2014/08/12(火) - 09:18
突き抜ける様な青空と強烈な陽射しとなった7月最後の週末。東京・お台場にて、国内プロによるクリテリウムや最新バイクの試乗などを楽しめるイベント「湾岸サイクルフェスティバル」が開催された。26日(土)・27日(日)の両日共に猛暑日となったものの、29,000人もの来場者を集めた。
大会名称の冒頭をお台場から湾岸に改め開催された「湾岸サイクルフェスティバル」。このイベントと同様に「お台場合衆国」から名称が変更となった、フジテレビの夏の野外イベント「お台場新大陸」のサテライトイベントとして開催され、今年で4回目を迎える。
大会名称の変更と同じタイミングで会場も変更に。昨年同様に港区と江東区を跨ぐシンボルプロムナード公園であることは変わりないものの、昨年までの実物大ガンダム像のそれこそ「足元」から、今年は大観覧車で有名なパレットタウン前へと移動。これまではやや窮屈だったものの、敷地面積が大幅に広くなったことから、会場内を移動しやすくなった印象だ。
その半面、お台場新大陸の本会場や新名所として勢いのあるダイバーシティーが遠のいてしまったため、ショッピングや観光ついでという来場観戦者は減少してしまったようだ。それでも来場者は2日間の合計で29,000人と盛況。イベントの安全な進行を考慮すれば、会場を移し意義は充分にあるといえるだろう。
ちなみに、シンボルプロムナード公園は東京都が管理する都立公園である。3つの区画に分けられており、実物大ガンダム像の位置する一帯はウェストプロムナード、パレットタウンの目の前一帯はをセンタープロムナードと呼ばれている。湾岸サイクルフェスティバルの会場付近はテレビ撮影などのロケ地として頻繁に利用されており、お台場に来たことの無い方でも見覚えのある方も少なくないだろう。その代表例がお台場を舞台とした刑事ドラマ「踊る大捜査線」。織田裕二演じる主人公の青島俊作が通勤で歩いていた道がセンタープロムナードなのだ。
今年も天気は快晴で気温はイベント開始時から既に30℃越え。そんな中、会場内で一際目立っていたのが猛暑の中でもウィッグや厚手の衣装をまとったコスプレイヤーの皆さん。聞く所によると会場の近くでコスプレイベントが開催されていた様で、中には人気自転車漫画「弱虫ペダル」のコスチュームやジャージで決めた方々も。そしてプライベートで訪れたという同漫画の作者、渡辺航先生を見るやいなや記念撮影やサインを求めるファンが。改めて「弱ペダ」人気の凄さを実感することとなった。
湾岸サイクルフェスティバルの目玉イベントはもちろん、国内トッププロたちによる迫力満点の高速レース「湾岸クリテリウム」だ。昨年も同様の名称だったが、国内最高峰のシリーズ戦に位置付けられるJプロツアーとして開催されるのは2年ぶり。女子の最高峰Jフェミニンツアーと、大学生によるレースも併催された。
もちろんクリテリウムの舞台も会場と共に移動され、2つのヘアピンだけで構成されたシンプルな1.45kmの新コースで争われた。しかしながら、実際に走った選手達の感想を聞いてみると「過酷なコースだった」とのこと。2つのヘアピンが共に下り切った先に設けられていたことによる登り返しの強烈なインターバルと、路面からの強烈な照り返しにはどの選手の手を焼いた様子。実際に路面は素手では長時間触れないほど高温に熱せられていた。
Jプロツアーのレースが開催頃になると来場者の数はピークに達し、人が人を呼ぶといったように沿道の最前列を位置取った自転車ファンの後ろには観光や買物に訪れた人が見物がてらぞろぞろと集まってくる。もちろん初めて自転車レースを見るという人が大半で、時速50km近くで走る選手達の姿は誰の目にもカッコ良く映ったはずだろう(各レースの詳細はこちらから)。
メインイベントの湾岸クリテリウム以外にも、会場内は各種イベントで大盛り上がり。昨年に引き続き自転車ガールズユニットの”ちゃりん娘”やガールズケイリンの選手たち、そして安田大サーカス団長がゲストとして登場し、エキシビジョンレースやバーチャル自転車体感レース「ゴールドスプリント」で火花を散らした。
会場中央に設けられた出展ブースには23社が集結した。クリテリウムのコースを使用して行われた試乗は、開始前から受付に長蛇の列ができるほどの大盛況。憧れのバイクやパーツを見て・触って試すことができた。一方、毎年恒例の自転車かき氷など湾岸サイクルフェスティバルならではの工夫をこらしたブースも。夏休み中の子どもたちから、エンスーなサイクリストまで幅広く楽しめたようだ。
イベントの最終盤に猛烈なゲリラ豪雨と突風に見舞われたものの、今年も大盛況のうちに幕を閉じた湾岸サイクルフェスティバル。今回の様に誰でも来場しやすく楽しめて、自転車に興味を持ってもらえるイベントがもっと増えてくれることを期待したい。
text&photo:Yuya.Yamamoto, Hideaki.Takagi
大会名称の冒頭をお台場から湾岸に改め開催された「湾岸サイクルフェスティバル」。このイベントと同様に「お台場合衆国」から名称が変更となった、フジテレビの夏の野外イベント「お台場新大陸」のサテライトイベントとして開催され、今年で4回目を迎える。
大会名称の変更と同じタイミングで会場も変更に。昨年同様に港区と江東区を跨ぐシンボルプロムナード公園であることは変わりないものの、昨年までの実物大ガンダム像のそれこそ「足元」から、今年は大観覧車で有名なパレットタウン前へと移動。これまではやや窮屈だったものの、敷地面積が大幅に広くなったことから、会場内を移動しやすくなった印象だ。
その半面、お台場新大陸の本会場や新名所として勢いのあるダイバーシティーが遠のいてしまったため、ショッピングや観光ついでという来場観戦者は減少してしまったようだ。それでも来場者は2日間の合計で29,000人と盛況。イベントの安全な進行を考慮すれば、会場を移し意義は充分にあるといえるだろう。
ちなみに、シンボルプロムナード公園は東京都が管理する都立公園である。3つの区画に分けられており、実物大ガンダム像の位置する一帯はウェストプロムナード、パレットタウンの目の前一帯はをセンタープロムナードと呼ばれている。湾岸サイクルフェスティバルの会場付近はテレビ撮影などのロケ地として頻繁に利用されており、お台場に来たことの無い方でも見覚えのある方も少なくないだろう。その代表例がお台場を舞台とした刑事ドラマ「踊る大捜査線」。織田裕二演じる主人公の青島俊作が通勤で歩いていた道がセンタープロムナードなのだ。
今年も天気は快晴で気温はイベント開始時から既に30℃越え。そんな中、会場内で一際目立っていたのが猛暑の中でもウィッグや厚手の衣装をまとったコスプレイヤーの皆さん。聞く所によると会場の近くでコスプレイベントが開催されていた様で、中には人気自転車漫画「弱虫ペダル」のコスチュームやジャージで決めた方々も。そしてプライベートで訪れたという同漫画の作者、渡辺航先生を見るやいなや記念撮影やサインを求めるファンが。改めて「弱ペダ」人気の凄さを実感することとなった。
湾岸サイクルフェスティバルの目玉イベントはもちろん、国内トッププロたちによる迫力満点の高速レース「湾岸クリテリウム」だ。昨年も同様の名称だったが、国内最高峰のシリーズ戦に位置付けられるJプロツアーとして開催されるのは2年ぶり。女子の最高峰Jフェミニンツアーと、大学生によるレースも併催された。
もちろんクリテリウムの舞台も会場と共に移動され、2つのヘアピンだけで構成されたシンプルな1.45kmの新コースで争われた。しかしながら、実際に走った選手達の感想を聞いてみると「過酷なコースだった」とのこと。2つのヘアピンが共に下り切った先に設けられていたことによる登り返しの強烈なインターバルと、路面からの強烈な照り返しにはどの選手の手を焼いた様子。実際に路面は素手では長時間触れないほど高温に熱せられていた。
Jプロツアーのレースが開催頃になると来場者の数はピークに達し、人が人を呼ぶといったように沿道の最前列を位置取った自転車ファンの後ろには観光や買物に訪れた人が見物がてらぞろぞろと集まってくる。もちろん初めて自転車レースを見るという人が大半で、時速50km近くで走る選手達の姿は誰の目にもカッコ良く映ったはずだろう(各レースの詳細はこちらから)。
メインイベントの湾岸クリテリウム以外にも、会場内は各種イベントで大盛り上がり。昨年に引き続き自転車ガールズユニットの”ちゃりん娘”やガールズケイリンの選手たち、そして安田大サーカス団長がゲストとして登場し、エキシビジョンレースやバーチャル自転車体感レース「ゴールドスプリント」で火花を散らした。
会場中央に設けられた出展ブースには23社が集結した。クリテリウムのコースを使用して行われた試乗は、開始前から受付に長蛇の列ができるほどの大盛況。憧れのバイクやパーツを見て・触って試すことができた。一方、毎年恒例の自転車かき氷など湾岸サイクルフェスティバルならではの工夫をこらしたブースも。夏休み中の子どもたちから、エンスーなサイクリストまで幅広く楽しめたようだ。
イベントの最終盤に猛烈なゲリラ豪雨と突風に見舞われたものの、今年も大盛況のうちに幕を閉じた湾岸サイクルフェスティバル。今回の様に誰でも来場しやすく楽しめて、自転車に興味を持ってもらえるイベントがもっと増えてくれることを期待したい。
text&photo:Yuya.Yamamoto, Hideaki.Takagi
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