2011/11/23(水) - 07:26
ボッテキアのニューモデルであるSUPER 8AVIO(スーパーオッタビオ )。イタリアの老舗ブランドが満を持してリリースするエアロタイプのレーシングモデルだ。
ボッテキア・スーパーオッタビオ (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
そのフレームは軽さとエアロダイナミクス性能、そして剛性と優れたスタビリティを兼ね備えるパフォーマンスを実現したという。そのエアロフォルムはタイムトライアル&トライアスロンバイクである姉妹モデル、「クロノ」に与えた空気力学の概念をもつ。そして生体力学について研究した成果をミックスし、生み出された形状というわけだ。
トップチューブにはボッテキアのトレードマークが
フォーク上部はエアロ効果を高める形状だ
上下異径ヘッドチューブを採用する
またフロントセクションは、直進安定性能を向上させる設計が施される。さらにフレームの一部に結合させているかのように見えるフロントフォークがタイムトライアルバイクのようなエアロダイナミクス効果を生み出す。
エアロダイナミクス効果に貢献するインターナルケーブルシステムも導入し、すっきりとした外観を保っている。そして無理のないルーティングの設計を施すことで、ブレーキタッチも軽く仕上がっている。まさに最高レベルの運動パフォーマンスとコンフォート性能を確保するための手法である。
これまで培った経験や最新の素材特性、さらにはテクノロジーを組み合わせることによって、ボッテキアのバイクラインナップの中ではロングライドにもっとも適した性能を実現している。
ダウンチューブに内蔵するシフトケーブル
特徴的なヘッドチューブとトップチューブの形状
ボトムブラケットはBB30を用いている
チェーンステーにシフトケーブルが内蔵される
EMME2の概念も追加され、垂直方向への弾性と快適性を確保しているという。シートチューブはサドルに近い上端部に快適設計を施し、BBに近い下部付近を最大限剛性を高めるようリニューアルした、まったく新しいカーボンチューブを用いている。またシートステーは扁平形状をしており、路面からのショックを効果的に吸収して、より快適なライディングを提供するのだ。
素材には東レ製最新カーボンのダブルモールドモノコックを採用。その優れた形状設計と相まって、素晴らしい走りをライダーに与えるだろう。
すっきりとしたダウンチューブの下側
ボリュームのあるフロントフォーク。エアロ効果に優れる形状
トップチューブから延長したようなバックステー
そんなボッテキアのニューモデルである「スーパーオッタビオ」を、2人のテスター達はどう評価するのだろうか?
さっそくインプレッションをお届けしよう。
―インプレッション
「最短時間であっという間に加速できるレーシングバイク」 三船雅彦
「もっと走っていたいと思わせる不思議なレーシングバイク」三船雅彦 スーパーオッタビオは非常に興味深いバイクだった。エアロダイナミクス性能を追求した、タイムトライアル然としたデザインながらも、ピュアレーシングフレームに感じられる軽快な走行感を味わうことができた。
その際に強く印象づけられたのはボトムブラケット付近が「抜けている」というイメージである。これは最近のバイクからしばしば感じられるボトムブラケット付近の高い剛性感と同等のものだ。
ペダリングパワーをロスしないように横剛性を高め、推進力を効率よく稼ぎ出すためのセオリーともいえる一般的なフィーリングが感じられないのだ。
しかしながら、踏み込んだときのバイクの挙動は軽快だ。それは一歩間違えるとたわんでいるようにも感じ取れてしまう。そして加速力はまさに一級品で、何回でもダッシュを繰り出すことができるような錯覚に陥ってしまう。
実際に瞬間的なパワーに対し鋭く反応し、加速力を得るフレーム特性は上位モデルのEMME2に通じるところがある。
スピードを上げてもまったく疲労感を感じさせないような軽さ(実際にはエネルギーを費やしているが)と、コンフォート性能を兼ね備えており、さらにそのフレーム形状によるエアロダイナミクス効果も寄与していると考えられるが、ボテッキアのラインナップの中で、トップスピードまで加速するのにもっとも時間のかからなかったバイクと断言できよる。
快適性能も高く、「ふにゃけている」というイメージは、コンフォート感がそう感じさせるのかもしれない。
正直、良い意味で期待を裏切ったバイクだったと思う。フレームのグラフィックやフォルムから想像していたのは、カジュアルな雰囲気で100%レース用バイクとは思いもしないだろう。
カーボンの特徴を生かしたことで得たフレームのボリュームもあって、第一印象はスタイル優先のお気軽なバイクにも感じられた。しかしながらその運動性能はレーシングバイクそのもので、良い感じでレースを走れそうだ。ボッテキアの全車種にいえることだが、レースを意識できる運動性能を必ずもっているということ。このスーパーオッタビオもしかり、だ。
また、ロングライドにも適した設計が各所にちりばめられているということもあり、個人的にはインプレッションだけでなく、もっと走っていたいなと思わせる自転車であった。
「エアロ形状ながら素直で軽快な走りが魅力」 山本健一(ロードバイクジャーナリスト)
「踏み出しの加速感は強烈に軽い」山本健一 スーパーオッタビオにとって厳しい言い方をすれば、「ポピュラーなカーボンモノコックフレーム」であるが、実は100年を超えるボッテキアの経験値を現代流にアレンジした名品である。
また、ライディングすることで初めて良さを噛み締めることができるバイクの筆頭のような存在ともいえるだろう。そのエアロに注力した形状とは正反対ともいえる素直で軽快な走りが最大の特徴だ。
軽い走りは、プロスペックのバイクから感じる一枚岩のような剛性感ではなく、どことなく優しさを残している。硬さというよりもしなやかさによって挙動の軽さを実現しているように思える。
とはいえ芯のある剛性感で、踏み込んだときのパワーを受け止め、速やかにスピードに変換しているようにも感じる。パワーを溜めることはなく、つまり過剰すぎるウィップは発生せず、素早く心地よい反発感によってペダルは軽やかにスイスイと踏み下ろすことができた。
加えてコンフォート性能も高い。フレーム全体からかもし出す、快適性能はロングライドも許容するだろう。そして頼もしいフォルムは、エアロ効果だけでなく安心感を与えてくれる。高速走行時のスタビリティも高く、優れたフレーム構造であることを証明している。
踏み出しの加速感は強烈に軽いが、必要以上の硬さは感じられない。むしろかなり乗りやすい性格であった。さらにダンシングではリズム感があって、スカスカとしたペダリングを楽しめた。適当なウィップがまるで推進力を高めているようだ。上りの軽さはエアロフレームとは思えないほどで、まるでアシスト機能があるように軽い。
性能は純粋なレーシングバイクのそれで、キビキビとした反応性が魅力だ。また、こだわりのエアロダイナミクス形状も、ハイスピードであればあるほど、効果を発揮し、大きなアドバンテージを生み出すことは間違いないだろう。
時速30~45kmほどといった中間加速から高速域にかけての伸びはレベルが高かった。捻出できるパワーを有効的に活用できる能力はかなり高いだろう。優れたエアロ効果とコンフォート性能によってパワーロスを最小限に抑えてくれそうだ。
まさしくトップカテゴリーをターゲットとしたハイスピードを想定したようなバイクで、このバイクに乗っているとレース終盤に集団からエスケープし、優れたエアロ効果とパワー伝達性能によって勝利に導くような図が想像できる。
ボッテキア・スーパーオッタビオ (c)Makoto.AYANO/cyclowired.jp
BOTTECHIA SUPER8VIO
<完成車カンパニョーロレコード>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
フレーム:3Kカーボンモノコック
フォーク:3Kカーボンモノコック
メインコンポ:カンパニョーロ・レコード コンパクトドライブ
リム:フルクラム・レーシング0
タイヤ:ヴィットリアEVO CXII
価格:完成車カンパニョーロレコード 798,000円(税込み)
<完成車カンパニョーロコーラス>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
フレーム:3Kカーボンモノコック
フォーク:3Kカーボンモノコック
メインコンポ:カンパニョーロ・コーラス コンパクトドライブ
ホイール:フルクラム・レーシング3
タイヤ:ヴィットリア・ルビノIIプロ
価格:完成車カンパニョーロコーラス 546,000円(税込み)
<フレームセット>
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
チューブ:3Kカーボンモノコック
サイズ:44、48、51、54cm
重量: 920g(フレーム)
カーボンフォーク:3Kカーボンモノコック
価格:フレームセット 294,000円(税込み)
インプレライダーのプロフィール
三船雅彦(元プロサイクリスト) 三船雅彦(元プロサイクリスト)
9シーズンをプロとして走り(プロチームとの契約年数は8年)プロで700レース以上、プロアマ通算1,000レース以上を経験した、日本屈指の元プロサイクルロードレーサー。入賞回数は実に200レースほどにのぼる。2003年より国内のチームに移籍し活動中。国内の主要レースを中心に各地を転戦。レース以外の活動も精力的に行い、2003年度よりJスポーツのサイクルロードレースではゲスト解説を。特にベルギーでのレースにおいては、10年間在住していた地理感などを生かした解説に定評がある。2005年より若手育成のためにチームマサヒコミフネドットコムを立ち上げ、オーナーとしてチーム運営も行っている。
過去数多くのバイクに乗り、実戦で闘ってきたばかりでなく、タイヤや各種スポーツバイクエキップメントの開発アドバイザーを担う。その評価の目は厳しく、辛辣だ。選手活動からは2009年を持って引退したが、今シーズンからはスポーツバイク普及のためのさまざまな活動を始めている。ホビー大会のゲスト参加やセミナー開催にも意欲的だ。
マサヒコ・ミフネ・ドットコム
山本健一(バイクジャーナリスト) 山本健一(バイクジャーナリスト)
身長187cm、体重68kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質はどちらかといえばスピードマンタイプで上りは苦手。1000mタイムトライアル1分10秒(10年前のベストタイム)がプチ自慢。インプレッションはじめ製品レビューなどがライフワーク的になっている。インプレ本のバイブル、ロードバイクインプレッション(エイ出版社)の統括エディターもつとめる。
text:Ken-ichi YAMAMOTO
photo&edit: Makoto AYANO
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そのフレームは軽さとエアロダイナミクス性能、そして剛性と優れたスタビリティを兼ね備えるパフォーマンスを実現したという。そのエアロフォルムはタイムトライアル&トライアスロンバイクである姉妹モデル、「クロノ」に与えた空気力学の概念をもつ。そして生体力学について研究した成果をミックスし、生み出された形状というわけだ。
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またフロントセクションは、直進安定性能を向上させる設計が施される。さらにフレームの一部に結合させているかのように見えるフロントフォークがタイムトライアルバイクのようなエアロダイナミクス効果を生み出す。
エアロダイナミクス効果に貢献するインターナルケーブルシステムも導入し、すっきりとした外観を保っている。そして無理のないルーティングの設計を施すことで、ブレーキタッチも軽く仕上がっている。まさに最高レベルの運動パフォーマンスとコンフォート性能を確保するための手法である。
これまで培った経験や最新の素材特性、さらにはテクノロジーを組み合わせることによって、ボッテキアのバイクラインナップの中ではロングライドにもっとも適した性能を実現している。
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EMME2の概念も追加され、垂直方向への弾性と快適性を確保しているという。シートチューブはサドルに近い上端部に快適設計を施し、BBに近い下部付近を最大限剛性を高めるようリニューアルした、まったく新しいカーボンチューブを用いている。またシートステーは扁平形状をしており、路面からのショックを効果的に吸収して、より快適なライディングを提供するのだ。
素材には東レ製最新カーボンのダブルモールドモノコックを採用。その優れた形状設計と相まって、素晴らしい走りをライダーに与えるだろう。
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そんなボッテキアのニューモデルである「スーパーオッタビオ」を、2人のテスター達はどう評価するのだろうか?
さっそくインプレッションをお届けしよう。
―インプレッション
「最短時間であっという間に加速できるレーシングバイク」 三船雅彦
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その際に強く印象づけられたのはボトムブラケット付近が「抜けている」というイメージである。これは最近のバイクからしばしば感じられるボトムブラケット付近の高い剛性感と同等のものだ。
ペダリングパワーをロスしないように横剛性を高め、推進力を効率よく稼ぎ出すためのセオリーともいえる一般的なフィーリングが感じられないのだ。
しかしながら、踏み込んだときのバイクの挙動は軽快だ。それは一歩間違えるとたわんでいるようにも感じ取れてしまう。そして加速力はまさに一級品で、何回でもダッシュを繰り出すことができるような錯覚に陥ってしまう。
実際に瞬間的なパワーに対し鋭く反応し、加速力を得るフレーム特性は上位モデルのEMME2に通じるところがある。
スピードを上げてもまったく疲労感を感じさせないような軽さ(実際にはエネルギーを費やしているが)と、コンフォート性能を兼ね備えており、さらにそのフレーム形状によるエアロダイナミクス効果も寄与していると考えられるが、ボテッキアのラインナップの中で、トップスピードまで加速するのにもっとも時間のかからなかったバイクと断言できよる。
快適性能も高く、「ふにゃけている」というイメージは、コンフォート感がそう感じさせるのかもしれない。
正直、良い意味で期待を裏切ったバイクだったと思う。フレームのグラフィックやフォルムから想像していたのは、カジュアルな雰囲気で100%レース用バイクとは思いもしないだろう。
カーボンの特徴を生かしたことで得たフレームのボリュームもあって、第一印象はスタイル優先のお気軽なバイクにも感じられた。しかしながらその運動性能はレーシングバイクそのもので、良い感じでレースを走れそうだ。ボッテキアの全車種にいえることだが、レースを意識できる運動性能を必ずもっているということ。このスーパーオッタビオもしかり、だ。
また、ロングライドにも適した設計が各所にちりばめられているということもあり、個人的にはインプレッションだけでなく、もっと走っていたいなと思わせる自転車であった。
「エアロ形状ながら素直で軽快な走りが魅力」 山本健一(ロードバイクジャーナリスト)
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また、ライディングすることで初めて良さを噛み締めることができるバイクの筆頭のような存在ともいえるだろう。そのエアロに注力した形状とは正反対ともいえる素直で軽快な走りが最大の特徴だ。
軽い走りは、プロスペックのバイクから感じる一枚岩のような剛性感ではなく、どことなく優しさを残している。硬さというよりもしなやかさによって挙動の軽さを実現しているように思える。
とはいえ芯のある剛性感で、踏み込んだときのパワーを受け止め、速やかにスピードに変換しているようにも感じる。パワーを溜めることはなく、つまり過剰すぎるウィップは発生せず、素早く心地よい反発感によってペダルは軽やかにスイスイと踏み下ろすことができた。
加えてコンフォート性能も高い。フレーム全体からかもし出す、快適性能はロングライドも許容するだろう。そして頼もしいフォルムは、エアロ効果だけでなく安心感を与えてくれる。高速走行時のスタビリティも高く、優れたフレーム構造であることを証明している。
踏み出しの加速感は強烈に軽いが、必要以上の硬さは感じられない。むしろかなり乗りやすい性格であった。さらにダンシングではリズム感があって、スカスカとしたペダリングを楽しめた。適当なウィップがまるで推進力を高めているようだ。上りの軽さはエアロフレームとは思えないほどで、まるでアシスト機能があるように軽い。
性能は純粋なレーシングバイクのそれで、キビキビとした反応性が魅力だ。また、こだわりのエアロダイナミクス形状も、ハイスピードであればあるほど、効果を発揮し、大きなアドバンテージを生み出すことは間違いないだろう。
時速30~45kmほどといった中間加速から高速域にかけての伸びはレベルが高かった。捻出できるパワーを有効的に活用できる能力はかなり高いだろう。優れたエアロ効果とコンフォート性能によってパワーロスを最小限に抑えてくれそうだ。
まさしくトップカテゴリーをターゲットとしたハイスピードを想定したようなバイクで、このバイクに乗っているとレース終盤に集団からエスケープし、優れたエアロ効果とパワー伝達性能によって勝利に導くような図が想像できる。
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BOTTECHIA SUPER8VIO
<完成車カンパニョーロレコード>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
フレーム:3Kカーボンモノコック
フォーク:3Kカーボンモノコック
メインコンポ:カンパニョーロ・レコード コンパクトドライブ
リム:フルクラム・レーシング0
タイヤ:ヴィットリアEVO CXII
価格:完成車カンパニョーロレコード 798,000円(税込み)
<完成車カンパニョーロコーラス>
サイズ:44、48、51、54cm
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
フレーム:3Kカーボンモノコック
フォーク:3Kカーボンモノコック
メインコンポ:カンパニョーロ・コーラス コンパクトドライブ
ホイール:フルクラム・レーシング3
タイヤ:ヴィットリア・ルビノIIプロ
価格:完成車カンパニョーロコーラス 546,000円(税込み)
<フレームセット>
カラー:ホワイト/ブラック、カーボン/ホワイト/レッド
チューブ:3Kカーボンモノコック
サイズ:44、48、51、54cm
重量: 920g(フレーム)
カーボンフォーク:3Kカーボンモノコック
価格:フレームセット 294,000円(税込み)
インプレライダーのプロフィール
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9シーズンをプロとして走り(プロチームとの契約年数は8年)プロで700レース以上、プロアマ通算1,000レース以上を経験した、日本屈指の元プロサイクルロードレーサー。入賞回数は実に200レースほどにのぼる。2003年より国内のチームに移籍し活動中。国内の主要レースを中心に各地を転戦。レース以外の活動も精力的に行い、2003年度よりJスポーツのサイクルロードレースではゲスト解説を。特にベルギーでのレースにおいては、10年間在住していた地理感などを生かした解説に定評がある。2005年より若手育成のためにチームマサヒコミフネドットコムを立ち上げ、オーナーとしてチーム運営も行っている。
過去数多くのバイクに乗り、実戦で闘ってきたばかりでなく、タイヤや各種スポーツバイクエキップメントの開発アドバイザーを担う。その評価の目は厳しく、辛辣だ。選手活動からは2009年を持って引退したが、今シーズンからはスポーツバイク普及のためのさまざまな活動を始めている。ホビー大会のゲスト参加やセミナー開催にも意欲的だ。
マサヒコ・ミフネ・ドットコム

身長187cm、体重68kg。かつては実業団トップカテゴリーで走った経歴をもつ。脚質はどちらかといえばスピードマンタイプで上りは苦手。1000mタイムトライアル1分10秒(10年前のベストタイム)がプチ自慢。インプレッションはじめ製品レビューなどがライフワーク的になっている。インプレ本のバイブル、ロードバイクインプレッション(エイ出版社)の統括エディターもつとめる。
text:Ken-ichi YAMAMOTO
photo&edit: Makoto AYANO
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