2012/04/04(水) - 12:46
2012年4月3日、ブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)第2ステージがグリーンエッジがワンツー勝利を飾った。ラスト1kmアーチ手前で飛び出し、そのままリードを保ってゴールした27歳のダリル・インペイ(南アフリカ)は「キャリア最大の勝利だ」と喜んだ。
前日のゴール地点グエニェスから、バスク州の州都ビトリア・ガステイスまでの165.7km。難易度の低いカテゴリー山岳を合計6つ越えるこのステージで、ジェローム・ピノー(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)ら5名が逃げを試みた。
しかし多くのスプリンターが集団内で山岳コースをこなしたため、リーダージャージ擁するモビスターの他、スプリンターチームが集団を率いて逃げを追う。結局ピノーらは最後の3級山岳で吸収。続くカウンターアタックも封じ込められ、100名弱の集団によるゴールスプリント勝負に。
積極的にリードしたのは、フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア)を解き放ちたいアスタナ。しかしラスト2kmを切るとグリーンエッジ勢が先頭に立ち、ラスト1km手前のロータリーで集団が長くなった隙を突いてインペイが飛び出した。
後方とのギャップを確認して、ギアを掛けてペダルを踏み込むインペイ。他のスプリンターチームが追走に手間取る中、数十メートルのリードを保って独走を続ける。
インペイはゴール前で徐々に失速するも、迫り来る大集団を振り切った。集団先頭でチームメイトのアラン・デーヴィス(オーストラリア)が手を挙げるその前で、インペイが両手を広げてゴール。グリーンエッジがゴールスプリントでワンツー勝利を飾った。
カタルーニャに続いてスペインのUCIワールドツアーレース参戦のインペイは「チームはアラン(デーヴィス)のために走っていたし、今日ステージ優勝するなんて予想していなかった」と驚く。「ロータリーを他の選手よりも速いスピードで抜け、集団から一人飛び出した形になったので、そのまま踏んで行ったんだ。とてつもなく大きな勝利。キャリアの中で最大の勝利であると言い切れる」。
インペイは2009年のツアー・オブ・ターキー覇者。当時、地元南アフリカのバルロワールドに所属していたインペイはプロツアーチームの選手を押さえて総合優勝している。2010年はレディオシャックに所属。2011年はMTNキュベカとチームネットアップを転々とし、今年グリーンエッジに合流している。
「両手を挙げてゴールした後、アランが僕を追い抜いて行った。そのとき初めて彼が集団の先頭を穫ったことを知ったんだ。グリーンエッジによる団結した努力が実った」。グリーンエッジはこれがUCIワールドツアーレース7勝目。チーム総合成績でもトップに立っている。
リーダージャージを着るロハスはステージ4位。タイム差はゼロのままだが、規定により総合首位を守っている。依然として総合92位まで同タイムで並んでいる状態だ。
レース内容はレース公式サイト、選手コメントはグリーンエッジ公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第2ステージ
1位 ダリル・インペイ(南アフリカ、グリーンエッジ) 4h10'07"
2位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
6位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・バラクーダ)
9位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)
10位 ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、ランプレ・ISD)
個人総合成績
1位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター) 8h07'51"
2位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
3位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・バラクーダ)
4位 ダリル・インペイ(南アフリカ、グリーンエッジ)
5位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)
7位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
8位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
9位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)
10位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム)
山岳賞
ダビ・デラフエンテ(スペイン、カハルーラル)
スプリント賞
フリアン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
ポイント賞
ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
チーム総合成績
グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com
前日のゴール地点グエニェスから、バスク州の州都ビトリア・ガステイスまでの165.7km。難易度の低いカテゴリー山岳を合計6つ越えるこのステージで、ジェローム・ピノー(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)ら5名が逃げを試みた。
しかし多くのスプリンターが集団内で山岳コースをこなしたため、リーダージャージ擁するモビスターの他、スプリンターチームが集団を率いて逃げを追う。結局ピノーらは最後の3級山岳で吸収。続くカウンターアタックも封じ込められ、100名弱の集団によるゴールスプリント勝負に。
積極的にリードしたのは、フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア)を解き放ちたいアスタナ。しかしラスト2kmを切るとグリーンエッジ勢が先頭に立ち、ラスト1km手前のロータリーで集団が長くなった隙を突いてインペイが飛び出した。
後方とのギャップを確認して、ギアを掛けてペダルを踏み込むインペイ。他のスプリンターチームが追走に手間取る中、数十メートルのリードを保って独走を続ける。
インペイはゴール前で徐々に失速するも、迫り来る大集団を振り切った。集団先頭でチームメイトのアラン・デーヴィス(オーストラリア)が手を挙げるその前で、インペイが両手を広げてゴール。グリーンエッジがゴールスプリントでワンツー勝利を飾った。
カタルーニャに続いてスペインのUCIワールドツアーレース参戦のインペイは「チームはアラン(デーヴィス)のために走っていたし、今日ステージ優勝するなんて予想していなかった」と驚く。「ロータリーを他の選手よりも速いスピードで抜け、集団から一人飛び出した形になったので、そのまま踏んで行ったんだ。とてつもなく大きな勝利。キャリアの中で最大の勝利であると言い切れる」。
インペイは2009年のツアー・オブ・ターキー覇者。当時、地元南アフリカのバルロワールドに所属していたインペイはプロツアーチームの選手を押さえて総合優勝している。2010年はレディオシャックに所属。2011年はMTNキュベカとチームネットアップを転々とし、今年グリーンエッジに合流している。
「両手を挙げてゴールした後、アランが僕を追い抜いて行った。そのとき初めて彼が集団の先頭を穫ったことを知ったんだ。グリーンエッジによる団結した努力が実った」。グリーンエッジはこれがUCIワールドツアーレース7勝目。チーム総合成績でもトップに立っている。
リーダージャージを着るロハスはステージ4位。タイム差はゼロのままだが、規定により総合首位を守っている。依然として総合92位まで同タイムで並んでいる状態だ。
レース内容はレース公式サイト、選手コメントはグリーンエッジ公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第2ステージ
1位 ダリル・インペイ(南アフリカ、グリーンエッジ) 4h10'07"
2位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
6位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
7位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・バラクーダ)
9位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)
10位 ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、ランプレ・ISD)
個人総合成績
1位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター) 8h07'51"
2位 ダニエーレ・ラット(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
3位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・バラクーダ)
4位 ダリル・インペイ(南アフリカ、グリーンエッジ)
5位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
6位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)
7位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
8位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
9位 ダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)
10位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム)
山岳賞
ダビ・デラフエンテ(スペイン、カハルーラル)
スプリント賞
フリアン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
ポイント賞
ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
チーム総合成績
グリーンエッジ
text:Kei Tsuji
photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com
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