2012/02/27(月) - 17:43
福島晋一(トレンガヌプロアジア)が2日連続エスケープ。福島は4人の逃げを率い、スプリンターチームに勝負を挑んだが、ラスト100mでスプリンターたちに敢え無く吸収される。アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)が無敵のハットトリックを達成した。
2月27日、マレー半島南部のバトゥーパハトからムアルまでの169.4kmで行なわれたツール・ド・ランカウイ第4ステージ。スプリンターの脚を苦しめるようなカテゴリー山岳は設定されていない。後半は海岸線に近い平坦路が続く。
スタート後すぐにペースが上がった集団から、この日はリース・ポロック(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)が飛び出す。これにケヴァン・ルザ(フランス、ユーロップカー)、ルイス・クロスビー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム)、そして福島晋一が加わった。
リーダージャージ擁するガーミン・バラクーダが率いるメイン集団に対し、4名の逃げは最大5分45秒までリードを広げることに成功する。レース後半に差し掛かると、教科書通り、スプリント狙いのファルネーゼヴィーニがコントロールを開始し、ジワリとタイム差を詰める。
ゴールまで30kmを残してタイム差は5分。アスタナが集団コントロールに合流したことでペースが更に上がり、ラスト20km地点でタイム差3分20秒。先頭4名は粘り強い走りを見せ、2分のリードを保ったままラスト10kmに突入する。
ラスト5kmでタイム差は1分10秒。ポロック、ルザ、クロスビー、福島はローテーションを繰り返したままラスト1kmアーチを通過。後方から大集団が迫り来る中、4人が逃げ切り目がけてスプリント。
しかし、縦に長く伸びた集団の先端がラスト100mで逃げていた4名を捉える。
そこから勢い良く飛び出したグアルディーニが、後方を大きく引き離す伸びやかなスプリントで勝利した。ゴール直前に集団に飲み込まれた福島は15位でフィニッシュしている。
グアルディーニは、レース後のインタビューで「これまでで最も苦しんだステージであり、最高の勝利だ。ラスト30kmの時点で勝利を諦めていなかったのは自分たちのチームだけ。他のチームは位置取りのためだけに集団前方に上がっていた。ゴール直前で逃げを捉えたのはチームの完璧な仕事のおかげだ」とコメント。ステージ3連勝で、ポイント賞トップを快走する。昨年のステージ5勝に届きそうな勢いだ。
翌第5ステージは、アイルケローからパンダンインダーまでの190.0kmで行なわれる。レース後半にかけて登場する2つの2級山岳(101km地点と149km地点)と3級山岳(180km地点)が、ゴールスプリント勝負に影響を及ぼす可能性は高い。
ツール・ド・ランカウイ2012第4ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 3h57'11"
2位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
3位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
4位 ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
5位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
6位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
7位 アヌアル・マナン(マレーシア、チャンピオンシステム)
8位 ケヴァン・ルザ(フランス、ユーロップカー)
9位 ジャニ・テウェルデ(エリトリア、MTNキュベカ)
10位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
15位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア)
28位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム)
38位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム)
57位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
68位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
96位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
112位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +31"
個人総合成績
1位 デーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) 12h27'15"
2位 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ) +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ) +1'10"
4位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +1'17"
5位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'26"
6位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ) +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +1'39"
9位 ベヘナム・ハリリ(イラン、タブリズペトロケミカル) +1'46"
10位 フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ) +1'50"
53位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'21"
58位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'30"
63位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'43"
68位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'55"
74位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +4'01"
83位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +4'22"
96位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +5'03"
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)
山岳賞
フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
アジアンライダー賞
デミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
ガーミン・バラクーダ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
2月27日、マレー半島南部のバトゥーパハトからムアルまでの169.4kmで行なわれたツール・ド・ランカウイ第4ステージ。スプリンターの脚を苦しめるようなカテゴリー山岳は設定されていない。後半は海岸線に近い平坦路が続く。
スタート後すぐにペースが上がった集団から、この日はリース・ポロック(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)が飛び出す。これにケヴァン・ルザ(フランス、ユーロップカー)、ルイス・クロスビー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム)、そして福島晋一が加わった。
リーダージャージ擁するガーミン・バラクーダが率いるメイン集団に対し、4名の逃げは最大5分45秒までリードを広げることに成功する。レース後半に差し掛かると、教科書通り、スプリント狙いのファルネーゼヴィーニがコントロールを開始し、ジワリとタイム差を詰める。
ゴールまで30kmを残してタイム差は5分。アスタナが集団コントロールに合流したことでペースが更に上がり、ラスト20km地点でタイム差3分20秒。先頭4名は粘り強い走りを見せ、2分のリードを保ったままラスト10kmに突入する。
ラスト5kmでタイム差は1分10秒。ポロック、ルザ、クロスビー、福島はローテーションを繰り返したままラスト1kmアーチを通過。後方から大集団が迫り来る中、4人が逃げ切り目がけてスプリント。
しかし、縦に長く伸びた集団の先端がラスト100mで逃げていた4名を捉える。
そこから勢い良く飛び出したグアルディーニが、後方を大きく引き離す伸びやかなスプリントで勝利した。ゴール直前に集団に飲み込まれた福島は15位でフィニッシュしている。
グアルディーニは、レース後のインタビューで「これまでで最も苦しんだステージであり、最高の勝利だ。ラスト30kmの時点で勝利を諦めていなかったのは自分たちのチームだけ。他のチームは位置取りのためだけに集団前方に上がっていた。ゴール直前で逃げを捉えたのはチームの完璧な仕事のおかげだ」とコメント。ステージ3連勝で、ポイント賞トップを快走する。昨年のステージ5勝に届きそうな勢いだ。
翌第5ステージは、アイルケローからパンダンインダーまでの190.0kmで行なわれる。レース後半にかけて登場する2つの2級山岳(101km地点と149km地点)と3級山岳(180km地点)が、ゴールスプリント勝負に影響を及ぼす可能性は高い。
ツール・ド・ランカウイ2012第4ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 3h57'11"
2位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
3位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
4位 ヨアン・ジェーヌ(フランス、ユーロップカー)
5位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
6位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
7位 アヌアル・マナン(マレーシア、チャンピオンシステム)
8位 ケヴァン・ルザ(フランス、ユーロップカー)
9位 ジャニ・テウェルデ(エリトリア、MTNキュベカ)
10位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
15位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア)
28位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム)
38位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム)
57位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
68位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
96位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
112位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +31"
個人総合成績
1位 デーヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) 12h27'15"
2位 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ) +1'00"
3位 ダレン・ラプソーン(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ) +1'10"
4位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +1'17"
5位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +1'26"
6位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +1'31"
7位 デミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ) +1'33"
8位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +1'39"
9位 ベヘナム・ハリリ(イラン、タブリズペトロケミカル) +1'46"
10位 フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ) +1'50"
53位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'21"
58位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'30"
63位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'43"
68位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +3'55"
74位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +4'01"
83位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +4'22"
96位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +5'03"
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)
山岳賞
フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)
アジアンライダー賞
デミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
ガーミン・バラクーダ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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