2009/05/20(水) - 01:39
第3ステージ美濃が5月19日(火)、岐阜県美濃市で行われ、リー・ハワード(チームAIS)が集団ゴールを制して2勝目を上げた。西谷泰治(愛三工業)は3位、個人総合はワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)が攻撃的な走りでグリーンジャージをキープ。
スピードならばハワードがトップ、そう思わせたゴールスプリントだった。そしてグリーンジャージのワンも山岳ポイント3回中2回を1位通過で攻撃を仕掛けて決して守りに入らない。ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)やドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)らクライマー系の選手でさえゴールスプリントは一ケタ入賞。それに対するは西谷泰治(愛三工業)、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)らの日本勢。強者たちの戦いは今日も続いた。
奈良ステージ終了後の堺ステージリザルト訂正というニュースで始まった美濃ステージの朝。もちろん決定事項だから受け入れるだけだ。晴れてリーダーのグリーンジャージを着たワンが集団の中にいる。
正式周回1周目の下りの狭くなる区間で、集団の半分以上の選手がストップする落車が発生。選手たちは再び走り始めるが、2周目の上り手前で全員が停止。落車時点で逃げていた2人を時間差で先にスタートさせ、メイン集団がリスタートした。なお、この落車でチェ・ジンヨン(ソウルサイクリング)が大腿骨骨折でリタイアとなった。
4周目には逃げていた2名が吸収されて2回目の山岳ポイントへ。チームメイトのアシストを受けたワンがガロッファロらを振り切って1位通過。ワンの走りはリーダージャージを守る走りでない。いま、取れる可能性のあるものをすべて取る走りだ。
続く5周目は清水都貴が単独アタックして総合10位につけるユ・キホン(ソウルサイクリング)が20秒差で追う。さらにメイン集団が続く。6周目入る時点でこれら逃げは吸収される。そして山岳賞のかかる6周目、再びワンが山岳賞2位で山岳賞ジャージを着るガロッファロを退けて1位通過。強いワンが集団を自在に動き回る。
最終周回の7周目に入ってアタックが続くも決定的な逃げにならず最後の直線では40人ほどの集団に。ゴールスプリントは西谷がハワードより先に仕掛けるがハワードがこれを抜き去り優勝。2位にはヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)が伸びて、西谷は3位に。
優勝したハワードは「自分だけでなくチーム全体の調子が良かった。美濃ステージは、ラスト2周くらいはきつかったが、タフでいいコース」と語る。
個人総合1位と山岳賞をキープしたワンは「今日はチームメイトに山岳賞もキープすると告げていたので、それもできてよかった。最後のゴールスプリントは、それまでにチームも自分も頑張りすぎて、力を出せなかった」と語る。実際ゴール直後には「今日は山岳賞も取り、実はステージ優勝もしてからグリーンジャージで表彰台に立ちたかった」と語っている。それは朝のリザルト訂正に関わってのことだろう。
日本人最高位の西谷は「チームとして明日の飯田で有利に運ぶため、上位3人が先頭に絶対に残り、かつ自分がステージ優勝するのが目標だった。チームとしてアジアツアーに積極的に参加し、勝ちにこだわっている。会社も近くて応援も多くうれしかった。今後は別府匠をエースとして自分は区間を狙えれば、と考えている」と語る。実際に綾部、別府、西谷は総合11、13、15位でタイム差も36秒以内にここまでとどめており、これから始まる山岳ステージに向けて期待が高まる。
結果
第3ステージ美濃
1位 リー・ハワード(チームAIS)3時間39分16秒
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)
3位 西谷泰治(愛三工業)
4位 ダニエレ・コッリ(カルミオーロ・Aスタイル)
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)
6位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)
9位 ファビオ・テレンツィオ(カルミオーロ・Aスタイル)
10位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)
個人総合時間賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)9時間01分18秒
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+06秒
3位 ドミトリー・グルージェフ(カザフスタンナショナルチーム)+14秒
4位 マイケル・マシュー(チームAIS)+22秒
5位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)+22秒
6位 ダニエレ・コッリ(カルミオーロ・Aスタイル)+25秒
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+26秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+28秒
9位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)+29秒
10位 ユ・キホン(ソウルサイクリング)+29秒
個人総合ポイント賞
1位 リー・ハワード(チームAIS)40点
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)34点
3位 マイケル・マシュー(チームAIS)22点
個人総合山岳賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)16点
2位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)8点
3位 綾部勇成(愛三工業)5点
団体総合時間賞
1位 カザフスタンナショナルチーム 27時間05分05秒
2位 カルミオーロ・Aスタイル +28秒
3位 愛三工業 +33秒
スピードならばハワードがトップ、そう思わせたゴールスプリントだった。そしてグリーンジャージのワンも山岳ポイント3回中2回を1位通過で攻撃を仕掛けて決して守りに入らない。ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)やドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)らクライマー系の選手でさえゴールスプリントは一ケタ入賞。それに対するは西谷泰治(愛三工業)、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)らの日本勢。強者たちの戦いは今日も続いた。
奈良ステージ終了後の堺ステージリザルト訂正というニュースで始まった美濃ステージの朝。もちろん決定事項だから受け入れるだけだ。晴れてリーダーのグリーンジャージを着たワンが集団の中にいる。
正式周回1周目の下りの狭くなる区間で、集団の半分以上の選手がストップする落車が発生。選手たちは再び走り始めるが、2周目の上り手前で全員が停止。落車時点で逃げていた2人を時間差で先にスタートさせ、メイン集団がリスタートした。なお、この落車でチェ・ジンヨン(ソウルサイクリング)が大腿骨骨折でリタイアとなった。
4周目には逃げていた2名が吸収されて2回目の山岳ポイントへ。チームメイトのアシストを受けたワンがガロッファロらを振り切って1位通過。ワンの走りはリーダージャージを守る走りでない。いま、取れる可能性のあるものをすべて取る走りだ。
続く5周目は清水都貴が単独アタックして総合10位につけるユ・キホン(ソウルサイクリング)が20秒差で追う。さらにメイン集団が続く。6周目入る時点でこれら逃げは吸収される。そして山岳賞のかかる6周目、再びワンが山岳賞2位で山岳賞ジャージを着るガロッファロを退けて1位通過。強いワンが集団を自在に動き回る。
最終周回の7周目に入ってアタックが続くも決定的な逃げにならず最後の直線では40人ほどの集団に。ゴールスプリントは西谷がハワードより先に仕掛けるがハワードがこれを抜き去り優勝。2位にはヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)が伸びて、西谷は3位に。
優勝したハワードは「自分だけでなくチーム全体の調子が良かった。美濃ステージは、ラスト2周くらいはきつかったが、タフでいいコース」と語る。
個人総合1位と山岳賞をキープしたワンは「今日はチームメイトに山岳賞もキープすると告げていたので、それもできてよかった。最後のゴールスプリントは、それまでにチームも自分も頑張りすぎて、力を出せなかった」と語る。実際ゴール直後には「今日は山岳賞も取り、実はステージ優勝もしてからグリーンジャージで表彰台に立ちたかった」と語っている。それは朝のリザルト訂正に関わってのことだろう。
日本人最高位の西谷は「チームとして明日の飯田で有利に運ぶため、上位3人が先頭に絶対に残り、かつ自分がステージ優勝するのが目標だった。チームとしてアジアツアーに積極的に参加し、勝ちにこだわっている。会社も近くて応援も多くうれしかった。今後は別府匠をエースとして自分は区間を狙えれば、と考えている」と語る。実際に綾部、別府、西谷は総合11、13、15位でタイム差も36秒以内にここまでとどめており、これから始まる山岳ステージに向けて期待が高まる。
結果
第3ステージ美濃
1位 リー・ハワード(チームAIS)3時間39分16秒
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)
3位 西谷泰治(愛三工業)
4位 ダニエレ・コッリ(カルミオーロ・Aスタイル)
5位 マイケル・マシュー(チームAIS)
6位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)
9位 ファビオ・テレンツィオ(カルミオーロ・Aスタイル)
10位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)
個人総合時間賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)9時間01分18秒
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+06秒
3位 ドミトリー・グルージェフ(カザフスタンナショナルチーム)+14秒
4位 マイケル・マシュー(チームAIS)+22秒
5位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)+22秒
6位 ダニエレ・コッリ(カルミオーロ・Aスタイル)+25秒
7位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+26秒
8位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+28秒
9位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)+29秒
10位 ユ・キホン(ソウルサイクリング)+29秒
個人総合ポイント賞
1位 リー・ハワード(チームAIS)40点
2位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)34点
3位 マイケル・マシュー(チームAIS)22点
個人総合山岳賞
1位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)16点
2位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)8点
3位 綾部勇成(愛三工業)5点
団体総合時間賞
1位 カザフスタンナショナルチーム 27時間05分05秒
2位 カルミオーロ・Aスタイル +28秒
3位 愛三工業 +33秒
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