2011年4月16日、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)第4ステージ・個人タイムトライアルで、前日の山岳でタイムを失ったアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)が優勝した。コンタドールはジロ・デ・イタリアに向けて上々の仕上がりだ。
トップタイムを叩き出したアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) photo:www.vueltacastillayleon.comサモラを発着する全長11.2km・高低差70mのコースで行なわれた個人タイムトライアル。前日に行なわれた第3ステージ・頂上ゴールをメカトラの影響で逃し、総合争いから脱落したコンタドールが、13分42秒のトップタイムを叩き出した。平均スピードは49.0km/h。
総合首位に立ったシャビエル・トンド(スペイン、モビスター) photo:www.vueltacastillayleon.comコンタドールはこれが今シーズン6勝目。レース後のインタビューでコンタドールは「昨日までのステージで僕のために走ってくれたチームメイトたちにこの勝利を捧げたい。次のレースに向けてリカバリーに励むよ。完璧なコンディションとは言えないので、フレーシュ・ワロンヌではチームメイトをアシストする。個人的な次なる目標はジロ・デ・イタリアであり、コンディションをピークに合わせる猶予はある」とコメント。2度目のマリアローザ獲得に向けて順調に調子を上げている。
コンタドールから僅か1秒差の2位に入ったのは、チームメイトのリッチー・ポルト(オーストラリア)。昨年のジロ・デ・イタリアでマリアローザを着用し、新人賞に輝いたオージーが奮起した。
ポルトはチームリーダーに迫る走りに満足する。「今日の結果は、サクソバンクが今大会で最強の選手を擁していることを証明した。アルベルトの勝利を喜ぶと同時に、彼のようなワールドクラスの選手に次いで2位に入ることができて大変満足している。アルベルトからどの区間で1秒を失ったのかをチェックして、今後の走りに活かしたい」。総合優勝の夢を断たれたサクソバンク・サンガードが、個人TTでワンツーを達成した。
一方、三つ巴の様相を呈すバウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)、シャビエル・トンド(スペイン、モビスター)、イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)による総合争いは、ステージ3位に食い込んだトンドが制した。
コンタドールから3秒遅れの好タイムを叩き出したトンドは、リーダージャージを着るモレマを12秒引き離す走りで総合首位奪取。アントンも好走したが、総合ジャンプアップは叶わなかった。翌日の最終第5ステージはスプリンター向きの平坦コースであり、トンドが総合首位を守り切る可能性が高い。
平均スピード49.0km/hで11.2kmコースを駆け抜けたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) photo:www.vueltacastillayleon.com
ステージ6位に入った総合3位のイゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) photo:www.vueltacastillayleon.com
ステージ優勝を飾ったアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)がチームジャージをアピール photo:www.vueltacastillayleon.com
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク・サンガード公式サイトより。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2011第4ステージ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) 13'42"
2位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +01"
3位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター) +03"
4位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +15"
5位 アレックス・ダウセット(イギリス、チームスカイ) +19"
6位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +20"
7位 フアンパブロ・スアレス(コロンビア、EPM・UNE) +26"
8位 ラファエル・インファンティーノ(コロンビア、EPM・UNE) +31"
9位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +32"
10位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) +38"
個人総合成績
1位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター) 13h31'40"
2位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +09"
3位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +17"
4位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +40"
5位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +47"
6位 フアンパブロ・スアレス(コロンビア、EPM・UNE)
7位 ダリオダヴィデ・チオーニ(イタリア、チームスカイ) +54"
8位 リカルド・ガルシア(スペイン、オルベア・コンチネンタル) +58"
9位 フアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク) +59"
10位 ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク) +1'16"
ポイント賞
フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
山岳賞
ラウル・アラルコン(スペイン、バルボット・エファペル)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltacastillayleon.com


コンタドールから僅か1秒差の2位に入ったのは、チームメイトのリッチー・ポルト(オーストラリア)。昨年のジロ・デ・イタリアでマリアローザを着用し、新人賞に輝いたオージーが奮起した。
ポルトはチームリーダーに迫る走りに満足する。「今日の結果は、サクソバンクが今大会で最強の選手を擁していることを証明した。アルベルトの勝利を喜ぶと同時に、彼のようなワールドクラスの選手に次いで2位に入ることができて大変満足している。アルベルトからどの区間で1秒を失ったのかをチェックして、今後の走りに活かしたい」。総合優勝の夢を断たれたサクソバンク・サンガードが、個人TTでワンツーを達成した。
一方、三つ巴の様相を呈すバウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)、シャビエル・トンド(スペイン、モビスター)、イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)による総合争いは、ステージ3位に食い込んだトンドが制した。
コンタドールから3秒遅れの好タイムを叩き出したトンドは、リーダージャージを着るモレマを12秒引き離す走りで総合首位奪取。アントンも好走したが、総合ジャンプアップは叶わなかった。翌日の最終第5ステージはスプリンター向きの平坦コースであり、トンドが総合首位を守り切る可能性が高い。



レース展開はレース公式サイト、選手コメントはサクソバンク・サンガード公式サイトより。
ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2011第4ステージ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) 13'42"
2位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +01"
3位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター) +03"
4位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +15"
5位 アレックス・ダウセット(イギリス、チームスカイ) +19"
6位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +20"
7位 フアンパブロ・スアレス(コロンビア、EPM・UNE) +26"
8位 ラファエル・インファンティーノ(コロンビア、EPM・UNE) +31"
9位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +32"
10位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) +38"
個人総合成績
1位 シャビエル・トンド(スペイン、モビスター) 13h31'40"
2位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +09"
3位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル) +17"
4位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +40"
5位 ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) +47"
6位 フアンパブロ・スアレス(コロンビア、EPM・UNE)
7位 ダリオダヴィデ・チオーニ(イタリア、チームスカイ) +54"
8位 リカルド・ガルシア(スペイン、オルベア・コンチネンタル) +58"
9位 フアンマヌエル・ガラーテ(スペイン、ラボバンク) +59"
10位 ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク) +1'16"
ポイント賞
フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
山岳賞
ラウル・アラルコン(スペイン、バルボット・エファペル)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltacastillayleon.com
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