2015/01/30(金) - 10:51
5月24日(日)、新緑が山々を彩り始めるころ、自然豊かな信州を舞台とした人気ロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2015」が開催される。今年で7回目を迎える大会は、コースをはじめ多くの変更が加えられることでより安全に楽しめるようになった。
年々人気を増し、今年で7回目の開催となった「アルプスあづみのセンチュリーライド」(以下、AACR)。安曇野の美しい自然とグルメ、そして地元の人々の温かいおもてなしの心が高い人気を集める原動力となっている地域密着型のロングライドイベントだ。
7年目となる今年のテーマは「100%の安全」。そのために、カテゴリ設定から各コースのルート、参加者人数や申し込み方法、大会規則に至るまで、多くの点で新たな対策が施された。
もっとも大きな変更点となるのが、昨年まで用意されていた最短カテゴリである40kmコースが廃止とされたこと。
どのコースも遠くに広がる冠雪した北アルプスの山々と、長閑な田園風景のコントラストが魅力的なルートに設定されている。一足遅く訪れる信州の濃密な新緑のなか、爽やかな春風に吹かれながらのサイクリングはきっと強く思い出に残るものとなるだろう。
スタート/ゴールとなるのは去年と同じ、梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。オリンピック代表などかつての日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏が手がけるコースは、今年もアップデートが加えられ、より安全で安心して走行できるルートへと変更された。
選手時代から信州に拠点を置き、安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするコースは計4つ。センチュリー(100マイル=160km)ライドの意味を持つ大会最長距離を誇る160kmコース(獲得標高1500m)、平坦基調の120kmコースと80kmコースの3つに加えて、行きは自転車、帰りは電車と「AACR」の美味しいトコどりをした94kmを走るサイクルトレインコース。では、それぞれのコース詳細を紹介してゆこう。
■走りごたえはそのままに。より安全になった4つのルート
AACRのコースは実は毎年少しづつ変更が加えられている。車の交通量が少なく道幅が広いルートを中心に、厄介な右折が少ないサイクリスト目線に立ったルーティングを洗練させてきた。その中でも特に今年は各コース共に大幅な変更が加えられている。
比較的体力が残っているうちに、登りを頑張り、後半は緩やかに下るという、自然に最適なペース配分ができるようなコースプロファイルとされているAACR。それでは、リニューアルされたコースの全4ルートを紹介しよう。
160kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り、大町までは比較的平坦なルートで幕開ける160kmコース。昨年は大町から山岳ルートへ入ったが、今年は一路仁科三湖へと向かう。山場として有名だった「美麻トンネルの旧道」はカットされ、今年は白馬ジャンプ台を折り返してからが頑張りどころだ。
新たなルートとなる松川の左岸から大出へとかけては、白馬三山の景観が望めるという。そこから「嶺方(みねがた)」「佐野坂(さのさか)」「美麻(みあさ)」と3セットの登りをこなせば、後は下り基調の復路を梓水苑へと戻るだけ。登りが増えたようだが、獲得標高は昨年とほぼ変わらない1,500mとなっているので、安心してエントリーできる。
サイクルトレインコース
昨年に新設され、人気を集めたサイクルトレインコース。昨年は160kmと大町付近で別れたものの、今年は160kmとほぼ同じルートを走ることとなる。梓水苑から大町、仁科三湖を過ぎ、白馬へ。160kmと同じく、松川の左岸から大出を走ってから白馬駅へと向かっていく。
昨年より距離は少し伸びて94kmとなっている。ほぼ走行距離の変わらない80kmコースと比べると、風光明媚な「AACR」のハイライトである白馬周辺を堪能できる。復路は白馬駅から一日市場(ひといちば)駅まで大糸線の電車でゆったりと鉄道の旅を楽しむことができる。
列車はイベント参加者のためだけの貸切であるから、輪行袋への収納などわずらわしい作業は一切なし。自転車をそのまま車内に持ち込むことができるのは嬉しいポイント。従来初心者には少し遠かった白馬の絶景が身近になる、嬉しいコースだ。
120kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り大町までは比較的平坦なルート。昨年の踏ん張りどころである大町ダムから日向山への坂がカットされ、木崎湖へのアプローチは少し容易になっている。木崎湖からは大町美麻エイドまでは登りとなっているが、そこを乗り越えれば復路は下り基調の快適なコースが続く。獲得標高はこちらも昨年とほぼ変わらない980mと手ごろな難易度。
80kmコース
梓水苑から比較的平坦なルートを北へ。乳川(ちがわ)の橋を渡ってから大町エイドまでの4kmが頑張りポイントだ。国営アルプスあづみの公園の中にある大町エイドで十分栄養補給をして復路へと入る。その後は新しく加わった「穂高福祉センター」エイドで休憩し、リンゴ畑を抜けて梓水苑へゴール。初心者・ファミリーで楽しめる獲得標高550mのコース。
■信州の特産物を味わえる充実のエイドステーション
「AACR」の人気が高いもう一つの秘訣といえるのが、エイドステーションで振る舞われる美味しい補給食。地元信州で採れた新鮮な野菜を使ったお漬け物や生野菜、おにぎりやおざんざといった、AACRならではのグルメがサイクリストたちを迎えてくれる。
グルメを前面に押し出したキャッチコピーこそないものの、エイドステーションの品ぞろえの充実ぶりはもはや他大会のグルメフォンドカテゴリーに匹敵するレベルで、脚だけでなくお腹も満足させてくれる。
また、コースを実際に走る方以外に向けた「応援バスツアー」プランも用意されている。こちらは実際にコースを走る人を応援しながら、160kmコースをバスで巡るというもの。安全のため一部走行ルートは異なるものの、エイドステーションに立ち寄って、参加者と一緒にエイドのグルメを味わうこともできるという、他のイベントには無い心遣いがファミリーに嬉しい。参加料金には白馬ジャンプ台の入場料や、国営アルプスあづみの公園の入場料も含まれており、ライダーとはまた違った目線で観光を楽しむことができる。
■スペシャライズドが特別協賛 高性能タイヤで走れる参加パッケージや、豊富な試乗車も
アルプスあづみのセンチュリーライドもう一つの特徴として、スペシャライズド・ジャパンが特別協賛についていることも挙げられるだろう。毎年竹谷賢二アドバイザーによる事前講習会や豊富に用意された試乗車が好評を博している。昨年好評であった、スペシャライズドの高性能レーシングタイヤ「S-WORKS TURBO」が2本セットになった160kmコース参加プラン(S組)は今年も継続されている。
タイヤの詳細については別ページを参照頂きたいが、高性能タイヤをおトクに試すことのできる絶好の機会。申込み者には、参加案内に同封してタイヤが事前に送付されるという。
■エントリー方法も変更。1次申込(抽選)は2月1日、2次申込(先着)2月26日から
さて、そんな魅力的なAACRだが、人気の高まりに合わせ、より多くのサイクリストに出場機会を設けるために今年からエントリー方法が抽選と先着を組み合わせた方式へと変更となった。
抽選方式となる第1次申込は2月1日(日)の18:00から2月8日(日)18:00までエントリーを受け付けている。当選発表は2月16日(月)に当選者にメールで知らされる予定だ。
2月26日(木)18:00から開始となる第2次申込は先着順となり、定員に達し次第終了となる。人気の大会だけに、たくさんの申し込みがあることが予想されるため、参加を考えている人はスケジュールには注意されたい。エントリーはスポーツエントリー内申し込みページから。
また、安全面に配慮し多くの大会規則が変更されていることも注意されたい。ディスクホイールやヘルメットへの装飾、仮装等が禁止され、安全のために新たなルールが設定されているので、参加される方は一度新たな大会規則を熟読したほうが良いだろう。
■アルプスあづみのセンチュリーライド2015開催概要
開催日:5月23日(土、ウェルカムイベント&受付)、5月24日(日、大会当日)
コース:160km、120km、80km、サイクルトレインコース
募集定員:160kmS組200名、160km600名、サイクルトレインコース100名、120km400名、80km200名
参加費:
160km1組・2組・3組/120km/80km:高校生以上9,000円、ファミリー14,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
160km S組:高校生以上19,000円、ファミリー34,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
サイクルトレインコース:高校生以上12,000円、ファミリー20,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
応援バスコース:中学生以上3,000円、3歳~小学生以下1,500円 3歳以下無料(最小催行人数20名)
第1次申込期間(抽選):2015年2月1日(日)18:00~2015年2月8日(日)18:00
第2次申込期間(先着):2015年2月26日(木)18:00~3月2日(月)18:00
年々人気を増し、今年で7回目の開催となった「アルプスあづみのセンチュリーライド」(以下、AACR)。安曇野の美しい自然とグルメ、そして地元の人々の温かいおもてなしの心が高い人気を集める原動力となっている地域密着型のロングライドイベントだ。
7年目となる今年のテーマは「100%の安全」。そのために、カテゴリ設定から各コースのルート、参加者人数や申し込み方法、大会規則に至るまで、多くの点で新たな対策が施された。
もっとも大きな変更点となるのが、昨年まで用意されていた最短カテゴリである40kmコースが廃止とされたこと。
どのコースも遠くに広がる冠雪した北アルプスの山々と、長閑な田園風景のコントラストが魅力的なルートに設定されている。一足遅く訪れる信州の濃密な新緑のなか、爽やかな春風に吹かれながらのサイクリングはきっと強く思い出に残るものとなるだろう。
スタート/ゴールとなるのは去年と同じ、梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。オリンピック代表などかつての日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏が手がけるコースは、今年もアップデートが加えられ、より安全で安心して走行できるルートへと変更された。
選手時代から信州に拠点を置き、安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするコースは計4つ。センチュリー(100マイル=160km)ライドの意味を持つ大会最長距離を誇る160kmコース(獲得標高1500m)、平坦基調の120kmコースと80kmコースの3つに加えて、行きは自転車、帰りは電車と「AACR」の美味しいトコどりをした94kmを走るサイクルトレインコース。では、それぞれのコース詳細を紹介してゆこう。
■走りごたえはそのままに。より安全になった4つのルート
AACRのコースは実は毎年少しづつ変更が加えられている。車の交通量が少なく道幅が広いルートを中心に、厄介な右折が少ないサイクリスト目線に立ったルーティングを洗練させてきた。その中でも特に今年は各コース共に大幅な変更が加えられている。
比較的体力が残っているうちに、登りを頑張り、後半は緩やかに下るという、自然に最適なペース配分ができるようなコースプロファイルとされているAACR。それでは、リニューアルされたコースの全4ルートを紹介しよう。
160kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り、大町までは比較的平坦なルートで幕開ける160kmコース。昨年は大町から山岳ルートへ入ったが、今年は一路仁科三湖へと向かう。山場として有名だった「美麻トンネルの旧道」はカットされ、今年は白馬ジャンプ台を折り返してからが頑張りどころだ。
新たなルートとなる松川の左岸から大出へとかけては、白馬三山の景観が望めるという。そこから「嶺方(みねがた)」「佐野坂(さのさか)」「美麻(みあさ)」と3セットの登りをこなせば、後は下り基調の復路を梓水苑へと戻るだけ。登りが増えたようだが、獲得標高は昨年とほぼ変わらない1,500mとなっているので、安心してエントリーできる。
サイクルトレインコース
昨年に新設され、人気を集めたサイクルトレインコース。昨年は160kmと大町付近で別れたものの、今年は160kmとほぼ同じルートを走ることとなる。梓水苑から大町、仁科三湖を過ぎ、白馬へ。160kmと同じく、松川の左岸から大出を走ってから白馬駅へと向かっていく。
昨年より距離は少し伸びて94kmとなっている。ほぼ走行距離の変わらない80kmコースと比べると、風光明媚な「AACR」のハイライトである白馬周辺を堪能できる。復路は白馬駅から一日市場(ひといちば)駅まで大糸線の電車でゆったりと鉄道の旅を楽しむことができる。
列車はイベント参加者のためだけの貸切であるから、輪行袋への収納などわずらわしい作業は一切なし。自転車をそのまま車内に持ち込むことができるのは嬉しいポイント。従来初心者には少し遠かった白馬の絶景が身近になる、嬉しいコースだ。
120kmコース
梓水苑から安曇野を北へ走り大町までは比較的平坦なルート。昨年の踏ん張りどころである大町ダムから日向山への坂がカットされ、木崎湖へのアプローチは少し容易になっている。木崎湖からは大町美麻エイドまでは登りとなっているが、そこを乗り越えれば復路は下り基調の快適なコースが続く。獲得標高はこちらも昨年とほぼ変わらない980mと手ごろな難易度。
80kmコース
梓水苑から比較的平坦なルートを北へ。乳川(ちがわ)の橋を渡ってから大町エイドまでの4kmが頑張りポイントだ。国営アルプスあづみの公園の中にある大町エイドで十分栄養補給をして復路へと入る。その後は新しく加わった「穂高福祉センター」エイドで休憩し、リンゴ畑を抜けて梓水苑へゴール。初心者・ファミリーで楽しめる獲得標高550mのコース。
■信州の特産物を味わえる充実のエイドステーション
「AACR」の人気が高いもう一つの秘訣といえるのが、エイドステーションで振る舞われる美味しい補給食。地元信州で採れた新鮮な野菜を使ったお漬け物や生野菜、おにぎりやおざんざといった、AACRならではのグルメがサイクリストたちを迎えてくれる。
グルメを前面に押し出したキャッチコピーこそないものの、エイドステーションの品ぞろえの充実ぶりはもはや他大会のグルメフォンドカテゴリーに匹敵するレベルで、脚だけでなくお腹も満足させてくれる。
また、コースを実際に走る方以外に向けた「応援バスツアー」プランも用意されている。こちらは実際にコースを走る人を応援しながら、160kmコースをバスで巡るというもの。安全のため一部走行ルートは異なるものの、エイドステーションに立ち寄って、参加者と一緒にエイドのグルメを味わうこともできるという、他のイベントには無い心遣いがファミリーに嬉しい。参加料金には白馬ジャンプ台の入場料や、国営アルプスあづみの公園の入場料も含まれており、ライダーとはまた違った目線で観光を楽しむことができる。
■スペシャライズドが特別協賛 高性能タイヤで走れる参加パッケージや、豊富な試乗車も
アルプスあづみのセンチュリーライドもう一つの特徴として、スペシャライズド・ジャパンが特別協賛についていることも挙げられるだろう。毎年竹谷賢二アドバイザーによる事前講習会や豊富に用意された試乗車が好評を博している。昨年好評であった、スペシャライズドの高性能レーシングタイヤ「S-WORKS TURBO」が2本セットになった160kmコース参加プラン(S組)は今年も継続されている。
タイヤの詳細については別ページを参照頂きたいが、高性能タイヤをおトクに試すことのできる絶好の機会。申込み者には、参加案内に同封してタイヤが事前に送付されるという。
■エントリー方法も変更。1次申込(抽選)は2月1日、2次申込(先着)2月26日から
さて、そんな魅力的なAACRだが、人気の高まりに合わせ、より多くのサイクリストに出場機会を設けるために今年からエントリー方法が抽選と先着を組み合わせた方式へと変更となった。
抽選方式となる第1次申込は2月1日(日)の18:00から2月8日(日)18:00までエントリーを受け付けている。当選発表は2月16日(月)に当選者にメールで知らされる予定だ。
2月26日(木)18:00から開始となる第2次申込は先着順となり、定員に達し次第終了となる。人気の大会だけに、たくさんの申し込みがあることが予想されるため、参加を考えている人はスケジュールには注意されたい。エントリーはスポーツエントリー内申し込みページから。
また、安全面に配慮し多くの大会規則が変更されていることも注意されたい。ディスクホイールやヘルメットへの装飾、仮装等が禁止され、安全のために新たなルールが設定されているので、参加される方は一度新たな大会規則を熟読したほうが良いだろう。
■アルプスあづみのセンチュリーライド2015開催概要
開催日:5月23日(土、ウェルカムイベント&受付)、5月24日(日、大会当日)
コース:160km、120km、80km、サイクルトレインコース
募集定員:160kmS組200名、160km600名、サイクルトレインコース100名、120km400名、80km200名
参加費:
160km1組・2組・3組/120km/80km:高校生以上9,000円、ファミリー14,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
160km S組:高校生以上19,000円、ファミリー34,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
サイクルトレインコース:高校生以上12,000円、ファミリー20,000円(※ファミリーは成人1名と小中学生1名)
応援バスコース:中学生以上3,000円、3歳~小学生以下1,500円 3歳以下無料(最小催行人数20名)
第1次申込期間(抽選):2015年2月1日(日)18:00~2015年2月8日(日)18:00
第2次申込期間(先着):2015年2月26日(木)18:00~3月2日(月)18:00