2012/02/22(水) - 10:41
2012年2月21日、ブエルタ・ア・アンダルシア(UCI2.1)第2ステージの1級山岳頂上ゴールでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がアタック。ライバルを振り切ったバルベルデは、ステージ優勝とリーダージャージを同時に手にした。
アンダルシア地方の内陸部に向かう photo:www.vueltaandalucia.es「ルタ・デル・ソル」第2ステージは、地中海に面したマラガから、2級、1級、3級のカテゴリー山岳を越え、1級山岳サントゥアリオ峠にゴールする144.7km。
今大会のクイーンステージであり、標高832mの頂上に向かう平均勾配6.3%、最大勾配18%の登りで勝負は決する。
モビスターがコントロールするメイン集団 photo:www.vueltaandalucia.esレース序盤から単独で逃げたミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス)は、最大6分のリードを得てカテゴリー山岳を連続先頭通過。しかしモビスターやラボバンク、レディオシャック・ニッサンが率いるメイン集団に、1級山岳サントゥアリオ峠の頂上5km手前で吸収される。
土井雪広(プロジェクト1t4i)は総合リーダーを守る責務から解かれたものの、この日もアシストとしてチームメイトをサポート。「今日はレースをコントロールすることは無く、最後の登りに一番調子の良い選手良いポディションで登れるようにサポートするというオーダー。ヨハネス(フレーリンガー)を全開で登りの入り口まで連れて行き、僕も辛抱して最後まで追い込んだ」と語る。
ソロエスケープを敢行したミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス) photo:www.vueltaandalucia.esやがてゴールまで3kmを切ると、ダヴィ・ルレイ(フランス、カハルーラル)やアイトール・ガルドス(スペイン、カハルーラル)、サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)、ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)がアタック。
しかしこの動きは封じ込められ、リーダージャージのパトリック・グレッチュ(ドイツ、プロジェクト1t4i)や総合2位でディフェンディングチャンピオンのマルケル・イリサール(スペイン、レディオシャック・ニッサン)が遅れる中、ゴールまで1kmを残してバルベルデが飛び出した。
頂上ゴールにガッツポーズで飛び込むアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:www.vueltaandalucia.es後方からデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)やフランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)が追走をかけるも、バルベルデには届かず。後続を10秒引き離したバルベルデが、ステージ優勝とリーダージャージを同時に手にした。
「登りの距離が短く、しかも多くの強敵が出場しているので、総合成績ではなくステージ優勝を狙ってアタックした。一番勾配のキツい区間でアタック。ゴールまで後ろを振り返らなかった」と話すバルベルデは、これがツアー・ダウンアンダーの頂上ゴール制覇に続くシーズン2勝目。出場停止処分からの完全復帰、そして、来るグランツールに向けてのコンディションの良さを印象づけた。
土井雪広は1分38秒遅れでゴール。「感触は悪くないし、昨日の疲れがあったけど、最後の登りはレース強度に慣れてきた感があり、個人的には有意義なステージになった。明日からはアタックが許されるので、逃げてもっと追い込めればと思います」と、自身のブログに綴っている。
レース内容はスペイン・ビシシクリスモ、選手コメントはモビスター公式サイトより。
ブエルタ・ア・アンダルシア2012第2ステージ結果
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 4h02'37"
2位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
4位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
5位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM) +13"
6位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +15"
7位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +21"
8位 アドリアン・パロマレス(スペイン、アンダルシア)
9位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +23"
10位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +24"
55位 土井雪広(日本、プロジェクト1t4i) +1'38"
個人総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 9h11'58"
2位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +03"
3位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +08"
4位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +14"
5位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM) +15"
6位 トム・ドゥムリン(オランダ、プロジェクト1t4i) +18"
7位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +21"
8位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +22"
9位 マティアス・ブランドル(オーストリア、チームネットアップ) +23"
10位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック・ニッサン) +26"
57位 土井雪広(日本、プロジェクト1t4i) +2'03"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
山岳賞
ミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス)
チーム総合成績
レディオシャック・ニッサン
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltaandalucia.es

今大会のクイーンステージであり、標高832mの頂上に向かう平均勾配6.3%、最大勾配18%の登りで勝負は決する。

土井雪広(プロジェクト1t4i)は総合リーダーを守る責務から解かれたものの、この日もアシストとしてチームメイトをサポート。「今日はレースをコントロールすることは無く、最後の登りに一番調子の良い選手良いポディションで登れるようにサポートするというオーダー。ヨハネス(フレーリンガー)を全開で登りの入り口まで連れて行き、僕も辛抱して最後まで追い込んだ」と語る。

しかしこの動きは封じ込められ、リーダージャージのパトリック・グレッチュ(ドイツ、プロジェクト1t4i)や総合2位でディフェンディングチャンピオンのマルケル・イリサール(スペイン、レディオシャック・ニッサン)が遅れる中、ゴールまで1kmを残してバルベルデが飛び出した。

「登りの距離が短く、しかも多くの強敵が出場しているので、総合成績ではなくステージ優勝を狙ってアタックした。一番勾配のキツい区間でアタック。ゴールまで後ろを振り返らなかった」と話すバルベルデは、これがツアー・ダウンアンダーの頂上ゴール制覇に続くシーズン2勝目。出場停止処分からの完全復帰、そして、来るグランツールに向けてのコンディションの良さを印象づけた。
土井雪広は1分38秒遅れでゴール。「感触は悪くないし、昨日の疲れがあったけど、最後の登りはレース強度に慣れてきた感があり、個人的には有意義なステージになった。明日からはアタックが許されるので、逃げてもっと追い込めればと思います」と、自身のブログに綴っている。
レース内容はスペイン・ビシシクリスモ、選手コメントはモビスター公式サイトより。
ブエルタ・ア・アンダルシア2012第2ステージ結果
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 4h02'37"
2位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +10"
3位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)
4位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
5位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM) +13"
6位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +15"
7位 マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +21"
8位 アドリアン・パロマレス(スペイン、アンダルシア)
9位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +23"
10位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +24"
55位 土井雪広(日本、プロジェクト1t4i) +1'38"
個人総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 9h11'58"
2位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +03"
3位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +08"
4位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) +14"
5位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM) +15"
6位 トム・ドゥムリン(オランダ、プロジェクト1t4i) +18"
7位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +21"
8位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +22"
9位 マティアス・ブランドル(オーストリア、チームネットアップ) +23"
10位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック・ニッサン) +26"
57位 土井雪広(日本、プロジェクト1t4i) +2'03"
ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
山岳賞
ミカエル・ブファズ(フランス、コフィディス)
チーム総合成績
レディオシャック・ニッサン
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltaandalucia.es
フォトギャラリー
Amazon.co.jp