クリテリウムだけでなくTT、エンデューロ、そして白熱する子どもたちのレースまであるのが長良川クリテ。その気になれば1度の申し込みで最大4レースに出場できるお得な大会だ。12月6・7日に開催された大会の模様とともにその魅力をお伝えしよう。
雪化粧の山々が望める長良川沿いのコース。アンダー12レース photo:Hideaki TAKAGI
2014年にサイクルロードレース協会(CRRA)が主催する大会は、東西合わせて13戦。その中でもクローズドエリアでのクリテリウムが中心となっている。その多くがクリテリウムだけでなくタイムトライアルやエンデューロ、子どもたちのレースなど多種目を実施している。
そしてそれらで上位にはいった参加者はさらに”決勝”レースへ出られるようになっている。今回レポートする冬の長良川クリテも1レース5,000円のエントリーでクラスにより上位者は、個人TT、本戦、ネックス杯ラウンド1or2、ネックス杯ラウンド3と最大4戦出場できる、とてもお徳感が強い大会だ。
TTバイク活躍の個人タイムトライアル。 1位の吉原健太郎(手前、DESTRA) photo:Hideaki TAKAGI
今年は12月6日(土)にチームTTとエンデューロが、7日(日)に各種クリテリウム等、2日間にわたってレースが行なわれた。レースに先立ってまず行われるのが、マトリックスパワータグの選手たちによる恒例の安全講習会。これは、毎回必ず行なわれているもので、そのためもあってこのチャレンジリーグは落車が少ないのが大きな特長だ。
長良川は長方形のコースで風も強いため集団でのレース展開になるのが普通だが、それでも今年の冬大会におけるレースでの落車はゼロ。楽しみながら、安全に集団走行のスキルを身につけられるまたとない機会といえるだろう。なお同様の趣旨で大阪・堺浜で堺浜クリテトライアルレースが今冬3戦行われる。第1戦は12月21日(日)で申し込みは締め切っているものの、1月7日(水)に行われる第2戦は現在申し込み受付中だ。
さて、それでは2日間の様子をフォトレポートでお届けしよう。
12月6日(土)1日目
チームタイムトライアル
チームタイムトライアル 1位 大垣ピストンズ 梅 ウエサカ 21分22秒202 photo:Hideaki TAKAGI
チームタイムトライアル 表彰 photo:Hideaki TAKAGI
ロングコース1周5.1kmを3周する15.3kmで行なわれたチームタイムトライアル。北よりの風が吹くなか、平均時速42.95km、21分22秒202で優勝したのは3人で出走した大垣ピストンズ 梅 ウエサカ。上位にはいった3チーム全員がTTバイクでの出走。
今回出場した全31名のうちなんと半数の16名がTTバイクを使用していた。直線の平坦路ということでTTバイクの恩恵を最も受けることができるコースだが、年を追うごとにつれてその数はどんどんと増えている。いまやTT=TTバイクが常識といえるだろう。
1位 大垣ピストンズ 梅 ウエサカ 21分22秒202
2位 T-carsCyclingTeam +01秒60
3位 TEAM 光魂 +09秒35
60分エンデューロ
60分エンデューロ スタート photo:Hideaki TAKAGI
60分エンデューロ ゴール、今村和弘が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
冬型の気圧配置による強めの北風に加えて、冷たい小雨そして時折みぞれまでもが降る厳しいコンディションとなった60分エンデューロだったが、なんと出場者全員が完走。多少の抜けだしは見られたものの、大きな動きは発生せず、集団でのレース展開となった。最終周回での勝負は、それまでも積極的に先頭を引いて力を見せつけていた今村和弘が制した。
1位 今村和弘 1時間01分45秒
2位 亀山隆志(名岐ベント)+02秒
3位 舟越浩 +03秒
4位 宇佐美真一(Team まんま)
5位 伊東博文 +04秒
6位 木全崇人 +05秒
12月7日(日)2日目
個人タイムトライアル
個人タイムトライアル 2位の藤田久司(CARO SPORT) photo:Hideaki TAKAGI
個人タイムトライアル 3位の福田佑紀(OKDJP/ACCEL) photo:Hideaki TAKAGI
クリテリウム申し込み者ならばなんと無料で参加できる個人TT。先着50名、ミドルコースの2.6kmで行なわれ、後半の上位クラス者のほとんはチームタイムトライアル同様、TTバイクでの出走。優勝は平均時速44.36km 3分30秒965で走り抜けた吉原健太郎(DESTRA)。
1位 吉原健太郎(DESTRA)3分30秒965
2位 藤田久司(CARO SPORT)+07秒
3位 福田佑紀(OKDJP/ACCEL)+10秒
ビギナーⅡ 三文字慶太(Team DTK)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ビギナーⅠ 1組 松邨優一(松邨柔道クラブ)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ビギナーⅠ 2組 中村友哉(チームナカムラ)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
スポーツⅡ 1組 秋葉裕司(CUBE)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
スポーツⅡ 2組 川嶋祐輔(チーム中村)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
スポーツⅠ 伊東佑梧(朝明高校自転車競技部)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ビギナーⅡ 7.8km
1位 三文字慶太(Team DTK)14分00秒
2位 中條雅文 +02秒
3位 火島謙
ビギナーⅠ 10.4km
1組
1位 松邨優一(松邨柔道クラブ)18分46秒
2位 末澤正太郎
3位 杉浦洋輔(ユーロード)+01秒
2組
1位 中村友哉(チームナカムラ)18分06秒
2位 吉野健佑(チーム米俵)+01秒
3位 片山仁(宇陀サイクルレーシング)
スポーツⅡ 13.0km
1組
1位 秋葉裕司(CUBE)23分12秒
2位 梶野秀忠(DENSO RACING)
3位 江見慎司 +02秒
2組
1位 川嶋祐輔(チーム中村)22分14秒
2位 石大洋志
3位 西村俊宏(balba金沢)+01秒
スポーツⅠ 15.6km
1位 伊東佑梧(朝明高校自転車競技部)26分58秒
2位 宮崎直樹(TEAM DEVELTEAD)
3位 藤田久司(CARO SPORT)
ネックス杯ラウンド1 中條雅文が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ネックス杯ラウンド2 川嶋祐輔(チーム中村)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
エリート 所司純一(右、C.C.じゃがいも)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ネックス杯ラウンド3 佐藤大紀(知立高校)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI
ネックス杯ラウンド1 6.5km
お楽しみの大じゃんけん大会 photo:Hideaki TAKAGI
ジャパンカップクリテリウムにも登場した熱い応援バナー photo:Hideaki TAKAGI1位 中條雅文 10分01秒
2位 大沼英人(Team DTK)
3位 中村友哉(チームナカムラ)+01秒
ネックス杯ラウンド2 6.5km
1位 川嶋祐輔(チーム中村)11分00秒
2位 五味大征(チーム中村)+01秒
3位 松邨浩樹(松邨柔道クラブ)
エリート 31.2km
1位 所司純一(C.C.じゃがいも)53分20秒
2位 大友皓平(淡路景観園芸学校)
3位 西原裕太郎(宇陀サイクルレーシング)+02秒
ネックス杯ラウンド3 6.5km
1位 佐藤大紀(知立高校)9分13秒
2位 川嶋祐輔(チーム中村)
3位 所司純一(C.C.じゃがいも)
photo&text:高木秀彰

2014年にサイクルロードレース協会(CRRA)が主催する大会は、東西合わせて13戦。その中でもクローズドエリアでのクリテリウムが中心となっている。その多くがクリテリウムだけでなくタイムトライアルやエンデューロ、子どもたちのレースなど多種目を実施している。
そしてそれらで上位にはいった参加者はさらに”決勝”レースへ出られるようになっている。今回レポートする冬の長良川クリテも1レース5,000円のエントリーでクラスにより上位者は、個人TT、本戦、ネックス杯ラウンド1or2、ネックス杯ラウンド3と最大4戦出場できる、とてもお徳感が強い大会だ。

今年は12月6日(土)にチームTTとエンデューロが、7日(日)に各種クリテリウム等、2日間にわたってレースが行なわれた。レースに先立ってまず行われるのが、マトリックスパワータグの選手たちによる恒例の安全講習会。これは、毎回必ず行なわれているもので、そのためもあってこのチャレンジリーグは落車が少ないのが大きな特長だ。
長良川は長方形のコースで風も強いため集団でのレース展開になるのが普通だが、それでも今年の冬大会におけるレースでの落車はゼロ。楽しみながら、安全に集団走行のスキルを身につけられるまたとない機会といえるだろう。なお同様の趣旨で大阪・堺浜で堺浜クリテトライアルレースが今冬3戦行われる。第1戦は12月21日(日)で申し込みは締め切っているものの、1月7日(水)に行われる第2戦は現在申し込み受付中だ。
さて、それでは2日間の様子をフォトレポートでお届けしよう。
12月6日(土)1日目
チームタイムトライアル


ロングコース1周5.1kmを3周する15.3kmで行なわれたチームタイムトライアル。北よりの風が吹くなか、平均時速42.95km、21分22秒202で優勝したのは3人で出走した大垣ピストンズ 梅 ウエサカ。上位にはいった3チーム全員がTTバイクでの出走。
今回出場した全31名のうちなんと半数の16名がTTバイクを使用していた。直線の平坦路ということでTTバイクの恩恵を最も受けることができるコースだが、年を追うごとにつれてその数はどんどんと増えている。いまやTT=TTバイクが常識といえるだろう。
1位 大垣ピストンズ 梅 ウエサカ 21分22秒202
2位 T-carsCyclingTeam +01秒60
3位 TEAM 光魂 +09秒35
60分エンデューロ


冬型の気圧配置による強めの北風に加えて、冷たい小雨そして時折みぞれまでもが降る厳しいコンディションとなった60分エンデューロだったが、なんと出場者全員が完走。多少の抜けだしは見られたものの、大きな動きは発生せず、集団でのレース展開となった。最終周回での勝負は、それまでも積極的に先頭を引いて力を見せつけていた今村和弘が制した。
1位 今村和弘 1時間01分45秒
2位 亀山隆志(名岐ベント)+02秒
3位 舟越浩 +03秒
4位 宇佐美真一(Team まんま)
5位 伊東博文 +04秒
6位 木全崇人 +05秒
12月7日(日)2日目
個人タイムトライアル


クリテリウム申し込み者ならばなんと無料で参加できる個人TT。先着50名、ミドルコースの2.6kmで行なわれ、後半の上位クラス者のほとんはチームタイムトライアル同様、TTバイクでの出走。優勝は平均時速44.36km 3分30秒965で走り抜けた吉原健太郎(DESTRA)。
1位 吉原健太郎(DESTRA)3分30秒965
2位 藤田久司(CARO SPORT)+07秒
3位 福田佑紀(OKDJP/ACCEL)+10秒






ビギナーⅡ 7.8km
1位 三文字慶太(Team DTK)14分00秒
2位 中條雅文 +02秒
3位 火島謙
ビギナーⅠ 10.4km
1組
1位 松邨優一(松邨柔道クラブ)18分46秒
2位 末澤正太郎
3位 杉浦洋輔(ユーロード)+01秒
2組
1位 中村友哉(チームナカムラ)18分06秒
2位 吉野健佑(チーム米俵)+01秒
3位 片山仁(宇陀サイクルレーシング)
スポーツⅡ 13.0km
1組
1位 秋葉裕司(CUBE)23分12秒
2位 梶野秀忠(DENSO RACING)
3位 江見慎司 +02秒
2組
1位 川嶋祐輔(チーム中村)22分14秒
2位 石大洋志
3位 西村俊宏(balba金沢)+01秒
スポーツⅠ 15.6km
1位 伊東佑梧(朝明高校自転車競技部)26分58秒
2位 宮崎直樹(TEAM DEVELTEAD)
3位 藤田久司(CARO SPORT)




ネックス杯ラウンド1 6.5km


2位 大沼英人(Team DTK)
3位 中村友哉(チームナカムラ)+01秒
ネックス杯ラウンド2 6.5km
1位 川嶋祐輔(チーム中村)11分00秒
2位 五味大征(チーム中村)+01秒
3位 松邨浩樹(松邨柔道クラブ)
エリート 31.2km
1位 所司純一(C.C.じゃがいも)53分20秒
2位 大友皓平(淡路景観園芸学校)
3位 西原裕太郎(宇陀サイクルレーシング)+02秒
ネックス杯ラウンド3 6.5km
1位 佐藤大紀(知立高校)9分13秒
2位 川嶋祐輔(チーム中村)
3位 所司純一(C.C.じゃがいも)
photo&text:高木秀彰
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