2009/05/18(月) - 01:16
今年から、コースが新しくなった『ツアー・オブ・ジャパン』の堺ステージ。細い道幅で急カーブがあり2.7kmと短いコースを38周するため、選手たちにとっては厳しいが、観客にとっては4分おきくらいにレースが楽しめるコース。曇り空の中多くの人々がレースを見ようと会場に集まった。以下、エキップアサダがレポートする。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインTOJのメンバー どんよりした空の中スタートしたレースは、序盤からアタックがかかる。9周目で鈴木真理(シマノレーシング)、西谷泰治(愛三工業レーシング)、ラファエール・インファンティーノ アブルネ(コロンビア、アミーカチップス・クナウフ)、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)の4選手が集団から飛び出た。雨が激しく降り出したため、集団のペースも上がらず4人先頭でレースが進んで行った。
先頭4人と集団との差が縮まらず、雨も止む気配はなかったため、危険回避のためもあり、ラスト15周くらいからEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団の先頭に5人並び、列車(隊列)を組んで集団のスピードを上げ始めた。
集団の加速に反応する岡崎和也 photo:cyclism-japon3周ほどEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団を引き、その後カルミオーロ・Aスタイルチームなど海外チームと協力し合い、ラスト13周でその差は1分13秒。次の周では、10秒縮まり1分3秒となる。
後半になるにつれ集団のペースは上がり、スピードに追い付けず中切れが起こり始めた。集団内でも先頭では激しいアタック合戦が繰り広げられ、ばらばらになっていた矢先のラスト8周、落車が発生して30人ほどが巻き込まれた。ミカエル・ダミアンもスリップし落車してしまう。
エース清水都貴と増田成幸 photo:cyclism-japonこのステージのレース規則として、落車やメカトラブルが起こった場合、ワンラップはニュートラルとして認められる。つまり、落車した選手たちは、次の周回を待って集団に復帰すれば秒差がつかないということになる。落車に巻き込まれた選手及び、すでに多少遅れていたが落車で足止めされた選手たちはニュートラルを使って、次の周回に合流し再び大集団となってしまった。
結局この落車で、秒差を縮めるため、そして危険を回避するために力を使い集団の先頭で走っていたEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインを含む数名選手たちにとって、不利な状態となってしまった。
そんな状況だったにもかかわらず、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、清水都貴をトップと0秒差でゴールさせるというチームオーダーのため、チーム一丸となって先頭の4人を追い続けた。逃げていた4人のうち3人は集団に吸収したが、一足早くアタックしたリー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)は、逃げきって勝利を挙げた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が8秒遅れの13位でゴール。その他の選手も16秒差以内でゴールした。
だだ、ずっと後方ながらも集団でラップされずに走り続けていたギヨーム・ポンは、なぜか8分42秒遅れのタイムを取られてしまっている。その他同じような立場の選手がいる模様なので、明日審判に抗議する。今日はニュートラル制度が不利になってしまったが、チームとしての動きは十分できており、調子も良いようだ。明日は気持ちを切り替え、奈良ステージに挑む。
【清水都貴のコメント】
今日の仕事はスプリントを取りに行くわけではなかったので、明日に向けて温存はできた。雨が降ってきたし、自分たちでコントロールした方が安全な位置で脚を溜めながらレースができるのでチームとして列車を作った。それに、総合が絡んでいるので逃げを逃がしきってもいけない。
やるべきことはみんなやったから今日のレースは良かった。チームメイトのみんなには脚を使わせてしまったが、今日自分は温存できたので明日から仕事ができればいいと思う。
今日のコースは危なかった。落車がいっぱいあり、ニュートラルで周回遅れの選手たちが集団の前、うちのチームがコントロールしている前に入ってきて、自分たちが悪い位置になってしまった。その辺のルールをちゃんとしっかりしてもらいたい。
【レース詳細レポート / 現地レポート:岩佐千穂】
先頭4人と集団との差が縮まらず、雨も止む気配はなかったため、危険回避のためもあり、ラスト15周くらいからEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団の先頭に5人並び、列車(隊列)を組んで集団のスピードを上げ始めた。
後半になるにつれ集団のペースは上がり、スピードに追い付けず中切れが起こり始めた。集団内でも先頭では激しいアタック合戦が繰り広げられ、ばらばらになっていた矢先のラスト8周、落車が発生して30人ほどが巻き込まれた。ミカエル・ダミアンもスリップし落車してしまう。
結局この落車で、秒差を縮めるため、そして危険を回避するために力を使い集団の先頭で走っていたEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインを含む数名選手たちにとって、不利な状態となってしまった。
そんな状況だったにもかかわらず、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、清水都貴をトップと0秒差でゴールさせるというチームオーダーのため、チーム一丸となって先頭の4人を追い続けた。逃げていた4人のうち3人は集団に吸収したが、一足早くアタックしたリー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)は、逃げきって勝利を挙げた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が8秒遅れの13位でゴール。その他の選手も16秒差以内でゴールした。
だだ、ずっと後方ながらも集団でラップされずに走り続けていたギヨーム・ポンは、なぜか8分42秒遅れのタイムを取られてしまっている。その他同じような立場の選手がいる模様なので、明日審判に抗議する。今日はニュートラル制度が不利になってしまったが、チームとしての動きは十分できており、調子も良いようだ。明日は気持ちを切り替え、奈良ステージに挑む。
【清水都貴のコメント】
今日の仕事はスプリントを取りに行くわけではなかったので、明日に向けて温存はできた。雨が降ってきたし、自分たちでコントロールした方が安全な位置で脚を溜めながらレースができるのでチームとして列車を作った。それに、総合が絡んでいるので逃げを逃がしきってもいけない。
やるべきことはみんなやったから今日のレースは良かった。チームメイトのみんなには脚を使わせてしまったが、今日自分は温存できたので明日から仕事ができればいいと思う。
今日のコースは危なかった。落車がいっぱいあり、ニュートラルで周回遅れの選手たちが集団の前、うちのチームがコントロールしている前に入ってきて、自分たちが悪い位置になってしまった。その辺のルールをちゃんとしっかりしてもらいたい。
【レース詳細レポート / 現地レポート:岩佐千穂】