2011/01/10(月) - 13:34
全10戦で開催される関西シクロクロスの第7戦が、1月9日、滋賀県の希望が丘文化公園で行なわれ、世界選手権出場が決定している丸山厚(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)が優勝。また、この日もジュニア全日本チャンピオン沢田時(ENDLESS/Pro Ride)の走りが光った。
前日まで降り続いた雪が、真っ白なコースを作り出した。レースの舞台は、滋賀県南部、琵琶湖から10kmほど入った山間に位置する希望が丘文化公園。シングルトラックや林道の登り、急坂など、変化に富んだコースが用意された。
過去には全日本選手権が開催されたコースであり、“シクロクロスらしさ”が存分に味わえる名コース。当日は気温が約8度まで上がったため降り積もった雪は融け、コースは泥だらけに。選手たちは冷たい雪解け水に大きく体力を削がれることとなった。
前回の第6戦丹波に引き続き、長野から丸山厚が遠征出場した。丸山は日本代表として世界選手権出場が決まっており、調整として精力的にレースに出場している。
他にも、年間シリーズ王者を目指す辻善光(宇都宮ブリッツェン)や、関東から遠征する池本真也(和光機器タムラクラブ)が出場。ジュニア全日本チャンピオンで、世界選手権ジュニアに出場予定の沢田時(ENDLESS/Pro Ride)は今回も40分間の時間制限付き(エリートは60分間)の出場だ。
レースは1周目から沢田がリードする。しばらく丸山が食らいついたが、パワフルで勢いのある沢田がその距離を広げて行く。沢田は丸山を1分以上引き離し、規定通り40分間(5周回)でフィニッシュ。エリート選手を圧倒した。
沢田のゴール後、先頭に立った丸山は落ち着いた走りで周回を重ねて行く。最終的に後続を1分近く引き離す走りで、8周回のレースを終えた。
「気温が上がって雪が融け、冷たい水が全身にかかったので、レース中もずっと寒かったです。ドイツの世界選手権は寒いだろうと予想して、グローブ無しでスタートしましたが、それは失敗。あまりにも冷たくて変速もままならなかったので、途中ピットスタッフからグローブを受け取りました」優勝した丸山は寒さに震えながらそう振り返る。
「来週末は信州シクロクロスの最終戦に出場します。それから1月20日に出発してまずはオランダへ。代表チームと合流して、24日にオランダで開催されるワールドカップ(ホーヘルハイデ)に出場します」
「踏めたのは登り区間だけ。あとはテクニカルで、タイムを稼げなかった」と語るのは、池本との2位争いを制した宇都宮ブリッツェンの辻だ。辻は落車で順位を落としながらも、最終周回で池本をパスして2位に。毎レース着実にポイントを稼ぎ、年間シリーズランキングの順位を上げている。
「レース中盤にクラッシュして、ブレーキが壊れてしまった。何とか走り出したけど(池本選手に抜かれて)3位に後退。そこからひたすら前を追い、何とか最終周回で追いつき、最後のセクション手前でパス。2位に入ることが出来ました」
この希望が丘を最後に「丘(山)」シリーズが終わりを告げる。関西シクロクロスは残り3戦。第8戦野洲川、第9戦堺、第10戦桂川のコースはいずれも平坦基調で、テクニック以上に地脚が問われる。「次戦からは平坦なので、ロード選手の脚力が活きるはず」年間シリーズ王者を目指す辻は、残る3戦で優勝を狙う。
C1
1位 丸山厚(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS) 1h05'19"
2位 辻善光(宇都宮ブリッツェン) +55"
3位 池本真也(和光機器タムラクラブ) +1'05"
4位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +1'58"
5位 稲益拓也(DARK BLUE BIKERS) +2'33"
6位 松井正史(シマノドリンキング) +2'50"
7位 久保伸次(岩井商会レーシング) +3'18"
8位 景山昭宏(クラブシルベスト) +3'39"
9位 徳田鍛造(北桑田高校) +3'47"
10位 濱由嵩(MUUR ZERO) +3'48"
CM1
1位 ビンセント・フラナガン(PEDALFORTH.com) 39'02"
2位 大河内二郎(シルクロード) +22"
3位 佐野光宏(ストラーダR) +50"
4位 巳波一郎(Euro-Works) +1'30"
5位 細川公志(Bee Club) +1'42"
CL1
1位 宮内佐季子(CLUB viento) 36'57"
2位 埜真賢美(Teamクルーズ) +44"
3位 山口博子(パワーキック) +1'10"
4位 東陽子(Team Johnny) +1'47"
5位 三井由香(ベロチスタ・タニムラ) +8'20"
C2
1位 後呂有哉(岩井商会レーシング) 38'19"
2位 酒井領(パワースポーツ SICK) +12"
3位 曽我暁男(WielerSchoolJAPAN) +23"
4位 中澤直継(三上山林道クラブ) +36"
5位 竹ノ内脩兵(ZiPPY/エスキーナ) +1'05"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
前日まで降り続いた雪が、真っ白なコースを作り出した。レースの舞台は、滋賀県南部、琵琶湖から10kmほど入った山間に位置する希望が丘文化公園。シングルトラックや林道の登り、急坂など、変化に富んだコースが用意された。
過去には全日本選手権が開催されたコースであり、“シクロクロスらしさ”が存分に味わえる名コース。当日は気温が約8度まで上がったため降り積もった雪は融け、コースは泥だらけに。選手たちは冷たい雪解け水に大きく体力を削がれることとなった。
前回の第6戦丹波に引き続き、長野から丸山厚が遠征出場した。丸山は日本代表として世界選手権出場が決まっており、調整として精力的にレースに出場している。
他にも、年間シリーズ王者を目指す辻善光(宇都宮ブリッツェン)や、関東から遠征する池本真也(和光機器タムラクラブ)が出場。ジュニア全日本チャンピオンで、世界選手権ジュニアに出場予定の沢田時(ENDLESS/Pro Ride)は今回も40分間の時間制限付き(エリートは60分間)の出場だ。
レースは1周目から沢田がリードする。しばらく丸山が食らいついたが、パワフルで勢いのある沢田がその距離を広げて行く。沢田は丸山を1分以上引き離し、規定通り40分間(5周回)でフィニッシュ。エリート選手を圧倒した。
沢田のゴール後、先頭に立った丸山は落ち着いた走りで周回を重ねて行く。最終的に後続を1分近く引き離す走りで、8周回のレースを終えた。
「気温が上がって雪が融け、冷たい水が全身にかかったので、レース中もずっと寒かったです。ドイツの世界選手権は寒いだろうと予想して、グローブ無しでスタートしましたが、それは失敗。あまりにも冷たくて変速もままならなかったので、途中ピットスタッフからグローブを受け取りました」優勝した丸山は寒さに震えながらそう振り返る。
「来週末は信州シクロクロスの最終戦に出場します。それから1月20日に出発してまずはオランダへ。代表チームと合流して、24日にオランダで開催されるワールドカップ(ホーヘルハイデ)に出場します」
「踏めたのは登り区間だけ。あとはテクニカルで、タイムを稼げなかった」と語るのは、池本との2位争いを制した宇都宮ブリッツェンの辻だ。辻は落車で順位を落としながらも、最終周回で池本をパスして2位に。毎レース着実にポイントを稼ぎ、年間シリーズランキングの順位を上げている。
「レース中盤にクラッシュして、ブレーキが壊れてしまった。何とか走り出したけど(池本選手に抜かれて)3位に後退。そこからひたすら前を追い、何とか最終周回で追いつき、最後のセクション手前でパス。2位に入ることが出来ました」
この希望が丘を最後に「丘(山)」シリーズが終わりを告げる。関西シクロクロスは残り3戦。第8戦野洲川、第9戦堺、第10戦桂川のコースはいずれも平坦基調で、テクニック以上に地脚が問われる。「次戦からは平坦なので、ロード選手の脚力が活きるはず」年間シリーズ王者を目指す辻は、残る3戦で優勝を狙う。
C1
1位 丸山厚(MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS) 1h05'19"
2位 辻善光(宇都宮ブリッツェン) +55"
3位 池本真也(和光機器タムラクラブ) +1'05"
4位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +1'58"
5位 稲益拓也(DARK BLUE BIKERS) +2'33"
6位 松井正史(シマノドリンキング) +2'50"
7位 久保伸次(岩井商会レーシング) +3'18"
8位 景山昭宏(クラブシルベスト) +3'39"
9位 徳田鍛造(北桑田高校) +3'47"
10位 濱由嵩(MUUR ZERO) +3'48"
CM1
1位 ビンセント・フラナガン(PEDALFORTH.com) 39'02"
2位 大河内二郎(シルクロード) +22"
3位 佐野光宏(ストラーダR) +50"
4位 巳波一郎(Euro-Works) +1'30"
5位 細川公志(Bee Club) +1'42"
CL1
1位 宮内佐季子(CLUB viento) 36'57"
2位 埜真賢美(Teamクルーズ) +44"
3位 山口博子(パワーキック) +1'10"
4位 東陽子(Team Johnny) +1'47"
5位 三井由香(ベロチスタ・タニムラ) +8'20"
C2
1位 後呂有哉(岩井商会レーシング) 38'19"
2位 酒井領(パワースポーツ SICK) +12"
3位 曽我暁男(WielerSchoolJAPAN) +23"
4位 中澤直継(三上山林道クラブ) +36"
5位 竹ノ内脩兵(ZiPPY/エスキーナ) +1'05"
text:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji, Hideaki Takagi
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