2014/02/12(水) - 09:19
年末の8日間で500kmを走れるかとRapha(ラファ)が突きつける毎年恒例のライドチャレンジイベントFestive500。世界100カ国以上から30000人を超えるライダーが挑戦した巨大なこのイベントのもう一つの目的は、参加者に自らの表現でその500kmを表現してもらうこと。
大阪のラファの路面店Rapha Cycle Club Osakaのスタッフであるヒロさんの8日間のライドレポートを紹介したが、この度ラファでは全世界の達成者の中から選りすぐりの投稿を発表した。ただ走るだけでなく、ライドをどう人に伝えるか、そしてそれが人にライドしたいと思わせるか。ラファが理想とする、他者をモチベートさせるライダーたちの表現を紹介しよう。
「In the Go」 一回のライドで500kmを達成したドキュメントムービー
「ナイトライダー」 ノルウェーの凍える冬、夜だけを走った男の記録
年末、北半球は冬。ただでさえ寒いこの時期に、北とつくだけで寒そうな北欧はノルウェーから猛者の投稿。彼のブログに紹介されているFestive500は、なんと夜だけを走ったライドの記録。凍った路面にも屈せず、またナイトライドの装備についても紹介がされているが、ライトだけで8つという逸しぶり。ホットバルムも全身に塗りたくったとか。ブログは英語ながら、(NikonのD3で撮影された)美しい写真の数々だけでも一見の価値あり。彼のブログはこちら。
「Instagramの始原へ」 ポラロイドが写し出すライド
世界中のサイクリストの間でも流行中のフォトソーシャルアプリInstagram(インスタグラム)は、誰でも簡単にポラロイド風の写真が撮れるのが特徴。このFestive500でも広く利用されたが(#festive500で検索するとたくさんの写真が!)、スペインのライダー、マリオは敢えてそのオリジンへと遡り、ポラロイドカメラで自身のライドを記録。デジタル全盛の時代にこそ、染み入る表現方法。手書きの封筒もまた、味わい深い。
「JAZZ HANDS」 日本のライダーによる、端正なフォトストーリー
日本人ライダーToshiki Satoさんの白黒フォトストーリーはジャズの調べに乗って展開。少しづつ刻んでいく距離が500kmの道程を物語る。シンプル&エレガンス。
「ベイビー、イッツ コールド アウトサイド」 女性ライダーのライド日記
キーボードを叩いただけでは生まれてこない手書きの味わいと暖かみ。それが家族を訪ねるライドの記録であればなおさらのこと。今年、オーストリア人の女性として唯一500kmを達成したステファニー・ヴァヒトの写真入りノートブックには、8日間で訪れた街や人との出会いが記されている。こんな素敵なドキュメントを見せられたら、やっぱりロードライドっていいなと思わないではいられない(それがたとえ真冬であっても)
「オー・ブラザー!」 ※歯磨き粉のCMではございません
Les Trois Frères(3人の兄弟)と題されたこのフィルムは、バイクライドを愛する3兄弟によって制作されたもの。冒頭だけ見ると、歯磨き粉の宣伝動画のように見えるけれど、その実モノトーンでまとめられたクールな映像に仕上がっている。
「オールド"スクール"」こんな表現方法も!
南半球のオーストラリア・シドニーではこの時期は夏真っ盛り。数々のライド達成者を輩出したこの国からの興味深い投稿は、誰しもが子どもの頃、学校で作ったような「オリガミ」。日本ではパックンチョと呼ばれている(一部地域のみ?)、こんなやり方でも自分のライドを表現することができるのだ。面白い!
「オン・ザ・ロード」上質なドキュメントに息を飲む
結腸ガン同盟(Colon Cancer Alliance)への募金と注目を喚起するサイクリングブログ&出版であるLeave it On The Roadでは、Festive500を素晴らしい写真と文章でレポート。そのすべての道程とドキュメントは、PDFファイルで見ることができる。静謐な写真が多弁に語るものがあるということに、気づかされる。レポートのPDFはこちら。
「MiniPipsの帰還」8歳の少年が今年も500kmを達成
昨年、7歳でFestive500を達成しグランプリを受賞した少年MiniPipsが今年もやってのけた。しかも単なる500kmのライドだけでなく、54kmのランニングも期間中にこなしてしまったのだから驚きの一言……。達成できなかったすべての大人は少年の情熱の前に小さくなるべし。Raphaからは、最も他者を喚起したとしてインスパイア賞が贈られた。彼のブログにはFestive500の道程が細かに記されているので小さな冒険をチェック。天晴れ!
いかがだっただろうか?ここに紹介したのは手間ひまをかけた力作揃いだが、例えばライド中に写真を一枚スマートフォンで撮るだけでも、あなたのライドは記録され、人とシェアできるものになる(Instagramで #festive500のタグづけされた写真は2万枚に及ぶという)。ライドの体験を人に伝え、喜びを分かち合うというラファのコンセプトは、ロードライドを愛するどんなライダーにも響くものだろう。ライダーは誰でも表現者。伝えることを楽しめれば、ライドはまた違った面白さを見せるに違いない。
また、RaphaのFestive500特設ページにはより詳細な良記事の解説が掲載されている。vol.1はこちら、Vol.2はこちらからアクセス頂きたい。同じくグランプリ発表はこちらから。
大阪のラファの路面店Rapha Cycle Club Osakaのスタッフであるヒロさんの8日間のライドレポートを紹介したが、この度ラファでは全世界の達成者の中から選りすぐりの投稿を発表した。ただ走るだけでなく、ライドをどう人に伝えるか、そしてそれが人にライドしたいと思わせるか。ラファが理想とする、他者をモチベートさせるライダーたちの表現を紹介しよう。
「In the Go」 一回のライドで500kmを達成したドキュメントムービー
Riding the Festive 500 in one big fat ride from Paris (FR) to Haarlem (NL) - #inonego from Rotgans & Rotgans on Vimeo.
まずは、2013年のFestive500のグランプリを受賞した力作動画から。In the Goと題されたこのフィルムは、4人のライダーと一人のフィルムグラファーによって、Festive500に合わせ計画・撮影されたもの。一度のライドで500kmを達成する模様を収めようと彼らが企画したのは、フランス・パリからオランダ・ハールレムまでの超ロングライド。冬の冷たい雨に打たれながら進む4人だが、いつしか人数を減らしていって…。507kmの道程を記録した優れたドキュメントが見事グランプリに輝いた。「ナイトライダー」 ノルウェーの凍える冬、夜だけを走った男の記録
年末、北半球は冬。ただでさえ寒いこの時期に、北とつくだけで寒そうな北欧はノルウェーから猛者の投稿。彼のブログに紹介されているFestive500は、なんと夜だけを走ったライドの記録。凍った路面にも屈せず、またナイトライドの装備についても紹介がされているが、ライトだけで8つという逸しぶり。ホットバルムも全身に塗りたくったとか。ブログは英語ながら、(NikonのD3で撮影された)美しい写真の数々だけでも一見の価値あり。彼のブログはこちら。
「Instagramの始原へ」 ポラロイドが写し出すライド
世界中のサイクリストの間でも流行中のフォトソーシャルアプリInstagram(インスタグラム)は、誰でも簡単にポラロイド風の写真が撮れるのが特徴。このFestive500でも広く利用されたが(#festive500で検索するとたくさんの写真が!)、スペインのライダー、マリオは敢えてそのオリジンへと遡り、ポラロイドカメラで自身のライドを記録。デジタル全盛の時代にこそ、染み入る表現方法。手書きの封筒もまた、味わい深い。
「JAZZ HANDS」 日本のライダーによる、端正なフォトストーリー
Rapha #festive500 2013 from Toshiki Sato on Vimeo.
「ベイビー、イッツ コールド アウトサイド」 女性ライダーのライド日記
キーボードを叩いただけでは生まれてこない手書きの味わいと暖かみ。それが家族を訪ねるライドの記録であればなおさらのこと。今年、オーストリア人の女性として唯一500kmを達成したステファニー・ヴァヒトの写真入りノートブックには、8日間で訪れた街や人との出会いが記されている。こんな素敵なドキュメントを見せられたら、やっぱりロードライドっていいなと思わないではいられない(それがたとえ真冬であっても)
「オー・ブラザー!」 ※歯磨き粉のCMではございません
Les Trois Frères(3人の兄弟)と題されたこのフィルムは、バイクライドを愛する3兄弟によって制作されたもの。冒頭だけ見ると、歯磨き粉の宣伝動画のように見えるけれど、その実モノトーンでまとめられたクールな映像に仕上がっている。
「オールド"スクール"」こんな表現方法も!
南半球のオーストラリア・シドニーではこの時期は夏真っ盛り。数々のライド達成者を輩出したこの国からの興味深い投稿は、誰しもが子どもの頃、学校で作ったような「オリガミ」。日本ではパックンチョと呼ばれている(一部地域のみ?)、こんなやり方でも自分のライドを表現することができるのだ。面白い!
「オン・ザ・ロード」上質なドキュメントに息を飲む
結腸ガン同盟(Colon Cancer Alliance)への募金と注目を喚起するサイクリングブログ&出版であるLeave it On The Roadでは、Festive500を素晴らしい写真と文章でレポート。そのすべての道程とドキュメントは、PDFファイルで見ることができる。静謐な写真が多弁に語るものがあるということに、気づかされる。レポートのPDFはこちら。
「MiniPipsの帰還」8歳の少年が今年も500kmを達成
昨年、7歳でFestive500を達成しグランプリを受賞した少年MiniPipsが今年もやってのけた。しかも単なる500kmのライドだけでなく、54kmのランニングも期間中にこなしてしまったのだから驚きの一言……。達成できなかったすべての大人は少年の情熱の前に小さくなるべし。Raphaからは、最も他者を喚起したとしてインスパイア賞が贈られた。彼のブログにはFestive500の道程が細かに記されているので小さな冒険をチェック。天晴れ!
いかがだっただろうか?ここに紹介したのは手間ひまをかけた力作揃いだが、例えばライド中に写真を一枚スマートフォンで撮るだけでも、あなたのライドは記録され、人とシェアできるものになる(Instagramで #festive500のタグづけされた写真は2万枚に及ぶという)。ライドの体験を人に伝え、喜びを分かち合うというラファのコンセプトは、ロードライドを愛するどんなライダーにも響くものだろう。ライダーは誰でも表現者。伝えることを楽しめれば、ライドはまた違った面白さを見せるに違いない。
また、RaphaのFestive500特設ページにはより詳細な良記事の解説が掲載されている。vol.1はこちら、Vol.2はこちらからアクセス頂きたい。同じくグランプリ発表はこちらから。
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