日本サイクリング協会が2009年から開催している全日本ヒルクライムシリーズ。日本のヒルクライム4レースの総合成績でチャンピオンを選ぶシリーズ戦が、今年もクライマーの参戦を待っている。

全国4つのヒルクライムレースがシリーズ戦の対象となる(写真は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)全国4つのヒルクライムレースがシリーズ戦の対象となる(写真は全日本マウンテンサイクリングin乗鞍) photo:Akihiro.NAKAO年々人気を増しているヒルクライムレース。タイム更新や己の限界に挑むレースでありながら、落車などのリスクも低く気軽に参加できるのが人気の秘密だ。個人の力量がはっきり反映されることから、ヒルクライムを中心にレーススケジュールを組むホビーサイクリストも数多い。

そんなヒルクライムレースをさらに盛り上げようと、日本サイクリング協会(JCA)が4つの対象ヒルクライムレースを通じてのシリーズ戦を2009年より開催している。その名も、「JCA全日本ヒルクライムシリーズ」。シリーズチャンピオンはハワイのマウイ島で行われるヒルクライムレース、サイクル・トゥ・ザ・サンに招待される。

対象となるのは以下の4大会だ。

日本の蔵王ヒルクライム・エコ2011(5月21・22日、宮城県蔵王町)
ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース2011(6月18・19日、長野県美ヶ原高原)
第25回矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック(7月23・24日、秋田県鳥海山)
第26回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍(8月27・28日、長野県乗鞍高原)


規定4レース中、3レース以上の参加が必須となる規定4レース中、3レース以上の参加が必須となる この4つのうち、3戦以上の参加が必須となる。3戦以上の完走者が成績対象者となり、成績のよい上位3つのレースの獲得ポイントによりシリーズチャンピオンを決定する。順位がそのままポイントとなるため、獲得ポイント数の最も少ない参加者がチャンピオンになる。

例えば、日本の蔵王ヒルクライム・エコ2011で1位、ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース2011で10位、第26回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍で35位という成績を残したら、獲得ポイントは1+10+35=46ポイントとなる。もし第25回矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシックを100位で走っていたとしても、上位3成績が反映されるため獲得ポイントは変わらない。

2010シーズンのシリーズチャンピオンは森 正(写真は乗鞍2010年大会)2010シーズンのシリーズチャンピオンは森 正(写真は乗鞍2010年大会) photo:Akihiro.NAKAO全日本ヒルクライムシリーズへの申し込みは参加カテゴリーと出場レースを選択し、参加誓約書に同意してエントリーすることで受け付けられる。詳しくは公式サイトの申し込みページを参照のこと。募集人員は先着順で男女500名。締め切りは2011年4月20日(水)17時だ。

シリーズチャンピオンが招待されるハワイのサイクル・トゥ・ザ・サンは、海抜ゼロメートルから雲より高い標高3000mのハレアカラ山頂上を目指し最長58kmを走るヒルクライマー憧れの大会だ。国内大会で強豪選手たちとしのぎを削ったその先にはビッグスケールのレースが待っている。

上位を目指すにはコンスタントなヒルクライムレースの成績を出すことが求められるJCA全日本ヒルクライムシリーズ。ライバルと順位を競うもよし、己のベストを尽くすためのモチベーションにするもよし。すべてのチャレンジ精神を持つヒルクライマーに開かれたシリーズ戦だ。

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