2014/09/06(土) - 09:30
その美しさから「球美(くみ)の島」と呼ばれる冲縄の離島、久米島を走る「シュガーライド久米島」。離島の魅力たっぷりで、初心者からロングライド派まで満足できるコースとおもてなしで満足させてくれるリゾートライドだ。
シュガーライド久米島のハイライトスポットである「ミーフガー」 陽光に輝く草原と青い海のコントラストが眩しい
奥武島にかかる橋を走る。交通量の少ない島のライドは初心者でも安心して走れる
宇江城からの林道。久米島内陸部のアップダウンは厳しい 沖縄本島から空路でおよそ30分の距離にある離島、久米島。古民家や沖縄らしい自然を始めとして、古き良き琉球の文化を現在に色濃く伝える島は、古来より"球美(くみ)の島"と呼ばれてきた。そんな久米島で開催されるのが「シュガーライド久米島」だ。
島1周はおよそ23kmと短いながら、コースどりの工夫により、島の隅々までを味わい尽くす絶妙のコース設定で楽しませてくれるのがシュガーライドの特徴だ。アップダウンに富んだ島の道路を使うため、ロングコースの部を走れば名前のように甘いライドとはいかず、アスリートでさえたっぷり満足させてくれる大会だ。
4度目となる今大会は、開催日を大きく前倒しする。前回大会は3月に行われたが、今回は11月30日の開催となる。本州ではすでに冬装備の出番となるころだろうが、久米島では天気次第では半袖でも大丈夫。久米島の11月は平均気温22.1℃と走りやすい気候だ。
シュガーライド久米島には、125km チャレンジコース、90kmのアスリートコース、45kmのぐるっと一周コースの3部門、そしてプレイベントとして「島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング」が用意される。
新しく用意された「島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング」は、沖縄の原風景が色濃く残る久米島の路地裏を、島人(しまんちゅ)ガイドと一緒にゆっくり巡るプレイベント。ゆったりと穏やかに流れる島の時間を、島人ガイドとゆんたくしながら、少人数グループでのサイクリング。フクギ並木の路地裏、歴史的建造物が多く残る集落、ちょっぴり厳しい坂。シュガーライド久米島の本大会への参加だけでは知ることのできない、島の素朴な風景や文化を肌で感じることができる。
久米島は小さいながら変化に富んでいる島だ。前回大会からスタート&ゴール地点になったのは、両側が海の橋を渡る小島、奥武島(おうじま)だ。久米島空港の脇を抜け、気持ちのいい海岸線を飛ばした先の海沿いにある、久米島一の風光明媚スポット「ミーフガー」は125kmコースなら何度も訪れることになる。島の南側は穏やかな海岸線沿いに走ることになるが、北海岸線では海風が強く吹けば日本海を思わせるほどの荒波がたつことも。
イーフビーチへ向けて海に落ちるようなダウンヒル
朝日を浴びて走り出す。久米島の日の出は遅い
コンクリート簡易舗装の激坂から始まるアーラ林道
お昼に振る舞われた久米島そば。まぁさん(美味しい)! 花の咲くだるま山林道を走りぬけ、「レッドカーペット区間」と呼ばれる厳しい勾配の坂道を越え、自衛隊駐屯地の敷地内を通る特別許可をもらって到達する島の最高標高地点の宇江城(うえぐすく)は標高310m。太平洋に向けて展望の開けた比屋定バンタから「はての浜」を眺め、ちゅらフクギの並木と、味わいある民家集落を走り抜ける。アップダウンの厳しいアーラ林道は、桜並木のトンネルを抜ける厳しくも美しい小路だ。
久米島がサイクルイベントに向いている理由はいくつかある。まずはコース上にある信号がたった2つのみということから分かる通り、普段から交通量が少ないこと。そして大会日は島をあげての協力でサイクリストの走りやすさと安全に配慮してくれるのだ。
充実のランチは奥武島で海を観ながら供される予定だ。そして、美味しく・楽しいのは各エイドステーションに用意される補給食の数々。あったかいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子、汗で失われる塩分の補給に「球美の塩(海洋深層水の塩)」、糖分補給にはサトウキビ。そしてクレープ菓子のような「ぽーぽー焼き」など、島ならではのグルメの楽しみがたっぷり。補給食に何が用意されるかは当日走ってのお楽しみだ。
エイドでは地元の中学生などがお手伝いしてくれるのも楽しい。素晴らしいロケーションとともに、島の人たちのおもてなしで思う存分サイクリングを楽しむことができるのだ。
そして大会終了後のアフターパーティは、沖縄民謡のエイサーを聴きながら参加者皆でカチャーシーを踊る、楽しい宴だ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーに舌鼓を打つごきげんなパーティだ。皆で飲めや歌えやの楽しい時間を過ごせば、また来年も久米島に帰ってきたくなる。
比屋定バンタからははての浜が見渡せる
沿道で応援してくれた島の子どもたち
サーターアンダギーは冲縄の補給食の定番だ
完走パーティでは美味しい沖縄料理とオリオンビール、泡盛で乾杯!
■各コースの概要
ぐるっと1周コース(距離45km)
久米島を1周回する45kmコースで、林道を登らないルートを走るビギナー向けコースだ。一番短いとは言え、最高標高209m、獲得標高440mと、決して生易しくはないけれど、達成感の味わえる充実のコースだ。ミーフガーから比屋定バンタまでは緩やかな上り坂が続き、登った後は下り坂と平坦なルートが続く。
久米島島民も多く参加するので、島人との交流を楽しめる種目だ。晴れた日には慶良間諸島まで見渡すことができ、息を呑むほど碧い海が広がる奥武島橋ではしばし走りを止めてしまうことになるかも。
ルートラボでコースをみる
アスリートコース(距離90km)
距離90kmのアスリートコースは、美しい海岸、緑あふれる林道、赤瓦づくりの古民家集落など、変化に富んだ景色の中を走り、久米島の魅力をたっぷり味わうことができる。今年はチャレンジコース同様、自衛隊分屯基地を通過する。厳しい上り坂を登るものの、その先に広がる景色は一見の価値あり。豊かな久米島の自然を肌で感じられること間違いなし。
ルートラボでコースをみる
チャレンジコース(距離130km)
獲得標高1,550mと沖縄で開催されるイベントではトップクラスの高低差を持つハードなコース。「シュガーライド」なのに全く甘くないと、過去の参加者からは好評(?)を博しているほど。最大の難所は1周目のだるま林道から宇江城城跡までの6kmに渡る上り坂。厳しい上り坂を登り切ったその先の自衛隊分屯地では、360度のパノラマビューを堪能することができる。健脚自慢のヒルクライマーにぴったりだ。
■第4回 シュガーライド久米島 開催概要
開催日:2014年11月11月29日(土)・30日(日)
参加費:チャレンジコース 9,000円
アスリートコース 8,000円
ぐるっと1周コース 6,000円
島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング 3,000円
ポタリングと同時申し込みで各種目1,000円割引
問い合わせ:久米島町観光協会
〒901-3108 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊962-2
TEL.098-896-7010
営業時間/9:00~17:30(土・日・祝日は休み)
シュガーライド久米島については第3回大会の記事インデックスもご参考に。
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島1周はおよそ23kmと短いながら、コースどりの工夫により、島の隅々までを味わい尽くす絶妙のコース設定で楽しませてくれるのがシュガーライドの特徴だ。アップダウンに富んだ島の道路を使うため、ロングコースの部を走れば名前のように甘いライドとはいかず、アスリートでさえたっぷり満足させてくれる大会だ。
4度目となる今大会は、開催日を大きく前倒しする。前回大会は3月に行われたが、今回は11月30日の開催となる。本州ではすでに冬装備の出番となるころだろうが、久米島では天気次第では半袖でも大丈夫。久米島の11月は平均気温22.1℃と走りやすい気候だ。
シュガーライド久米島には、125km チャレンジコース、90kmのアスリートコース、45kmのぐるっと一周コースの3部門、そしてプレイベントとして「島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング」が用意される。
新しく用意された「島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング」は、沖縄の原風景が色濃く残る久米島の路地裏を、島人(しまんちゅ)ガイドと一緒にゆっくり巡るプレイベント。ゆったりと穏やかに流れる島の時間を、島人ガイドとゆんたくしながら、少人数グループでのサイクリング。フクギ並木の路地裏、歴史的建造物が多く残る集落、ちょっぴり厳しい坂。シュガーライド久米島の本大会への参加だけでは知ることのできない、島の素朴な風景や文化を肌で感じることができる。
久米島は小さいながら変化に富んでいる島だ。前回大会からスタート&ゴール地点になったのは、両側が海の橋を渡る小島、奥武島(おうじま)だ。久米島空港の脇を抜け、気持ちのいい海岸線を飛ばした先の海沿いにある、久米島一の風光明媚スポット「ミーフガー」は125kmコースなら何度も訪れることになる。島の南側は穏やかな海岸線沿いに走ることになるが、北海岸線では海風が強く吹けば日本海を思わせるほどの荒波がたつことも。
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久米島がサイクルイベントに向いている理由はいくつかある。まずはコース上にある信号がたった2つのみということから分かる通り、普段から交通量が少ないこと。そして大会日は島をあげての協力でサイクリストの走りやすさと安全に配慮してくれるのだ。
充実のランチは奥武島で海を観ながら供される予定だ。そして、美味しく・楽しいのは各エイドステーションに用意される補給食の数々。あったかいぜんざい(しるこ)や、ドラゴンボールという名の揚げ団子、汗で失われる塩分の補給に「球美の塩(海洋深層水の塩)」、糖分補給にはサトウキビ。そしてクレープ菓子のような「ぽーぽー焼き」など、島ならではのグルメの楽しみがたっぷり。補給食に何が用意されるかは当日走ってのお楽しみだ。
エイドでは地元の中学生などがお手伝いしてくれるのも楽しい。素晴らしいロケーションとともに、島の人たちのおもてなしで思う存分サイクリングを楽しむことができるのだ。
そして大会終了後のアフターパーティは、沖縄民謡のエイサーを聴きながら参加者皆でカチャーシーを踊る、楽しい宴だ。ビールなどワンドリンク付きで、泡盛は飲み放題。美味しいディナーに舌鼓を打つごきげんなパーティだ。皆で飲めや歌えやの楽しい時間を過ごせば、また来年も久米島に帰ってきたくなる。
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■各コースの概要
ぐるっと1周コース(距離45km)
久米島を1周回する45kmコースで、林道を登らないルートを走るビギナー向けコースだ。一番短いとは言え、最高標高209m、獲得標高440mと、決して生易しくはないけれど、達成感の味わえる充実のコースだ。ミーフガーから比屋定バンタまでは緩やかな上り坂が続き、登った後は下り坂と平坦なルートが続く。
久米島島民も多く参加するので、島人との交流を楽しめる種目だ。晴れた日には慶良間諸島まで見渡すことができ、息を呑むほど碧い海が広がる奥武島橋ではしばし走りを止めてしまうことになるかも。
ルートラボでコースをみる
アスリートコース(距離90km)
距離90kmのアスリートコースは、美しい海岸、緑あふれる林道、赤瓦づくりの古民家集落など、変化に富んだ景色の中を走り、久米島の魅力をたっぷり味わうことができる。今年はチャレンジコース同様、自衛隊分屯基地を通過する。厳しい上り坂を登るものの、その先に広がる景色は一見の価値あり。豊かな久米島の自然を肌で感じられること間違いなし。
ルートラボでコースをみる
チャレンジコース(距離130km)
獲得標高1,550mと沖縄で開催されるイベントではトップクラスの高低差を持つハードなコース。「シュガーライド」なのに全く甘くないと、過去の参加者からは好評(?)を博しているほど。最大の難所は1周目のだるま林道から宇江城城跡までの6kmに渡る上り坂。厳しい上り坂を登り切ったその先の自衛隊分屯地では、360度のパノラマビューを堪能することができる。健脚自慢のヒルクライマーにぴったりだ。
■第4回 シュガーライド久米島 開催概要
開催日:2014年11月11月29日(土)・30日(日)
参加費:チャレンジコース 9,000円
アスリートコース 8,000円
ぐるっと1周コース 6,000円
島人ガイドと巡る古民家路地裏ポタリング 3,000円
ポタリングと同時申し込みで各種目1,000円割引
問い合わせ:久米島町観光協会
〒901-3108 沖縄県島尻郡久米島町字仲泊962-2
TEL.098-896-7010
営業時間/9:00~17:30(土・日・祝日は休み)
シュガーライド久米島については第3回大会の記事インデックスもご参考に。
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