2014/04/08(火) - 08:53
2月8・9日にタイ北部で開催されたチェンライ国際MTBチャレンジ、実走レポートの後編をお届けします。2日目のコースも相当にエキサイティングだ。
スポーツクラスで走った1日目の翌日、2日目はインターナショナルクラスで走ってみる。コースは厳しいものの、参加者はだんぜんこちらのほうが多い人気クラスだ。
昨日、初めてインターナショナルクラスを走った沖縄輪業の森豊さんは「押しが長いこと長いこと。10回ぐらい足が攣りました」とのこと。70歳オーバーながら5回目の出場のカトーサイクル社長の加藤さんもこちらのクラスを走る(もちろん昨日も完走している!)。
今日も同じぐらいの難易度のステージが待っている。基本的には50kmほどの山岳ステージと、10km弱のフラットステージの組み合わせだ。名物「チキンクライム」と呼ばれる激坂が待っている。
最初の第3SSは、軽いアップダウンをこなしながら林道で距離を稼いでいく。年齢別のクラスごとに抜きつ抜かれつ、グループ走行のドラフティングを利用して遅れないように走る。スピードが出るので曲がる目印をスルーしてコースミスした人がウロウロ(笑)。
今年は新しいルートが取り入れられて、のどかな山村とタイの田舎の風景を愛でながら走れるコースになった。とてもフォトジェニックなのでつい今日も「チェンライ写真部」になりそだったが、先は長いので急ぐことに。
水牛の群れる村、少数民族の住む小さな村を抜けて走ると、やがてコースは山間部へと分け入っていく。
ニワトリの駆けまわる小さな村から直登するような激坂だからその名がついた「チキンクライム」は、今日最大の難所だ。40%あるような勾配で、まっすぐに登る激坂。ただ、距離自体は短いので、恐れるに足らず。
そして、今日も山の中に突如現れる水着の美女の看板、ウォーターポイントとバナナポイント(笑)。主催者のシャレっ気に思わず笑ってしまう。地元のタイ人女学生のボランティアさんから受け取る水と笑顔が嬉しい。
下りはスイッチバックの続くテクニカルでダイナミックなダウンヒル。これはテクニックのあるライダーにはたまらないゴキゲンなコースだ。下りきってからはジープロードで昼食の待つゴール地点へ。時間に余裕を持って到着できれば、美味しいケータリングランチをゆっくり味わうことができる。
第4SSはジープロードのショートステージ。下りスタートでアスファルトを集団でかっ飛ばす。先頭集団はまるでロードレースのような走りだ。そして途中の急坂でバラバラになり、その後は締まったダートのアップダウンを飛ばす。総合成績を逆転する最後のチャンスなので、皆けっこう真剣だ。
4つのステージを走り終えて2日間のレースはおしまい。ゴール地点では写真集に出てくるような少数民族のおばちゃんがお土産を取り揃えてお客さんを待っている(笑)。ここで手づくりの手工芸品をお土産に買うのはとても価値があることに思える。
ゴール地点からはリエゾンでリムコックリゾートホテルに向かう。途中でアイスを食べ、寄り道しながらの楽しい道中だ。ゴールするとボランティアのお姉さんたちが象の完走メダルを首にかけてくれるのが嬉しい。
夜は完走ディナーパーティが待っている。プールサイドで円卓を囲みながら美味しい料理を食べて表彰式を楽しむ。スポンサーから提供されるタイのビールも飲み放題だ。各クラス1位の人には1000バーツ(9000円)の賞金、そして入賞者は木彫の象のトロフィーがプレゼントされる。
表彰台にのぼった人には、手荒い祝福の「プール落としの刑」が待っている。優勝した平野星矢も2位の斉藤亮(ブリヂストンアンカー)も、そして毎年落とされる広瀬由紀さん(Kirin)も、皆ずぶ濡れだ。
皆で笑ったら、最後はローソクに灯した火の力で飛ぶ熱気球「コムローイ」を夜空に向けて放つ。なんとも幻想的な儀式だ。
参加者たちはまた来年、チェンライに帰ってくることを約束しあう。
走って満足、食べて満足、異文化を感じて満足のこの大会。どこか年に一度の同窓会的な楽しさもあってリピーター率が70%を越える超人気ぶりも納得だ。
photo&text:Makoto.AYANO
フォトギャラリー(CW FaceBook)
スポーツクラスで走った1日目の翌日、2日目はインターナショナルクラスで走ってみる。コースは厳しいものの、参加者はだんぜんこちらのほうが多い人気クラスだ。
昨日、初めてインターナショナルクラスを走った沖縄輪業の森豊さんは「押しが長いこと長いこと。10回ぐらい足が攣りました」とのこと。70歳オーバーながら5回目の出場のカトーサイクル社長の加藤さんもこちらのクラスを走る(もちろん昨日も完走している!)。
今日も同じぐらいの難易度のステージが待っている。基本的には50kmほどの山岳ステージと、10km弱のフラットステージの組み合わせだ。名物「チキンクライム」と呼ばれる激坂が待っている。
最初の第3SSは、軽いアップダウンをこなしながら林道で距離を稼いでいく。年齢別のクラスごとに抜きつ抜かれつ、グループ走行のドラフティングを利用して遅れないように走る。スピードが出るので曲がる目印をスルーしてコースミスした人がウロウロ(笑)。
今年は新しいルートが取り入れられて、のどかな山村とタイの田舎の風景を愛でながら走れるコースになった。とてもフォトジェニックなのでつい今日も「チェンライ写真部」になりそだったが、先は長いので急ぐことに。
水牛の群れる村、少数民族の住む小さな村を抜けて走ると、やがてコースは山間部へと分け入っていく。
ニワトリの駆けまわる小さな村から直登するような激坂だからその名がついた「チキンクライム」は、今日最大の難所だ。40%あるような勾配で、まっすぐに登る激坂。ただ、距離自体は短いので、恐れるに足らず。
そして、今日も山の中に突如現れる水着の美女の看板、ウォーターポイントとバナナポイント(笑)。主催者のシャレっ気に思わず笑ってしまう。地元のタイ人女学生のボランティアさんから受け取る水と笑顔が嬉しい。
下りはスイッチバックの続くテクニカルでダイナミックなダウンヒル。これはテクニックのあるライダーにはたまらないゴキゲンなコースだ。下りきってからはジープロードで昼食の待つゴール地点へ。時間に余裕を持って到着できれば、美味しいケータリングランチをゆっくり味わうことができる。
第4SSはジープロードのショートステージ。下りスタートでアスファルトを集団でかっ飛ばす。先頭集団はまるでロードレースのような走りだ。そして途中の急坂でバラバラになり、その後は締まったダートのアップダウンを飛ばす。総合成績を逆転する最後のチャンスなので、皆けっこう真剣だ。
4つのステージを走り終えて2日間のレースはおしまい。ゴール地点では写真集に出てくるような少数民族のおばちゃんがお土産を取り揃えてお客さんを待っている(笑)。ここで手づくりの手工芸品をお土産に買うのはとても価値があることに思える。
ゴール地点からはリエゾンでリムコックリゾートホテルに向かう。途中でアイスを食べ、寄り道しながらの楽しい道中だ。ゴールするとボランティアのお姉さんたちが象の完走メダルを首にかけてくれるのが嬉しい。
夜は完走ディナーパーティが待っている。プールサイドで円卓を囲みながら美味しい料理を食べて表彰式を楽しむ。スポンサーから提供されるタイのビールも飲み放題だ。各クラス1位の人には1000バーツ(9000円)の賞金、そして入賞者は木彫の象のトロフィーがプレゼントされる。
表彰台にのぼった人には、手荒い祝福の「プール落としの刑」が待っている。優勝した平野星矢も2位の斉藤亮(ブリヂストンアンカー)も、そして毎年落とされる広瀬由紀さん(Kirin)も、皆ずぶ濡れだ。
皆で笑ったら、最後はローソクに灯した火の力で飛ぶ熱気球「コムローイ」を夜空に向けて放つ。なんとも幻想的な儀式だ。
参加者たちはまた来年、チェンライに帰ってくることを約束しあう。
走って満足、食べて満足、異文化を感じて満足のこの大会。どこか年に一度の同窓会的な楽しさもあってリピーター率が70%を越える超人気ぶりも納得だ。
photo&text:Makoto.AYANO
フォトギャラリー(CW FaceBook)
Amazon.co.jp