2013/08/18(日) - 07:52
vol.1に続きお伝えするシマノバイカーズフェスティバル2013のレポート。ダウンヒル系種目からツーリングまで、様々なニーズに応えるイベントを引き続きレポートします。
どんな戦術で挑むか?まだまだ発展途上か?“チームダウンヒル”
この競技は2名~3名でチームを組んで、チームメンバー同時にダウンヒルコースをスタート。2番目のライダーのゴールがチーム成績になるというもの。ロードバイクやトラック競技では、風に対して“チーム全員で挑む”、つまり車間距離をなるべく詰めつつ、先頭交代しながら走るのに対して、MTBのダウンヒルでは、この戦法を使うのは、かなりのリスクを伴う。(先頭がコケたらほぼ全滅?)。
チームダウンヒルは過去最多の44チームが揃った
チームダウンヒルは2番目の選手のタイムが計測される。いかに揃うかがポイント 空気抵抗の分担よりも、チーム員のテクニックが揃っていることが求められる競技である。コース中盤で観戦していると、なかなか揃ったチームにお目にかかれない。それでも有力チームは、チームメンバーの技量を把握しているのか?しっかりと揃った走りを披露してくれた。
そして全44チームという、過去最多の出場チームからトップタイムを叩き出したのはDKMC TEAM K。レース終了後には参加者全員で記念撮影。まだまだ発展途中のチームダウンヒルだが、その面白さと白熱さは群を抜いて面白い。来年はますます多くの参加者がエントリーしてくれることだろう。
元気いっぱい、気合いっぱい、声援もいっぱい“キッズXC”
二日間それぞれに行われたキッズXC。いろんな可能性を秘めた将来のトップスターの卵たちが、スタートラインに並ぶ。姿は小さいながらも、その気合は大人顔負け。そしてパパやママからも、選手以上の気迫のこもった声援が飛ぶ。ゴール後には悔し涙を見せる選手の姿も。この悔しさを次回のレース、そして必ずや今後のさまざまな勉強に活かしてくれることだろう。
キッズXC。こちらはBOYSのレース
レースを終えて喜びの笑顔
こちらはGIRLS。まさしく女の闘い!
レース後の悔し涙。これからの成長への大切な財産です
家族で楽しむツーリング種目“トレジャーハンティング”
シマノバイカーズフェスティバルは、レースだけでなくツーリングイベントも充実しているのがポイント。その中から今回ご紹介するのは“トレジャーハンティング”。富士見パノラマスキー場周辺に隠された、28個もの“お宝”を、地図を片手ならぬ“ハンドルに”探し出していくというものだ。
富士見の雄大な風景を楽しみながらのトレジャーハンティング
制限時間は2時間。いかに上手く地図を読めるか?28個全てのお宝発見に挑むか?それともポイントを絞り込んだ安全策を選択するか? この企画には、以外にも地元からの参加の方もおり、“地元でも気づかないお宝を見つけられました!” と大好評であった。
トレジャーハンティングのスタート前。作戦会議中
さっそくお宝を発見!
コース上にはサポートスタッフが常駐してくれる
お宝探しを終えて。「安曇野のむヨーグルト」でリフレッシュ
ゲレンデの急勾配に真っ向勝負!“劇坂ヒルクライム”
この競技は富士見パノラマスキー場の急勾配に、真っ向勝負を挑むという、なんともストイックな“狂技”?である。全長はわずか200mとはいえ、ゲレンデの急勾配を一直線に、直滑降ならぬ“直滑登“する。
最終ヒートのゲレンデヒルクライム。スタート直後から“押し”が先行する
大人でも敬遠したくなるレースに自ら志願したというキッズライダーも悪戦苦闘。周囲の大歓声の中、ついに救援に向かうパパ。勢い良く飛び出したパパも途中で思わず蛇行を始める。その姿に励まされたか、パパから逃げるか?必死にゴールを目指す。素晴らしい親子愛を見せてもらった(笑)。
そして最終ヒートのレースでは、スタート前の戦術が勝敗を左右した。このレースを盛り上げたのは岡崎高校陸上部の3人。普段は同じチームメイトとして陸上競技に励む3人もこの日はライバル。そしてその戦術は三者三様であった。スタートからゴールまで“全て乗車”するか? 逆にスタートから“押し通す”か? そして乗車でスタートし、途中から押しに“切り替える”か?
しかしパパも蛇行するほどの劇坂。その父の姿から必死で逃げる(?)キッズライダー
息子の救援に勢いよく飛び出すパパ
三者三様の戦術でレースを盛り上げてくれた岡崎高校陸上部のライダー
やっとの思いで200mの劇坂をゴールする選手たち
絶好のスタートを切ったのは、“押し”の戦術。しかしやはりMTBは乗り物。“全て乗車戦術”に軍配が上がる。途中でペダルが外れてしまい、当初の戦術であるゴールまでの乗車とはならなかったが、トラブルにも臨機応変に対応した判断力も勝因の一つと言えよう。おめでとうございます!
二日間のお祭りを締めくくる “ミルキーレース” サポートライダーも参戦?
ミルキーレース。ゴール後にはプレゼントをもらってニッコリ 大いに盛り上がった二日間を締めくくるのは、ミルキーレース。6歳児以下の将来のレーサーたちが、会場内に設けられたストレートコースを疾走する。ゴールすると大会スタッフから暖かい笑顔と、素敵なプレゼントを受け取りニッコリ。会場全員が、幸せいっぱいの笑顔に包まれた。
そしてフィナーレのフィナーレを飾ったのは、二日間の大会をサポートし続けてきた、今はシマノのサポートライダーであり、かつての“6歳児”たち”。どのサポートライダーも童心に帰って、ミルキーレースを大激走して会場の笑いをとってくれた。
元気よくスタートする「かつての6歳児たち」
表彰式にて、選手もスタッフも最高の皆笑顔
高度な技を披露する3名。良い子の皆さんは決してマネをしないように
閉会式には主催者を代表して、シマノコンポーネント事業部の増田次長より、参加者の皆様への感謝の気持ちを込めた挨拶。「今年は昨年よりも1割ほど多くの方にご参加いただくことができました。一人でも多くの方にサイクルスポーツ、そしてこの富士見パノラマをお楽しみ頂けたことに感謝いたします。」
シマノのミッションである“人と自然のふれあいの中で新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する”を、まさにチーム・シマノ一丸となって、見事に表現したフェスティバルだった。来年もより多くのMTBライダーが参加することを願いたい。マウンテンバイカーたちの様々なニーズに応える、日本一のオールラウンドオフロードイベントだ。
Text&Photo: Haruo. Fukushima
どんな戦術で挑むか?まだまだ発展途上か?“チームダウンヒル”
この競技は2名~3名でチームを組んで、チームメンバー同時にダウンヒルコースをスタート。2番目のライダーのゴールがチーム成績になるというもの。ロードバイクやトラック競技では、風に対して“チーム全員で挑む”、つまり車間距離をなるべく詰めつつ、先頭交代しながら走るのに対して、MTBのダウンヒルでは、この戦法を使うのは、かなりのリスクを伴う。(先頭がコケたらほぼ全滅?)。
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そして全44チームという、過去最多の出場チームからトップタイムを叩き出したのはDKMC TEAM K。レース終了後には参加者全員で記念撮影。まだまだ発展途中のチームダウンヒルだが、その面白さと白熱さは群を抜いて面白い。来年はますます多くの参加者がエントリーしてくれることだろう。
元気いっぱい、気合いっぱい、声援もいっぱい“キッズXC”
二日間それぞれに行われたキッズXC。いろんな可能性を秘めた将来のトップスターの卵たちが、スタートラインに並ぶ。姿は小さいながらも、その気合は大人顔負け。そしてパパやママからも、選手以上の気迫のこもった声援が飛ぶ。ゴール後には悔し涙を見せる選手の姿も。この悔しさを次回のレース、そして必ずや今後のさまざまな勉強に活かしてくれることだろう。
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家族で楽しむツーリング種目“トレジャーハンティング”
シマノバイカーズフェスティバルは、レースだけでなくツーリングイベントも充実しているのがポイント。その中から今回ご紹介するのは“トレジャーハンティング”。富士見パノラマスキー場周辺に隠された、28個もの“お宝”を、地図を片手ならぬ“ハンドルに”探し出していくというものだ。
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制限時間は2時間。いかに上手く地図を読めるか?28個全てのお宝発見に挑むか?それともポイントを絞り込んだ安全策を選択するか? この企画には、以外にも地元からの参加の方もおり、“地元でも気づかないお宝を見つけられました!” と大好評であった。
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ゲレンデの急勾配に真っ向勝負!“劇坂ヒルクライム”
この競技は富士見パノラマスキー場の急勾配に、真っ向勝負を挑むという、なんともストイックな“狂技”?である。全長はわずか200mとはいえ、ゲレンデの急勾配を一直線に、直滑降ならぬ“直滑登“する。
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大人でも敬遠したくなるレースに自ら志願したというキッズライダーも悪戦苦闘。周囲の大歓声の中、ついに救援に向かうパパ。勢い良く飛び出したパパも途中で思わず蛇行を始める。その姿に励まされたか、パパから逃げるか?必死にゴールを目指す。素晴らしい親子愛を見せてもらった(笑)。
そして最終ヒートのレースでは、スタート前の戦術が勝敗を左右した。このレースを盛り上げたのは岡崎高校陸上部の3人。普段は同じチームメイトとして陸上競技に励む3人もこの日はライバル。そしてその戦術は三者三様であった。スタートからゴールまで“全て乗車”するか? 逆にスタートから“押し通す”か? そして乗車でスタートし、途中から押しに“切り替える”か?
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絶好のスタートを切ったのは、“押し”の戦術。しかしやはりMTBは乗り物。“全て乗車戦術”に軍配が上がる。途中でペダルが外れてしまい、当初の戦術であるゴールまでの乗車とはならなかったが、トラブルにも臨機応変に対応した判断力も勝因の一つと言えよう。おめでとうございます!
二日間のお祭りを締めくくる “ミルキーレース” サポートライダーも参戦?
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そしてフィナーレのフィナーレを飾ったのは、二日間の大会をサポートし続けてきた、今はシマノのサポートライダーであり、かつての“6歳児”たち”。どのサポートライダーも童心に帰って、ミルキーレースを大激走して会場の笑いをとってくれた。
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閉会式には主催者を代表して、シマノコンポーネント事業部の増田次長より、参加者の皆様への感謝の気持ちを込めた挨拶。「今年は昨年よりも1割ほど多くの方にご参加いただくことができました。一人でも多くの方にサイクルスポーツ、そしてこの富士見パノラマをお楽しみ頂けたことに感謝いたします。」
シマノのミッションである“人と自然のふれあいの中で新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する”を、まさにチーム・シマノ一丸となって、見事に表現したフェスティバルだった。来年もより多くのMTBライダーが参加することを願いたい。マウンテンバイカーたちの様々なニーズに応える、日本一のオールラウンドオフロードイベントだ。
Text&Photo: Haruo. Fukushima
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