2014/01/02(木) - 10:06
台湾1周900kmを5日間で走るというFORMOSA900サイクリングツアー、2日目の行程は峠を越えて自然のたっぷり残る東海岸へ向かう。
2日目 高雄-屏東車城-台東知本200㎞
初日にして220㎞を走り、しかもゴールは夜遅くという一日を過ごした前日。しかし、今日も高雄から台東知本温泉までの200kmの長い行程が待っている。
疲労を引きずりながら食事を取り、朝8時のスタート。昨夜はビール好きの皆もあまり深酒しないでおとなしく寝たようである(それでも街に繰り出した強者どもが数名いたようですが・笑)。
今日も日差しはなく、曇り模様の天気。いい天気もいいが、台湾でいい天気だと日焼けの心配をしなくてはいけないので、むしろ体力セーブにはなるだろう。集合写真を撮り、気合を入れて走り始める。昨日長い一日をサドルの上で一緒に過ごして、メンバー同士は打ち解けてきた。
3万人が走る「萬人騎単車祭」の集団に遭遇
高雄の町外れに差し掛かると、なんとすごい大群の自転車の行列に出くわした。「萬人騎単車祭」(=つまり万人自転車フェスティバル)と書かれたお揃いのTシャツを着たその行列、いつまでたっても途切れることはなく、感じとして3万人はいたようである。
この数字、マラソンなどの大会で目視で参加者を計算できる人の意見だからたぶん確かだろう。参加者はママチャリが多かったが、台湾の自転車産業の活況ぶりを伺わせるひとコマに思えた。FORMOSA900と台湾バイクウィークはスポーツ車系のイベントだが、ママチャリを含めた生活自転車でもこういったイベントが有るというのは凄いの一言だ。
20年前、高雄の街を通る道路は薄汚れてワイルドだった状況を覚えている身としては、現代の清潔感あふれる道路状況、そして広々としたバイクレーンは隔世の感がある。昔はツール・ド・台湾で走るたび、選手たちが道路の穴ぼこにタイヤを落としてリムを曲げ、野良犬に追いかけられてビビっていたっけ…笑。
郊外へ出ると、グルメストップ。街角のかき氷屋さんに立ち寄った。沖縄の「ぜんざい」に似たあずきのかき氷をほうばり、美味しく糖分と水分補給だ。海沿いのドライブインではなぜか台湾人観光客たちの人気の的となり、一緒に記念写真をせがまれた。
「FORMOSA900」が”台湾一周サイクリング”を意味することは、台湾の人ならすぐ分かるみたいだ。老いも若きも、サイクリストでなくても、台湾人にとって「環台」=台湾一周は、「いつかやり遂げたい目標」のようなものだとのこと。
今日は台湾の最南端の峠を越える日。標高は500m程度。足慣らしにはもってこい(?)。ちなみに私はツール・ド・台湾取材で3回越えた峠なので、懐かしいといったらなかった。
峠を越えたら東海岸へ。海沿いの海鮮レストランで円卓を囲んで食事だ。大人数で食べることが前提の「5菜・1湯」のようなメニューが当たり前で、お値段も手頃。そして台湾はどこで食べても美味しいです。
台湾の東海岸側は開発がほとんどされておらず、西海岸のような大きな街や都市がほとんどない、自然たっぷりな風景が残っている。右手に海を見ながらひた走る。途中、「環台」中のサイクリストを何人も追い抜く。そして我々と同じFORMOSA900の同じジャージを着た、「9泊」で台湾一周をするグループを追い抜く。素人に近い中高年のおじさん、おばさんサイクリストも、頑張って走っている。
台東には日暮れと同時に到着。今日はナイトランは免れた。この日の宿は知本温泉だ。「日式」つまり日本式と謳われているが、水着を着てスイムキャップをかぶって入ることがマストで、電気ショックや豪快な泡の吹き出る温泉プールなどなど、なかなか楽しめる施設だった(日本で言う常磐ハワイアンセンターみたいなもんか)。
3日目に続く。
フォトギャラリー(CW FaceBook)
photo&text:Makoto.AYANO
2日目 高雄-屏東車城-台東知本200㎞
初日にして220㎞を走り、しかもゴールは夜遅くという一日を過ごした前日。しかし、今日も高雄から台東知本温泉までの200kmの長い行程が待っている。
疲労を引きずりながら食事を取り、朝8時のスタート。昨夜はビール好きの皆もあまり深酒しないでおとなしく寝たようである(それでも街に繰り出した強者どもが数名いたようですが・笑)。
今日も日差しはなく、曇り模様の天気。いい天気もいいが、台湾でいい天気だと日焼けの心配をしなくてはいけないので、むしろ体力セーブにはなるだろう。集合写真を撮り、気合を入れて走り始める。昨日長い一日をサドルの上で一緒に過ごして、メンバー同士は打ち解けてきた。
3万人が走る「萬人騎単車祭」の集団に遭遇
高雄の町外れに差し掛かると、なんとすごい大群の自転車の行列に出くわした。「萬人騎単車祭」(=つまり万人自転車フェスティバル)と書かれたお揃いのTシャツを着たその行列、いつまでたっても途切れることはなく、感じとして3万人はいたようである。
この数字、マラソンなどの大会で目視で参加者を計算できる人の意見だからたぶん確かだろう。参加者はママチャリが多かったが、台湾の自転車産業の活況ぶりを伺わせるひとコマに思えた。FORMOSA900と台湾バイクウィークはスポーツ車系のイベントだが、ママチャリを含めた生活自転車でもこういったイベントが有るというのは凄いの一言だ。
20年前、高雄の街を通る道路は薄汚れてワイルドだった状況を覚えている身としては、現代の清潔感あふれる道路状況、そして広々としたバイクレーンは隔世の感がある。昔はツール・ド・台湾で走るたび、選手たちが道路の穴ぼこにタイヤを落としてリムを曲げ、野良犬に追いかけられてビビっていたっけ…笑。
郊外へ出ると、グルメストップ。街角のかき氷屋さんに立ち寄った。沖縄の「ぜんざい」に似たあずきのかき氷をほうばり、美味しく糖分と水分補給だ。海沿いのドライブインではなぜか台湾人観光客たちの人気の的となり、一緒に記念写真をせがまれた。
「FORMOSA900」が”台湾一周サイクリング”を意味することは、台湾の人ならすぐ分かるみたいだ。老いも若きも、サイクリストでなくても、台湾人にとって「環台」=台湾一周は、「いつかやり遂げたい目標」のようなものだとのこと。
今日は台湾の最南端の峠を越える日。標高は500m程度。足慣らしにはもってこい(?)。ちなみに私はツール・ド・台湾取材で3回越えた峠なので、懐かしいといったらなかった。
峠を越えたら東海岸へ。海沿いの海鮮レストランで円卓を囲んで食事だ。大人数で食べることが前提の「5菜・1湯」のようなメニューが当たり前で、お値段も手頃。そして台湾はどこで食べても美味しいです。
台湾の東海岸側は開発がほとんどされておらず、西海岸のような大きな街や都市がほとんどない、自然たっぷりな風景が残っている。右手に海を見ながらひた走る。途中、「環台」中のサイクリストを何人も追い抜く。そして我々と同じFORMOSA900の同じジャージを着た、「9泊」で台湾一周をするグループを追い抜く。素人に近い中高年のおじさん、おばさんサイクリストも、頑張って走っている。
台東には日暮れと同時に到着。今日はナイトランは免れた。この日の宿は知本温泉だ。「日式」つまり日本式と謳われているが、水着を着てスイムキャップをかぶって入ることがマストで、電気ショックや豪快な泡の吹き出る温泉プールなどなど、なかなか楽しめる施設だった(日本で言う常磐ハワイアンセンターみたいなもんか)。
3日目に続く。
フォトギャラリー(CW FaceBook)
photo&text:Makoto.AYANO
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