2011/07/09(土) - 08:18
KYKLOS ― キクロスという聞き慣れないブランド名のこのバイク。しかし、我々日本人にとってはある魅力的なセールスポイントを持ったブランドとなっている。ブランドはイタリアだが、名はギリシャ語で”円”を表すこのキクロス、知られざるその魅力に迫ってみたい。
それでは、このキクロスのプロフィールをあまり手元に資料がないのだが、分かっている範囲で見てみよう。
ブランドは先に述べたようにイタリア。2007年のジロ・デ・イタリアでマリアローザを獲得したイタリアの人気選手、ダニーロ・ディルーカ(イタリア、現チームカチューシャ)がプロデュースするブランドで2009年に開発をスタートし、10年に晴れて製品化となっている。
日本人に魅力的なポイントがある、といったのはこのディルーカが欧州の人たちの中では比較的小柄な体格をしており、それが結果的に日本人向けサイズのジオメトリーに苦労する他のヨーロッパブランドに対し、有利にはたらいているという所なのだ。
どのバイクもディルーカ自らと親しい幾人かのヨーロッパのトップライダーが納得するまでテストライドして製品化されており、レースに投入されている。新興ブランドながら、現場での実績を見ると信頼性の点で不安感がない。
このフェザーウェイト リミテッドはカーボンフレームなのだが、その作り方に一風変わった点がある事もキクロスの特徴であるかもしれない。本国のwebサイトデータによると、カーボン素材で構成されたフレームは完全な一体形成(モノコック)ではなく、一部にのみモノコック構造を採り、それらを接ぐようなかたちでひとつのフレームが出来上がっているのだ。
具体的には、ヘッドチューブを中心としたトップ&ダウンチューブがモノコック構造で、他に力の掛かるBB周りとチェーンステーが同様の造り。これにパイプを接ぐようなかたちでシートチューブとシートステーが組み合わされる。キクロスではBB周りとダウンチューブの接合部を「lug junction + tapared」、その他の部分を「tube to tube process」と表現している。おそらくこのような特性の異なるパイプを組み合わせる事で、ディルーカの納得のいく特性が出来上がっているのだろう。
狙うは完全なレースバイク
その結果としてか、リリースによれば「ライダーのパワーをダイレクトに推進力に変換し、そしてハイスピード時の高速安定性は群を抜く」とのことだ。その他、技術的フィーチャーとしては「異なる特性の最上級グレードカーボンを使用し(HM T1000&HM T800)、高剛性かつ軽量(890g)に仕上げ、更にコーナーリング性能を向上させるべく上下異径ヘッドを採用する」。BBにはタフなBB30規格を取り入れ、空力にも留意しI.S.P(インテグラルシートポスト)、フルインナーケーブルを採用している。
製品の狙うレベルはズバリ、「本格的なロードレース、ヒルクライム、グランフォンドに出場するライダー」だという。つまり生粋のレースバイクに仕上げている、という事だ。
価格は、フレームセット販売で479,000円。カラー展開は黒を基調としアクセントで赤の入るカーボン/レッドと、ロゴなど以外は完全マットブラック仕上げとなるカーボン/グレーの2色。
日本人ライダーも所属するイタリア登録のコンチネンタルチーム、D'Angelo&Antenucci-NIPPO corporation(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)が使用するバイクもこのキクロスだ。
日本人の体格に似たプロデューサーが送り出す、異種組合せカーボンを使った完全レースバイク。このフェザーウェイト リミテッドに2人のインプレッションライダーはどのような感想を持ったのか、話を聞いてみよう。
—インプレッション
「ヒルクライムやレースなどの短時間集中決戦向きレースバイク」
二戸康寛(なるしまフレンド立川店)
フレームコンセプトが明白ですね。すばり“軽くて堅い軽量フレーム”。ネーミング通りだと思います。
見た目は、最近よく見かける薄型大径フレームのISP仕様で、ISPのヤグラはシートチューブにかぶせるリッチータイプを採用しながら素材はカーボン製。シンプルに重量と強度を追及した造形である事が、フレームの随所に見て取れます。
ともあれ、カーボンブラックのカラーも相まって、たいへんスパルタンな印象を受けるバイクです。
乗り味は、その外観から受ける印象を裏切らず、とにかく堅くてたわみが少ないです。大径メインフレームもさることながら、上下異径ヘッドベアリングとBB30、それにチェーンステーの大きなボリュームも剛性アップに貢献しているのだと思います。
フレームの重量的な面は、素材と肉厚のコントロールによる成果が感じられました。薄い肉厚にして剛性を出しているんだろうな、というのが乗っていて伝わります。フォークは少しベントしていますが、横幅を確保していて、見た目どおり軽くてしっかりとしています。
走行感は踏めば踏んだだけ進むし、反応はすごく良い。上りでは、さすがフレームの軽さを感じることができます。軽快でたわみが少ない。反面、疲れたら一気に踏めなくなりそうな気もする特性ではありました。上りで高回転でクルクル回していく人や、トルクをかけてもたわないダイレクトなペダリングが欲しい人には、フレームの持つ特性が生かせるかもしれません。
グランフォンドやヒルクライムを想定して開発されたということですが、フレームが非常に堅いので地面からの衝撃は拾いやすく、長時間走行というよりもヒルクライムやレースなどの短時間集中決戦向きではないかと思いました。ただ、重量が軽くてレスポンスもいいので、ロングライドで使っても効率良くは乗れると思いました。
キクロスはディルーカが出資したメーカーだけあって、日本人にも合いやすい小さいサイズも用意されています。今回の試乗車は選手が使う実車でしたが、フレームサイズは非常にコンパクトで、160cm前半の人でも余裕で乗れるサイズでした。その代わりに、ハンドリングが独特でヒラヒラして安定感がちょっと足りない印象でした。
ただ、コンパクトで剛性感がこれだけあれば仕方がないですし、慣れてしまえばOKなレベルです。今回も、ちょっと乗ればすぐ慣れました。ワイヤーは内蔵タイプですが、フルアウターでメンテナンスや組み換えの作業性は良好です。
販売価格は479,000円とかなり高価ですが、このフレームの持つパフォーマンスに乗り手がマッチすれば、この価格は納得できるハズです。細部まで拘って軽量化して、剛性も出して、相乗効果で戦闘力が高いレース志向バイクだと思います。
「剛性が高く、ヨーロピアンな味付けが際立つ」
白川賢治(YOUCAN リバーシティ店)
まず乗り始めて真っ先に感じたのは、「堅いバイク」という事です。それなので、フレームの反応性はとてもいいですね。踏むとドンドンと前に進みます。それに軽さも際立つバイクです。カーボンフレームですが一体構造(モノコック)ではない造り方をしているという事で、そういったところでうまくバランスを取りながら味付けをしているのかもしれませんね。
堅くて軽くて、それでは即戦力のある完璧なバイクなのだろうな、と思われるかもしれませんが、独特なクセもありますね。それはハンドリングに顕著で、堅いフレームなので全体的にシャキシャキとした特性をイメージしてしまいますが、ハンドリングはちょっとマッタリ目な特性です。こういった味付けというかバランス感覚からぼくは、「いかにもヨーロッパ的なバイクだな」、と感じました。
このハンドリングの特性というか方向性は、ダンシングの時にそれをすこし感じる事があります。バイクを振って戻すタイミングでハンドルを“ヒラヒラヒラッ”と触れないんですね。早いリズムで、腕でハンドルを振って走るには厳しいです。ですから、ダンシングでハンドルを積極的に振るタイプのライダーには、このフィーリングがやや合わないかもしれません。
コンパクトなジオメトリーから来るものなのか、直進性もちょっと強めで、クセというかこのバイク独特の色なのでしょうね。
ただ、この点は個人個人の乗り方や好みですし、ハンドルの振りではなくペダリングのタイミングに合わせて自然にバイクが戻ってくるのに任せれば、きれいに跳ね返ってきますので、そのような乗り方をすれば(慣れれば)大丈夫だと思います。
短い時間のインプレだったので慣れの問題もあったのだと思います。確かに、その程度のレベルのクセでしたし、個人的に、この辺の味付けはもうちょっとマイルドでもいいかな、と感じただけです。
それと、剛性の高さというのは、このフレームサイズ(コンパクト)である、というのは多少影響していると思います。実際、日本人は今回の試乗車サイズのライダーが多いでしょうから、正直、このサイズ展開を持っている、という点はこのブランドのひとつ強みと言えるでしょう。ユーザーのパイから考えれば、このサイズのバイクに乗るライダーが多いでしょうから、そう考えるとターゲット的にも「剛性が高いバイク」とやはり言えますね。
堅さと軽量さ、それにハンドリングの特性を考えると、短時間のレースや、逆に集団の中で走るにはとても向いているし楽なバイク、という印象も受けました。
*スペック
カラー:カーボン/グレー、カーボン/レッド
チューブ:カーボン
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カーボンフォーク:トップ: 1-1/8 ボトム:1-1/2
価格:フレームセット 479,000円(税込)
インプレライダーのプロフィール
二戸康寛(なるしまフレンド立川店)
なるしまフレンド神宮店販売チーフを経て現在は立川店勤務。かつて実業団チーム日本鋪道(昨年までのチームNIPPO)に所属してツール・ド・北海道をはじめとした国内外のトップレースを走った経験を持つ。高校時のインターハイ2位を始めツールド北海道特別賞(堅実なアシストに贈られる賞)やツールド東北総合4位等の実績を持つ。なるしまフレンドに入社後もレース活動を欠かさない36歳にしていまだ現役のJPTレーサー。ショップではレースから得た経験を通じ自転車の魅力と楽しさをより多くの人に伝えられるよう日々自分磨きに勤しんでいる。現在の愛車はタイム・RXインスティンクト。
なるしまフレンド
白川賢治(YOU CAN リバーシティ店)
2010年4月に山梨県中央市にOPENしたYOUCANリバーシティ店の店長。高校時代から20代後半まで競技に打ち込み、現役時代にはツール・ド・北海道総合スプリント賞や全日本選手権100kmチームタイムトライアル優勝、全日本選手権ポイントレース3位等の成績を収める。実業団レースを走った経験や、輸入代理店において広報車両のセットアップを担当した経験を生かしながら、自身の「自転車大好き」な気持ちで一生つき合える自転車の楽しみを提供できるショップを目指している。普段はキャノンデール・スーパーシックスHI-MODに乗る。
YOU CAN
ウェア協力:MAVIC
text:Harumichi SATO
photo:Makoto AYANO
それでは、このキクロスのプロフィールをあまり手元に資料がないのだが、分かっている範囲で見てみよう。
ブランドは先に述べたようにイタリア。2007年のジロ・デ・イタリアでマリアローザを獲得したイタリアの人気選手、ダニーロ・ディルーカ(イタリア、現チームカチューシャ)がプロデュースするブランドで2009年に開発をスタートし、10年に晴れて製品化となっている。
日本人に魅力的なポイントがある、といったのはこのディルーカが欧州の人たちの中では比較的小柄な体格をしており、それが結果的に日本人向けサイズのジオメトリーに苦労する他のヨーロッパブランドに対し、有利にはたらいているという所なのだ。
どのバイクもディルーカ自らと親しい幾人かのヨーロッパのトップライダーが納得するまでテストライドして製品化されており、レースに投入されている。新興ブランドながら、現場での実績を見ると信頼性の点で不安感がない。
このフェザーウェイト リミテッドはカーボンフレームなのだが、その作り方に一風変わった点がある事もキクロスの特徴であるかもしれない。本国のwebサイトデータによると、カーボン素材で構成されたフレームは完全な一体形成(モノコック)ではなく、一部にのみモノコック構造を採り、それらを接ぐようなかたちでひとつのフレームが出来上がっているのだ。
具体的には、ヘッドチューブを中心としたトップ&ダウンチューブがモノコック構造で、他に力の掛かるBB周りとチェーンステーが同様の造り。これにパイプを接ぐようなかたちでシートチューブとシートステーが組み合わされる。キクロスではBB周りとダウンチューブの接合部を「lug junction + tapared」、その他の部分を「tube to tube process」と表現している。おそらくこのような特性の異なるパイプを組み合わせる事で、ディルーカの納得のいく特性が出来上がっているのだろう。
狙うは完全なレースバイク
その結果としてか、リリースによれば「ライダーのパワーをダイレクトに推進力に変換し、そしてハイスピード時の高速安定性は群を抜く」とのことだ。その他、技術的フィーチャーとしては「異なる特性の最上級グレードカーボンを使用し(HM T1000&HM T800)、高剛性かつ軽量(890g)に仕上げ、更にコーナーリング性能を向上させるべく上下異径ヘッドを採用する」。BBにはタフなBB30規格を取り入れ、空力にも留意しI.S.P(インテグラルシートポスト)、フルインナーケーブルを採用している。
製品の狙うレベルはズバリ、「本格的なロードレース、ヒルクライム、グランフォンドに出場するライダー」だという。つまり生粋のレースバイクに仕上げている、という事だ。
価格は、フレームセット販売で479,000円。カラー展開は黒を基調としアクセントで赤の入るカーボン/レッドと、ロゴなど以外は完全マットブラック仕上げとなるカーボン/グレーの2色。
日本人ライダーも所属するイタリア登録のコンチネンタルチーム、D'Angelo&Antenucci-NIPPO corporation(ダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO)が使用するバイクもこのキクロスだ。
日本人の体格に似たプロデューサーが送り出す、異種組合せカーボンを使った完全レースバイク。このフェザーウェイト リミテッドに2人のインプレッションライダーはどのような感想を持ったのか、話を聞いてみよう。
—インプレッション
「ヒルクライムやレースなどの短時間集中決戦向きレースバイク」
二戸康寛(なるしまフレンド立川店)
フレームコンセプトが明白ですね。すばり“軽くて堅い軽量フレーム”。ネーミング通りだと思います。
見た目は、最近よく見かける薄型大径フレームのISP仕様で、ISPのヤグラはシートチューブにかぶせるリッチータイプを採用しながら素材はカーボン製。シンプルに重量と強度を追及した造形である事が、フレームの随所に見て取れます。
ともあれ、カーボンブラックのカラーも相まって、たいへんスパルタンな印象を受けるバイクです。
乗り味は、その外観から受ける印象を裏切らず、とにかく堅くてたわみが少ないです。大径メインフレームもさることながら、上下異径ヘッドベアリングとBB30、それにチェーンステーの大きなボリュームも剛性アップに貢献しているのだと思います。
フレームの重量的な面は、素材と肉厚のコントロールによる成果が感じられました。薄い肉厚にして剛性を出しているんだろうな、というのが乗っていて伝わります。フォークは少しベントしていますが、横幅を確保していて、見た目どおり軽くてしっかりとしています。
走行感は踏めば踏んだだけ進むし、反応はすごく良い。上りでは、さすがフレームの軽さを感じることができます。軽快でたわみが少ない。反面、疲れたら一気に踏めなくなりそうな気もする特性ではありました。上りで高回転でクルクル回していく人や、トルクをかけてもたわないダイレクトなペダリングが欲しい人には、フレームの持つ特性が生かせるかもしれません。
グランフォンドやヒルクライムを想定して開発されたということですが、フレームが非常に堅いので地面からの衝撃は拾いやすく、長時間走行というよりもヒルクライムやレースなどの短時間集中決戦向きではないかと思いました。ただ、重量が軽くてレスポンスもいいので、ロングライドで使っても効率良くは乗れると思いました。
キクロスはディルーカが出資したメーカーだけあって、日本人にも合いやすい小さいサイズも用意されています。今回の試乗車は選手が使う実車でしたが、フレームサイズは非常にコンパクトで、160cm前半の人でも余裕で乗れるサイズでした。その代わりに、ハンドリングが独特でヒラヒラして安定感がちょっと足りない印象でした。
ただ、コンパクトで剛性感がこれだけあれば仕方がないですし、慣れてしまえばOKなレベルです。今回も、ちょっと乗ればすぐ慣れました。ワイヤーは内蔵タイプですが、フルアウターでメンテナンスや組み換えの作業性は良好です。
販売価格は479,000円とかなり高価ですが、このフレームの持つパフォーマンスに乗り手がマッチすれば、この価格は納得できるハズです。細部まで拘って軽量化して、剛性も出して、相乗効果で戦闘力が高いレース志向バイクだと思います。
「剛性が高く、ヨーロピアンな味付けが際立つ」
白川賢治(YOUCAN リバーシティ店)
まず乗り始めて真っ先に感じたのは、「堅いバイク」という事です。それなので、フレームの反応性はとてもいいですね。踏むとドンドンと前に進みます。それに軽さも際立つバイクです。カーボンフレームですが一体構造(モノコック)ではない造り方をしているという事で、そういったところでうまくバランスを取りながら味付けをしているのかもしれませんね。
堅くて軽くて、それでは即戦力のある完璧なバイクなのだろうな、と思われるかもしれませんが、独特なクセもありますね。それはハンドリングに顕著で、堅いフレームなので全体的にシャキシャキとした特性をイメージしてしまいますが、ハンドリングはちょっとマッタリ目な特性です。こういった味付けというかバランス感覚からぼくは、「いかにもヨーロッパ的なバイクだな」、と感じました。
このハンドリングの特性というか方向性は、ダンシングの時にそれをすこし感じる事があります。バイクを振って戻すタイミングでハンドルを“ヒラヒラヒラッ”と触れないんですね。早いリズムで、腕でハンドルを振って走るには厳しいです。ですから、ダンシングでハンドルを積極的に振るタイプのライダーには、このフィーリングがやや合わないかもしれません。
コンパクトなジオメトリーから来るものなのか、直進性もちょっと強めで、クセというかこのバイク独特の色なのでしょうね。
ただ、この点は個人個人の乗り方や好みですし、ハンドルの振りではなくペダリングのタイミングに合わせて自然にバイクが戻ってくるのに任せれば、きれいに跳ね返ってきますので、そのような乗り方をすれば(慣れれば)大丈夫だと思います。
短い時間のインプレだったので慣れの問題もあったのだと思います。確かに、その程度のレベルのクセでしたし、個人的に、この辺の味付けはもうちょっとマイルドでもいいかな、と感じただけです。
それと、剛性の高さというのは、このフレームサイズ(コンパクト)である、というのは多少影響していると思います。実際、日本人は今回の試乗車サイズのライダーが多いでしょうから、正直、このサイズ展開を持っている、という点はこのブランドのひとつ強みと言えるでしょう。ユーザーのパイから考えれば、このサイズのバイクに乗るライダーが多いでしょうから、そう考えるとターゲット的にも「剛性が高いバイク」とやはり言えますね。
堅さと軽量さ、それにハンドリングの特性を考えると、短時間のレースや、逆に集団の中で走るにはとても向いているし楽なバイク、という印象も受けました。
*スペック
カラー:カーボン/グレー、カーボン/レッド
チューブ:カーボン
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カーボンフォーク:トップ: 1-1/8 ボトム:1-1/2
価格:フレームセット 479,000円(税込)
インプレライダーのプロフィール
二戸康寛(なるしまフレンド立川店)
なるしまフレンド神宮店販売チーフを経て現在は立川店勤務。かつて実業団チーム日本鋪道(昨年までのチームNIPPO)に所属してツール・ド・北海道をはじめとした国内外のトップレースを走った経験を持つ。高校時のインターハイ2位を始めツールド北海道特別賞(堅実なアシストに贈られる賞)やツールド東北総合4位等の実績を持つ。なるしまフレンドに入社後もレース活動を欠かさない36歳にしていまだ現役のJPTレーサー。ショップではレースから得た経験を通じ自転車の魅力と楽しさをより多くの人に伝えられるよう日々自分磨きに勤しんでいる。現在の愛車はタイム・RXインスティンクト。
なるしまフレンド
白川賢治(YOU CAN リバーシティ店)
2010年4月に山梨県中央市にOPENしたYOUCANリバーシティ店の店長。高校時代から20代後半まで競技に打ち込み、現役時代にはツール・ド・北海道総合スプリント賞や全日本選手権100kmチームタイムトライアル優勝、全日本選手権ポイントレース3位等の成績を収める。実業団レースを走った経験や、輸入代理店において広報車両のセットアップを担当した経験を生かしながら、自身の「自転車大好き」な気持ちで一生つき合える自転車の楽しみを提供できるショップを目指している。普段はキャノンデール・スーパーシックスHI-MODに乗る。
YOU CAN
ウェア協力:MAVIC
text:Harumichi SATO
photo:Makoto AYANO
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