仕様となっているのだ。また、組み合わされるクランクは、ローターの最新パワーメータ―内蔵モデルの「3D+ IN-POWERクランク」を採用していることも特徴。なかなか、完成車でパワーメーターが付いてくるバイクというのも少ないハズ。
他にも、コンポーネントやハンドル、ステムなども実際にMTNキュベカがツールを走った仕様そのままのバイクとなっており、強烈なオーラを放っていた。展示車の周りには常に人だかりが出来ており、「すげえ」「かっこいい」という感嘆の言葉が途絶えることはなかった。
世界限定175台というプレミアムなバイクで、お値段も180万円とかなりスペシャルなバイクだが、改めて実物を見ると、その価格にも納得させられてしまう仕上がりであった。
もうひとつの看板ブランドであるラピエールでは、既にツールでもデビューしている新型バイク「Xelius SL」が発表された。前作であるXelius EFIから、大きく後ろ三角の造形に変更が加えられ剛性と快適性、相反する性能を共に向上させることに成功した意欲作だ。
今年のツール・ド・フランスでティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)がラルプデュエズを制した一台でもあり、注目度バツグンのこのバイク。来場した皆さんもシートステーがシートチューブを介さずにトップチューブへと繋がる独特のデザインを食い入るように眺めていた。
実戦で磨かれたバイクだけあって、ワイヤリングなども洗練されていることが見て取れる。過酷なグランツールを毎日走り、メンテナンスを受けるときにもストレスにならない整備性をもっている。一般ライダーにとっても、整備のしやすさは魅力的なポイントだ。
他にも、昨年デビューしたエアロロード「AIRCODE」の軽量モデル「AIRCODE SL」も同時に展示されていた。前モデル比で約10%のダイエットを果たし、エアロロードながらも、より軽快で登坂にも対応するバイクへと進化を遂げたこととなる。
また、今年のラピエールは完成車にジップのハンドル、ステムが採用されていたり、バーテープも純正でハイグリップなモデルが巻かれていたりと細部にも隙のないアッセンブルとなっているのも魅力の一つ。まっさきにコストダウンの対象となりがちなこれらのパーツにも手を抜かずに良品を組み合わせているところにラピエールの自転車に対する姿勢がうかがえよう。
これらの自転車ブランドの他にも、イーストン、ゼンティスやトーケンといったハイクオリティなパーツを供給するメーカーや、ハイエンドアパレルブランドのエチェオンドなど、様々なブランドの新製品が目白押しだった東商会の展示会。今後、シクロワイアードでは、順次新製品を紹介していく予定だ。お楽しみに。
text&photo:Naoki,YASUOKA
MTNキュベカが使用する「サーヴェロ」や、FDJが駆る「ラピエール」をはじめとして、マジィ、イーストン、ゼンティス、トーケン、エチェオンドなど世界中の有力ブランドを日本のサイクリストに紹介してきた東商会。既にシクロワイアードでお伝えした詳細をお伝えしたプロダクトもあるが、2015ラインナップには非常に魅力的な商品が多く取り揃えられている。
東商会の主力ブランドの一つがカナダを拠点とするサーヴェロだ。今季は目立ったモデルチェンジは今のところ行われていないが、ツール・ド・フランス史上初めての南アフリカ国籍の参加チームとなったMTNキュベカが同大会で使用した特別ペイントモデルのエアロロード「S5」が展示されていた。
まるで金属フレームのような輝きを放つシルバークロームをベースとして、MTNキュベカのチームカラーであるイエローがストライプ状にフレームにあしらわれており、特別なバイクであることが一目見ただけで伝わってくる一台。
ダウンチューブ裏にはアルカンシェルが描かれているほか、トップチューブにはMTNキュベカのトレードマークである手のマークと共に、「MOVE FORWARD」というメッセージが描かれるスペシャルなペイントの一台となっている。
そして、特別なのはフレームだけではない。組み合わせられるENVEのホイールも同様のカラーリングが施されたスペシャル仕様となっているのだ。また、組み合わされるクランクは、ローターの最新パワーメータ―内蔵モデルの「3D+ IN-POWERクランク」を採用していることも特徴。なかなか、完成車でパワーメーターが付いてくるバイクというのも少ないハズ。
他にも、コンポーネントやハンドル、ステムなども実際にMTNキュベカがツールを走った仕様そのままのバイクとなっており、強烈なオーラを放っていた。展示車の周りには常に人だかりが出来ており、「すげえ」「かっこいい」という感嘆の言葉が途絶えることはなかった。
世界限定175台というプレミアムなバイクで、お値段も180万円とかなりスペシャルなバイクだが、改めて実物を見ると、その価格にも納得させられてしまう仕上がりであった。
もうひとつの看板ブランドであるラピエールでは、既にツールでもデビューしている新型バイク「Xelius SL」が発表された。前作であるXelius EFIから、大きく後ろ三角の造形に変更が加えられ剛性と快適性、相反する性能を共に向上させることに成功した意欲作だ。
今年のツール・ド・フランスでティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)がラルプデュエズを制した一台でもあり、注目度バツグンのこのバイク。来場した皆さんもシートステーがシートチューブを介さずにトップチューブへと繋がる独特のデザインを食い入るように眺めていた。
実戦で磨かれたバイクだけあって、ワイヤリングなども洗練されていることが見て取れる。過酷なグランツールを毎日走り、メンテナンスを受けるときにもストレスにならない整備性をもっている。一般ライダーにとっても、整備のしやすさは魅力的なポイントだ。
他にも、昨年デビューしたエアロロード「AIRCODE」の軽量モデル「AIRCODE SL」も同時に展示されていた。前モデル比で約10%のダイエットを果たし、エアロロードながらも、より軽快で登坂にも対応するバイクへと進化を遂げたこととなる。
また、今年のラピエールは完成車にジップのハンドル、ステムが採用されていたり、バーテープも純正でハイグリップなモデルが巻かれていたりと細部にも隙のないアッセンブルとなっているのも魅力の一つ。まっさきにコストダウンの対象となりがちなこれらのパーツにも手を抜かずに良品を組み合わせているところにラピエールの自転車に対する姿勢がうかがえよう。
これらの自転車ブランドの他にも、イーストン、ゼンティスやトーケンといったハイクオリティなパーツを供給するメーカーや、ハイエンドアパレルブランドのエチェオンドなど、様々なブランドの新製品が目白押しだった東商会の展示会。今後、シクロワイアードでは、順次新製品を紹介していく予定だ。お楽しみに。
text&photo:Naoki,YASUOKA
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