5月8日、ガイヤンエクスポでキャトル・ジュール・ド・ダンケルク2009第4ステージとなる個人タイムトラアイルが行われ、セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)がステージ優勝とリーダージャージを獲得した。

18.7kmと短い距離で競われた第4ステージ個人タイムトライアル。ここまで総合10位まで13秒差と僅差なため、このTTで総合上位は変動することは確実。そしてぐずついた天気と強風がレースを難しくした。2位以下に大きく差をつけたセバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)2位以下に大きく差をつけたセバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ) photo:www.4joursdedunkerque.org

ツール・ド・フランスの総合ディレクター、クリスチャン・プリュドム氏が見守る中、各選手がスタートしていく。多くの選手が強風に苦しむ中、64番目にスタートしたリウーヴェ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ)が23分50秒の好タイムでゴールし暫定トップに立つ。

そのすぐ後にスタートした2009年マディソンと団体追い抜きの世界チャンピオン、アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク)もタイムを伸ばせずヴェストラから11秒のビハインド。個人タイムトライアル世界チャンピオンのベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)もアルカンシェルを着て走るもヴェストラに6秒及ばず。リーダージャージもセバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)の手にリーダージャージもセバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)の手に photo:www.4joursdedunkerque.org

タイムを伸ばせないスペシャリストを尻目に、総合上位陣が好走を見せる。この日までに総合18位につけていたセバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)が23'21"とタイムを大幅に縮めて暫定トップに立つ。総合13位につけていたルイ・ダコスタ(ポルトガル、ケスデパーニュ)はロセレルに18秒差で暫定2位に。ロセレルのタイムを誰も破れないままリーダージャージを着る最終走者、セバスティアン・ミナール(フランス、コフィディス)がスタート。ミナールは1分6秒遅れの26位でゴールし、ロセレルのステージ優勝&リーダージャージが決定した。

総合で20位につけていた新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は決して得意ではないTTながら14位の好成績を残し、総合12位に浮上。新城のポテンシャルはまだまだ計り知れないものがある。


キャトル・ジュール・ド・ダンケルク2009第4ステージ結果
1位 セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)23'21"
2位 ルイ・ダコスタ(ポルトガル、ケスデパーニュ)+018"
3位 ダイアン・モニエ(フランス、コフィディス)+025"
4位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)+025"
5位 シリル・ルモワンヌ(フランス、スキル・シマノ)+027"
6位 リウーヴェ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ)+029"
7位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)+035"
8位 ユルゲン・ローランツ(ベルギー、サイレンス・ロット)+039"
9位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク)+040"
10位 ルイス・ロドリゲス(スペイン、ケスデパーニュ)+043"
14位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+50"

個人総合成績
1位 セバスティアン・ロセレル(ベルギー、クイックステップ)15h00'31"
2位 ルイ・ダコスタ(ポルトガル、ケスデパーニュ)+18"
3位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)+23"
4位 シリル・ルモワンヌ(フランス、スキル・シマノ)+27"
5位 ユルゲン・ローランツ(ベルギー、サイレンス・ロット)+39"
6位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)+41"
7位 ルイス・ロドリゲス(スペイン、ケスデパーニュ)+43"
8位 ステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)+44"
9位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)+47"
10位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)+48"
12位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+50"

ポイント賞

アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)

山岳賞

クレモン・ロトルリ(フランス、ヴァカンソレイユ)

新人賞

ルイ・ダコスタ(ポルトガル、ケスデパーニュ)

チーム総合成績

クイックステップ