2012年11月11日、関西シクロクロス2012-2013シーズンの第2戦が滋賀県高島市のマキノ高原スキー場で行なわれ、島田真琴(シマノドリンキング)を振り切った沢田時(ブリヂストンアンカー)が優勝した。
C1 緩斜面と急坂が組み合わされたコース photo:Kei Tsuji滋賀県北西部、琵琶湖から内陸に入った福井県境の山の麓にあるマキノ高原スキー場。大阪や名古屋からクルマで約2時間というロケーションだ。
冷たい雨がほぼ一日中降り続け、最高気温10度程度という「シクロクロスらしい」コンディション。コースの大半はスキー場の緩やかな斜面で、ところどころ泥がコースが覆う。パワーとテクニックが必要な重馬場でのレースが繰り広げられた。
C1 ペースを落とさずに独走する沢田時(ブリヂストンアンカー) photo:Kei TsujiC1レースをリードしたのは、昨年ジュニアカテゴリーで全日本チャンピオンに輝いた沢田時(ブリヂストンアンカー)。後方スタートの島田真琴(シマノドリンキング)が追い上げたが、1周目から独走に持ち込んだ沢田とのタイム差は広がって行く。
降りしきる雨の中、ペースを落とさずに8周回を走りきった沢田が優勝。島田が1分40秒差の2位、中原義貴(Team MX/STORCK)が3分39秒差の3位に入った。
C1 単独で先頭の沢田を追う島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei Tsuji「これが今シーズンのシクロクロス初レース。C1で走って3年目で、ようやく完走できました」と沢田。2年連続ジュニアチャンピオンに輝いている沢田は2年前からC1レースを走っていたが、時間制限である40分でレースを終了していたため、この日が初めての60分フル参戦だった。
「今シーズンはフランスでロードレースも走っていたので、シクロクロスに慣れるのが早い気がします。マウンテンバイクの活動のため年明けすぐフランスに行くので、シクロクロスの参戦は年内だけ。ですので世界選手権は考えていません。全日本選手権に集中してピークを持って行きます」。
沢田は60分のエリートレースで全日本チャンピオンの竹之内悠(チームユーラシア)らに挑む。「もちろん(竹之内)悠さんが相当速いのは分かっていますし、勝つのは難しいと思います。気安く言えることではありませんが、口に出して言わないと気持ちで負けてしまう。全日本選手権では優勝を狙います」。
C1 独走のままゴールに向かう沢田時(ブリヂストンアンカー) photo:Kei Tsuji
C1 3番手を走る中原義貴(Team MX/STORCK) photo:Kei Tsuji
C1 優勝した沢田時(ブリヂストンアンカー) photo:Kei Tsuji
CL1 序盤から先頭を走る豊岡英子(パナソニックレディース) photo:Kei TsujiCL1はレース序盤から豊岡英子(パナソニックレディース)がリードしたが、福本千佳(同志社大学)が食らいつく。
草地では互角の走りを見せる2人。しかしバイクの乗車と降車を繰り返す階段セクションで差が付き、徐々に差を広げた豊岡が13秒差で優勝した。
「仮にずっと踏むコースだったら最後まで一緒に行ったと思う。(コース奥の)階段セクションで他のみんなはペースの返しが遅い。そこで差がつきました」と勝因を語る豊岡。
CL1 豊岡を追う福本千佳(同志社大学) photo:Kei Tsuji「先週までロードを走っていたので、これがシクロクロス初乗り。今からトレーニングしていく。若い選手に負けないように走っていきます」。豊岡は全日本選手権出場後、ヨーロッパレースを転戦する予定だ。
最終レースのC3Bには、チームNIPPOに所属する中根英登と榊原健一の中京大学コンビが出場。ジャパンカップで山岳賞を2回獲得した中根が圧倒的な走りで優勝。マウンテンバイクにスニーカーで走った榊原が3位に入っている(撮影者が同じレースを走っていたため写真は無し)
その他のレースの模様はフォトギャラリーにて!
CM1 序盤から独走する船岡洋(tacurino.net) photo:Kei Tsuji
C2 先頭を走る松木健治(クラブシルベスト) photo:Kei Tsuji
関西シクロクロス2012-2013第2戦・マキノ高原 結果
C1(8周回)
1位 沢田時(ブリヂストンアンカー) 1h01'38"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'40"
3位 中原義貴(Team MX/STORCK) +3'39"
4位 木村圭祐(京都産業大学) +4'44"
5位 木村吉秀(瀬田工業高校) +4'56"
6位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +5'13"
7位 水谷祐太(シマノドリンキング) +5'21"
8位 稲益拓也(DENSO Racing) +5'22"
9位 藤川正人(ストラーダR) +5'31"
10位 大渕宏紀(TEAM NR) +5'40"
CJ(5周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 41'34"
CL1(5周回)
1位 豊岡英子(パナソニックレディース) 42'53"
2位 福本千佳(同志社大学) +13"
3位 坂口聖香(Ready Go Japan) +1'15"
4位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +5'07"
5位 西口悦子(Sakatani Racing) +7'03"
6位 埜真賢美(Teamクルーズ) +8'37"
CM1(5周回)
1位 船岡洋(tacurino.net) 40'59"
2位 景山昭宏(クラブシルベスト) +11"
3位 大河内二郎(シルクロード) +40"
4位 吉中和彦(ユーロワークス) +1'03"
5位 藤井修(きゅうべえsports) +1'18"
6位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) +1'19"
C2(5周回)
1位 松木健治(クラブシルベスト) 41'44"
2位 大西健一郎(岩井商会レーシング) +25"
3位 岩田祐樹(ZIPANG) +48"
4位 落合友樹(Hunter/Circles CX Team) +58"
5位 細渓拓男(Salata bianca kobe) +1'11"
6位 吉水統威(ストラーダR) +1'23"
CL2(3周回)
1位 三浦涼香(桜花学園) 30'37"
2位 坂口楓華(Ready Go Japan) +1'10"
3位 菱田恵美子(ストラーダR) +3'36"
CM2A(3周回)
1位 清水達也(bridler moon) 27'43"
2位 高橋孝司(予備軍シクロの集い) +30"
3位 徳田省二(FUKADAマジリング) +1'17"
CM2B(3周回)
1位 細川公志(Bee Club) 28'34"
2位 水谷拓也(TEAMベルハンター) +23"
3位 臼井良彦(CHARGE Cycling Club) +32"
C3A(3周回)
1位 林正太(Circles Racing Club) 27'24"
2位 南嘉輝(きゅうべえ) +01"
3位 島本 誠(TEAM NEXT STAGE) +10"
C3B(3周回)
1位 中根英登(中京大学) 25'48"
2位 大石克哉 +2'09"
3位 榊原健一(中京大学) +2'31"
text&photo:Kei Tsuji

冷たい雨がほぼ一日中降り続け、最高気温10度程度という「シクロクロスらしい」コンディション。コースの大半はスキー場の緩やかな斜面で、ところどころ泥がコースが覆う。パワーとテクニックが必要な重馬場でのレースが繰り広げられた。

降りしきる雨の中、ペースを落とさずに8周回を走りきった沢田が優勝。島田が1分40秒差の2位、中原義貴(Team MX/STORCK)が3分39秒差の3位に入った。

「今シーズンはフランスでロードレースも走っていたので、シクロクロスに慣れるのが早い気がします。マウンテンバイクの活動のため年明けすぐフランスに行くので、シクロクロスの参戦は年内だけ。ですので世界選手権は考えていません。全日本選手権に集中してピークを持って行きます」。
沢田は60分のエリートレースで全日本チャンピオンの竹之内悠(チームユーラシア)らに挑む。「もちろん(竹之内)悠さんが相当速いのは分かっていますし、勝つのは難しいと思います。気安く言えることではありませんが、口に出して言わないと気持ちで負けてしまう。全日本選手権では優勝を狙います」。




草地では互角の走りを見せる2人。しかしバイクの乗車と降車を繰り返す階段セクションで差が付き、徐々に差を広げた豊岡が13秒差で優勝した。
「仮にずっと踏むコースだったら最後まで一緒に行ったと思う。(コース奥の)階段セクションで他のみんなはペースの返しが遅い。そこで差がつきました」と勝因を語る豊岡。

最終レースのC3Bには、チームNIPPOに所属する中根英登と榊原健一の中京大学コンビが出場。ジャパンカップで山岳賞を2回獲得した中根が圧倒的な走りで優勝。マウンテンバイクにスニーカーで走った榊原が3位に入っている(撮影者が同じレースを走っていたため写真は無し)
その他のレースの模様はフォトギャラリーにて!


関西シクロクロス2012-2013第2戦・マキノ高原 結果
C1(8周回)
1位 沢田時(ブリヂストンアンカー) 1h01'38"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +1'40"
3位 中原義貴(Team MX/STORCK) +3'39"
4位 木村圭祐(京都産業大学) +4'44"
5位 木村吉秀(瀬田工業高校) +4'56"
6位 菅原成典(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +5'13"
7位 水谷祐太(シマノドリンキング) +5'21"
8位 稲益拓也(DENSO Racing) +5'22"
9位 藤川正人(ストラーダR) +5'31"
10位 大渕宏紀(TEAM NR) +5'40"
CJ(5周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 41'34"
CL1(5周回)
1位 豊岡英子(パナソニックレディース) 42'53"
2位 福本千佳(同志社大学) +13"
3位 坂口聖香(Ready Go Japan) +1'15"
4位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +5'07"
5位 西口悦子(Sakatani Racing) +7'03"
6位 埜真賢美(Teamクルーズ) +8'37"
CM1(5周回)
1位 船岡洋(tacurino.net) 40'59"
2位 景山昭宏(クラブシルベスト) +11"
3位 大河内二郎(シルクロード) +40"
4位 吉中和彦(ユーロワークス) +1'03"
5位 藤井修(きゅうべえsports) +1'18"
6位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) +1'19"
C2(5周回)
1位 松木健治(クラブシルベスト) 41'44"
2位 大西健一郎(岩井商会レーシング) +25"
3位 岩田祐樹(ZIPANG) +48"
4位 落合友樹(Hunter/Circles CX Team) +58"
5位 細渓拓男(Salata bianca kobe) +1'11"
6位 吉水統威(ストラーダR) +1'23"
CL2(3周回)
1位 三浦涼香(桜花学園) 30'37"
2位 坂口楓華(Ready Go Japan) +1'10"
3位 菱田恵美子(ストラーダR) +3'36"
CM2A(3周回)
1位 清水達也(bridler moon) 27'43"
2位 高橋孝司(予備軍シクロの集い) +30"
3位 徳田省二(FUKADAマジリング) +1'17"
CM2B(3周回)
1位 細川公志(Bee Club) 28'34"
2位 水谷拓也(TEAMベルハンター) +23"
3位 臼井良彦(CHARGE Cycling Club) +32"
C3A(3周回)
1位 林正太(Circles Racing Club) 27'24"
2位 南嘉輝(きゅうべえ) +01"
3位 島本 誠(TEAM NEXT STAGE) +10"
C3B(3周回)
1位 中根英登(中京大学) 25'48"
2位 大石克哉 +2'09"
3位 榊原健一(中京大学) +2'31"
text&photo:Kei Tsuji
関連ファイル
KANSAI CX MAKINO RESULT.pdf
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