2014/11/17(月) - 09:00
小田急・本厚木駅から徒歩5分の場所に位置する「スペシャライズド・ラウンジ」がリニューアルオープン。マウンテンバイクXCで全日本王者を4度獲得した竹谷賢二さんがプロデュースし、「サイクリストのハブ」として生まれ変わったこの施設。オープニングパーティーの模様と併せて紹介する。
抜群のライド環境が揃う丹沢山系にほど近い、小田急線の本厚木駅から徒歩5分の場所に位置するスペシャライズド・ラウンジ。特急ロマンスカーを使えば新宿駅から最短42分、車でも東名高速 厚木I.C.から車で約15分と都心からのアクセスも良好だ。
もともとはスペシャライズド・ジャパン本社屋の1階で、ショールームとして機能していたこの施設だが、10月1日(水)にリニューアルオープン。竹谷賢二さんが興した「Endurelife(エンデュアライフ)」社とタッグを組み、フィッティング、展示、試乗、学び、遊びの5つのエクスペリエンスを提供する「サイクリストのハブ」として生まれ変わった。
「Endurelife」社のコンセプトは3つ。「Life is ageless=エンデュランススポーツを通して「生涯現役」エイジレスなアスリートを増やしていくこと」「Life is Challenge=挑戦を生涯現役で続けるために怪我、故障なく、限られた時間の中で効果的、効率的にスキルアップできるよう、必要な様々な機会を提供していくこと」「Life is endurance=私達自らが挑戦、向上に熱心な「生涯現役」のロールモデルであり続け、共感、実践してくれるエイジレスアスリートを増やしていくこと」を掲げ、サイクルスポーツやトライアスロンの普及や啓蒙活動をおこなっていくという。
そんな同社のスタッフは竹谷さんに加え、Body Geometry FIT with Retülのテクニシャン資格を有し、自身もトライアスリートである松田航介さんの2名。それぞれのプロフィールを下記に紹介しよう。
竹谷さんはサラリーマンとして一般企業に勤めながらMTB競技活動を始め、1999年にチーム・スペシャライズドに加入。アジアNo.1の実力者として、4度のXC全日本王者を始め、2002年釜山アジア大会&2004年MTBアジア選手権制覇、アテネオリンピック出場など、スペシャライズドのバイクと共に多くの勝利を飾った。2009年の全日本選手権で一線を退くも、その後も競技活動を続行し、MTBはもちろんのこと、2012年からはトライアスロンに参戦開始し同年から3年連続でハワイ・コナで開催されるアイアンマン・ワールドチャンピオンシップを完走。現在もベストタイム更新を目指して日々トレーニングを行っている。
松田さんは日本体育大学入学後にトライアスロンを始め、在学中にインカレに3度出場。好きなパートはバイクで、卒業後はメカ好きであることも高じてサイクルショップのスタッフとして経験を積む。その傍らで競技活動を続け、知識や経験を蓄えると共にBody Geometry FIT with Retülのテクニシャン資格も取得。今後は現在取り組んでいるオリンピックディスタンスに加えて、今後はロングディスタンスやMTBなどにも挑戦していくという。
さて、11月3日(月)に開催されたオープニング・レセプションには約40名が参加し、華々しいスタートを切った。まず、Endurelifeのコンセプトと実際の活動内容がが竹谷さんから語られた。
オープニングのあとは、同社が行うサービスの柱の1つとなる「Body Geometry FIT with Retül」の公開フィッティングが行われた。今回は時間が無かったため、重要な箇所を抑えた1時間程度の短縮版で開催されたが、ライダーの身体的特徴を把握するアセスメントから、ポジションの決め方の基本的な方針、マシンを用いたフィッティングと一連の流れが解説され、その趣旨や重要性を理解するには充分。参加者の半分以上がBody Geometry FIT未経験であったが、これを機に受けてみたいという感想が多く聞かれ、中にはすぐに予約してしまった方も。
今回は特にフィッティングが重要視されるTT/トライアスロンバイクのフィッティングが題材に。その中で竹谷さんは「閉鎖された道路を走るプロのフォームはそもそも参考にしてはならないし、身体だって全く異なるためカンチェラーラやマッカの様にはなれない」と注釈。その上で「適切かつ快適な乗り方ができるか、無理なくDHポジションを維持できるかが重要。」とコメント。そして、Retülの真骨頂であるフィッティングバイク「MUVE」と3Dモーションキャプチャーシステムのデモンストレーションも行われ、こちらにも大きな注目が集まった。
なお、今回の公開フィッティングでは、竹谷さんがフィッティングを受けるライダー役で、竹谷さんと同じくEndurelifeでフィッターを努め、自身もトライアスリートであるスタッフの松田航介さんがフィッター役に。現在Body Geometry FITを行うサイクルショップは全国的にも増加しているが、「2人とも人体に精通していることが強みです。ですので、痛みや不快感の問題を根本から解決できます」と松田さんは説明する。
また、フィッティング後に実走を重ねてから行うフォローフィットについて「MUVEの様なフィッティングマシンを使用したとしても、実走した際とのフィーリングに差が生じてしまいます。そこでフォローフィットを行うことでその差を低減し、快適なポジションへと近づけていくのです」と重要性を改めて説いた。公開フィッティングの後には手軽に過程でもできるトレーニングの方法や、自転車以外でのトレーニングの指針などサラリーマンながら日本の頂点に上り詰めた竹谷さんのノウハウがレクチャーされた。
この後、昼食を挟んで竹谷さんのトークショーが行われ、話題は先日3度目の感想を果たしたハワイ・アイアンマンの振り返りとや今後の目標から、自身が行う活動やEndurelifeのヴィジョンにまで及んだ。最後には参加者全員を対象としたスペシャライズド製品の抽選会や、スペシャライズド・ジャパンからのサプライズでバースデーケーキを用意しての竹谷さんの誕生日会が行われ、イベントはお開きとなった。
舗装路とオフロードを問わず、関東でも屈指のライド環境が揃う丹沢山系から直ぐの場所に位置するスペシャライズド・ラウンジ。既に開始されているフィッティングや、スペシャライズド製品の購入相談に加え、来年1月からは試乗会やスクール、ライドイベントが始まるとのこと。トップレベルで活躍しながらも、サラリーマン時代の経験から非常に一般サイクリストに近い目線を持つ竹谷さんなら、きっと、多くのサイクリストのレベルを1段上に引き上げてくれることだろう。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO, Yuya.Yamamoto
抜群のライド環境が揃う丹沢山系にほど近い、小田急線の本厚木駅から徒歩5分の場所に位置するスペシャライズド・ラウンジ。特急ロマンスカーを使えば新宿駅から最短42分、車でも東名高速 厚木I.C.から車で約15分と都心からのアクセスも良好だ。
もともとはスペシャライズド・ジャパン本社屋の1階で、ショールームとして機能していたこの施設だが、10月1日(水)にリニューアルオープン。竹谷賢二さんが興した「Endurelife(エンデュアライフ)」社とタッグを組み、フィッティング、展示、試乗、学び、遊びの5つのエクスペリエンスを提供する「サイクリストのハブ」として生まれ変わった。
「Endurelife」社のコンセプトは3つ。「Life is ageless=エンデュランススポーツを通して「生涯現役」エイジレスなアスリートを増やしていくこと」「Life is Challenge=挑戦を生涯現役で続けるために怪我、故障なく、限られた時間の中で効果的、効率的にスキルアップできるよう、必要な様々な機会を提供していくこと」「Life is endurance=私達自らが挑戦、向上に熱心な「生涯現役」のロールモデルであり続け、共感、実践してくれるエイジレスアスリートを増やしていくこと」を掲げ、サイクルスポーツやトライアスロンの普及や啓蒙活動をおこなっていくという。
そんな同社のスタッフは竹谷さんに加え、Body Geometry FIT with Retülのテクニシャン資格を有し、自身もトライアスリートである松田航介さんの2名。それぞれのプロフィールを下記に紹介しよう。
竹谷さんはサラリーマンとして一般企業に勤めながらMTB競技活動を始め、1999年にチーム・スペシャライズドに加入。アジアNo.1の実力者として、4度のXC全日本王者を始め、2002年釜山アジア大会&2004年MTBアジア選手権制覇、アテネオリンピック出場など、スペシャライズドのバイクと共に多くの勝利を飾った。2009年の全日本選手権で一線を退くも、その後も競技活動を続行し、MTBはもちろんのこと、2012年からはトライアスロンに参戦開始し同年から3年連続でハワイ・コナで開催されるアイアンマン・ワールドチャンピオンシップを完走。現在もベストタイム更新を目指して日々トレーニングを行っている。
松田さんは日本体育大学入学後にトライアスロンを始め、在学中にインカレに3度出場。好きなパートはバイクで、卒業後はメカ好きであることも高じてサイクルショップのスタッフとして経験を積む。その傍らで競技活動を続け、知識や経験を蓄えると共にBody Geometry FIT with Retülのテクニシャン資格も取得。今後は現在取り組んでいるオリンピックディスタンスに加えて、今後はロングディスタンスやMTBなどにも挑戦していくという。
さて、11月3日(月)に開催されたオープニング・レセプションには約40名が参加し、華々しいスタートを切った。まず、Endurelifeのコンセプトと実際の活動内容がが竹谷さんから語られた。
オープニングのあとは、同社が行うサービスの柱の1つとなる「Body Geometry FIT with Retül」の公開フィッティングが行われた。今回は時間が無かったため、重要な箇所を抑えた1時間程度の短縮版で開催されたが、ライダーの身体的特徴を把握するアセスメントから、ポジションの決め方の基本的な方針、マシンを用いたフィッティングと一連の流れが解説され、その趣旨や重要性を理解するには充分。参加者の半分以上がBody Geometry FIT未経験であったが、これを機に受けてみたいという感想が多く聞かれ、中にはすぐに予約してしまった方も。
今回は特にフィッティングが重要視されるTT/トライアスロンバイクのフィッティングが題材に。その中で竹谷さんは「閉鎖された道路を走るプロのフォームはそもそも参考にしてはならないし、身体だって全く異なるためカンチェラーラやマッカの様にはなれない」と注釈。その上で「適切かつ快適な乗り方ができるか、無理なくDHポジションを維持できるかが重要。」とコメント。そして、Retülの真骨頂であるフィッティングバイク「MUVE」と3Dモーションキャプチャーシステムのデモンストレーションも行われ、こちらにも大きな注目が集まった。
なお、今回の公開フィッティングでは、竹谷さんがフィッティングを受けるライダー役で、竹谷さんと同じくEndurelifeでフィッターを努め、自身もトライアスリートであるスタッフの松田航介さんがフィッター役に。現在Body Geometry FITを行うサイクルショップは全国的にも増加しているが、「2人とも人体に精通していることが強みです。ですので、痛みや不快感の問題を根本から解決できます」と松田さんは説明する。
また、フィッティング後に実走を重ねてから行うフォローフィットについて「MUVEの様なフィッティングマシンを使用したとしても、実走した際とのフィーリングに差が生じてしまいます。そこでフォローフィットを行うことでその差を低減し、快適なポジションへと近づけていくのです」と重要性を改めて説いた。公開フィッティングの後には手軽に過程でもできるトレーニングの方法や、自転車以外でのトレーニングの指針などサラリーマンながら日本の頂点に上り詰めた竹谷さんのノウハウがレクチャーされた。
この後、昼食を挟んで竹谷さんのトークショーが行われ、話題は先日3度目の感想を果たしたハワイ・アイアンマンの振り返りとや今後の目標から、自身が行う活動やEndurelifeのヴィジョンにまで及んだ。最後には参加者全員を対象としたスペシャライズド製品の抽選会や、スペシャライズド・ジャパンからのサプライズでバースデーケーキを用意しての竹谷さんの誕生日会が行われ、イベントはお開きとなった。
舗装路とオフロードを問わず、関東でも屈指のライド環境が揃う丹沢山系から直ぐの場所に位置するスペシャライズド・ラウンジ。既に開始されているフィッティングや、スペシャライズド製品の購入相談に加え、来年1月からは試乗会やスクール、ライドイベントが始まるとのこと。トップレベルで活躍しながらも、サラリーマン時代の経験から非常に一般サイクリストに近い目線を持つ竹谷さんなら、きっと、多くのサイクリストのレベルを1段上に引き上げてくれることだろう。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO, Yuya.Yamamoto
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