埼玉県自転車競技連盟主催の「浮城のまち・行田クリテリウム」の最終戦となる第4戦が、2月23日に行われた。埼玉車連へのインタビューと併せてお伝えする。



コーナーごとにじわじわと集団が引き伸ばされる。トレーニングには最適のレースだコーナーごとにじわじわと集団が引き伸ばされる。トレーニングには最適のレースだ
行田市郊外の田園地帯の中に設定されたコースが舞台だ行田市郊外の田園地帯の中に設定されたコースが舞台だ 「浮城のまち・行田クリテリウム」は、2011年度まで埼玉県菖蒲町(現久喜市)で行われていた「埼玉クリテリウム」を継承し、2012年度より行田市に場所を移して行われている。毎年12月から翌年2月まで計4戦、およそ2週間に1回の割合で開催される。

コーナーごとに繰り返される加速は、インターバルトレーニングそのものコーナーごとに繰り返される加速は、インターバルトレーニングそのもの 埼玉近県のロードレーサーにはオフシーズンのトレーニングレースとして定着しており、リピーターも多い。(ちなみに、ひらがなで「さいたまクリテリウム」と書くとツール・ド・フランスのイベント。漢字で「埼玉クリテリウム」と書くと埼玉車連のイベントなので、お間違いの無きよう)

集団は常に1列棒状。前についていこうとするだけでは後方に取り残される集団は常に1列棒状。前についていこうとするだけでは後方に取り残される 行田市運動公園近くの公道に設定された1周3.3kmのコースは、国道の下をくぐるのアンダーブリッジを除けば完全なフラット。とは言え、コーナーを曲がった先でコース幅が一気に狭まる箇所があったり、この時季は「からっ風」と呼ばれる北西の暴風が吹き荒れる事があるので、一筋縄ではいかない。

それ故、どのクラスでも集団は縦に引き延ばされ、判断を誤ればあっという間に後方に取り残されてしまう。それを利用すれば逃げが決まりやすいコースでもあり、少人数の逃げ切りが決まる事も珍しくない。

クラス分けは、年代別3クラス、マスターズ4クラス、女子、中学生、ジュニア2クラス、それにビギナーの計12クラスが設定される。基本的には4戦を通して同じクラスでのエントリーとなる。毎回同じメンバーでのスタートとなるので、オフトレの成果を確認する目安にもなる。

最終戦となる今回は、前週に降った大雪の為、コースの一部が使用できなくなってしまった。それでも短縮された部分はわずかで、開催そのものにはほとんど影響が無く、各クラス予定通り行われた。レース終了後には、シリーズ戦の総合成績の表彰が行われた。


埼玉車連は7月に新たなタイムトライアル大会を開催予定

この「行田クリテリウム」をはじめ、昨年は「秩父宮杯」や「古代蓮の里サイクルロードレース」など、公道を使用したレースを数多く開催する埼玉車連。木村光男 副理事長に、行田クリテリウムの総括と、今後の展望などを伺った。

アタックを何度かけ、何度反応できるかも勝負どころアタックを何度かけ、何度反応できるかも勝負どころ コースの路肩には、1週間前の雪が残るコースの路肩には、1週間前の雪が残る


「浮城のまち・行田クリテリウム」は、行田市のバックアップと、地元の皆様のご理解のおかげで、今年2回目の開催となりました。昨年からの変更点として、周回ポイントによる順位付けからゴールの着順での順位付けとし、クラス分けを年代別にしました。また、従来の4戦一括申込みだけでなく、各戦別の申込みも受付ける事にしました。クラス分けについては、参加者からは実力別の分け方の方が良いという意見が多かったので、来年は変更を検討しています。

埼玉車連としては、昨年5月に開催された「埼玉県自転車タイム・トライアル・ロードレース大会」は、700名を超す応募を頂き、大盛況となりました。そして、「行田クリテリウム」と同じ行田市内で「古代蓮の里サイクルロードレース」という、新しい大会を開催する事も出来ました。ただ、こちらは事前の告知が不十分だった事もあり、満足な応募者を集める事が出来なかったのが残念です。幸いにも「行田クリテリウム」「古代蓮ロードレース」共に、行田市は今後定着させていきたいとの考えで、今年も全面的にご協力頂ける事になっております。

女子は最終戦で優勝した梶原悠未(筑波大学付属坂戸高等学校)が総合でも優勝女子は最終戦で優勝した梶原悠未(筑波大学付属坂戸高等学校)が総合でも優勝 周回賞をかけてスプリントを繰り広げる周回賞をかけてスプリントを繰り広げる

総合表彰 クラス1総合表彰 クラス1 ジュニア上級者、クラス1、女子の総合優勝者には行田産のお米が贈られたジュニア上級者、クラス1、女子の総合優勝者には行田産のお米が贈られた


今年は、盛況だったタイムトライアルの大会を、7月にもうひとつ増やす予定です。5月の大会では距離が長すぎるという声に応えて、5km〜8kmの短距離の大会にする予定です。

今回、初めての試みとして、新年度の競技者登録申込書を発送する際、アンケートを同封しました。驚く事に、ほとんどの方が答えて頂き、埼玉車連に対する期待の大きさと受け止めております。今後も、皆さんが楽しめるレースを開催出来るよう、埼玉車連は努力していこうと考えております。」

ちなみに、埼玉車連では、レースの開催・運営をお手伝いして頂ける方を募集している。興味のある方は、記事末尾のリンクから公式サイト、ツイッター、フェイスブック等をご参照頂きたい。


総合表彰 中学生総合表彰 中学生 総合表彰 ジュニア上級者総合表彰 ジュニア上級者 総合表彰 グランドマスター1総合表彰 グランドマスター1 総合表彰 マスターズ2総合表彰 マスターズ2 総合表彰 マスターズ1総合表彰 マスターズ1 総合表彰 クラス3総合表彰 クラス3 総合表彰 女子総合表彰 女子 総合表彰 クラス2総合表彰 クラス2 総合成績(全4戦総計)
クラス1(16才以上・男子)
1位 丸山英将(SQUADRA CORSE cicli HIDE)
2位 北野善識(イナーメ信濃山形)
3位 酒井宏幸(HARP.RC)
4位 小室雅成(ロジャースレーシング)
5位 奈良 浩(なるしまフレンド)
6位 松村 悟(パインヒルズ‘90)

クラス2(35才以下・男子)
1位 内田恭太(大福屋)
2位 大村慶二(Team Logisty Jack)
3位 杉山大地
4位 倉野稔也(ノンスモーキンスサイクル)
5位 岩田達弥(メイドさん学科自転車部)
6位 田口和広(航空電子自転車部)

クラス3(35才以下・未登録男子)
1位 小竹俊輔
2位 岸 亮太(INOUE RACING)
3位 西田和史(YCC)
4位 藤田拓也(ほんだら連合)
5位 天田順一(INOUE RACING)
6位 藤森公将

マスターズ1(36才以上49才以下・男子)
1位 奥野晃成(Maidservant Subject)
2位 山崎 潤(Team Logisty Jack)
3位 大島 繁(リベルタスTBC)
4位 川原建太郎(チーム・Y)
5位 山中弘明(NAMAZU PLUS TOCHIGI)
6位 小口慎雄(航空電子自転車競技部)

マスターズ2(36才以上49才以下・未登録男子)
1位 大内貴勝(コムリン)
2位 渡辺一弘(zelkovaRC)
3位 佐々木一昭(FirstBicycle)
4位 井原道夫
5位 島崎一也(シャークアイランド)
6位 長妻 暁

グランドマスター1(50才以上・男子)
1位 田中克典(シクロクラブ)
2位 登坂昭彦(ALPHAWK)
3位 渡辺正彦(ALPHAWK)

グランドマスター2(50才以上・未登録男子)
1位 八嶋亮太(Swacchi)
2位 佐々木 聡
3位 島村幸男(伊奈レーシング)
4位 北郷澄人(おおえだRT)
5位 森田佳嗣(Swacchi)
6位 山口青史(埼玉はすだ支援隊自転車部)

女子
1位 梶原悠未(筑波大学付属坂戸高等学校)
2位 細谷夢菜(さいたま市立八王子中学校)
3位 大内 恵(コムリン)
4位 神庭睦美(順天堂大学)
5位 高橋吹歌
6位 樫木祥子(駒澤大学)

中学生
1位 渡辺慶太(みさかレーシング)
2位 中川 涼(朝霞市立朝霞第5中学校)
3位 石井洋輝(白河市白河南中学校)
4位 太田和希(泉崎村立泉崎中学校)
5位 相田陸人
6位 森下統偉

ジュニア・上級者(18才以下・男子)
1位 塩田航平(栄北高等学校自転車競技部)
2位 早川侑哉
3位 野口皓平(栄北高等学校自転車競技部)
4位 川田竜也(埼玉県立浦和工業高等学校自転車部)
5位 和田将人(栄北高等学校自転車競技部)
6位 猿田 匠

ジュニア・初級者(18才以下・男子)
1位 野口俊輔
2位 鈴木誠人(日本大学豊山高等学校自転車部)
3位 野中秀樹(足立学園)
4位 魚谷優治(日本大学豊山高等学校自転車部)
5位 新井友陽(埼玉県立川越工業高等学校)
6位 板山風瑞

ビギナー(レース未経験者・男子)
1位 諸星篤志(Swacchi)
2位 山崎武範(Swacchi)
3位 吉田善男
4位 大藤将人(First Bicycle)
5位 矢野 豊(Zero to Top)
5位 峰岸雄一


etxt&photo:Satoru.Kato


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