2011/01/31(月) - 10:28
第8ステージの30日は、朝から雨がしとしと降っている。どうやら今日は1日降られそうな予感。チームスタッフによると、本来ならそろそろ雨期は終わっていて、こんな雨続きのツール・ド・ランカウイは珍しいとのこと。この雨は今日のレースにどう影響するのだろうか。
「やはりいろいろ影響はありますね」と愛三工業レーシングの別府監督。
「雨だと道が滑ったりするので、雨が苦手な選手がカーブでスピードをセーブしたりというします。それと、乾燥していると呼吸が苦しくなったりするのですが、呼吸が楽になったりするので、愛三にとっては別に全然いやじゃないです。涼しいのでヨーロッパ勢が元気になっちゃうかもしれないですけど」。
11時のスタートを前に、スタート地点に集まった選手たちも、雨を避けて商店の軒下や、屋根のあるところに集まっている。
今日のコースはクアラ・ピラからジャシンまでの156.5km。比較的平坦で、120kmほどの地点にある山岳賞ポイントの高さは195m。その前後にあわせて3つのスプリントポイントがある。
フィニッシュ前のレイアウトは、ゴール300mほど手前からS字のように曲がるゆったりした傾斜をくだる、スリリングなコースだ。
スタートを待つ宮澤崇史は、昨日の不完全燃焼の気持ちを今日にぶつけたいというように、やる気に満ちたハイテンション。「逃げたいです!集団をコントロールするより、逃げたいですね!」
福島晋一は「チームでは、マナンが昨日のくやしさを今日にぶつけてくれるのではと思います。自分自身としては、逃げに乗りたいです。雨だと選手のモチベーションは下がるので、チャンスでもあるんです。きのうも、雨が降ったところでのアタックは激しかったですからね。」とベテランらしい落ち着いた口ぶり。
また、土井雪広は「今日はどう攻めるかは、きのうと同じ!頑張ります!!」と笑顔で力強く語った。
取材は今日もプレスカーで、スタートからフィニッシュまで直行だ。途中、トイレ休憩のリクエストでガソリンスタンドに停車している間に選手たちがプレスカーを追抜いていき、車はショートカットでフィニッシュへ向かう。
道路封鎖解除後のトラフィックに混じって一瞬動けなくなるも、ポリスのバイクの先導でほどなく脱出。雨のなか、道路の大きな水たまりをしぶきをあげてはじきとばしていき、車はほどなくフィニッシュ地点へ到着する。
フィニッシュの撮影ポイントにスタンバイしてもあいかわらず雨はやむ気配もなく、日本の梅雨を思わせるような降り方だ。
待つことしばし、来た!雨をうしろに降り飛ばして大きな集団がやってくる。下りでスピードを増したゴールスプリントの一群。右の青いジャージと左のオレンジのジャージが先頭で飛び込んでくる。どちらだ?!
そしてその後方の選手が撮影位置へとまっすぐ進んでくる。「逃げろ!」右に逃れるカメラマンたち。その間も続けて選手たちがフィニッシュしていった。おそらく日本人最高位の福田真平もこの間にフィニッシュ。綾部、西谷、宮澤、土井も続けてフィニッシュしていく。
まもなく写真判定の結果、今ステージの勝者は、ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア)に決定した。
別府監督に、今回のレースの経過をお話していただいた。
「今日は雨だったので、スプリントポイントで、総合2位のアンドローニ・ジョカトリが逆転を狙ってボーナスタイムを獲ろうという動きがありました。集団はアンドローニジョカトリがコントロール。アタックがかかっていましたが、総合2位の選手が両方2位で通過して逆転して。その間もずっとアタックがかかっていました」
「その後、コルナゴCSFのドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)が9人の逃げに入って暫定総合リーダーになりましたが吸収され、フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)が一人逃げたがつかまって、ゴールスプリントになりました。逆転逃げは2回ぐらいありましたね」
「愛三的には、今日はゴールスプリント狙いでした。雨で選手もナーバスになっていて、盛が降りて4人になったので、つらかったと思います。盛は体調がよくなかったので、雨ですし、アジア選手権も控えているため、様子を見ながら無理させないで降ろしました。降りたのは60〜70kmぐらいのところです」
「もともと綾部と西谷という作戦で、逃げは決まっていましたが、残念ながら吸収されて、ゴールスプリントになりました。このステージのチーム順位は2位、アジアで1位なので、戦う気持ちは変わりません。あと2日、がんばって走ります!」
photo&text:Yuko.SATO
「やはりいろいろ影響はありますね」と愛三工業レーシングの別府監督。
「雨だと道が滑ったりするので、雨が苦手な選手がカーブでスピードをセーブしたりというします。それと、乾燥していると呼吸が苦しくなったりするのですが、呼吸が楽になったりするので、愛三にとっては別に全然いやじゃないです。涼しいのでヨーロッパ勢が元気になっちゃうかもしれないですけど」。
11時のスタートを前に、スタート地点に集まった選手たちも、雨を避けて商店の軒下や、屋根のあるところに集まっている。
今日のコースはクアラ・ピラからジャシンまでの156.5km。比較的平坦で、120kmほどの地点にある山岳賞ポイントの高さは195m。その前後にあわせて3つのスプリントポイントがある。
フィニッシュ前のレイアウトは、ゴール300mほど手前からS字のように曲がるゆったりした傾斜をくだる、スリリングなコースだ。
スタートを待つ宮澤崇史は、昨日の不完全燃焼の気持ちを今日にぶつけたいというように、やる気に満ちたハイテンション。「逃げたいです!集団をコントロールするより、逃げたいですね!」
福島晋一は「チームでは、マナンが昨日のくやしさを今日にぶつけてくれるのではと思います。自分自身としては、逃げに乗りたいです。雨だと選手のモチベーションは下がるので、チャンスでもあるんです。きのうも、雨が降ったところでのアタックは激しかったですからね。」とベテランらしい落ち着いた口ぶり。
また、土井雪広は「今日はどう攻めるかは、きのうと同じ!頑張ります!!」と笑顔で力強く語った。
取材は今日もプレスカーで、スタートからフィニッシュまで直行だ。途中、トイレ休憩のリクエストでガソリンスタンドに停車している間に選手たちがプレスカーを追抜いていき、車はショートカットでフィニッシュへ向かう。
道路封鎖解除後のトラフィックに混じって一瞬動けなくなるも、ポリスのバイクの先導でほどなく脱出。雨のなか、道路の大きな水たまりをしぶきをあげてはじきとばしていき、車はほどなくフィニッシュ地点へ到着する。
フィニッシュの撮影ポイントにスタンバイしてもあいかわらず雨はやむ気配もなく、日本の梅雨を思わせるような降り方だ。
待つことしばし、来た!雨をうしろに降り飛ばして大きな集団がやってくる。下りでスピードを増したゴールスプリントの一群。右の青いジャージと左のオレンジのジャージが先頭で飛び込んでくる。どちらだ?!
そしてその後方の選手が撮影位置へとまっすぐ進んでくる。「逃げろ!」右に逃れるカメラマンたち。その間も続けて選手たちがフィニッシュしていった。おそらく日本人最高位の福田真平もこの間にフィニッシュ。綾部、西谷、宮澤、土井も続けてフィニッシュしていく。
まもなく写真判定の結果、今ステージの勝者は、ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア)に決定した。
別府監督に、今回のレースの経過をお話していただいた。
「今日は雨だったので、スプリントポイントで、総合2位のアンドローニ・ジョカトリが逆転を狙ってボーナスタイムを獲ろうという動きがありました。集団はアンドローニジョカトリがコントロール。アタックがかかっていましたが、総合2位の選手が両方2位で通過して逆転して。その間もずっとアタックがかかっていました」
「その後、コルナゴCSFのドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)が9人の逃げに入って暫定総合リーダーになりましたが吸収され、フローリス・フーシンニン(オランダ、ドラパック・ポルシェ)が一人逃げたがつかまって、ゴールスプリントになりました。逆転逃げは2回ぐらいありましたね」
「愛三的には、今日はゴールスプリント狙いでした。雨で選手もナーバスになっていて、盛が降りて4人になったので、つらかったと思います。盛は体調がよくなかったので、雨ですし、アジア選手権も控えているため、様子を見ながら無理させないで降ろしました。降りたのは60〜70kmぐらいのところです」
「もともと綾部と西谷という作戦で、逃げは決まっていましたが、残念ながら吸収されて、ゴールスプリントになりました。このステージのチーム順位は2位、アジアで1位なので、戦う気持ちは変わりません。あと2日、がんばって走ります!」
photo&text:Yuko.SATO
フォトギャラリー
Amazon.co.jp