2012/08/07(火) - 10:24
8月6日、オランダ南部のワールウェイクで第8回エネコ・ツアー(UCIワールドツアー)が開幕。初日は大集団に持ち込まれ、ほろ苦いツールデビューを飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)が会心の勝利を飾った。
アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)の復帰戦として注目を集めるエネコ・ツアー。初日の第1ステージは、内陸のワールウェイクを発ち、海沿いのミデルブルフに至る全長203.9km。オランダ南部の平野を駆ける一日だ。
コースは真っ平らだが、オランダ特有の細く曲がりくねったコースが多くて気が抜けない。特に後半にかけて海岸を走る箇所が増えるため、横風に警戒が必要。雨と風が集団の緊張感を倍増させた。
序盤から逃げたパブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)とスタフ・シェイリンクス(ベルギー、アクセントジョブス)は、最大10分以上のタイム差を得たが、真っ平らなコースで大集団に対抗出来ず。オメガファーマ・クイックステップやガーミン・シャープなどのスプリンターチームが逃げを捉え、そしてミデルブルフに向けてスピードを上げていく。
横風の影響で中切れが発生するなか、2年連続出場の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)は集団前方に位置。エーススプリンターのポジションをキープする。
スプリンターチームは積極的にトレインを組んだが、ラスト3kmを切ってからの落車でその体制は崩壊。約30名ほどに絞られた集団によるスプリント勝負に持ち込まれ、トム・フィーラース(オランダ)に発射されたキッテルがそのまま先頭でゴールに向かって踏んでいく。後続を寄せ付けない走りでキッテルが勝利した。
体調不良と膝の故障によって、初出場のツール・ド・フランスを途中リタイアした24歳のキッテル。「ツール・ド・フランスをリタイアしてから2週間バイクに乗らなかったから、今日は苦しんだよ」と打ち明ける。
「でも今日はチームワークのお手本のような走りだった。勝利が今日と言う日をファンタスティックな一日に変えてくれる」。
キッテルは今シーズン8勝目。リーダージャージを守りたいと意気込むが、まだまだ総合タイム10秒差のなかに140名がいる状態。翌日の18.9kmチームタイムトライアルで総合成績にシャッフルがかかるだろう。
コンタドールは復帰レースをステージ106位で終えている。この日は落車でスタフ・クレメント(オランダ、ラボバンク)とアラン・マランゴーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がレースを去った。
選手コメントはチーム公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5h38'28"
2位 アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
4位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
5位 アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)
6位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
7位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
8位 フレデリック・ロバート(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
10位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)
59位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5h38'18"
2位 アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット) +04"
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +06"
4位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) +07"
6位 ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +08"
7位 ルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)
8位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック) +09"
9位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +10"
64位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
チーム総合成績
BMCレーシングチーム
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)の復帰戦として注目を集めるエネコ・ツアー。初日の第1ステージは、内陸のワールウェイクを発ち、海沿いのミデルブルフに至る全長203.9km。オランダ南部の平野を駆ける一日だ。
コースは真っ平らだが、オランダ特有の細く曲がりくねったコースが多くて気が抜けない。特に後半にかけて海岸を走る箇所が増えるため、横風に警戒が必要。雨と風が集団の緊張感を倍増させた。
序盤から逃げたパブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)とスタフ・シェイリンクス(ベルギー、アクセントジョブス)は、最大10分以上のタイム差を得たが、真っ平らなコースで大集団に対抗出来ず。オメガファーマ・クイックステップやガーミン・シャープなどのスプリンターチームが逃げを捉え、そしてミデルブルフに向けてスピードを上げていく。
横風の影響で中切れが発生するなか、2年連続出場の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)は集団前方に位置。エーススプリンターのポジションをキープする。
スプリンターチームは積極的にトレインを組んだが、ラスト3kmを切ってからの落車でその体制は崩壊。約30名ほどに絞られた集団によるスプリント勝負に持ち込まれ、トム・フィーラース(オランダ)に発射されたキッテルがそのまま先頭でゴールに向かって踏んでいく。後続を寄せ付けない走りでキッテルが勝利した。
体調不良と膝の故障によって、初出場のツール・ド・フランスを途中リタイアした24歳のキッテル。「ツール・ド・フランスをリタイアしてから2週間バイクに乗らなかったから、今日は苦しんだよ」と打ち明ける。
「でも今日はチームワークのお手本のような走りだった。勝利が今日と言う日をファンタスティックな一日に変えてくれる」。
キッテルは今シーズン8勝目。リーダージャージを守りたいと意気込むが、まだまだ総合タイム10秒差のなかに140名がいる状態。翌日の18.9kmチームタイムトライアルで総合成績にシャッフルがかかるだろう。
コンタドールは復帰レースをステージ106位で終えている。この日は落車でスタフ・クレメント(オランダ、ラボバンク)とアラン・マランゴーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がレースを去った。
選手コメントはチーム公式サイトより。
エネコ・ツアー2012第1ステージ結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5h38'28"
2位 アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
4位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
5位 アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)
6位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
7位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
8位 フレデリック・ロバート(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア、アスタナ)
10位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)
59位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)
個人総合成績
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5h38'18"
2位 アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット) +04"
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +06"
4位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) +07"
6位 ワウテル・モル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +08"
7位 ルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)
8位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック) +09"
9位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、アージェードゥーゼル)
10位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +10"
64位 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)
チーム総合成績
BMCレーシングチーム
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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