2009/02/06(金) - 13:50
サウニエルドゥバル(スコット・アメリカンビーフ)のプロツアーライセンスを引き継いだフジ・セルヴェット。今シーズンは9名を獲得して新体制で挑むが、ジロ・デ・イタリアの出場権を逃すなど、昨年ロードレース界を揺るがしたドーピングスキャンダルがチームに重くのしかかっている。
ブルーの爽やかなデザインのフジ・セルヴェットジャージ photo:CorVosフジ・セルヴェットは、昨年までのサウニエルドゥバル(シーズン後半はスコット・アメリカンビーフ)のプロツアーライセンスを引き継ぐスペインチーム。アメリカのフレームメーカー・フジ社と、イタリアのインテリア家具メーカー・セルヴェト社がスポンサーにつき、新体制でスタートを切った。
サウニエルドゥバル・スコットは、昨年のツール・ド・フランスでリカルド・リッコ(イタリア)とレオナルド・ピエポリ(イタリア)のドーピング違反が明るみになり、レースを離脱するという暗い過去を持つ。ロードレース界に汚点を残した同チームのイメージを一新しようと、チームは首脳陣の入れ替えを行なった。
新ジャージを着るダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット) photo:CorVosマウロ・ジャネッティ氏に代わってチームマネージャーを務めるのは、アルヴァロ・クレスピ氏。かつてマペイ・クイックステップなどで指揮を執っていたベテランだ。2007年に引退したステファノ・ザニーニ(イタリア)も助監督として加わっている。
また、二度とドーピングの悪夢を見ぬよう、チームとしてアンチドーピングの取り組みを強化。マペイ・スポーツセンターのアルド・サッシ医師によるチーム内ドーピング検査体制を導入した。
しかしそのチーム維新も、レース主催者には受け入れられなかった。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトは、フジ・セルヴェットをジロ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモに招待せず。ツール出場の可能性も極めてゼロに近い。
主要選手の流出は止まらず、グランツールでエースを務めたホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン)はサーヴェロ・テストチームへ。ライヴィス・ベロフォシクス(ラトビア)とルーベンス・ベルトリアーティ(スイス)、ルチアーノ・パリアリーニ(ブラジル)は揃ってテルテック・H2Oへ。そしてマヌエーレ・モーリ(イタリア)はランプレへの道を選択した。
南米アルゼンチンで行なわれたツール・ド・サンルイスに出場したフジ・セルヴェット photo:CorVos現在所属する24名のうち、15名がスコット・アメリカンビーフからの契約更新選手。今シーズンは9名が他チームから移籍した。新加入の選手の大半がスペイン国外の出身で、現在は6カ国の選手が所属している。
ステージレースでは、ファンホセ・コーボ(スペイン)やエロス・カペッキ(イタリア)がチームを引っ張る存在。ツール山岳ステージでの果敢なアタックでお馴染みのダビ・デラフエンテ(スペイン)もチームに残った。
南米アルゼンチンで行なわれたツール・ド・サンルイスに出場したフジ・セルヴェット photo:CorVos新加入のダニエーレ・ナルデッロ(イタリア)はチーム最年長。これまでビッグチームを渡り歩いたベテランのナルデッロは、チームに経験をもたらすだろう。これまで北米で結果を残しているスプリンターのイヴァン・ドミンゲス(キューバ)は、スプリンターを欠くチームの中で貴重な存在だ。
他にも、2006年の世界選手権U23ロードレースで銀メダルを獲得したウィリアム・ウォーカー(オーストラリア)がラボバンクから、アンドレア・トンティ(イタリア)とダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)はともにクイックステップから移籍。シーズン初戦のツアー・ダウンアンダーでは勝機に恵まれず、ヴィガーノの第4ステージ7位が最高位だった。
フジ・セルヴェット2009メンバー
ホセアルベルト・ベニテス(スペイン)
イケル・カマニョ(スペイン)
ダビ・カニャダ(スペイン)
エロス・カペッキ(イタリア)
エルマーノ・カペッリ(イタリア)
ヒルトン・クラーク(オーストラリア)トヨタ・ユナイテッド
ファンホセ・コーボ(スペイン)
ダビ・デラフエンテ(スペイン)
ヘスス・デルネロ(スペイン)
イヴァン・ドミンゲス(キューバ)トヨタ・ユナイテッド
アルカイス・ドゥーラン(スペイン)
アルベルト・フェルナンデス(スペイン)
アンヘル・ゴメスゴメス(スペイン)
エクトール・ゴンザレス(スペイン)
ベナト・インチャウスティ(スペイン)
ホセ・フフレ(スペイン)
フレデリク・ケシアコフ(スウェーデン)未所属(MTBライダー)
ハビエル・メヒアス(スペイン)
ダニエーレ・ナルデッロ(イタリア)セッラメンティPVC
リカルド・セラノ(スペイン)ティンコフ
ボリス・シュピレフスキー(ロシア)プレーティ・マンジーミ
アンドレア・トンティ(イタリア)クイックステップ
ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)クイックステップ
ウィリアム・ウォーカー(オーストラリア)ラボバンク
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サウニエルドゥバル・スコットは、昨年のツール・ド・フランスでリカルド・リッコ(イタリア)とレオナルド・ピエポリ(イタリア)のドーピング違反が明るみになり、レースを離脱するという暗い過去を持つ。ロードレース界に汚点を残した同チームのイメージを一新しようと、チームは首脳陣の入れ替えを行なった。
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また、二度とドーピングの悪夢を見ぬよう、チームとしてアンチドーピングの取り組みを強化。マペイ・スポーツセンターのアルド・サッシ医師によるチーム内ドーピング検査体制を導入した。
しかしそのチーム維新も、レース主催者には受け入れられなかった。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトは、フジ・セルヴェットをジロ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモに招待せず。ツール出場の可能性も極めてゼロに近い。
主要選手の流出は止まらず、グランツールでエースを務めたホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン)はサーヴェロ・テストチームへ。ライヴィス・ベロフォシクス(ラトビア)とルーベンス・ベルトリアーティ(スイス)、ルチアーノ・パリアリーニ(ブラジル)は揃ってテルテック・H2Oへ。そしてマヌエーレ・モーリ(イタリア)はランプレへの道を選択した。
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ステージレースでは、ファンホセ・コーボ(スペイン)やエロス・カペッキ(イタリア)がチームを引っ張る存在。ツール山岳ステージでの果敢なアタックでお馴染みのダビ・デラフエンテ(スペイン)もチームに残った。
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他にも、2006年の世界選手権U23ロードレースで銀メダルを獲得したウィリアム・ウォーカー(オーストラリア)がラボバンクから、アンドレア・トンティ(イタリア)とダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)はともにクイックステップから移籍。シーズン初戦のツアー・ダウンアンダーでは勝機に恵まれず、ヴィガーノの第4ステージ7位が最高位だった。
フジ・セルヴェット2009メンバー
ホセアルベルト・ベニテス(スペイン)
イケル・カマニョ(スペイン)
ダビ・カニャダ(スペイン)
エロス・カペッキ(イタリア)
エルマーノ・カペッリ(イタリア)
ヒルトン・クラーク(オーストラリア)トヨタ・ユナイテッド
ファンホセ・コーボ(スペイン)
ダビ・デラフエンテ(スペイン)
ヘスス・デルネロ(スペイン)
イヴァン・ドミンゲス(キューバ)トヨタ・ユナイテッド
アルカイス・ドゥーラン(スペイン)
アルベルト・フェルナンデス(スペイン)
アンヘル・ゴメスゴメス(スペイン)
エクトール・ゴンザレス(スペイン)
ベナト・インチャウスティ(スペイン)
ホセ・フフレ(スペイン)
フレデリク・ケシアコフ(スウェーデン)未所属(MTBライダー)
ハビエル・メヒアス(スペイン)
ダニエーレ・ナルデッロ(イタリア)セッラメンティPVC
リカルド・セラノ(スペイン)ティンコフ
ボリス・シュピレフスキー(ロシア)プレーティ・マンジーミ
アンドレア・トンティ(イタリア)クイックステップ
ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)クイックステップ
ウィリアム・ウォーカー(オーストラリア)ラボバンク
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