いよいよツール・ド・フランスが始まる。その2日前、ヴァンデ県のテーマパーク「ピュイ・デュ・フ」でチームプレゼンテーションが開催された。ローマ風円形劇場で開催された民族風味満点のスペクタクルショーで、すべての参加選手のお披露目だ。
プレゼンテーションの会場となった円形劇場 (c)Makoto.AYANO
VIP席にはベルナール・イノーやかつての名選手、レース主催者や地元の要人がずらりと並ぶ (c)Makoto.AYANO
会場となったピュイ・デュ・フは、1999年ツールが開幕した地でもある。12年前、プロローグで開幕したツールの幕開けを飾ったのはランス・アームストロング(当時USポスタル)。癌を克服して挑んだツールでミラクル・カムバックを飾って世界を驚かせ、そこからツール7連覇が始まったその地だ。当時はテーマパーク近郊の道路がコースになったなかを選手たちが走った覚えがある。
今回チームプレゼンで初めて園内に入ることができたピュイ・デュ・フは、フランスの民族史を再現したテーマパークだ。さながらディズニーランド並の(ハイ・)クオリティーをもったフランス版日光江戸村といったところ(見回した個人的感想ですが)。
円形劇場に入場してきた選手たちもカメラで撮影して楽しむ (c)Makoto.AYANO
ここ数年、ツールのプレゼンはあまり趣向が凝らされず、その格式に吊り合わない感があったものの、はじめに言ってしまえば「このプレゼンは久々に面白かった!」というのが終わっての感想だ。ではプレゼン中の面白いと思ったシーンのいくつかを振り返りながら写真で紹介していこう。
ダニエル・マンジャスさんとエンターテイナー的な(おそらく)ピュイ・デュ・フ所属のアナウンサーの紹介で、ローマ風円形劇場には次々とチームが招き入れられる。スタンド席は超満員。
まず最初に現れたのが馬車に乗ったトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)。フランスはここヴァンデ県を代表する選手で、今回のツールのプログラムやポスター、プロモーション映像にはチームを伏せたヴォクレールが公式モデルとして登場している。つい数日前のナショナル選手権で、それまで着ていた赤・青・白のトリコローレジャージを失ったのが残念だが、馬車に乗ったトマは会場中の喝采を浴びて円形劇場中心の舞台に登った。
馬車に乗って登場したのはフランス選手の代表的存在、トマ・ヴォクレール! (c)Makoto.AYANO
そして続々とユーロップカーのメンバーが馬車に乗って現われ、登壇して並ぶ。地元ヴァンデ県の郷土愛に支えられるチームだけに、チームへの歓声はすごい。1番目に登壇するチームとしてふさわしい。
登壇したチームユーロップカーの選手たちに地元ファンの歓声が沸く (c)Makoto.AYANO会場の盛り上がりを前に、個人的にはここに新城幸也がいないことをいきなり痛感させられた。
「アァ、あの馬車に笑顔のユキヤが乗っていたら絵になっただろうなぁ」と、深くため息。カメラマン席のすぐとなりのVIPゾーンにはユーロップカーのジャンルネ=ベルノドーGMがいて、お互いちょっと気まずい。
全日本選手権で別府史之に破れて2位に終わり、この全員が地元出身といっていいチームのロースターに食い込めなかったユキヤ。
ツールメンバーから漏れた件について「今年のユキヤは成績を出していないからしょうがないよね」というファンの声もあったが、じつはツール・ド・フランス参戦をほぼ確約し、そのために例年より大幅に少ないレース数のプログラムを組み、ツールへの準備を整えさせていたのは他ならぬこのベルノドー監督だった。だからユキヤの落胆は相当なもの。
VIPゾーンでプレゼンを見守る地元ヴァンデ県の名将ジャンルネ=ベルノドーGM(ユーロップカー) (c)Makoto.AYANO帰国したユキヤが絞りきれた身体をしていたのは全日本選手権を観戦した多くの人が気づいたことだろう。体脂肪率は4%、自己史上最高の軽い体重を手に入れていたユキヤは、例年より上りもこなせると意気込んでいた。上りフィニッシュの多い序盤のステージで、もしかするとジルベールやフースホフトに並ぶダークホースであったかもしれないのに。
はじめてのロシア人純血チームでのツール参戦となったカチューシャ (c)Makoto.AYANO
渋い雰囲気の漂うウラディミール・カルペツ (c)Makoto.AYANO
カチューシャは全員がロシア人の選手でツールに登場した。ポッツァートやロドリゲスなど所属する外人選手には少々厳しい仕打ちだが、「Russian Cycling Project」の副題がつくチームだけに、この体勢は遅かれ早かれ予想されたこと。ロックンローラー風のエースはサンクトペテルスブルグ出身のウラディミール・カルペツ。ジャパンカップで隠れた人気ものになったデニス・ガリムジャノフのスプリントでの活躍にも期待だ。
石斧を持った雷神トールの恰好で登場したトル・フースホフト(ノルウェー) (c)Makoto.AYANO
ノルウェイ神話の「雷神トール」の姿でステージ下から登場したのはトル・フースホフトとガーミン・サーヴェロ。ぼさぼさ頭のカツラをかぶり、石斧を振りかざす姿は、最初誰だか分からなかった。チームも白を基調とした新ツールバージョンのジャージで登場だ。ようやくツール出場を果たすトム・ダニエルソンほか充実のラインアップ。タイラー・ファラーも久々の笑顔。親友ウェイラントの死去のショックから立ち直っているだろうか。
第1ステージはフースホフト向きのゴール。アルカンシェルにマイヨジョーヌの重ね着は実現するか?
久々の明るい笑顔を見せるタイラー・ファラー(ガーミン・サーヴェロ) (c)Makoto.AYANO
ようやくツール初出場を果たしたトム・ダニエルソン (c)Makoto.AYANO
アスタナはヴィノクロフとクロイツィゲルのダブルトップで登場。ひときわ声援が大きいヴィノのフランスでの人気の高さがうかがい知れる。アナウンサーも「これが最後のツールです」と紹介。クロイツィゲルはヴィノのアシストに回る前提だが、ジロを観た限りまだまだ調子は上げられるだろう。
カザフの大将、ヴィノクロフが登壇 (c)Makoto.AYANO
ヴィノとクロイツィゲルの2人が揃うアスタナ (c)Makoto.AYANO
フランスチャンピオンジャージ姿のシルヴァン・シャバネルが率いるクイックステップが登場すると、会場が大いに沸いた。フランス語のJoyeux anniversaire(ハッピーバースデー)の大合唱。なんとこの日が32歳の誕生日!
トム・ボーネンとふたり揃っても、今やすっかりシャヴァネルの存在感のほうが大きいことを改めて感じるが、今年はボーネンの復活にも期待したい。
トリコローレに身を包んで32歳の誕生日を迎えたシルヴァン・シャヴァネル(フランス)
馬車に乗っての登場はランプレISD。これははたしてダミアーノ・クネゴに「ピッコロ・プリンチペ(小さな王子)」のあだ名があっての演出か? ツール・ド・スイスでリーヴァイ・ライプハイマー(レディオシャック)に大逆転を喫しながらも、今の好調ぶりに期待が膨らむ。アレッサンドロ・ペタッキももちろんマイヨヴェール連覇を狙う。
馬車に乗って現れたランプレISD (c)Makoto.AYANO
スカイブルーでなくグリーンになって登場したのがチームスカイ。スポンサーのスカイ社がWWF(世界自然保護基金)とパートナーシップを結び、アマゾンの熱帯雨林を守るプロジェクト『スカイ・レインフォレスト・レスキュー』をスタートさせたのが由来。ブラジルの10億本の樹木を救うための寄付を募るという。
チームはチームカー、バス、ピナレロのバイクも従来ブルーだったアクセントはすべてグリーンに変更されてツールを走るという。過去ディスカバリーチャンネルが緑になってツールを走ったことを思い出す。
熱帯雨林レスキューのキャンペーンジャージで現れたチームスカイ (c)Makoto.AYANO
オメガファーマ・ロットが登場。ベルギー選手権を制して黒・黄・赤のベルギーナショナルチャンプカラーを身に纏って現れたのはフィリップ・ジルベールだ。絶好調の「フィル」は頭も銀髪に染めて、かなりのイメチェン。なんでも奥さんも同じようなロックンローラーっぽいヘアスタイルだとか!
ベルギーチャンピオンジャージで登場したフィリップ・ジルベールと総合が期待されるユルゲン・ファンデンブロック (c)Makoto.AYANO
ジルベール向きのアップヒルスプリントフィニッシュが続くツール序盤。「3ステージ勝てる」との声もあり、ジルベールが第1週のスターになることはおそらく間違いない。
そして総合はユルゲン・ファンデンブロックにも期待だ。
コミカルに昔のツール・ド・フランスの再現? 会場は大盛り上がり (c)Makoto.AYANO
中世の衣装を身に纏ったショーが繰り広げられた (c)Makoto.AYANO
BMCレーシングはクラシックカーのT型フォードに乗って登場。アナウンサーから「2位とアンラッキーが続くけど、なぜ?」と辛辣なフリを甲高い声で交わすカデル・エヴァンス。そして歴史上ヨープ・ズートメルクの出場16回ならびに完走16回の記録に並ぶことが期待されるジョージ・ヒンカピーにも大声援が送られた。
カデル・エヴァンスと16回目のツール・ド・フランスに挑むジョージ・ヒンカピー (c)Makoto.AYANO
会場の声援に応えるアンディ・シュレクと、スイス国旗をあしらったジャージが新鮮なファビアン・カンチェラーラ (c)Makoto.AYANO
レオパード・トレックは全員がジロで落車して命を落としたワウテル・ウェイラントを追悼する「W108」が記されたキャップを被って登壇。アンディ・シュレクとともにファビアン・カンチェラーラがスイスチャンピオンの証の赤地に白十字を(おとなしめに)あしらったジャージで登場。やはりこのチームの注目度はナンバーワン。
コンタドールを先頭に、サクソバンク・サンガードが最後に登壇する (c)Makoto.AYANO
最後のチームはもちろんサクソバンク・サンガードだ。コンタドールが登壇してアナウンサーが紹介すると、なんと会場からブーイングが巻き起こった。これにはカメラマン席の誰もが驚いて、「なぜだ?」と声を漏らした。
もちろん理由はドーピング疑惑の決着がつかないままにツール出場を果たしたことに対する不満なのだろうということは想像できる。しかしそれにしてもそこまでの過剰反応が起こるとは予想していなかった。
コンタドールはこのブーイングに対して意表を突かれた表情で、手を挙げること無くアナウンサーとのやりとりに答えた。
会場のブーイングに困惑するアルベルト・コンタドール (c)Makoto.AYANO会場の右半分から起こったこのブーイングは、「組織的なブーイング」にも思えるが、果たしてどうだったのだろう? あるいは、ここまでのコンタドール問題のフランスでの報道がどうされていたかによって生じる反応なのかもしれない。
会場全体としてもこのブーイングに驚きつつも、それを覆いかぶせるように温かい声援を送った観客も多かった。
今このレポートを書いている一夜明けた朝、プレゼンの様子を伝えるレキップ紙の特集版でもこのブーイングについて取り上げられ、「なぜ?」というコンタドールの声が見出しに踊っていた。
ここまでがピュイ・デュ・フの豪華キャストによる楽しい演出にあふれた素晴らしいプレゼンテーションだっただけに、このネガティブな幕引きはとても残念な気持ちが残った。
photo&text:Makoto.AYANO


会場となったピュイ・デュ・フは、1999年ツールが開幕した地でもある。12年前、プロローグで開幕したツールの幕開けを飾ったのはランス・アームストロング(当時USポスタル)。癌を克服して挑んだツールでミラクル・カムバックを飾って世界を驚かせ、そこからツール7連覇が始まったその地だ。当時はテーマパーク近郊の道路がコースになったなかを選手たちが走った覚えがある。
今回チームプレゼンで初めて園内に入ることができたピュイ・デュ・フは、フランスの民族史を再現したテーマパークだ。さながらディズニーランド並の(ハイ・)クオリティーをもったフランス版日光江戸村といったところ(見回した個人的感想ですが)。

ここ数年、ツールのプレゼンはあまり趣向が凝らされず、その格式に吊り合わない感があったものの、はじめに言ってしまえば「このプレゼンは久々に面白かった!」というのが終わっての感想だ。ではプレゼン中の面白いと思ったシーンのいくつかを振り返りながら写真で紹介していこう。
ダニエル・マンジャスさんとエンターテイナー的な(おそらく)ピュイ・デュ・フ所属のアナウンサーの紹介で、ローマ風円形劇場には次々とチームが招き入れられる。スタンド席は超満員。
まず最初に現れたのが馬車に乗ったトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)。フランスはここヴァンデ県を代表する選手で、今回のツールのプログラムやポスター、プロモーション映像にはチームを伏せたヴォクレールが公式モデルとして登場している。つい数日前のナショナル選手権で、それまで着ていた赤・青・白のトリコローレジャージを失ったのが残念だが、馬車に乗ったトマは会場中の喝采を浴びて円形劇場中心の舞台に登った。

そして続々とユーロップカーのメンバーが馬車に乗って現われ、登壇して並ぶ。地元ヴァンデ県の郷土愛に支えられるチームだけに、チームへの歓声はすごい。1番目に登壇するチームとしてふさわしい。

「アァ、あの馬車に笑顔のユキヤが乗っていたら絵になっただろうなぁ」と、深くため息。カメラマン席のすぐとなりのVIPゾーンにはユーロップカーのジャンルネ=ベルノドーGMがいて、お互いちょっと気まずい。
全日本選手権で別府史之に破れて2位に終わり、この全員が地元出身といっていいチームのロースターに食い込めなかったユキヤ。
ツールメンバーから漏れた件について「今年のユキヤは成績を出していないからしょうがないよね」というファンの声もあったが、じつはツール・ド・フランス参戦をほぼ確約し、そのために例年より大幅に少ないレース数のプログラムを組み、ツールへの準備を整えさせていたのは他ならぬこのベルノドー監督だった。だからユキヤの落胆は相当なもの。



カチューシャは全員がロシア人の選手でツールに登場した。ポッツァートやロドリゲスなど所属する外人選手には少々厳しい仕打ちだが、「Russian Cycling Project」の副題がつくチームだけに、この体勢は遅かれ早かれ予想されたこと。ロックンローラー風のエースはサンクトペテルスブルグ出身のウラディミール・カルペツ。ジャパンカップで隠れた人気ものになったデニス・ガリムジャノフのスプリントでの活躍にも期待だ。

ノルウェイ神話の「雷神トール」の姿でステージ下から登場したのはトル・フースホフトとガーミン・サーヴェロ。ぼさぼさ頭のカツラをかぶり、石斧を振りかざす姿は、最初誰だか分からなかった。チームも白を基調とした新ツールバージョンのジャージで登場だ。ようやくツール出場を果たすトム・ダニエルソンほか充実のラインアップ。タイラー・ファラーも久々の笑顔。親友ウェイラントの死去のショックから立ち直っているだろうか。
第1ステージはフースホフト向きのゴール。アルカンシェルにマイヨジョーヌの重ね着は実現するか?


アスタナはヴィノクロフとクロイツィゲルのダブルトップで登場。ひときわ声援が大きいヴィノのフランスでの人気の高さがうかがい知れる。アナウンサーも「これが最後のツールです」と紹介。クロイツィゲルはヴィノのアシストに回る前提だが、ジロを観た限りまだまだ調子は上げられるだろう。


フランスチャンピオンジャージ姿のシルヴァン・シャバネルが率いるクイックステップが登場すると、会場が大いに沸いた。フランス語のJoyeux anniversaire(ハッピーバースデー)の大合唱。なんとこの日が32歳の誕生日!
トム・ボーネンとふたり揃っても、今やすっかりシャヴァネルの存在感のほうが大きいことを改めて感じるが、今年はボーネンの復活にも期待したい。

馬車に乗っての登場はランプレISD。これははたしてダミアーノ・クネゴに「ピッコロ・プリンチペ(小さな王子)」のあだ名があっての演出か? ツール・ド・スイスでリーヴァイ・ライプハイマー(レディオシャック)に大逆転を喫しながらも、今の好調ぶりに期待が膨らむ。アレッサンドロ・ペタッキももちろんマイヨヴェール連覇を狙う。

スカイブルーでなくグリーンになって登場したのがチームスカイ。スポンサーのスカイ社がWWF(世界自然保護基金)とパートナーシップを結び、アマゾンの熱帯雨林を守るプロジェクト『スカイ・レインフォレスト・レスキュー』をスタートさせたのが由来。ブラジルの10億本の樹木を救うための寄付を募るという。
チームはチームカー、バス、ピナレロのバイクも従来ブルーだったアクセントはすべてグリーンに変更されてツールを走るという。過去ディスカバリーチャンネルが緑になってツールを走ったことを思い出す。

オメガファーマ・ロットが登場。ベルギー選手権を制して黒・黄・赤のベルギーナショナルチャンプカラーを身に纏って現れたのはフィリップ・ジルベールだ。絶好調の「フィル」は頭も銀髪に染めて、かなりのイメチェン。なんでも奥さんも同じようなロックンローラーっぽいヘアスタイルだとか!

ジルベール向きのアップヒルスプリントフィニッシュが続くツール序盤。「3ステージ勝てる」との声もあり、ジルベールが第1週のスターになることはおそらく間違いない。
そして総合はユルゲン・ファンデンブロックにも期待だ。


BMCレーシングはクラシックカーのT型フォードに乗って登場。アナウンサーから「2位とアンラッキーが続くけど、なぜ?」と辛辣なフリを甲高い声で交わすカデル・エヴァンス。そして歴史上ヨープ・ズートメルクの出場16回ならびに完走16回の記録に並ぶことが期待されるジョージ・ヒンカピーにも大声援が送られた。


レオパード・トレックは全員がジロで落車して命を落としたワウテル・ウェイラントを追悼する「W108」が記されたキャップを被って登壇。アンディ・シュレクとともにファビアン・カンチェラーラがスイスチャンピオンの証の赤地に白十字を(おとなしめに)あしらったジャージで登場。やはりこのチームの注目度はナンバーワン。

最後のチームはもちろんサクソバンク・サンガードだ。コンタドールが登壇してアナウンサーが紹介すると、なんと会場からブーイングが巻き起こった。これにはカメラマン席の誰もが驚いて、「なぜだ?」と声を漏らした。
もちろん理由はドーピング疑惑の決着がつかないままにツール出場を果たしたことに対する不満なのだろうということは想像できる。しかしそれにしてもそこまでの過剰反応が起こるとは予想していなかった。
コンタドールはこのブーイングに対して意表を突かれた表情で、手を挙げること無くアナウンサーとのやりとりに答えた。

会場全体としてもこのブーイングに驚きつつも、それを覆いかぶせるように温かい声援を送った観客も多かった。
今このレポートを書いている一夜明けた朝、プレゼンの様子を伝えるレキップ紙の特集版でもこのブーイングについて取り上げられ、「なぜ?」というコンタドールの声が見出しに踊っていた。
ここまでがピュイ・デュ・フの豪華キャストによる楽しい演出にあふれた素晴らしいプレゼンテーションだっただけに、このネガティブな幕引きはとても残念な気持ちが残った。
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