チームユーラシアが参戦したアルデンヌ地方の4日間ステージレース

4月19日から22日までの4日間、ベルギーのアルデンヌ地方で4日間のレースが開催された。同レースには、チームユーラシアの5名が参戦。4日間の闘いを橋川健監督に振り返ってもらう。

ナンバープレートをバイクに付ける竹之内悠（チームユーラシア） photo:Kei Tsujiアルデンヌチャレンジは、基本的に当日申し込み可能なローカルレースの4連戦。同時に4日間連日して完走した選手には総合成績がつけられ、賞金も僅かながら20位まで用意されている。

ロードレースが最も熱狂的に行われていると言われるベルギーだが、フランス語圏のワロン地方はここ数年でフィリップ・ジルベールの活躍により、ロードレース人気が急上昇しているものの、フランドル地方と比較するとまだまだレース数、選手数において差をつけられている。

しかしながら、平坦が多いフランドル地方と比較して、丘陵地帯が多いワロン地方で行われるレースは人気が高く、このアルデンヌ・チャレンジに参戦している選手の70%はワロン地方以外の選手で占められる。コースの難易度が高い事から、より高いレベルのレースを求めてオランダ、フランス、ドイツ、カナダ、ニュージランド、そして日本から選手たちがエントリー。初日は127名のエントリーがあった。

ベルギー南部ワロン地域の丘陵地帯を走る photo:Kei Tsuji



4日間の総合成績
竹之内悠　13位
大場政登志　15位


藤岡徹也（チームユーラシア） photo:Kei Tsuji中山卓士（チームユーラシア） photo:Kei Tsuji
竹之内悠（チームユーラシア） photo:Kei Tsuji小石祐馬（チームユーラシア） photo:Kei Tsuji


メイン集団から飛び出す大場政登志（チームユーラシア） photo:Kei Tsuji4日間通して走り続けた選手は僅か24名。ユーラシアの今回の目標は先ずは完走を最低限の目標としていた。

竹之内はまだ本調子で無いにも関わらず最後まで走り、大学卒業時までトラックレースを中心に活動していた大場は登りに対して不安を感じていたようだが、今回のレースで多少は自信につながったようである。

ゴール後の選手たちにジャケットを渡す橋川健監督 photo:Kei Tsuji高校を卒業したばかりの小石はフランドル地方の大きなアマチュアレースでスタート後30分で千切れ、リタイヤになった経験をしている。横風やポジションの位置取りなど日本では経験できないレース展開に戸惑っていたが、今回のレースではその才能の一部を見る事ができ、自信にもなっているようである。


いつもと違うコースプロフィール、レース展開、選手、などユーラシアの選手達の違う一面を確認する事ができ収穫の多い遠征となった。



4月下旬以降はフランスの1.1、2.1のカテゴリーをはじめ、ベルギーでUCI1.2のレースなど、毎週末ごとに大きなレースへのエントリーが決まった。そこでまた成長し、結果を違った一面を見てみたい。

選手達の要望によりIRC社製のチューブレスタイヤ「フォーミュラー　プロRBCC」を使用している。既に選手5名で20レース前後を走っているが、特に路面状況が悪いと言われるベルギーでパンクはゼロ。 photo:Ken Hashikawa宿泊先のコテージで自炊し、4日間のステージレースを闘う photo:Kei Tsuji


text:Ken Hashikawa
photo:Kei Tsuji