2012/08/12(日) - 10:53
8月11日、エネコツアー(UCIワールドツアー)第6ステージ・個人タイムトライアルが行なわれ、カナダチャンピオンのスヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)がトップタイムで優勝した。総合首位に浮上したタフトはリーダージャージを着て最終ステージに挑む。
エネコ・ツアーの総合争いを大きく左右する個人タイムトライアル。距離は17.4kmと短いが、タイム差が生まれるのはこの第6ステージと最終日の第7ステージしかないと言っていい。
カナダのナショナルチャンピオンジャージを着るタフトは、ほぼ真っ平らな17.4kmコースを20分25秒で走り抜けた。平均スピードは51.1km/h。同じくTTを得意とするテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)を5秒、ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)を6秒上回るタイムで優勝した。
第2ステージのチームタイムトライアルで得たリードにより、前日の第5ステージを終えた時点でタフトは6秒差の総合12位。1分01秒遅れのステージ29位に終わったトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)からリーダージャージを奪うことに成功した。
「コースを下見してウォーミングアップしている時から、今日は何か凄いことが出来るような気がしていたんだ。タイムトライアルは自分も得意分野。今日の上位の面子を見ると、自分の走りを誇りに思えるよ」。強力なスペシャリストたちを打破したタフトはそう語る。
35歳のベテランは、リーダージャージを着て最終日に挑む。最終第6ステージは、今年ロンド・ファン・フラーンデレンのコースから外された名物「ミュール」を越える難コースが設定されている。総合4秒差のボームや、総合16秒差のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)らの攻撃を、タフトは防ぎきることが出来るだろうか。「日曜日はタフなレースになると思う。でもコンディション的には絶好調で、コースもよく知っているし、強いチームメイトたちに守られている。自信をもってレースに挑みたい」。
オリカ・グリーンエッジはタフトの他にもイェンス・モーリス(オランダ)、ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)、セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ)の3人を総合トップ10に送り込んでいる。この日ステージ79位で終えた別府史之は「チームオーダー通り明日のステージの仕事のために力を温存して走り、準備万端!!」と意気込んでいる。
出場停止処分からの復帰戦として出場しているアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)はステージ7位に入り、総合10位に浮上している。「もう少し良い走りが出来ると思っていた。でも自分向きではない(平坦な)コースで7位という成績は悪くない。トップコンディションに戻すためには強度の高いレースがあと2つか3つ必要。ちょうどブエルタで調子を上げれると思う」。久々に出場するブエルタに向けて手応えは上々のようだ。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第6ステージ結果
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 20'25"
2位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +18"
5位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +19"
6位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) +20"
7位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +22"
8位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ) +25"
9位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +26"
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +30"
29位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) +1'01"
79位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +1'44"
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 19h56'57"
2位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +04"
3位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) +16"
4位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +25"
5位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
6位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +37"
7位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) +39"
8位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +47"
9位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +48"
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +49"
111位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +6'18"
ポイント賞
ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
エネコ・ツアーの総合争いを大きく左右する個人タイムトライアル。距離は17.4kmと短いが、タイム差が生まれるのはこの第6ステージと最終日の第7ステージしかないと言っていい。
カナダのナショナルチャンピオンジャージを着るタフトは、ほぼ真っ平らな17.4kmコースを20分25秒で走り抜けた。平均スピードは51.1km/h。同じくTTを得意とするテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)を5秒、ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)を6秒上回るタイムで優勝した。
第2ステージのチームタイムトライアルで得たリードにより、前日の第5ステージを終えた時点でタフトは6秒差の総合12位。1分01秒遅れのステージ29位に終わったトム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)からリーダージャージを奪うことに成功した。
「コースを下見してウォーミングアップしている時から、今日は何か凄いことが出来るような気がしていたんだ。タイムトライアルは自分も得意分野。今日の上位の面子を見ると、自分の走りを誇りに思えるよ」。強力なスペシャリストたちを打破したタフトはそう語る。
35歳のベテランは、リーダージャージを着て最終日に挑む。最終第6ステージは、今年ロンド・ファン・フラーンデレンのコースから外された名物「ミュール」を越える難コースが設定されている。総合4秒差のボームや、総合16秒差のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)らの攻撃を、タフトは防ぎきることが出来るだろうか。「日曜日はタフなレースになると思う。でもコンディション的には絶好調で、コースもよく知っているし、強いチームメイトたちに守られている。自信をもってレースに挑みたい」。
オリカ・グリーンエッジはタフトの他にもイェンス・モーリス(オランダ)、ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)、セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ)の3人を総合トップ10に送り込んでいる。この日ステージ79位で終えた別府史之は「チームオーダー通り明日のステージの仕事のために力を温存して走り、準備万端!!」と意気込んでいる。
出場停止処分からの復帰戦として出場しているアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)はステージ7位に入り、総合10位に浮上している。「もう少し良い走りが出来ると思っていた。でも自分向きではない(平坦な)コースで7位という成績は悪くない。トップコンディションに戻すためには強度の高いレースがあと2つか3つ必要。ちょうどブエルタで調子を上げれると思う」。久々に出場するブエルタに向けて手応えは上々のようだ。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第6ステージ結果
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 20'25"
2位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +05"
3位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
4位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +18"
5位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +19"
6位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) +20"
7位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +22"
8位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ) +25"
9位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +26"
10位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +30"
29位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) +1'01"
79位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +1'44"
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 19h56'57"
2位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +04"
3位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ) +16"
4位 イェンス・モーリス(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +25"
5位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、グリーンエッジ)
6位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +37"
7位 ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ) +39"
8位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +47"
9位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +48"
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +49"
111位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +6'18"
ポイント賞
ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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